3LDKの引越し料金の相場とは?費用を抑える方法もご紹介!

引越しは、そう頻繁にあるものではありません。

手続きも大変で、やることも考えることもたくさんあります。

費用も安くはないですし、できるだけ安く済ませたいけれど、どんなことに注意すればいいのかも難しいものです。

ここではシンプルかつ明快に、引越しを安く抑えるコツをご紹介していきます。

1. 3LDKの引越し料金の相場

引越し費用を抑えるためには、平均的な相場がいくらなのかを把握することが大切です。

それを基本に料金の交渉を行うことができます。

引越し料金が世帯人数によって変動するのは、なにより「荷物の量」が変わるからに他なりません。

世帯人数が多かったとしても、荷物の量を少なくすることができれば、基本料金を抑えることが可能です。

それによって、「トラックの大きさ」と「作業員人数」が変動します。

また、どのくらい自分で梱包できるかで変わる場合もあります。

最安価格から最高価格まで大きな幅があるのは、「引越しの距離」や「時期」に関係があります。

1-1. 2人暮らしの場合

相場は50,000〜200,000円となります。

作業員数は2〜3人名、トラックは2トン車を使用することがほとんどです。

まれに軽トラックで収まる場合もありますが、2トンロングが使用されることが多いようです。

閑散期:

15km未満50,000円、50km未満58,000円、200km未満76,000円、500km未満126,000円、500km以上150,000円

繁忙期:

15km未満65,000円、50km未満70,000円、200km未満98,000円、500km未満180,000円、500km以上200,000円

2人暮らしでも荷物が少ない場合は、単身パックを利用することでさらに安くなる可能性があります。

1-2. 3人家族の場合

相場は86,000〜265,000円です。

作業員数は2〜3名、トラックは3トントラックが主に使われます。

閑散期:

15km未満86,000円、50km未満75,000円、200km未満100,000円、500km未満136,000円、500km以上185,000円

繁忙期:

15km未満90,000円、50km未満108,000円、200km未満130,000円、500km未満177,000円、500km以上265,000円

1-3. 4人家族の場合

相場は96,000〜297,000円です。

作業人数は3名が一般的です。

トラックは4トントラックがよく使われます。

荷物量が多い場合には3トントラック2台など、台数を増やしていく形になります。

閑散期:

15km未満96,000円、50km未満112,000円、200km未満131,000円、500km未満171,000円、500km以上228,000円

繁忙期:

15km未満115,000円、50km未満131,000円、200km未満176,000円、500km未満231,000円、500km以上297,000円

2. 3LDKの引越し費用の内訳

引越しの料金は、大きく次の5つの要因で決定されます。

  • トラックの大きさ
  • 従業員の人数
  • 距離
  • 時期
  • オプション料金

荷物は何がどのくらいあるのか、 運ぶ距離、時期が大きな要素となってきます。

トラックの種類は大きく分けて、軽トラック、2トントラック、3トントラック、 4トントラックなどがあり、当然のことながら、トラックが大きくなればなるほど1台の利用料金も高くなっていきます。

また、荷物の量によっては大きいトラック1台ではなく、小さいトラック2台に分かれることもあり、その場合には2台分の料金が発生します。

トラックの利用料金は、国土交通省の定める「標準引越運送約款」によってある程度決められています。

2トントラックを例に見ててみましょう。

システムとしては、引越先までの距離が100km未満の場合は時間で料金が決まり、100kmを超えてからは距離によって料金が決定される仕組みです。

2トントラックで引越しの距離が100km未満の場合、4時間で13,550〜20,330円、8時間で22,750〜34,130円となります。

8時間以上からは1時間毎に2,240〜3,360円が加算されます。

引越しの距離が100kmを超えてからは、時間は関係なくなります。

100〜110kmでは25,140〜37,720円、190〜200kmは34,620〜51,920円といった形です。

さらに、作業員1人あたりの人件費は1日で約10,000円です。

費用の内訳には、その人数分の人件費もかかってくることになります。

3. 引越し料金が世帯ごとで異なる理由

世帯により引越し時の状況はまったく異なります。

したがって、引越しの費用が異なるのは当然のことです。

しっかりと費用算出の根拠を把握し、納得して支払いを行えるようにしていきましょう。

3-1. 引越し料金が高くなる理由

引越し料金が高くなる原因は、「需要の多い日程に引越しを行う」「時間指定を行う」「オプション料金」が挙げられます。

梱包などを業者に依頼することでも、さらに金額は上がります。

引越しの料金に関わってくるのは、「繁忙期」と「閑散期」という引越す時期です。

業者にもよりますが、一般的に3〜4月と12月が「繁忙期」とされ、引越しの依頼が集中するために、最も価格が高騰します。

この場合、料金が倍近く違うこともあります。

3月、4月、8月、10月の繁忙期、土日祝日、大安は人気のため料金が高くなります。

月の中では、月末が依頼が集中するため料金が高くなりがちです。

また、3階以上でエレベーターがない場合にも金額は上がることがあります。

3-2. 引越し料金が安くなる理由

引越しを安くするために必要な条件は、「閑散期」「平日と仏滅」「時間指定なし」「オプションなし」などを選ぶことです。

閑散期も業者によって差がありますが、6月、11月、1〜2月がそれにあたります。

また、1か月の中でも中旬、週中でも平日中ごろの日程が比較的空いており、費用が安くなる可能性があります。

4. 3LDKの引越し費用を相場より安くする方法

引越し費用を安く抑えるためには、具体的にどのようなことをすればよいのでしょうか。

まず引越し業者の見積もりは、面倒でも最低6社は行うべきです。

近年Webサイトの普及により、一括でたくさんの業者の見積りができるようになりました。

そこで6社程度にしぼって、金額交渉をしてみるとよいでしょう。

引越し時期は「閑散期」「平日」「仏滅」を選ぶようにします。

また、引越しを行う日程を1日だけに絞ってしまうのではなく、できるだけ幅を持たせるとよいといえます。

希望の期間中で最も安い日に引越したい旨を伝えれば、突発的に空いた安くなる日程を案内してもらえる可能性もあります。

たとえばそのひとつに「帰り便」があります。

これは別の引越しを終えたトラックの帰り道に、荷物を積んで運んでもらう方法です。

本来、空で帰るだけのトラックと作業員によって引越しが行われ、無駄をなくすことができるシステムであるため、格安で利用できる可能性があります。

他にもイレギュラーなプランでは、他の依頼者と同じトラックで同時に運ぶ「混載便」などもあります。

いつでも利用できるものではありませんが、日程に融通が利く場合には問い合わせてみるとよいでしょう。

また、「これ以上は出さない」という値段を決めて交渉することも効果的です。

大体の相場を理解しておくことで、この交渉方法ができるようになります。

原価計算を行なってから、見積もりをとって掛け合ってみましょう。

オプションをなるべくつけないようにすることでも、金額を抑えることができます。

なるべく自分で梱包することでなど、依頼する作業が少なくなるようにすることが大切です。

さらに荷物を少なくすると、より小さいトラックでの引越しが可能になります。

できるだけ余計なものは廃棄し、荷物を最小限にすることを心がけましょう。

2人世帯の引越しの場合は、荷物を最小限に減らして単身パックなどを利用しても、費用はかなり抑えることができますよ。

見積もりが正確に取られなければ当日になって積み切れず、追加料金で当初より大幅に料金がかさんでしまうこともありえます。

荷物量などの情報は、必ず正確に伝えるようにしてください。

5. 引越し業者選びの注意点

引越し距離が長距離になる場合には、信頼感のある大手の業者が適しています。

それ以外で引越し料金を安く抑えるためには、大手よりも中小企業を選ぶとよいでしょう。

ただし、安さだけで選ぶのは望ましくありません。

しっかりとした信用のある業者を見分けるポイントがあります。

まずひとつめは、「正式な運輸業者である」ことを確認してください。

大切なのは、「国土交通省認可の業者であること」「全日本トラック協会への加入」「標準引越運送約款を採用していること」の3点です。

見分け方の特徴としては、正式な業者の場合、トラックのナンバープレートが緑色をしています。

「標準引越運送約款」が採用されていれば、万が一引越しの際に荷物に何かあった場合でも、保証内容が記載されており安心です。

また、正当な手順を踏んでいるかということも、良い業者を見分けるポイントになります。

見積書をきちんと出してくれなかったり、メモで渡すような業者には注意しましょう。

見積書の項目としては、「基本運賃」「割増料金」「実費」「オプションサービス費用」の4つが明記されていれば大丈夫です。

作業員は、全員正社員を採用している業者を選びましょう。

大学生をアルバイトなどで雇っていると、作業がいい加減だったり、サービスの質はあまり期待できないことがあります。

全員が正社員であれば、社員教育が行き届いているので気持ちよく任せることができます。

値段を重視しすぎると、保証などの加入を省いている場合もあり、荷物を傷つけられたときにトラブルになることもあります。

ですから、必ず信頼できる業者を探すようにしてください。

6. 3LDKの引越し料金の相場まとめ

事前に引越しに関して大まかな知識を持っておくことによって、費用は大幅に削減できることがほとんどです。

ときには倍近く変わってしまうこともあります。

重要なのは、「荷物を減らす」「時期を選ぶ」「なるべく自分で梱包する」ことです。

事前に準備をしっかりと行い、できるだけコストを抑えて上手に引越しをしましょう。