1Kの引っ越し料金の相場と費用を抑える方法まとめ

引越しに伴う料金設定は、業者によって様々です。

実態がないサービス料金である事から、業者への値切り交渉も多く見受けられます。

引越しの相場を把握している方も少なく、1Kの引越し料金については、はっきりした価格設定もありません。

今回はそんな1Kの引越し料金について、一般的な相場をわかりやすく紹介していきます。

1. 1Kの引越し料金の相場

1Kの引越し料金は、ファミリー向けの料金に比べれば当然のことながら安くなります。

引越し業者からすれば、1Kの物件は大きな家具やインテリアを置けるスペースが無い事が想定される為、高い価格設定をしません。

また、一人暮らしである可能性が高いことから衣類や生活用品も少なく見積もる事が出来る為、これも料金が低めに設定される要因となります。

1Kの引っ越し費用は安いところで1万円台や、場合によって数千円という情報もありますが、この料金設定の場合だと箱詰めや梱包は全て自分で行うのが前提となります。

大手の引越し業者の場合には、1Kの引越しでも最初に80,000円の見積もりが出たと言う口コミもあり、1Kの引越し一つ取っても料金設定がピンキリで存在する事が分かります。

引越し料金は時期によって価格変動があり、繁忙期には価格が跳ね上がります。

また、引越し元から引越し先までの距離によっても変わってくるので、普遍的な料金設定がない事が、引越し料金の特徴と言えるでしょう。

1Kの一般的な引越し料金相場は、通常時で15km圏内であれば24,000円となり、500km圏内だと54,000円程と言われています。

しかし、これが繁忙期になると2割〜4割増しの料金に跳ね上がるので注意が必要です。

2. 1Kの引越し費用の内訳

引越し費用と一言に言っても、その料金構成がどうなっているのかを知る人は多くありません。

引越し料金は、複数の料金項目から計算され、それぞれの料金項目の合計額が引っ越し費用として請求されています。

利用者が内訳料金まで意識する事はほとんどないかもしれませんが、内訳を知る事で料金交渉に根拠を持たせる事が出来ます。

ここでは引越し費用の内訳について、各項目ごとに紹介していきます。

その中には、料金交渉に必要なヒントが含まれている可能性もあるので、今後の為にもポイントをおさえておくと良いでしょう。

2-1.  使用車両に基づく料金設定

引越しには、引越し業者が使う大きなトラックが必要不可欠になりますが、当然このトラックの種類によって料金設定が変わってきます。

積荷が多ければ多いほど、トラックへ積む容量を増やさないといけないので、家具やインテリア、生活用品の物量に比例して価格が決まってくると言えるでしょう。

2-2.  各種作業料に基づく料金設定

作業員が実際に作業を行う人件費が、この料金項目に該当してきます。

人数に比例して料金が上がっていくのと同時に運び込む作業と梱包作業が区別されるので、梱包作業を全て自分で行う場合にはこの料金が若干安くなってくる可能性が出てきます。

また、繁忙期には通常の人数では対応できなくなっている業者が多くなり、外部の派遣社員を雇って作業人数を増やす手立てを行います。

繁忙期には人件費が増えることで、引込し自体にかかる料金も増えてしまうのです。

2-3. その他の料金設定

その他、引越し業者の料金内訳として考えられるのが、エアコンの取り外し費用や不用品処分の費用等です。

これらは、引越し作業とは直接関係ありませんが、女性の一人暮らし等の場合には対応出来ない内容になってくる為、サービスとして引越し業者が行う場合が多くあります。

但し、これらの作業にも費用が関わってくるので、自分でできる事があれば事前に行っておく方が良いでしょう。

引越し日の数日前から、不用品等をリサイクルショップで買い取ってもらう等の措置を行うことで、処分する物量や運び込む物量を減らすことが出来ます。

引っ越し先で新たに買い直すぐらいの感覚でいた方が、引越し費用的には安く済むでしょう。

3. 引越し料金が1部屋ずつ異なる理由

引越し料金は、例え同じ1Kであったとしても料金がそれぞれで変わってきます。

前述のとおり、引越し先の距離や家具の物量等と様々な要因で、価格変動があるので一概に「この間取りでいくら」と言った様な基準が明確になっているわけではありません。

ここでは、引っ越し料金が高くなる理由と、逆に安くなる理由を整理して紹介していきます。

特に安くなるポイントを押さえておけば、業者選びのヒントにもなり、今後の引越し作業で役立たせる事が出来るかもしれません。

3-1. 引越し料金が高くなる理由

引越し料金が高くなる理由の一つに、梱包作業の物量が挙げられます。

梱包は、生活用品等の細かいものからタンスやテレビ等の大きなものまで様々ですが、全てを引越し業者へ任せている場合には、当然料金が跳ね上がります。

引越し業者は、1日1件だけ回っている訳ではなく、午前と午後で数件引越し作業を行っている事が少なくありません。

その為、なるべく短時間で作業を終わらせないといけないのですが、梱包作業に時間を取られると、その分他の案件に回す時間がなくなり売上減の原因になってきます。

引越し業者の立場からすれば、その売上減の分を1件の売上で回収したいので、必然的に料金が高くなります。

また、細かい作業が多いほど人数も必要になるので、人数分の人件費や乗るトラックの種類にも影響し、どんどん料金設定が高くなる要因を作る事になるでしょう。

その他には引越し先の距離が遠方になる事で、その分のガソリン代や稼働時間分を請求される事になります。

遠方への引越しは、トラックの燃料費だけでなく前述の売上にも関わってくる部分になるので、引越し業者にとっては死活問題になります。

非効率なルートになるほど、料金設定が高くなると思って良いでしょう。

3-2. 引越し料金が安くなる理由

引越し作業を安くさせるポイントとしては、極力業者の手を煩わせない事が挙げられます。

全ての梱包を自分で行い、ただ運んでもらうだけの段取りにしておく事で、人数や作業時間を減らす事が出来るので、大幅に料金を安くする事ができます。

業者によっては、事前にダンボール箱等を持ってきてくれる所もあるので、申し込みの際に依頼しておくのも良いでしょう。

また、不用品を事前に処分しておくのも料金を安くさせるポイントになります。

引越し業者は実際に家へ訪問して、荷物がどれぐらいあるかを確かめてから見積額を決めるパターンが多いので、それまでに処分して物を少なくしておきましょう。

引越し先の距離については、調整しようがないので何ともならないように感じますが、引越し日を業者の都合に合わせられるのであれば、同じ地域の引越しがある日に合わせてもらうのも一つの手段です。

業者にとっては、効率が良いルートになるので、ありがたい顧客として料金引き下げの対象になるでしょう。

4. 1Kの一人暮らしにおすすめ!単身パックで相場より安く引っ越す方法

単身パックの引越し料金プランは、通常の引越し料金プランに比べて安くなるプランとして人気が高く、一人暮らしで大きな荷物が少ない方に向いています。

目安としては、カゴ台車1台分に乗り切るぐらいの量の荷物であれば、単身パックとして料金設定されるので1万円弱で引越し作業を任せることが可能です。

また時間帯を業者へお任せにする事で更に安く済ませる事が出来るので、自分のスケジュールを出来るだけ空けておくことが重要なポイントとなります。

最近ではネット予約をする事で割引になる単身パックサービスもあり、その他の割引と合わせて数千円値引きされる事も珍しくありません。

一人暮らしの学生や、単身赴任の方には最適な引越しプランであると言えるでしょう。

但し、不要な物を溜め込んでしまうと、一人暮らしにも関わらず単身パック内に収まらない事にもなりかねません。

普段から不要な物を捨てる習慣をつけて、身の回りを整理しておくことも引っ越し料金を下げる重要なポイントであると言えます。

5. 引っ越し業者選びの注意点

引越し業者は、誰もが知っている大手の業者とそれ以外の業者に分かれます。

当然、大手の業者の方が丁寧でサービスも充実していますが、その分料金が高くなる傾向にあります。

それ以外の業者では、丁寧な対応までは期待できませんが、値下げ交渉には積極的に応じてくれる業者が数多く存在します。

但し、安いだけで引っ越し業者を選ぶ事は危険行為です。

見積もり段階で聞こえの良い事を言って安さをアピールしていたにも関わらず、後になって「〇〇で追加料金が発生しました」等と見積もっていない料金を請求された事例もあります。

値引き交渉も大切ですが、料金の内訳をある程度把握して、事前に業者と認識合わせしておくことが業者選びでは重要です。

また引越し作業中において積荷が破損した場合の保証方法として、直接的な修理を行っている業者もあります。

基本的に、引っ越し業者の責任として積荷の破損については保証対象となる事が多く、どの引越し業者もそれに伴う保険には加入しています。

ただし、宝石や絵画等の高価なものに関しては10万円までしか保証できない等の条件があるので、注意が必要です。

本当に大切なものは自分で直接運ぶことを想定しておいた方が良いかもしれません。

6. 1Kの引っ越し料金相場まとめ

1Kの引越しでは一人暮らしの場合が多いので、そこまで多くの積荷があるわけではなく、引越し料金も少なめに抑えることができます。

また、大手以外の引越し業者においては、値引き交渉に応じる事が通例になっているので、複数の業者と比べて交渉に持ち込むのも有効な手立てであると言えます。

「〇〇では〇〇円でした。」と言えば、大体の業者は値引きに応じてくれる事が多いですが、繁忙期の場合には応じてくれない可能性も高くなってきます。

引越しの繁忙期は、進学や就職で世間が賑わってくる3月〜4月と言われていて、5月以降になれば徐々に落ち着いてくる傾向にあります。

自身の都合がつくのであれば、極力3月や4月に引っ越しする事は、避けて通った方が良いでしょう。

実態が見えないサービスであるからこそ、その特性を自分なりに把握しておく事が、1Kの引っ越し料金を安く済ませる為に必要であると言えます。