引越しを何度も経験している人なら、頭の中に『引越し作業』の流れができているので、荷造りから諸手続きの申請の仕方などスムーズに進めることができるでしょう。
しかし引越しは人生でそう何度も経験することではありませんから、どうしてもうっかり忘れてしまう、または知らない大切な手続きが出てくると思います。
住まいが変わることで様々な書類などの住所変更をしなくてはなりませんが、その中でも忘れがちな手続きの1つが車の手続きです。
ここでは、自家用車を持っているときに必要となる手続きの紹介をします。
少し面倒に感じてしまうこともあるかもしれませんが、とても大切なことですので、ひとつひとつ取り組んでいきましょう。
車の引越しや税金の手続きをすすめるときに、大切なポイントは1日も早く始めることです。
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このページでわかること
1. 【引越しに伴う車の手続き】はどうしたらいい? 税金は?
引越しが決まったら大きな荷物を処分するか、それとも新居まで運ぶのかは迷うところではないでしょうか。
クーラーなどの大型電化製品は、使用年数にもよりますが、引越しを機に新しいものに買い換えるケースがよくあります。
引越し費用を抑えたい場合には、荷物を最小限にすることが、引越し代金を下げる重要事項になります。
それが車の場合、駐車場がない・そもそも必要性がない、などで処分や売却を検討することもあるでしょう。
新居での新しい暮らしを見通して、引越し先に車を持っていくことを決めた場合にはどんな手続きが必要になるのか、その流れをお伝えします。
1-1 車の引越しに必要な手続きは4つ
引越しに伴う車の諸手続きは、「運転免許証の住所変更」「新居での駐車スペースの証明」「車検証の住所変更」「自動車保険の住所変更」の4つです。
忙しい引越し期間に、車の手続きだけでもこれだけあるのかと、億劫に感じる人も多いのではないでしょうか。
役所関係の手続きは時期や時間帯によってとても混むため、思ったように時間が調整できないこともあります。
しかし、どの申請もとても大切な手続きで、道路運送車両法の第12条1項により、15日以内に変更の手続きをしなければならないという決まりがあります。
手続きをしていなかったために運転免許証の更新通知が送られてこなかったり、ナンバープレートが県外で目立ってしまい警察に止められたり、慌てることのないように早めにひとつずつ完了していきましょう。
どうしても仕事の都合がつかない場合には、代理人に依頼することができます。
4つの必要手続きの細かい手順もまとめてありますので、どうぞ参考にして下さい。
1-2. 自動車税を滞納しないために必要な手続き
引越しをする場合には、隣町への引越しでも、転出届と転入届の申請を市役所や区役所で手続きをします。
転出届と転入届を提出したので運転免許証や自動車税に係る住所変更手続きも完了したと、思ってしまう場合もあるでしょう。
住民票の移動と自動車税を支払う元になる車検証の手続きは、別の管轄になります。
住民票を新しい住所に移したからと安心してしまうと、通知が届かないために自動車税の支払い期限をすぎてしまうことがあります。
期限前に気がつけば問題はありませんが、忙しさから長期に渡って滞納をしてしまうと、滞納金が発生します。
ま、そのまま長期間滞納を続けてしまうと、車検を通そうと思ったときに税金が支払われていないために、今度は車検の手続をすることができなくなります。
引越しをしたら、車検証の住所変更を忘れずに提出しておきましょう。
申請場所は運輸局、または軽自動車検査協会事務所になります。
自動車税は地方税にあたるために、全国共通ではなく、納付期限などに違いがあります。
税金について詳しいことを教えてもらいたいときには、4月1日に住んでいた各都道府県の問い合わせ先に連絡をしましょう。
2. 【引越しに伴う車の手続き】運転免許証
運転免許証の住所変更は、わざわざ手続きをしなくても免許証は使えるので、そのまま使ってしまうかもしれません。
それでも免許証の住所変更は必須事項なので、確実に進めておきましょう。
住所変更をすませておかないと、免許証の更新日が近づいても引越し先に連絡が届かないことがあります。
引越しから時間がたってしまうと、そのまますっかり忘れてしまうということもおこりえます。
ですので引越しをしたら、すぐ新住所の警察署免許書センターに手続きをしに行きましょう。
免許書の住所変更に必要な書類は、新住所を証明できる公的なものです。
一番わかりやすいのは住民票ですので、転入届をすませた流れでそのまま警察署に向かうのがベストです。
住民票の他に必要なものは、免許証と印鑑になります。
3. 【引越しに伴う車の手続き】自動車保管場所証明書
自動車保管場所証明書は、車検証の住所変更をするときに必要な書類です。
免許証の住所変更と一緒に警察署で手続きをしておきましょう。
自動車保管場所証明書の住所変更をするためには、必要書類がいくつかあります。
名称が漢字ばかりなので、難しく感じられるかもしれません。
- 自動車保管場所証明申請書
- 保管場所の所在図、配置図
- 保管場所使用権原疎明書面または、保管場所使用承諾証明書
- 住民票、印鑑、印紙(当日購入可)
自動車保管場所証明申請書と保管場所使用権原疎明書面または、保管場所使用承諾証明書の申請書は警察署でもらうか、警察署のサイトからダウンロードすることも可能です。
駐車場の所在地は手書きで地図を作成することもできますが、グーグルマップなどを利用することもできます。
手続きを始める前に、まずは駐車場を確保することが前提です。
引越し先に駐車場がついている場合には、あまり心配することもありませんが、『自動車保管場所』として認められるためには、3つの条件があります。
これから駐車場を探す予定の人は確認をして下さい。
- 駐車場が住居から2km以内であること
- 車全体が収納できて、出入りをするときに支障が出ないこと
- その駐車場の権利を持っていること
自動車保管場所証明書の手続きには、4日程かかることがありますので、できるだけ早めに申請に行きましょう。
4. 【引越しに伴う車の手続き】自動車車検証
自動車車検証の住所変更は、普通自動車の場合には陸運局、軽自動車は軽自動車検査協会で手続きをします。
申請期限は住所変更をしてから15日以内と決められていますので、予定をしっかり組んでおきましょう。
必要な書類は、住民票、車検証、自動車保管場所証明書、自動車税・自動車取得税申告書と印鑑になります。
陸運局で必要書類に必須事項を記入します。
ナンバープレートも変更が必要な場合には、数日かかる場合もあります。
5. 【引越しに伴う車の手続き】自動車保険
各自で加入している自動車保険も、引越しをしたら住所や電話番号などの変更が必要です。
変更手続きの仕方は各保険会社によって変わってきますが、どこの保険に加入をしていても引越し後の変更手続きは必要です。
別の都道府県へ引越しをすると、車のナンバープレートも変わります。
このときにはナンバープレートの変更も伝えます。
万が一、引越しに伴う変更手続きをしなかった場合には、保険のサポートを受けられないケースもあるようですのできちんと手続きをしておきましょう。
6. まとめ
引越しに伴う自動車関連の手続きは項目によって管轄が違ったり、必要書類が何通も必要だったりします。
そのため、つい億劫に感じられ後回しにしがちですが、おすすめできる方法ではありません。
手続きには申請から完了までに、数日がかかることがあります。
必要書類を準備するのに時間もかかります。
新天地で転入届を提出したら、1日も早く車関連の引越し手続きに取り掛かりましょう。
警察署や陸運局に行く時間が取れないときには、代理人に依頼することもできます。
必要な手続きはを無事に完了させて、新生活を安心して送りましょう。




