ファミリーでのお引越しは、勤務先までの距離や子供さんの学校の問題など考えないといけないことは山積みです。
また、引っ越しの時期によって引っ越し料金が大きく変わることもあり、できれば安い時期に引っ越したいと思う人も多いでしょう。
ここでは引っ越しに最適な時期は何月がいいのか?
賃貸物件を探す時期は引っ越し予定のどれくらい前から行えばいいのか、賃貸探しのコツについて詳しく説明します。
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このページでわかること
1. ファミリー向け賃貸を探すのに最適な時期は何月?
まず、ファミリー向けの賃貸物件を探すのに最適な時期は何月なのでしょうか?
一番賃貸の募集物件が出る時期は2月と3月です。
子供さんの卒業や入学時期に合わせた引っ越しや、各企業の人事異動が多いのもこの時期です。
その為、空室物件がとても多いのですが、部屋探しの人も多く条件が良い物件はすぐに決まってしまいます。
しかもこの時期は、引っ越しする人がとても多いので引っ越し会社の料金が普段よりも高いです。
また、引っ越しする人が多いので引っ越し会社が見つからない場合もあります。
2月と3月が過ぎると、ある程度引っ越しが一段落しますので、引っ越し時期に余裕のある方は3月以降の部屋探しもおススメです。
転勤や入学の時期にどうしても引っ越しをしないといけない人は3月中に引っ越しをしないといけません。
しかし3月の終わり位に退去する部屋に関しては、退去後にお部屋を修繕しないといけません。
おおよそ、補修に10日間前後かかりますので実際にお部屋に住めるようになる時期が4月以降となってしまいます。
入居時期が4月にずれ込んでしまう物件は、3月に入居したい人には対象外になってしまいます。
しかも3月の終わり位に退去という物件も非常に多く、条件が良い物件が残っている場合も多いです。
あえて、時期をずらして引っ越しをすることで自分の条件に合ったいい物件が見つかる可能性も大きいといえます。
2. ファミリー向け賃貸の探し方のコツ
ファミリー向け賃貸物件を探す場合、探し方のコツはあるのでしょうか?
空室の期間が長い物件をあえて狙ってみるというのはいかがでしょうか。
空室期間が長いということは、オーナー側にとってみれば、長い間家賃収入が入っていない状態です。
つまり、オーナーとしては、早く家賃収入を得たいので何とか入居してもらいたいと考えているものです。
空室期間が長い物件に興味を持ったら、部屋を内覧して付けてほしい設備があれば交渉してみましょう。
例えば、エアコンやウォシュレットなどつけてほしいと交渉すれば、交渉に応じてくれる可能性が高いです。
また、自分が望む条件より、家賃が高い場合、家賃交渉も受け入れてくれることもあります。
とはいえ、大幅な値下げ交渉ではなく、3,000円前後の交渉に留めておきましょう。
3,000円程度であれば、貸主側は早く入居してもらって家賃収入を得たいと考える方も多いので受け入れられるケースも多いです。
空室期間が長いということは家賃が高いとか、設備が少ないなど、何か理由があって空室になっています。
決まらない理由が交渉材料になってお得な部屋探しができることがあります。
3. 新築賃貸の募集が数多い時期は11月から2月
新築賃貸を探そうと考えている人はいつの時期に引っ越しを考えたらいいのでしょうか?
新築物件をたてるオーナーはなるべく早い時期に満室で稼働させたいと考えています。
そのため、物件が竣工する時期も一定期間に限られるようです。
平成28年と平成29年、国土交通省のデータによると、貸家の新設着工戸数は
| 平成28年 | 平成29年 | |
| 1月 | 28,288戸 | 31,684戸 |
| 2月 | 28,871戸 | 30,842戸 |
| 3月 | 30,572戸 | 33,937戸 |
| 4月 | 35,504戸 | 36,194戸 |
| 5月 | 32,427戸 | 32,956戸 |
| 6月 | 36,910戸 | 35,967戸 |
| 7月 | 37,745戸 | 36,365戸 |
| 8月 | 36,784戸 | 34,968戸 |
| 9月 | 38,400戸 | 37,521戸 |
| 10月 | 39,950戸 | 38,017戸 |
| 11月 | 38,617戸 | 37,508戸 |
| 12月 | 34,475戸 | 33,438戸 |
となっており、9月から11月に多いことが分かります。
物件が竣工するのに要する期間は、規模によっても異なるので一概には言えません。
おおむね着工後1年3カ月前後を目安としますと11月から2月に稼働する新築賃貸が多いようです。
これは、部屋探しのピークである2月までには満室稼働させたいというオーナーや建築会社、不動産会社の意向が大きいです。
新築賃貸に住みたいと考えていらっしゃるならば引っ越し時期を11月から2月にすれば、新築賃貸の募集は比較的多いです。
4. 実は賃貸物件の家賃交渉がしやすい狙い目の時期はGW明け
2月と3月は、賃貸物件が一番募集される時期でもあり、部屋探しの方が一番多い時期だと述べました。
3月以降は引っ越しの動きも落ち着き徐々に収束していきます。
その際に3月末日から4月にかけて引っ越しされた部屋は、時期がずれて部屋が決まりにくい傾向にあります。
この時期に引っ越しされた部屋のオーナーは、空室が長期間にわたるのではないかと心配します。
3月から4月に退去して不安感が一気に噴き出るのは、GWが明けた退去して1ヶ月経過して程度です。
空室期間の長い物件ならば交渉のテーブルに乗りやすいと先程述べました。
同じように、3月下旬から4月上旬に退去してGW明けまで残っているような物件も比較的交渉しやすい物件であるといえます。
5. 物件探しは引っ越し予定の2カ月前程度を目安に考えよう
ここからは、部屋探しの時期はいつから始めた方が良いのかについて詳しく説明しましょう。
お部屋を決めてからすぐに契約して入居できるわけではありません。
契約までの間に、時間がかかる作業が大まかに3つあります。
- 契約の前に、重要事項の説明や申込書の記入
- 入居審査
- 契約書の記入押印
上記のような作業により、少し時間がかかります。
あわせて、急ぎの入居の場合、引っ越し業者が見つからないといったケースも考えられます。
部屋を決めてから、引っ越しできる期間を1カ月程度は見ておきましょう。
そして、部屋探しの期間は1カ月程度を見ておきましょう。
引っ越しまでの期間が短いと、大慌てで物件を探さないといけませんので、妥協しなければならない場合も多くあります。
逆に長すぎても引っ越し時期まで物件を押さえることができません。
多くの賃貸物件は、住んでいる人の退去通知は1カ月前までには連絡するように契約で決められています。
部屋探しの期間1ヶ月で、だいたい退去や退去予定の部屋情報はわかります。
部屋探しの期間を1カ月程度、契約までを1カ月程度、あわせて2カ月程度を見ておけば余裕を持った部屋探しが出来るでしょう。
6. ファミリーの引っ越しは大変!賃貸探しを始めるのに最適な時期は?
ファミリーの物件は単身物件と違い家族全員の事情を考えなければいけません。
そのため、奥様が気に入ってもご主人が気に入らない場合もあります。
また、気に入った物件があっても子供さんが通う学校までの距離が遠くて断念する場合もあります。
なかなか家族全員の同意が取れないので単身物件より大変です。
あらかじめ家族全員の意見を取りまとめて、住みたい場所や、条件は決めておいた方がいでしょう。
なにも決めていない状態ですと、いざ物件を探そうと不動産会社に行ったときになかなか目移りして物件を決められません。
ゆずれない条件や場所だけでもしっかりと取り決めて部屋探しを行いましょう。
部屋探しの最適な時期に関しては、それぞれで異なります。
より数多くの物件を見たかったら12月と1月から部屋探しを始め2月から3月に引っ越しできる物件を見つけるのがベストです。
引っ越し費用を抑えできれば交渉を行いたい場合は、4月以降に住めるような部屋探しをおススメ致します。
7. ファミリー向け賃貸探しに最適な時期と注意点まとめ
ファミリー向け物件の部屋探しを行う場合の注意点は
- 場所や条件を前もって家族全員で統一しておきましょう。
- 部屋探しの期間を1ヶ月、部屋を決めて引っ越しするまでの期間を1ヶ月の2カ月程度を引っ越しの準備期間にあてましょう。
- あえて空室期間が長い物件を狙うと、家賃や設備追加交渉が通る可能性も高くなる
- そして、部屋探しの最適な時期ですが
- 物件が一番多く出る時期は2月と3月
- 新築賃貸は11月から2月に多く出回る
- 3月下旬から4月上旬に退去した物件はGW以降家賃や設備追加交渉が通る可能性も高くなる
といったことが挙げられます。
このような点に注意しながらお部屋探しをして自分の気に入った物件を見つけましょう。




