生活に必須な電気・ガス・水道の利用停止や利用開始の手続きは引越しのときにとても重要です。
どのタイミングで手続きをすればスムーズなのか、またどんな手続きが必要なのかを解説していきます。
利用料金の精算についても説明しているので、ぜひ引越し前にご確認下さい。
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このページでわかること
1. 電気・ガス・水道! 引越しの手続き方法
まずは引越し時の電気・ガス・水道の手続きの方法について解説します。
毎日朝から寝る直前まで使うものなので、できるだけ不便を感じることがないように、手続き出来るタイミングを説明していきましょう。
1-1. 停止と開始のタイミングは!?
電気・ガス・水道はいずれも引っ越す直前まで使うものです。
引越し前の掃除では掃除機を使用し水拭きをしますし、飲食をする際にはガスも必要になります。
そのため、いずれもできるだけ元の住居は引越しの当日に利用を停止し、転居先でもすぐに使えるようになっている状態が望ましいでしょう。
そのためにはどのような手続が必要なのか見ていきましょう。
・電気
電力会社に事前に連絡をして、引越しをする日と新居の住所を伝えておけば、当日に利用の停止と開始が出来ます。
地域の担当者が訪問し、直前までのメーターを見て利用料金を精算することもありますし、当日ではなく後から精算を行う場合もあります。
電力会社への連絡は、引越し予定日の1週間ほど前までには済ませるようにしておきましょう。
なお、電気の場合は利用停止後も少しだけ使うことが出来ます。
東京電力管轄内であれば利用停止後、1,000w×1時間だけ使うことが出来ます。
・水道
水道の事業者に連絡することで、電気と同様に引越しの当日に利用の停止と開始をスムーズに行うことができます。
地域によって異なりますが、担当者が来訪して栓を止め、その際に精算を行う場合が多いでしょう。
新居では、水道のメーターボックスや地面に設置されている水止め栓を回すことで水が出るようになります。
また、「水道使用開始申込書」が用意されているので、それに記入をしてポストに投函することも忘れないようにしましょう。
もし栓を回しても水が出なかったり、水道使用開始申込書が用意されていなかったりした場合は、伝達が上手く行かず、手続きが出来ていない可能性があります。
その場合は、新しい住居の担当の水道事業者に連絡すれば、すぐに対応をしてくれるでしょう。
ちなみに、水道も利用停止後に少しだけ使うことが可能です。
東京都水道局であれば、1㎥分だけメーターを回さずに使うことが出来ます。
・ガス
ガスも都市ガス・プロパンガス問わず、ガス会社に連絡すれば引越し当日に手続きが出来ます。
使用状況を確認した上で精算が行われますが、ガス会社によってはネットで手続きが完了出来ることもあります。
連絡は1週間以上前にしておくと間違いがありません。
引越した先では必ずガス会社の担当者がやってきて、立ち会いのもと開栓作業を行います。
入居者が必ず立ち会わなければならないことと、現地で開栓する必要があるので、連絡が遅いと引越した当日にガスが使えないという状況になる場合もあるので注意が必要です。
ガスの引越し手続きは1番最初に行って、しっかりと日時を指定しておくとスムーズです。
1-2. 忘れていて当日になってしまったら!?
もしも電気・ガス・水道の利用停止や利用開始の手続きを忘れてしまったら、どうなるのでしょうか?
引越し当日になって「あっ!」と気づいたり、引越し後にガスが使えない……となったりした場合は非常に困ります。
しかし、そんなときでも電気・水道は、当日に連絡すれば即座に対応をしてくれます。
この2つは利用停止・利用開始の際の立ち会いが不要で、電話やインターネットの連絡だけですぐに使えるようになります。
水道は水止め栓がしまっている場合は開ける必要がありますが、どの住居でもだいたいは水道メーターの中にあるので、すぐに見つけることが出来るでしょう。
賃貸物件の場合は、入居日が決まっていれば引越し直後でもスイッチを押すと電気が付き、蛇口をひねれば水が出るという通常の状態になっていることが多いです。
問題はガスで、必ず業者が来て入居者立ち会いのもと手続きが行われます。
その為、当日に連絡しても繁忙期だと予約が取れず、後日に開栓ということになってしまいます。
自分で勝手に開通することも出来ないので、連絡を忘れていると最悪の場合、数日間はガス無し生活ということになってしまいます。
1-3. 手続きの立ち合いは必要なの?
前の項目でも触れましたが、ライフラインの利用停止・利用開始の際に電気と水道は立ち会いが不要です。
電話やインターネットの手続きだけで、業者が来ることもなく手続きが完了することがほとんどです。
一方、ガスは都市ガスやプロパンガス、ガス会社を問わずに必ず立ち会いが必要になります。
電気や水道よりも取り扱いが危険なので、当たり前かもしれませんね。
ガスだけは引越し予定の1週間ほど前に連絡をして、業者が来る日時を決めておいた方が良いでしょう。
手続き自体はさほど時間がかかりませんが、入居者の立ち会いがないと作業を行ってくれません。
1-4. 開栓は土日だと難しい?
電気・水道は連絡1つで手続きが出来て開栓も自分の手で行えます。
曜日や時間を問わずに出来るので、引越しが土日になっても問題ありません。
ガスは前述したように必ず業者の人が来て、立ち会いのもと開栓を行います。昔はガス会社の対応が平日に限られていましたが、最近は土日祝日も対応しているところが増えてきています。
引越しが土日祝日に重なる場合は少し早めに連絡し、対応してもらえるか確認をしておきましょう。
引越しが多い新年度や年度末は、ガス会社も非常に忙しくなり、予約が取りづらい状況になります。
3月~4月の土日祝日は引越しが多い時期ですので、余裕を持って連絡するようにしましょう。
2. 電気・ガス・水道!いっぺんに済ます方法って?
電気・ガス・水道の3つの手続きを忙しい引越しの時期に行うのはかなり面倒です。
3つの会社それぞれに連絡をして、いちいち住所や引越し日の説明をして……想像するだけでうんざりという人もいると思います。
そんなときに便利なのが電気・ガス・水道などの手続きをまとめて行える、東京電力の「引越れんらく帳」というサービスです。
引越れんらく帳は、名前や住所などの個人情報を登録することで、電気・ガス・水道の手続きに加えて、NHKやクレジットカード、保険関連など多くの企業の住所変更をまとめて行えるサービスです。
【引越れんらく帳】
http://www.hikkoshi-line.jp/
日本全国を対象としており、更に無料で使えるので、引越しの際にはとても便利なサービスです。
何をどこまで手続きしたのかがわからなくなることも無いので、バタバタしがちな引越しの際にはぜひ活用したいサービスでしょう。
3. 月の半ばの引越しになった時の使用料金は!?
引越しが月の始めや月末になるということはあまりないでしょう。
おそらく殆どの場合が月の半ばの引越しになりますが、そうなった場合の電気・ガス・水道の使用料金はどのように請求されるのでしょうか?
基本的には最後の検針日~引越し当日までの使用量を日割りで計算して請求されます。
3月1日に検針があり、3月21日に引っ越す場合は、3月1日の検針データを元に20日分の利用料金が請求される仕組みです。
基本料金も同様に日割りで計算されます。
支払い方法は、業者が来る場合は現金払いが可能ですが、そうでない場合は新居に請求書を送ってもらうことになります。
4. まとめ
生活に必須な電気・ガス・水道の引越しの手続きは簡単ですが、とても重要です。
連絡は電話やインターネットで済みますし、引越れんらく帳を使えば一度の連絡ですべてまとめて手続きを行うことが出来ます。
荷物の梱包や役所への届け出に追われて忘れてしまいがちですが、スケジュールを組んで余裕を持って連絡をするようにしてください。
特にガスは、当日に連絡しても対応出来ないこともあるので、最初に日程を決めておくと良いでしょう。
必要な手続きを一覧にしたチェック表を作るなどして、抜けのないように引越し関連の手続きを進め、新居で気持ちのいいスタートを切れるようにしたいものですね。




