大学入学等に伴い、一人暮らしを始める学生もいます。
学生の引っ越しが行われる場合、どんな手続きが必要となるのでしょうか。
今回は学生の引っ越しに必要な手続きについてご紹介します。
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このページでわかること
1. 【学生の引っ越し手続き】学生も住民票を移すの?
高校を卒業すると大学や専門学校等への進学で、地元を離れて都会で一人暮らしを始める人も多いのではないでしょうか。
居住地が変わった場合、住所変更の手続きを役所で行う必要があります。しかし、中には数年間だけの一人暮らしだからということで、住民票の移動手続きを行わない人も多いのが現状です。
2. 【学生の引っ越し手続き】住民票が実家のままだと不都合がある?
住民票を移さない様々な手続き上で不便なことがあります。
2-1.健康保険証、年金保険料等の書類が届かない
健康保険証や20歳から納付義務が発生する国民健康保険の納付書類が自分の手元に届かず、実家に届いてしまいます。
学生であれば免除申請の手続き等が必要となりますし、保険証関連の書類が手元に届かないのは、何かと不便が生じます。
2-2.運転免許の試験会場が制限される
運転免許の試験場は住民票のある地域の免許センターとなります。免許証の初年度更新も住民票のある地域での受付となります。そのため、更新時は住民票のある地域に行かなければいけません。
2-3.選挙や成人式の案内が実家に届く
各種案内が実家に届くため、その都度実家から郵送してもらう必要があり、不便が多いです。
3. 【学生の引っ越し手続き】確認しよう! 手続きの流れ
大学進学を機に初めて一人暮らしを始める場合、引っ越しはどのような流れで、どのような手続きが必要なのでしょうか?
引っ越しの流れについて説明していきます。
3-1.引っ越し業者の選定
引っ越し業者を選びましょう。いきなり頼むのではなく、何社かに合い見積もりを取り、サービス等を比較してから選ぶようにしましょう。
3-2.買い出し
新生活に必要なものを買い出ししましょう。
家電・家具などは不動産屋さんのレンタル等を使えれば引っ越し時の荷物も減るためコストダウンできます。
3-3.荷物の選定
実家に残すものと、新居へ持っていくものを選定しましょう。
卒業後、実家にもどるつもりであれば荷物は必需品に絞ったほうが良いでしょう。
3-4.物件の選定
住む物件の選定を行いましょう。
現地の不動産会社にコンタクトを取ったり、学生寮であれば申込手続きを行いましょう。
3-5.内見
学生寮などではなく、賃貸物件を選ぶ場合は内見を行いましょう。
最近は、インターネットを通じて内見の写真や動画を見てある程度物件イメージを掴めます。
しかし、実際に訪れてみると写真等とイメージが違うというのはしばしばあることです。可能であれば内見をおすすめします。
3-6.物件の入居審査
内見まで行い希望の物件が決まれば申し込みと入居審査を受けましょう。
入居審査では個人情報の提出に加えて、家賃の支払い能力について親の収入証明書類を提出する必要があります。
3-7. 契約
入居審査に無事通ったら、賃貸借契約の手続きを行います。
必ず不動産会社の担当者から重要事項説明を受けてから、契約書に署名捺印し、初期費用を入金して手続きを進めます。
3-8. 物件引き渡し
契約手続きを済ませたら、物件の引き渡しを受けます。
引っ越し手続きとの兼ね合いもありますから、スケジューリングについて十分に打ち合わせを行いましょう。
物件の契約が決まれば、引っ越しの日取りを決めて、住民票を新住所に移す場合は、転出手続きも行いましょう。
3-9.引っ越し・転入手続き
引っ越しの荷物はあらかじめまとめておき、入居後に、実家から送ってもらうと良いでしょう。住民票を新住所に移す場合は、転入手続きも忘れずに行いましょう。
4. 【学生の引っ越し手続き】やってみよう! 転出届と転入届
住民票を新住所に移す場合、転出届と、新住所地の役所で転入届が必要となります。
転出手続きを終えると、転出証明書を発行してもらうことができます。新住所で手続きする転入届で必要となります。
4-1.転出届
転出とは他の土地に住むためにこれまで住んでいた居住地を去ることを指します。転出届は引っ越し日の14日前から当日までが期限となります。
転出手続きが完了すると、「転出証明書」が発行されます。
この転出証明は、新たな居住地の役所での「転入手続き」で必要となります。新しい居住地の住所がわかるものを確実に持参しましょう。
4-2.転入届
旧居住地から新居住地へ引っ越しした際には新住所の役場に転入届が必要となります。前項で説明した転出証明書の持参が必須となります。転入届は虚偽の転入を防ぐ観点から、必ず窓口で行う必要があります。
4-3. 転出届の届けを出す場所と持ち物
転出手続き概要
届出場所:旧所在地の市区町村の役場窓口
手続き方法:役場窓口で登録
対象:新しい市区町村へ引っ越した人
代理人による手続き:可能
提出期限:転出から14日以内
手数料:なし
郵便による手続き:可能
必要書類
・本人確認書類(免許証、保険証等)
・国民健康保険証、高齢者医療受給者証、乳幼児医療証など(該当者のみ)
・印章(実印の場合は印鑑登録証)
代理人申請の場合
・委任状(申請本人の自署押印が必要)
・代理人自身の印章と本人確認書類
4-4. 転入届の届けを出す場所と持ち物
転入手続き概要
届出場所:新所在地の市区町村の役場窓口
手続き方法:役場窓口で登録
対象:新しい市区町村へ引っ越しをされた方
代理人による手続き:可能
提出期限:引っ越しから14日以内
手数料:なし
郵便による手続き:必ず窓口で手続きが必要です。
必要書類
・本人確認書類(免許証、保険証等)
・国民健康保険証、高齢者医療受給者証、乳幼児医療証など(該当者のみ)
・印章
代理人申請の場合
・委任状(申請本人の自署押印が必要)
・代理人自身の印章と本人確認書類
5. 【学生の引っ越し手続き】電気ガス水道の手続きも確認!
水道、ガス、電気の使用開始の手続きが必要です。
手続き方法を見ていきましょう。
5-1.電気の使用開始の手続きについて
電気の使用開始の時は、特別な手続きや立ち合いは不要になります。新居に到着したら
「アンペアブレーカー」
「漏電遮断器」
「配線用遮断器」
の順番でつまみを「入」にすると、電気が使用できる状態になっていることが多いです。
その後はブレーカーに備え付けられている「電気使用申込書」に必要事項を記入し投函、もしくはインターネットで使用開始の手続きをします。
5-2.水道の使用開始の手続き
水道の使用開始では、水道局の立会いは不要です。
メーターボックス内の水止め栓を左へ回して開栓すれば、水道が利用できます。
水が出ることが確認できたら、備え付けの「水道使用開始申込書」はがきに必要事項を記入して投函するか、インターネットで使用開始の手続きを行います。
5-3.ガスの使用開始の手続き
ガス使用開始時は、必ずガス会社作業員の立会いが必要になります。そのため、引越しの1週間前には、新居を管轄するガス会社へ連絡をし、開栓時間の予約をするようにします。
引越しの繁忙期である3月、4月はガス会社の予約が早期に埋まることもありますから、早めに予約するようにしましょう。
また、開栓の依頼をするときは、「現住所」「新住所」「契約者の氏名」「引越し予定日時」「現在使用しているガスの種類」などを伝える必要がありまから、検針票やガスメーターに貼ってあるステッカーを確認します。
6. まとめ
今回は学生の引っ越し手続きについて紹介させていただきました。学生の引っ越し手続きはひとりですべて行うことは難しいですから、親子で協力して行いましょう。特に行政の手続きは、親の方が経験は豊富ですから、サポートしてあげると良いでしょう。
また、後々の不都合を考えれば住民票を移したうえで引っ越しを進めた方が免許取得の際にいちいち実家に戻らなくても試験を受けられるため住民票移動は行っておいて方がいいでしょう。




