2DKの家賃が1LDKよりも安い3つの理由とおすすめの間取り

お部屋を探しているとき、2DKでちょっと値段が安い物件を目にしたことがあると思います。

実は2DKの物件は、1LDKのお部屋より安くてお得なことが多いのです。

なぜ2DKの物件は安いのでしょうか?

2DKのお部屋について、家賃が安い理由と、2DKのおすすめの間取りについてご説明していきます。

1. 2DKの家賃が1LDKよりも安い3つの理由

不動産サイトや物件を見ていると、2DKのお部屋の家賃が1LDKの家賃よりも安いことに気づくと思います。

2DKと1LDKだったら、2DKの方が広いイメージがあるのに、なぜ家賃は2DKの方が安いのでしょう?

そんな疑問が多い2DKですが、2DKの家賃が1LDKよりも安いのにはちゃんとした理由があります。

1-1. 築年数が古い物件

2DKの物件がはやり始めたのは1980年代です。

その頃建設されたアパートやビルは、2DKの間取りの物件がたくさんありました。

若干築年数が経過しているため、通常の相場よりも家賃設定がかなり低くなっている物件もあり、「掘り出し物件」も比較的多いのが特徴です。

同棲カップルや新婚さんが住む場合も、2DKはとても手頃ですし、夫婦にお子さんが生まれても2DKの間取りなら十分暮らしやすいのも魅力です。

1-2. DK部分が狭い

2DKのお部屋は、キッチンとダイニングが1つのお部屋になっているので、どうしても狭く感じてしまいます。

DK部分にキッチンの道具や食器棚を置いて、ダイニングテーブルを置くとなると、どうしても手狭に感じられます。

そのため、LDK物件が人気になってくるので、2DKのお部屋はちょっと割安になるのです。

1-3. リビングルームがない

2DKのお部屋はDKが狭い、というのが家賃が安い理由です。

2DKのお部屋は1LDKのお部屋と比べると、リビングスペースがない分狭く感じます。

そのため、現在主流であるLDKタイプのお部屋の方が人気で、家賃も高額になってしまいます。

ですから2DKのお部屋は、コストを抑えたい人には狙い目のお部屋なのです。

2. 2DKと1LDKの家賃相場の違い

2DKと1LDKとでは家賃が結構違ってきます。

DKとLDKは広さの基準に違いがあります。

実際に、2DKと1LDKの家賃はどれくらい違うのでしょうか?

東京都内で比較してみると、2DKの家賃相場は10万円、1LDKの家賃は12万円と約2万円の差があります。

毎月2万円の差があったら、年間では24万円もの差になります。

プラス消費税と考えると、かなりの金額になってしまいます。

・DKの広さにも規定がある

首都圏不動産公正取引協議会の資料によると、DKまたはLDKについては、実際の部屋の広さに違いががあるとしても、居室(寝室)数に基づいて最低必要な広さ(畳数)の目安が定められています。

居室数が1部屋の時は、DKの広さが4.5畳、LDKの広さが8畳、2部屋以上の場合は、DKの広さが6畳以上、LDKの広さが10畳以上、というのが最低必要な広さとなっています。

<個室とDK、LDKの関係>

・1つの個室

寝室が1部屋の場合
8畳以上 LDK
4畳以上 DK
それ未満 K

・2つの個室

寝室が2部屋の場合
10畳以上 LDK
6畳以上 DK
それ未満 K

◆2DKの物件って具体的にはどんな感じ?

「2DK」とは、2つの個室とダイニングキッチンがある間取りです。

DKとはダイニングキッチンのことで、食事をするダイニングスペースと、料理をするキッチンスペースが1つになったお部屋です。

平均的な専有面積は約45㎡です。

◆1LDKの物件って具体的にはどんな感じ?

「1LDK」とは、1つの個室とリビングダイニングキッチンがある間取りです。

DKに「L」であるリビングスペースが付いているため、若干広めの造りです。

平均的な専有面積は約45㎡です。

3. 2DKと1LDKの使いやすさやインテリアレイアウトの違い

2DKと1LDKは、総面積はほとんど変わりませんが、部屋の作りが違うため全く違う雰囲気になります。

2DKと1LDKは、どちらもそんなに広くないという印象がありますが、インテリアのレイアウト次第で、狭さを感じさせないお部屋になります。

2DKと1LDKのお部屋、それぞれにおすすめなインテリアレイアウトをご紹介します。

<2DKのインテリアレイアウト>

2DKのお部屋は、カップルや新婚さんなどにも人気の物件です。

カップルで部屋を分けたいなと思った時も、2DKであれば個室が2つあるので、2人の部屋を確保出来ます。

広々としたスペースは必要ないけれど、部屋の数が欲しい時は、2DKのお部屋は最適でしょう。

2DKのお部屋全てを2人で使う場合は、1つをくつろぎのスペース、1つを寝室とする人も多いでしょう。

エリアごとで生活スペースが分かれると、急な来客の時なども対応しやすくなります。

2DKの間取りは、そのほかにも色々な使い方があります。

・1つの個室をダイニングキッチンとつなげて使う

個室の扉が取り外せる場合は、1つの個室をダイニングキッチンとつなげて、1LDKのように使うこともおすすめです。

2DKは1LDKよりも家賃が安いのですが、工夫次第で1LDKのように使うこともできます。

こうすればお部屋をより広々と使うことができるので、子育て中の人などはお子さんを広いスペースで遊ばせてあげることができます。

・1部屋をクローゼットに

洋服や荷物が多い人は、1つのお部屋をクローゼットとして使うこともおすすめです。

1つのお部屋に荷物が入ってしまったら、もう1つの個室にはお気に入りのものだけ置いて、スッキリした空間を作ることが出来ます。

・1部屋をワーキングスペースにする

在宅ワークや自宅ショップ、サロン経営などをしている場合、1つのお部屋をワーキングスペースにすることもおすすめです。

2つの個室で大きさが違う場合は、小さい方のお部屋をワーキングスペースとして使いましょう。

仕事のエリアとプライベートエリアで分かれているので、生活にメリハリがつけやすくなります。

<1LDKのインテリアレイアウト>

1LDKのお部屋は、一人暮らしの人はもちろん、カップルや夫婦にも人気の間取りです。

1LDKは2DKと違い空間が仕切られておらずオープンです。

そのため、カップルで全ての部屋を共同でゆっくり使いたい人にはおすすめの間取りです。

また1LDKのお部屋は、インテリアにこだわる人にもおすすめの物件です。

LDK部分を思い切り自分の好きなテイストのインテリアで揃えていくと、リラックス度も高まるため、生活が充実してくることでしょう。

・LDK部分と寝室でテイストを変える

LDK部分は、自分の生活の場、主な居住空間になります。

LDKのインテリアは、北欧風、モダン風とテイストを決めていくのもおすすめです。

ポイントは色使いです。

大きな面積を取るカーテンとラグでだいたいのテイストが決まってしまいますので、色選びは慎重にしましょう。

・家具の配置は空間を保つように

1LDKのお部屋は、あれもこれも置いていたらすぐにぎゅうぎゅうになってしまいます。

物と物とがくっつかないように、風の通り道を意識して配置するようにしましょう。

1LDKのお部屋は、2DKのお部屋より収納が少ない場合が多いです。

必要最低限のものだけを置くようにして、物を増やさないことを意識しましょう。

4. 2DKと1LDKどっちがおすすめ?

2DKと1LDKは、自分の生活スタイルに合わせて選ぶと良いでしょう。

一人暮らし、新婚さん、同棲をするカップルと、場合によるおすすめスタイルをご紹介していきます。

4-1. 一人暮らしの場合

・一人暮らしで2DK

一人暮らしでお部屋を借りようと思った時、2DKのお部屋はある程度の広さもあり、家賃も安く手頃な物件です。

いずれ誰かと一緒に住むことになっても、2DKのスペースがあれば余裕で同居することができるでしょう。

1LDKと比較した場合、2DKの方が家賃も万単位で違うので、コストを抑えたい人には2DKの物件はとてもおすすめです。

2DKの1つの個室部分を、ダイニングキッチン部分とつなげてLDKのようにして使えば、2DKに住みながら1LDKの暮らしが楽しめます。

また、荷物が多い人や自宅で仕事をする人は、個室が2つある2DKだと居住部分と仕事部分でエリアを分けられるので暮らしやすいでしょう。

・一人暮らしで1LDK

一人暮らしの場合、1LDKのお部屋を選ぶ人が多いのではないでしょうか。

一人暮らしで1LDKに住む場合、1つの個室を寝室にして、LDK部分を食事やくつろぎのスペースにするので、急な来客時も寝室を閉めるだけで対応できます。

人を招いた時も、LDKのスペースがあれば十分おもてなしができます。

また誰かを泊めることになった場合も、1LDKのスペースがあれば、お客さんにはリビングに寝てもらうこともできます。

4-2. 新婚さんの場合

・新婚さんで2DK

新婚さんで2DKに住む場合、2DKはとてもおすすめの間取りになります。

結婚となると家具を揃えたり、電化製品を揃えたりと荷物が多くなりがちです。

そんな時2つの個室があると、その分収納スペースもあるためスッキリと暮らすことができます。

また、いずれ赤ちゃんが生まれて家族が増えたときも、2DKのスペースであれば余裕で赤ちゃんの布団やおもちゃ、ベビーバスなどのベビーグッズも置けるでしょう。

配偶者との勤務時間がバラバラの場合、必ずしも夜に寝るわけではないこともあります。

そんな時、赤ちゃんとママが過ごす部屋、パパが寝る部屋と分けて使うことができると、お互い生活リズムを崩さずに済みます。

・新婚さんで1LDK

新婚さんで1LDKのお部屋に住む場合、全てのスペースを共有で使うことになることが多いようです。

夫婦2人で一緒に過ごす時間を大切にしたいカップルには、1LDKのお部屋がおすすめです。

家賃は2DKよりも若干高くなりますが、生活のスタイルや空間が圧迫されないため、広々とした生活を希望するカップルには向いている間取りでしょう。

赤ちゃんが生まれた場合は、1つの寝室にみんなで布団を敷いて寝ることになりますが、最初から夫婦で子育てするスタイルの家族には適しているでしょう。

4-3. 同棲を始める場合

・同棲カップルで2DK

同棲を始めるカップルの場合、2DKであれば2つの個室も確保出来ますし、同棲中もお互いのパーソナルスペースを保つことができます。

できるだけコストを抑えたいと思う時も、2DKのお部屋は最適の間取りでしょう。

2人とも荷物が多い場合でも、それぞれで個室を確保出来るというのは大きなメリットです。

・同棲カップルで1LDKの場合

同棲を始めるきっかけは、いつでも一緒にいたい、別々の部屋に帰りたくないという思いがある方も多いでしょう。

1LDKの部屋に2人で住むと、2人の時間を思う存分楽しめるというメリットがあります。

お互いがいつも視界のどこかにいる、という安心感や幸福感を味わえるのも1LDKのメリットです。

同棲期間は、「同じ空間に一緒に暮らす」ということを試す期間でもありますので、1LDKの同棲でうまくいくと感じたならば、結婚してもうまくいくでしょう。

2人の生活リズムを上手に歩み合わせて過ごすことができるか試す場としても、1LDKで暮らすと色々な発見があるでしょう。

5. 2DKのおすすめ間取りの選び方

2DKといっても、間取りは何パターンかあります。

主な2DKパターンとしては4つあります。

・入口がDK、その奥に同じ広さの個室が2つ並んで配置されている

2DKといえば、このレイアウトが一番スタンダードです。

一人暮らしでも二人暮らしでも、どんな人たちでも対応可能な間取りになっています。

部屋からDKにつながる部屋はリビングルームとしても使うことができます。

個室2つとも6畳の場合が多く、友人とシェアして住む場合、夫婦で住む場合など、2人で住むときに部屋の広さでもめなくて済みます。

・DKと1つの個室が続き、その奥にもう1つの個室がある

これは2DKでありながら、1つの個室とDKをつなげて1LDKとして使うのにも適した間取りです。

その場合個室が1つになってしまうので、寝室が1つでも構わない夫婦や、小さいお子さんがいる家族に向いています。

友人とルームシェアをする場合は、DKに続く部屋をとるか、奥の部屋を取るかで揉めるかもしれません。

・入り口にDK、その奥に個室、また奥に個室と縦並びの配置

縦長の2DKの場合、バルコニーが奥の部屋にしかなく、狭いバルコニーとなります。

角部屋なら真ん中の部屋にも窓がありますが、中部屋の場合は真ん中の部屋に窓がない場合もあり、暗く感じることもあります。

このタイプの部屋は、友人とのルームシェアというより、新婚さんなど夫婦向きでしょう。

・入り口にDK、DKの左右横に個室

2DKでは珍しいタイプの、DKをはさんで両サイドに部屋がある間取りです。

このタイプの間取りは、築年数が古い場合は窓が少ないお部屋もあります。

個室2つが離れているので、窓や採光を気にしない場合は、シェアハウスとしても適しています。

6. まとめ

2DKのお部屋は1LDKのお部屋と比べて家賃も安く、狙い目の物件です。

特にコストを抑えたい人には、2DKのお部屋はおすすめの物件です。

2DKは新婚さんや夫婦にもぴったりで、暮らしやすい間取りです。

間取りも4パターンありますので、それぞれのお部屋の特徴をしっかり把握して、自分たちの生活スタイルにあったお部屋選びをしてみましょう。