引越しをする際の手続きは、項目も多く煩雑なものが多いですね。
様々な手続きの中に、水道・ガス・電気といったライフラインに関するものがあります。
ライフラインは引越すギリギリまで使うものですが、引越し先でもスムーズにすぐ使えるよう準備しておきたいものです。
ここでは、引越しの際に必要な水道・ガス・電気の手続き方法について、詳しく見ていくことにしましょう。
おすすめ賃貸情報
このページでわかること
1. 【引越しの手続き】水道・ガス・電気
引越しをすることになったら、やらなければならない重要な手続きがあります。
たとえば、ライフラインである水道・ガス・電気の手続きなどです。
では、その手続きはどうすればいいのでしょうか。
2.水道
水道は、トイレの水や洗面所のことを考えると、ギリギリまで使うものです。
しかし、引越しまでには水道の停止手続きをしておかなければなりません。
2-1. 使用停止
引越し元の家の水道に関して、使用停止の手続きは引越し前に行ないます。
使用停止を忘れたままにしておくと、引越し後も前に住んでいた家の分の水道料金を請求されてしまいます。
ですから気をつけておきましょう。
手順としてはまず、管轄の水道課や水道局へ電話をして、「引越しをするので、〇日に水道を止めて下さい」という連絡をします。
インターネットからも水道の使用停止手続きは出来ます。
使用停止に関する連絡は、引越しの1週間前から、遅くても2日前までにはして下さい。
使用停止の手続きをする際、お客様番号が必ず必要になります。
お客様番号は、検針票や領収書に書かれていますのでチェックしておきましょう。
その他に、以下の情報が必要になります。
・契約者の氏名
・引越し予定日時
・引越し先の住所
2-2. 使用開始
引越し先の新居で、まず水道を使用開始する場合、手続きに水道業者さんを呼ぶ必要はなく、特別な作業なども不要です。
メーターボックスの中に止水栓がありますので、そちらを開栓してから家庭の蛇口をひねると、水道を使用することができます。
もし、水道の蛇口をひねっても水が出てこない場合、管轄の水道課や水道局に至急連絡をしてください。
家の全ての蛇口をひねって水が出ることを確認したら、新居のポストの中やドアノブに「水道使用開始申込書」が置かれていますので、水道使用開始申込書に必要事項を記入して郵送しましょう。
郵送だけでなく、インターネットでも手続きが可能です。
管轄の水道課や水道局のホームページから、必要事項を記入して送信したら手続きは完了です。
引越ししたらなるべく早めに、水道使用開始申込書で手続きをしましょう。
2-3. 立会いは必要?
水道の使用停止の手続きは、きちんと連絡をしておけば立ち会う必要はありません。
引越しの連絡をして使用停止の申請をしたら、最終検針日から引越し当日まで使用した分は日割り計算で支払います。
でも実際には、トイレや掃除で少し水道を使うくらいでは、使用料金は請求されないことが多いようです。
◆使用停止後の水道料金の支払い
・退去時に集金依頼をする
引越し作業をしている間に、業者さんに集金にきてもらう方法です。
引越し作業でバタバタしているかもしれませんが、現金で支払うことが出来ます。
集金の時間は、ケースバイケースなのですが、「〇時までに来て欲しい」ということを伝えておくと、融通を利かせてくれる場合もあります。
集金をお願いするときは、その場に居合わせることになります。
引越し連絡の水道使用停止申請の際に、都合のいい時間帯を指定しましょう。
・新居へ請求書を送ってもらい、後日振り込みをする
新居へ水道料金の請求書を送ってもらい、後日振込手続きをします。
・これまでの支払い方法(クレジットカードや口座引き落し)で同じように支払う
今まで水道料金を払っていた方法と同じ方法で、クレジットカードや口座振替で支払うことができる場合もあります。
ただし、引越しでこれまでと管轄の水道課や水道局が変わる場合は、クレジットカードや口座振替での支払いを受け付けてもらえない可能性があります。
お住いの水道局か水道課に事前に連絡して、確認してください。
3.ガス
引越しの時は、ガスの手続きもしなければなりません。
ガスの使用停止、使用開始について詳しくご説明します。
3-1. 使用停止
引越し元のガスの使用停止手続きは、引越し前にしておきます。
使用停止手続きをしないまま引越してしまうと、引越し後も引越し元の家の分のガス料金を請求されてしまいます。
ガスの使用停止手続きは、引越し前に忘れずにしておきましょう。
まずは、ガス会社へ電話かインターネットで使用停止の連絡をします。
引越しの1週間から2日前までには、使用停止の連絡をしておきましょう。
特に引越しシーズンである3~4月は、ガス会社も繁忙期になるため、処理が追いつかずに希望日の予約が取れにくくなります。
引越しの予定がわかっている場合は、1か月から2週間以上前に予約を取っておく方が良いでしょう。
使用停止の手続きをする際は、お客様番号が必要になります。
事前にガスの検針票や領収書などで調べておきましょう。
お客様番号の他には、以下の情報が必要になります。
・契約者の氏名
・現住所
・引越し先の住所
・建物の種類(一戸建て、アパート、マンションなど)
・ガス使用中止希望日、時間
・引越し先の住所
・最後の月の料金支払い方法
人によっては、引越した先で同じガス会社を使う場合もありますね。
その際は、ガスの使用停止の申請時に、「引越し先でも同じガス会社を使います」と伝えておくと、新居でガスの開始手続きがスムーズに行なえます。
3-2. 使用開始
引越し後は、新居で使用開始の手続きをしなければ、ガスは使えません。
引越し当日は疲れていますので、お風呂にゆっくり入りたいなと思っても、ガスが使えるようになっていなので入れない、などということもありますので、ガスの開始手続きは早めにしておきましょう。
ガス会社へ、使用停止の時と同じように電話かインターネットで、使用開始手続きの依頼をします。
引越しの1週間前から2日前までには、使用開始希望日の連絡をしておきましょう。
特に引越しシーズンである3~4月は、ガス会社も繁忙期になるため、処理が追いつかずに希望日の予約が取りづらくなります。
引越しの予定がわかっている場合は、1か月から2週間以上前に予約を取っておく方が良いでしょう。
ガスの使用開始の予約をするときには、以下の情報を伝えて下さい。
・契約者指名
・引越し先の住所
・電話番号
・引越し日と立会い希望時間
・ガス器具で持っているものを伝える(例:ガスコンロ、ガスヒーターなど)
・ガス代の支払い方法について
使用開始の立会いの時は、作業員からガスの使い方、ガスメーターの見方など、新居のガス使用についての説明があります。
◆プロパンガスの保証料
プロパンガスの場合は、保証料をガス会社に預ける場合があります。
このお金は、ガス代を払うのを忘れていた時に支払いに充てる場合や、退去時の精算で相殺することもあります。
もちろん、保証料は使わなければ返金されます。
3-3. 立会いは必要?
引越しに関するガスの停止・開始について立会いが必要かどうかをご説明します。
◆ガスの停止手続きの場合、立会いが必要?
ガスの停止手続きの際、原則として立ち合いは不要ですが、立会いが必要な場合もあります。
引越しの準備の様子を見ながら、都合のいい時間で立会いの予約を取りましょう。
・ガスメーターが室内にある
ガスメーターは玄関横にあることが多いのですが、時々室内やベランダにあるケースがあります。
その場合は、立ち合いでガスメーターのチェックをしてもらって下さい。
・オートロック式のマンションなどで、作業員さんがガスメーターのある場所に立ち入れない
オートロック式のマンションの場合、どなたかが開けてくれない限りはマンションの中に入れません。
その場合、検査に立ち会うことになります。
また、その月の利用料金も支払ってから退去したい場合も、もちろん立会いが必要になります。
この時も事前にガス会社へ予約をして「〇時までに来て下さい」と伝えておきましょう。
またガス器具を使用していた場合は、注意が必要です。
ガスの使用停止手続きをする前には、必ずガス釜、ガスヒーター、ガス乾燥機など、それぞれのガス器具の栓を全部外しておかなければなりません。
◆ガス器具栓の取り外し方
1.器具のスイッチを切る
2.ガス栓を締める
3.ガス栓からガスホースを取り外す
4.ガス器具からガスホースを取り外す
ガス器具の種類によって、ガス器具栓の取り外し手順が異なります。
取り外しの作業を行う前に、それぞれの器具の取扱説明書をチェックしておきましょう。
わからないときは、ガス会社のホームページなどにガス器具の紹介ページがありますので、調べてみましょう。
取り外しが不安な方は、ガス停止作業時に作業員の方に器具の栓を取り外してもらいましょう。
ただしこの場合、作業工賃が発生する可能性があります。
◆ガスの開始手続きの場合、立会いが必要?
水道と違って、ガスは使用開始の際に必ず立会いが必要になります。
引越し後の新居では、ガス屋さんの立会いのもとでガスの使用開始手続きが必須です。
電話かインターネットで、ガス会社に「〇日に引越しするので、ガスの開始手続きをお願いします」と事前に予約を取っておきましょう。
4. 電気
引越しの時は、電気の手続きもしなければなりません。
電気の使用停止、使用開始について詳しくご説明します。
4-1. 使用停止
引越しをすることになったら、電気は当日には利用が停止できるようにしておく方が良いでしょう。
しっかり停止していないと、退去後も電気代の料金の請求が来る可能性があります。
電気の利用停止については、電話、FAX、インターネットなどで手続きが可能です。
電話の場合は、引越し当日に「今日から電気を停止して下さい」と伝えても大丈夫なのですが、引越し当日は引越し業者さんとの対応や荷物運び、掃除などでバタバタしてしまいます。
ですから、できれば事前に電力会社へ連絡して「〇日に電気の使用停止をお願いします」と連絡しておく方が良いでしょう。
FAXやインターネットで電気の利用停止の申し込みをする場合は、停止希望日の2~3営業日前までに連絡します。
インターネットの申し込みで、当日の停止に対応をしている電力会社はまだ少ないので、すぐに手続きができないことを頭に入れておきましょう。
引越し元の電気代は、通常の支払いとは違い、支払方法が特殊になります。
電気の最終検針日から引越日までの電気使用量の料金が、日割り計算で請求されます。
クレジットカードや口座引き落しで電気料金を支払っている場合は、そのままその方法で支払いできます。
引越し当日に使用料を検診して、担当者に現金で精算する方法もあります。
また引越しの際は、ブレーカーを落としておくようにしましょう。
電気が通っていることで、何らかの事故や火災が発生する可能性があるからです。
ですから、ブレーカーは落としてから退去しましょう。
4-2. 使用開始
引越ししたら、まず電気を使いたいですよね。
空調に掃除、全てにおいても電気が一番使うエネルギーではないでしょうか。
電気を使う場合は、ブレーカーのスイッチを入れれば、引越し当日から使えます。
◆電気使用を開始する手順
1.アンペアブレーカーのスイッチをON
2.漏電遮断器のスイッチをON
3.配線用遮断器のスイッチをON
これで新居でも電気が通常通り使えます。
この手順を行なっても電気が使えない時は、大手電力会社に連絡をしてみて下さい。
家の中の全部の電気がつくことを確認したら、新居に「電気使用申込書」の書類が置かれているはずなので、必要事項を記入して電力会社へ郵送します。
「電気使用申込書」は、ドアノブにかかっているか、ポストに入っているか、玄関、または室内に置かれています。
もし見当たらない場合は、電力会社に連絡しましょう。
また、電気契約を希望する電力会社のホームページからでも、電気の使用開始届けを出すことができます。
「引越してからいつまでに電気の使用開始届を出さねばならない」という決まりはありませんが、できるだけ早く提出するようにして下さい。
4-3. 立会いは必要?
引越しの際に、電気の使用停止や使用開始に際しては、基本的には立会いの必要はありません。
しかし、電気のメーターが住んでいる人の立会いなしで確認できない時や、個人の契約メニュー、供給設備の状況によっては、立会いが必要な場合もあります。
また、その場で電気代の使用料金を精算したい場合は、立会いが必要になります。
5.まとめ
引越しの時に、水道・ガス・電気の使用停止や使用開始の手続き手順についてご紹介しました。
ライフラインでもある水道・ガス・電気の手続きは、引越しでどんなにバタバタしていても、最優先して手続きをしてください。
また、引越しの繁忙期シーズンは、電気・ガス・水道の手続きもいつもより時間がかかる場合があります。
引越しは、ただでさえ忙しくなってしまうものです。
引越し当日慌てないためにも、余裕を持って事前に各業者へ連絡をしておくようにしましょう。




