【引越しの手続き】転校先別手続きの流れ

引っ越しをするときは多くの手続きが必要です。

お子さんを連れて引っ越しする場合、特に気になるのは転校の手続きですね。

お子さんが早く新しい生活に慣れることができるよう、なるべくスムーズに手続きをしてあげたいものです。

ここでは、転校のときに必要な手続きを、いろいろな場合に分けて説明していきます。

 

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1. 公立小学校・中学校の場合

公立の小学校・中学校の場合、自治体によって若干の差異はありますが、必要な手続きはほぼ共通しています。

市区町村内での転校と、市区町村外への転校の手続きで異なるのは、主に役所での手続きの部分のみです。

 

1-1. 市区町村内で転校する場合

まずは転出元の学校に連絡

引っ越しが決定したら、まずは転出元の学校に連絡します。

電話でも直接でもかまいません。書類を作ってもらう都合などを考えると、早めに連絡することが望ましいです。

 

新住所や最終登校予定日は、決まりしだい連絡します。

他の生徒にはまだ言わないでほしいという場合は、学校にその旨を伝えるようにします。

 

新住所が決定したら、転入先の学校を確認

新住所が決定した時点で、転入先の教育委員会に問い合わせるか、または自治体のホームページを参考にするなどして、新住所を通学区域とする学校を確認します。

 

引っ越し日が決定したら、転入先の学校に連絡

引っ越し日が決定したら、この転入先の学校に電話で問い合わせをして、入学手続きの日程を相談します。

このとき、手続きの際の持ち物や、入学する際に準備するものについて聞いておくとよいでしょう。

 

転出前に、転出元の学校から書類を受け取る

転出元の学校から、「在学証明書」「教科書給付証明書(または教科書給与証明書、教科用図書給与証明書など、以下同じ)」の2種類の書類を受け取ります。

これらの書類は、転出間際になることがあります。

バタバタする時期ですが、手続きに必要な書類ですので、なくさないようにしましょう。

 

引っ越し後に、役所で転校の手続きをする

引っ越し後、役所で転居の手続きをする際に、「在学証明書」を持参のうえで転校の手続きを行い、「入学通知書」を受け取ります。

 

転入先の学校に手続きに行く

転入先の学校で手続きをする際には、

「在学証明書」

「教科書給付証明書」

「入学通知書」

を持参します。

 

このとき、転入する子どもと一緒に行くことをおすすめします。

学校の様子がわかり、校長先生や担任の先生にも会うことができると、子どもの不安も軽くなるでしょう。

 

学校選択制度を取り入れている自治体などでは、手続きが一部異なります。

引っ越しが決まったら、自治体ホームページを参照するか、または教育委員会に問い合わせをして手続きを確認してみてくださいね。

 

1-2. 異なる市区町村に転校する場合

 

・まずは転出元の学校に連絡

・新住所が決定したら、転入先の学校を確認

・引っ越し日が決定したら、転入先の学校に連絡

・転出前に、転出元の学校から書類を受け取る

ここまでの手続きは、市区町村内での転校と同じですので、前項を参照してください。

 

引っ越し前に転居手続きをし、引っ越し後に役所で転校の手続きをする

引っ越し前に、転出元の住所のある自治体の役所で転居手続きをします。

そして、引っ越し後に転入先の役所で転入の手続きをする際に、「在学証明書」を持参のうえ転校の手続きを行い、「入学通知書」を受け取ります。

 

転入先の学校に手続きに行く

これも市区町村内での転校と同じです。

 

前項にも記載したとおり、学校選択制度を取り入れている自治体などでは、手続きが一部異なります。

自治体ホームページを参照するか、または教育委員会に問い合わせをして手続きを確認してみてくださいね。

 

2. 私立小学校・中学校に転入・編入する場合

転出元の学校に連絡する

引っ越しが決まって転校が必要な場合、転出元の学校に連絡します。

私立の場合、転出時の手続きは学校により異なりますので確認しましょう。

また、転出先について、受け入れのある学校などについての情報をもらえる場合もあります。

 

転入・編入先の学校について情報収集をする

転入・編入を希望する学校について、ホームページを参照するかまたは問い合わせにより、転入・編入の受け入れの有無、空きの有無、試験の有無や時期、かかる費用や出願方法などを確認します。

自治体の教育委員会、日本私立小学校連合会(小学校)、都道府県私学協会(中学校)のほか、学校に直接問い合わせてもOKです。

 

転入・編入試験がある場合、これに合格すれば入学決定

転校の際の手続きは学校により異なりますので直接問い合わせましょう。

また、学校が変わった場合、在籍校を役所に届け出ることが必要です。

 

3. 公立高校に転入・編入する場合

在籍している学校に連絡する

転校を伴う引っ越しが決まったら学校に連絡します。

後日、転校時に必要な書類(在籍証明書、単位取得証明書、転学照会証明書など)を受け取ります。

 

転入・編入する学校を探す

都道府県など、管轄している役所の担当課に問い合わせをして情報を集め、転入・編入を希望する学校の欠員の有無、転入・編入試験の有無や期日を確認します。

欠員があっても、カリキュラムや学力レベルの違いによっては難しいこともあるので注意が必要です。

希望する学校に連絡し、転入・編入の受け入れの有無や出願方法など詳細を確認します。

 

転入・編入試験に合格したら入学決定

試験に合格して転校が決まれば、転入先の学校で手続きを行います。

転出元の学校で受け取った書類が必要です。

 

4. 私立高校に転入・編入する場合

在籍している高校に連絡する

前項と同じです。

 

転入・編入する学校を探す

都道府県私学協会に問い合わせをして、転入・編入を受け入れている学校を探します。

必要な手続きや、かかる費用についても問い合わせます。

随時募集を行っている学校と、決まった時期にのみ募集を行っている学校があります。

カリキュラムやレベルの違いにより入学が難しい場合があるので、入学条件を確認します。

詳細については希望する学校に直接問い合わせます。

 

転入・編入試験に合格したら入学決定

出願を行い、試験を受け、合格すれば入学決定です。転出元の学校から受け取った書類が必要です。

手続きの詳細は学校により異なりますので確認が必要です。

 

5. 転校する子どもの気持ちに寄り添ってあげよう

親の都合による転校で、子どもに寂しい思いをさせることは親にとってもつらいことですね。

荷造りやら、手続きやら、やることがたくさんあるなかで、子どもの気持ちに寄り添うのはなかなか難しいと感じるかもしれません。

そんな時も、少しでも多くの時間をとって、お子さんの話を聴いてあげることが近道です。

すぐ解決できないことでも、気持ちを受け入れてもらえたと分かることで、子どもは心強く感じているものです。

また、勉強でわからないところがある、学用品が違うので不便がある、など具体的な心配が隠れている場合もあります。

新しい学校になじめるかどうか不安な場合は、担任の先生だけでなく、保健室の先生や相談室の先生にも会ってお話ししておくとよいでしょう。

学校ではいつも親が一緒というわけにはいきませんが、話せる大人がひとりでも多くいることで子どもは安心するものです。

 

6. まとめ

引っ越しに伴い転校する場合の手続きについてまとめました。

何かとバタバタする引っ越しのさなかにも、スムーズに転校の手続きができるよう参考にしてください。