初めての引っ越しだと、何から何まで分からないことだらけですよね。
引っ越しは「荷物を運び終ったし、後は荷ほどきをして片付けたら終わり♪」ではありません!
引っ越しでは、「荷物の整理」よりも「速やかにライフラインの手続きを済ませること」の方が大事なのです。
特に忘れやすいのが、下水道の手続きです。
地域によっては、水道の使用手続きを済ませれば下水道の手続きが自動的に終わる、というところもありますが、基本的には水道手続きと下水道の手続きは別々に行います。
そこで今回は、引っ越しの際に忘れやすい「下水道の手続き」についてわかりやすく説明していきます。
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このページでわかること
1. 引っ越しの際の下水道の手続きってどうやるの?
基本的に、下水道の手続き方法は簡単です。
下水道の管理者(一般的には委託会社となっていることが多いです)に連絡をし、使用するための届け出と併せて下水道使用料の精算方法を確認します。
引っ越しした区市町村によって「水道の使用手続きで代行」「下水道の手続きが必要」に分かれます。
代表的なエリアを紹介すると次のようになります。
1-1. 東京都に引っ越した場合
東京23区及び多摩地区に引っ越しをした場合は、水道の使用手続きをすると同時に下水道の使用手続きが完了します。
ですから「下水道の手続きのみを行う」必要はありません。
1-2. 千葉県浦安市に引っ越した場合
浦安市の場合は、引っ越しした際には下水道の使用届けを出す必要があります。
使用料の徴収管理会社があるので、連絡をすると使用の開始の手続きをしてくれます。
浦安市内で引っ越しをした場合も、手続きは必要になります。
1-3. 千葉県船橋市に引っ越しした場合
船橋市も、引っ越し後に下水道の使用届けを出す必要があります。
手続きの際には下水道使用料の精算を行います。
船橋市「下水道使用料の専用連合栓(共同住宅などで1水栓を共同使用するときのお手続き)」
2. 下水道の支払い方法とは
下水道の使用料の支払い方法は、「口座振替」「クレジットカード払い」「請求書による支払い」の3つがあります。
ここでは、東京都に引っ越しした場合の支払い方法について説明します。
東京都の場合は、上下水道の手続きは同時に行うことができます。
手続きなどに関する連絡は、「水道局お客様センター」が窓口となります。
電話で申し込むこともできますが、インターネットを利用すれば簡単にいつでも申し込みが可能です。
インターネットで申し込みをするには
使用開始の3~4日前までに手続きをするようにします。
手続きをするには東京都水道局のホームページの「インターネットでのお申込み」から申し込みをします。
東京水道マイネットを利用するのがおすすめ
東京都には、「東京水道マイネット」というインターネット会員向けサービスがあります。
会員登録は無料ですし、会員になるとインターネットで上下水道料金の確認ができるようになります。
また過去4年分の使用料・料金の確認ができるので、家計の見直しに役立てることもできます。
また支払いに関する申し込みも、「東京水道マイネット」から手続きができます。
2-1. 口座振替
口座振替は、あらかじめ指定した金融機関の口座から、自動的に使用料金が引き落とされます。
口座振替のメリット
支払い方法を口座振替にすると、請求金額から毎月50円(税抜)が割引されます。
年間にすると600円(税抜)の節約になります。
① 金融機関で直接申し込む方法
金融機関窓口に通帳・印鑑とあわせて「お客様番号が分かるもの」を持参し申し込みをします。
「お客様番号が分かるもの」としては「検針票」などが含まれます。
② 電話で申し込む方法
東京23区内に引っ越した場合は【03-5326-1100(引っ越しに伴う契約の窓口)】、多摩地区26市町に引っ越しした場合は【0570-091-100(引っ越しに伴う契約窓口)】に連絡してください。
ただし、時間帯によっては全然電話に出てくれませんので、混雑予想を確認して電話することをおすすめします。
③ 郵送で申し込む方法
郵送で申し込む際には、専用の申込用紙が必要になります。
申込用紙は①インターネットから入手する ②電話で申し込み用紙を郵送してもらう のいずれかから選びます。
使用開始の連絡を電話でして、支払方法の確認を受ける際には「申し込み用紙をお送りしますか?」と声をかけられますので、郵送してもらうようにすると良いですね。
2-2. クレジットカード支払い
事前にクレジットカード支払いに登録しておくことで、クレジット会社が下水道使用料を立て替えます。
後日その他のクレジットカード利用代金とともに下水道料金が請求されるので、あらかじめ決められた方法で精算します。
クレジットカード支払いでは水道局からの領収書は発行されない
クレジットカード支払いの場合、水道料金の領収書を出してもらうことはできません。
料金などを確認する場合は、クレジット会社からの利用明細書またはインターネットサービス「東京水道マイネット」から確認することになります。
口座割引は適用されない
クレジットカード支払いでは、口座引き落としの割引は適用されません。
またカードの支払い回数は1回払いとなっています。
カードのポイントを貯めるか、毎月50円の割引を受けるか、どちらが良いか考えて登録しないといけませんね。
2-3. 請求書による支払い
検針の際にその場で請求書を発行(場合によっては指定先に請求書を郵送)し、後日「公共料金取扱窓口」で支払いをします。
支払窓口:各金融機関・ゆうちょ銀行・コンビニエンスストア・水道局営業所
請求書による支払いは詐欺に注意!
請求書による支払いで問題になっているのが「詐欺」です。
請求書は検針員がその場で発行しますが、支払いをその場で求めることはありません。
もしもその場で支払いを求められた場合は、詐欺の可能性があります!
3. 水道料金・下水道料金の減免について
下水道料金には「減免制度」があります。
あらかじめ減免の申請が必要になりますが、対象になる場合は申請をすることで、下水道料金を減免してもらうことができます。
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減免の内容とは?
減免内容は、減免対象によっても内容が変わります。
3-1. どんな人が免除措置になるの?
① 生活保護を受けている人
生活保護を受けている場合は、下水道料金1カ月当たり8㎥までの料金が減免されます。
② 児童扶養手当または特別児童扶養手当を受けている人
児童扶養手当または特別児童扶養手当を受けている場合は、下水道料金1カ月当たり8㎥までの料金が減免されます。
③ 中国残留邦人等の円滑な帰国の促進並びに永住帰国した中国残留邦人等及び特定配偶者の自立の支援に関する法律による給付を受けている人
この場合、「生活支援給付」「住宅支援給付」「医療支援給付」「介護支援給付」を受けている人が対象になります。
対象であれば、下水道料金1カ月当たり8㎥までの料金が減免されます。
④ 東日本大震災で都内に避難している・または避難者が同居している世帯
この場合は、下水道の使用を開始した日から平成31年3月31日分までが適用範囲となります。
「全国避難者情報システム」に登録している場合は、申請書などが避難先の住所あてに郵送されます。
申請書に記入後、必要書類をそろえて返送すれば手続きができます。
減免の内容は、東京23区と多摩地区では内容が異なります。
東京23区内の場合は、1カ月当たり8㎥以下の汚水排出量にかかる利率額分に、108/100を乗じて得た額が減免の対象となります。
多摩地区の場合は、それぞれの市町によって内容が異なりますので、くわしい内容は担当営業所に確認してください。
⑤ 老齢福祉年金を受けている人
いわゆる「緑の色の国民年金手帳」を持っている人が対象になります。
この場合、下水道料金1カ月当たり8㎥までの料金が減免されます。
3-2. 免除措置の申し込み方法は?
下水道料金の減免手続きをする場合、東京23区と多摩地区では申し込み窓口が異なります。
「生活保護を受けている人」「児童扶養手当を受けている人」「特別児童扶養手当を受けている人」「中国残留邦人等の円滑な帰国の促進並びに永住帰国した中国残留邦人等及び特定配偶者の自立の支援に関する法律による給付を受けている人」は、地域を管轄する窓口で申し込みを行います。
- 東京23区内での申し込み窓口(営業所)
https://www.waterworks.metro.tokyo.jp/tetsuduki/madoguchi/23/
- 多摩地区での申し込み窓口(営業所)
https://www.waterworks.metro.tokyo.jp/tetsuduki/madoguchi/tama/
- 老齢福祉年金を受けている人の場合
この場合は「水道局窓口で申し込む」または「郵送で申し込む」のいずれかから選択します。
水道局で申し込みする場合は、①老齢福祉年金受給を証明するもの(需給証明書等) ②印鑑 ③お客様番号(検針票などでもよい)を持参し窓口で手続きをします。
郵送で申し込む場合は、①老齢福祉年金受給を証明するもの(受給証明書等)のコピー ②申請書を同封したうえで管轄する営業所へ郵送をします。
4. まとめ
下水道料金の手続きも、引っ越しを行った場合には必要になります。
下水道料金の支払い方も様々ありますが、東京都内での引っ越しであればインターネットで手続きをすると、支払い方法等の指定もインターネット上ですべて終わらせることができます。
電話だと時間によっては混雑が予想されますので、おすすめはインターネットですよ。




