1LDKは、広いLDKにメインルームが1つ付いている間取りです。
一人暮らしをするのであればゆとりのある暮らし方が出来ますし、パートナーとの2人暮らしもできるので人気があります。
ただ問題は「1LDKにエアコンが1台しかない場合」です。
ほとんどの人がメインルームを寝室として使っていますが、一般的にエアコンが設置されるのは広いリビングの方。
つまり寝室にはエアコンがないということになります。
さすがにここ数年続く夏の暑さをエアコンなしで乗り切るというのはとても大変で…。
そこで今回は1LDKでエアコン1台しかない場合「どうすれば快適に暮らすことが出来るのか」というお悩みについて徹底解説。
気になる電気代や節約のためのポイント、1台でも快適に暮らすコツなどを紹介していきます。
このページでわかること
1. 1LDKならエアコン1台で二部屋冷やすことができる?
「1LDKでエアコン1台」というのは、賃貸物件ではよく見かけるケースです。
そもそも1LDKはLDKの広さが12.4㎡(8畳)以上となっているので、メインルームよりもLDKの方が広いことが多いです。
そうなると1台しかないエアコンは、必然的に家の中で最も広いLDKに設置するということになります。
1LDKを選ぶ人の多くは「寝室よりもリビングで過ごす時間の方が長い」のですが、だからといってメインルームが「暑い」「寒い」では快適な暮らしとは言いきれません。
そこでまずは1LDKをエアコン1台で快適に過ごすためのポイントを紹介していきます。
2. 1LDKをエアコン1台で快適に過ごすためのコツ
1LDKをエアコン1台で快適に過ごすためにも、まず「エアコンサイズの選び方」と「設置場所のポイント」を理解しておきましょう。
2-1. エアコンサイズの選び方
エアコンの選び方にはいくつかのポイントがありますが、中でも一番注意しておきたいのが「エアコンサイズ」です。
実は「エアコンサイズに注目して選ぶ」という方法にはメリットがあります。
1つは「冷暖房効果が早く出る」ということです。
エアコンサイズが違うということは「パワーが違う」ということでもあります。
つまり「部屋の広さにあっているエアコンを選べば、冷暖房効果がすぐに出る」ということです。
さらに「パワーが違う」ということは、エアコンに負担をかけずに部屋を冷やすことが出来るということです。
フルパワーにしなくても十分に効果を発揮できるのですから「エアコンに負担がかからない」というわけです。
ちなみに最適なパワーで部屋の冷暖房が出来るということは、節電に効果があります。
消費電力が上がれば電気料金も高くなるわけですから、「節電=節約」につながります。
こうして考えてみると、エアコン選びでは「価格の安さ」よりも「部屋の広さにあったエアコンサイズで選ぶ」の方が良いことが分かります。
・エアコンサイズの見方の基本
エアコンには、それぞれのエアコンに適した部屋の広さが表示されています。
「〇畳用」と書かれているのが部屋の広さを表示している部分となっているので、まずはこの部分をチェックすることが基本になります。
ただし「1LDKでエアコン1台」という条件がありますので、LDKの広さだけでなくメインルームの広さも含めて考えることが大事です。
・部屋の広さの目安に幅がある場合はどう理解する?
エアコンサイズの表示には「○○畳~○○畳用」のように広さに幅があります。
1LDKの場合はLDKの広さが12.4㎡(8畳)以上となっているので、「6~8畳用」と書かれているエアコンを選べば問題ないと考えるかもしれません。
この考え方はよくありがちな間違えです。
実はエアコンサイズの表示に幅があるのは、部屋の特徴によってエアコンの効き具合に違いが出ることと関係しています。
例えば「南向きの部屋」と「西向きの部屋」では、広さが同じであっても部屋の温度は変わってきますよね?
さらに「鉄筋住宅」と「木造住宅」でも違いがあります。
そのためエアコンサイズで表示される場合は、「南向きの部屋」であることを前提しています。
そのうえで「木造住宅」の場合の目安を先頭の数字、「鉄筋住宅」の場合の目安を末尾の数字で表しています。
ですから「8~10畳用」と書かれている場合は、「南向きの木造住宅なら8畳」「南向きの鉄筋住宅なら10畳」と判断します。
・1LDKにエアコン1台の場合のポイント
リビングとメインルームを1台のエアコンでカバーするのであれば、部屋のサイズよりも大きいエアコンを選ぶのがポイントです。
2-2. エアコンの設置場所
・基本は「部屋の短辺」
エアコンの風は、本体の真横には送れません。
ですから部屋が長方形の場合は短辺の壁に設置するのが基本です。
部屋が正方形の場合は壁の真ん中に設置します。
・窓のそばに置く
部屋の温度変化には窓が関係しています。ですから窓の近くにエアコンを設置することで、効率よく部屋の温度を下げることが出来るようになります。
3. 1LDKの間取りにエアコン1台だけ設置する場合のデメリット
3-1. 電気代が高くなる
1LDKにエアコン1台ということは、単純に考えれば「2部屋を1台のエアコンでカバー」ということになります。
ですからが2部屋分をカバーできるエアコンであれば問題ありませんが、1部屋分のパワーしかないエアコンの場合はパワー全開にする必要があります。
パワーを全開にすれば、もちろん消費電力も増えます。
ですから結果として電気代が高くなります。
3-2. 意外と冷えない
「エアコンに扇風機を使えばエアコン1台でも十分冷える」という意見もありますが、これはエアコンの冷却能力に適した部屋であるということが大前提にあります。
たしかに風通しが良く西日も当たらない鉄筋住宅のマンションであれば、エアコンの能力が最大限に発揮できる環境といえるので1台でも十分に冷えます。
ただ「風通しが悪い」「西向きの部屋」「木造アパート」だと、エアコンの条件としてはかなり悪いです。
場合によっては設置した部屋ですら冷えにくい場合もあります。
つまり1LDKを1台のエアコンでカバーするなら、「エアコンが効きやすい部屋なのか」ということもチェックしておく必要があるのです。
4. 1LDKにエアコン1台のみ設置した場合の電気代
4-1. 400Wの場合
400Wの場合、エアコンを1時間稼働させると平均10円かかります。
24時間つけっぱなしの状態であれば1日当たり240円かかることになります。
ちなみに1か月で計算すると7,200円の電気代がかかります。
4-2. 800Wの場合
800Wの場合、エアコンを1時間稼働させると平均20円かかります。
24時間つけっぱなしの状態にすると1日当たり480円かかります。
ちなみに1か月で計算すると14,400円の電気代がかかります。
5. エアコン電気代を節約する方法
5-1. 設定温度を1度上げる
設定温度を1度上げると約1割の節電になります。
ですから電気代を少しでも節約したいのであれば、設定温度を28度でキープすることです。
5-2. 扇風機を併用する
扇風機の場合、1時間あたり1円とかなりお安いです。
しかもエアコンの風を部屋の中に循環させる効果もあるので、クーラーだけを使うよりも効率よく部屋の温度を下げることが出来ます。
これも夏場の電気料金を節約するのに効果がある方法です。
5-3. 室外機を日陰に置く
意外と忘れがちなのが室外機の存在です。
実は室外機の温度が上がると、エアコンのパワーが上がりにくくなるため消費電力が増えます。
ですから「直射日光の当たらない場所に置く」というのが理想的です。
どうしても直射日光を避けられないという場合は、「すだれを置く」「室外機にカバーをかける」などの対策をするだけでもかなりの効果があります。
6. まとめ
1LDKのエアコンは、「2台置くべきか」「1台で乗り切るか」で悩むところです。
快適さを求めるのであれば2台設置が望ましいですが、エアコンの台数が増えればその分電気代も上がります。
でも間取りが1LDKの部屋だからこそ、エアコンの選び方や設置方法、効率よく温度調節をするポイントを知っていれば1台でも十分!
賢く使うコツを抑えて上手に節約していきましょうね。




