マンションに住む場合、車を持っていると駐車場のことがネックになることもあります。
ここでは、物件によって駐車場代がちがう理由、分譲マンション購入時にチェックすべきポイント、駐車場の平均額などをわかりやすくまとめています。
チェックしていただければ、あなたにとって最善の駐車場・物件選びにつながるはず!
ぜひ読んでみてください。
(掲載情報は2019年10月時点での情報です)
このページでわかること
1. マンションの駐車場代の平均はいくら?
気になる駐車場代の平均について調べてみました。
東京都心部からは新宿区、23区外のエリアは立川市、ベッドタウンとしても人気の高い千葉県では市川市で平均額を調査しています。
参考までに、各エリアで、「駅から徒歩10分以内で敷地内駐車場あり」という条件に該当する物件の駐車場代も掲載しました。
1-1. 東京都新宿区の駐車場代平均額
| 東京都新宿区2019年度の平均額 | 35,500円 |
| 新宿区賃貸マンション1K物件の駐車場代 (千駄ヶ谷徒歩5分) | 32,400円 |
(参考:新宿区の駐車場代&維持費はいくら?2019年度版の計算結果)
(参考:suumo物件情報)
平均として見ると相場より安く感じられるかもしれませんが、物件の場所により大きく異なるのもこのエリアの特徴です。
限られた面積で設計するため、機械式の駐車場も多くみられる都心部。
車幅の大きな車に乗っている、また駐車スキルに自信があまりない…という場合には駐車場の形態もあわせて確認する必要があるでしょう。
1-2. 東京都立川市の駐車場代平均額
| 東京都立川市2019年度の平均額 | 18,800円 |
| 立川市賃貸マンション1K物件の駐車場代(立川 徒歩10分) | 22,000円 |
(参考:立川市の駐車場代&維持費はいくら?2019年度版の計算結果)
(参考:suumo物件情報)
立川市では参考情報として立川駅近くの物件を紹介していますが、モノレール駅などの近くや西武線沿線で物件を探すと平均額以下の駐車場も珍しくないエリアです。
また立川駅近くは都心部と同じく、機械式の駐車場も見られ、大きさに制限のある駐車場もちらほらと見受けられます。
1-3. 千葉県市川市の駐車場代平均額
| 千葉県市川市2019年度の平均額 | 15,500円 |
| 市川市賃貸マンション1K物件の駐車場代 (行徳 徒歩5分) | 17,280円 |
(参考:市川市の駐車場代&維持費はいくら?2019年度版の計算結果)
(参考:suumo物件情報)
都心部と比較すると平均で2万円ほど安い結果となりました。
千葉県内でも駅近く、都心に出やすいエリアはそれほど駐車場が安いというわけではないようです。
駅から離れたり、都心から離れたエリアで探すなど条件が変わると大きく変化するというのも特徴的です。s
2. 各マンションで駐車場代が異なる理由
じつは、同じエリアで、隣り合わせのマンション同士であっても駐車場代が違うということがあります。
マンションに住んでいる方なら、一度は疑問に思ったことがある方が多いはず。
そもそも駐車場代はどういった要素から算出されているのか、その目安になる情報をまとめました。
所有形態の違いや駐車場そのものの形式による違いなど、わかりやすく解説します。
2-1. 所有形態の違い
| 共用部分 | 管理組合の収入源になり、一戸当たりの管理費が安くなるメリットがある |
| 隔地駐車場 | マンション敷地外の駐車場の中にはマンション開発業者などが別途運営していて割高なことが多い |
分譲マンションの敷地内駐車場は、住民の共用部分として設定している場合には、管理組合に駐車場代金が支払われるので管理費が安くなる利点となる場合があります。
敷地内の共有部分ということで駐車場代も月極より安いケースもありますが、駐車場のメンテナンス費用が必要になることが懸念点にもなります。
マンションの敷地が十分でない場合、敷地外に駐車場を設けることもあります。
この場合、管理業者とは違うマンション開発業者による運営になるケースもあり、必然的に駐車場代が高くなる原因にもなります。
2-2. 駐車場の形式による違い
| 自走式 | 自分で枠に収めるいわゆる平置きの駐車場 |
| 機械式 | 狭いエリアに設置可能、メンテナンスに費用が掛かるので修繕積立金を引き上げる原因になることが多い |
駐車場には大きく分けると自走式、機械式の2つの形式があります。
自走式は車の出し入れが楽で、メンテナンス費用も抑えられるため修繕費などで負担が増えることは少ないでしょう。
ただ、台数を多く駐車可能にするには土地が必要になるので駐車場代金が高くなってしまうケースもあります。
機械式は、平置きタイプの自走式(複数階構造含む)とちがい、メンテナンス費用もかさむ設備です。
面積としては限られた場所でも多くの台数が駐車可能になりますが、管理費や修繕費がかさむデメリットはあります。
また大きな車では駐車不可能なケース、車を出すのに時間がかかることなども上げられます。
駐車場代金としては土地利用分抑えられるため、安くすむケースもありますが、修繕費や長期修繕計画などとあわせて検討するのがおすすめです。
(参考:マンションの駐車場料金の相場とマンション選びの5つのポイント)
3. マンション駐車場代が無料!その際に気を付けること2つ
最近は「駐車場無料!」という物件も見かけるようになりました。
23区内なら4,5万円してしまうこともある駐車場代金。
それが無料となればよろこばない方はいらっしゃらないでしょう。
ですが、ここで注意していただきたいチェックポイントがあります。
しっかりチェックしておかないと、思わぬトラブルに遭遇したり、生活に支障が出たりすることがあるので、気をつけてくださいね。
(参考サイト:ヒトグラ 賃貸物件駐車場無料のデメリットとは?月極駐車場とどっちがおとく?)
3-1. 駐車場を無料にしないと人が来ないような訳あり物件ではないか
まず、下記のような理由から駐車場が無料になっているような“ワケアリ”物件ではないかどうか確認しましょう。
- 立地が悪すぎる
- 古すぎて人気がない
- 空き部屋が多い(=防犯面のリスクがある)
駐車場が無料かどうか、ではなく総合して自分の希望に合った物件かをしっかりチェックしてから判断することが大切です。
3-2. 無料といいつつ賃料に含まれていないか
「駐車場無料!」と掲載することで印象をよくするため、駐車場を賃料に含んでいるケースもあります。
希望にあった物件で、それでもOKと思える場合は良いですが、そうではない場合周辺の物件の相場と比較することで賃料に含まれているか判断できます。
4. 分譲タイプでは固定資産税や登記費用が必要になる
最後に、補足として、賃貸ではありませんが、分譲タイプで駐車場が無料の場合の注意点です。
住宅を購入すると、駐車場の所有者になれることがあります。
この場合、当然ながら、毎月の駐車場利用料はかかりません。「駐車場無料」になるんですね。
ただ、その場合でも、税金や諸費用のことも考える必要があるんです。
毎年の固定資産税、購入時の登記費用なども部屋とは別に必要です。
また分譲された駐車場は有事の際や、経年劣化などでのメンテナンス費用も実費で支払うことになるので、その点も考慮しておきましょう。
5. まとめ
ここまでマンション駐車場の料金に違いが生じるワケ、駐車場を選ぶ際に気を付けるべきポイントもふまえ、平均額などお伝えしてきました。
毎月のことなので安い方が嬉しいと多くの方が考えていらっしゃるとは思いますが、安さゆえの理由もあることを覚えておいて下さい。
そのうえで自分にとって良い物件・駐車場かどうかを冷静に判断できれば最善の判断となるのではないでしょうか。




