リフォームリノベ

広々とした3LDKの間取りも魅力ですが、子供の成長とともに家族それぞれのプライベート空間を確保したい、という気持ちも出て来るはずです。

そんな時は、思い切って1室増やすリフォームにトライしてみるのはいかがでしょうか。

もちろん、リフォームとなれば工事費用だけでなく、工事期間中の仮住居の準備などの問題も出てきます。

でも水回りのリフォームと違い、部屋の間取りのリフォームであれば、ちょっとした注意次第で理想の暮らしが実現できます。

そこで今回は3LDKから4LDKへのリフォームに関する疑問や悩みを、項目ごとにわかりやすく解説していきます。

1. リフォームで3LDKを4LDKにするための費用相場

リフォームと一言で言っても、「部屋全体のリフォーム」「水回りのリフォーム」など様々です。

今回のように3LDKから4LDKへのリフォームの場合は、「間取りのリフォーム」ということになります。

間取りのリフォームで一番問題になるポイントは、大きく分けると3つあります。

まず一つ目が「内装材」です。

今回のように1室増やすリフォームの場合は、間仕切りに使う内装材が重要になります。

もちろん素材によってもリフォーム費用に影響しますが、内装材次第で部屋の印象が変わるだけに、慎重に選ぶ必要があります。

次が「リフォーム工法」です。

どのような工法でリフォームするかによっても、工期や材料費が左右されます。

もちろん工期が伸びれば、その分費用もかかってきます。

とはいえ建物の状態によっては制約のある工法もありますので、その点については設計の段階で十分に検討する必要があります。

最後が「現状」です。

実際にリフォームに取りかかる前には、現状の確認が必要になるのですが、一番問題なのが見えない部分の現状です。

特に古い物件の場合は、シロアリなどによって柱が損傷していることがあります。

このような場合、まずは柱の修復から取りかからなければなりません。

ですから、まずはこの3つのポイントを理解しておくことが、予算内でリフォームを成功させる重要なカギになります。

1-1. 10畳の部屋を間仕切りして2つの子供部屋にする場合の相場

この場合、部屋を間仕切りするだけであれば「間仕切り→壁紙下地パテ処理→壁紙施工」となるので、リフォーム平均相場は8.5~10万円となり、工期も2日ほどで終了します。

ただし部屋が2部屋となりますので、電気類・ドア・エアコンの取り付けが必要となります。

1-2. 断熱効果を考えるならスタイロフォームもおすすめ

比較的値段が安く、断熱材としても使われるスタイロフォームは、もともと発砲スチロール製なので非常に軽く、さらに値段もかなり安いのが特徴です。

そのため、間仕切りの壁の内部にスタイロフォームを使うことによって、それぞれの部屋の断熱効果がアップします。

これは、大型のホームセンターでも購入できる手軽な素材である上、加工がしやすく厚みのバリエーションもあるので、間仕切りの際に使用する業者は多いのです。

間仕切り工事にスタイロフォームをプラスしても、リフォーム相場は10万円前後ですので、長く快適に過ごせるようにするなら、一度検討してみるのもおすすめです。

1-3. エアコンの設置の相場

エアコン設置費用の相場は、エアコンをどこで購入するのかによっても異なります。

エアコンの購入及び設置方法としては、「家電量販店で購入&指定業者が取付け」「ネット通販でエアコン本体を購入+取付け工事のみ業者に依頼」「取付け工事費込みのネット通販を利用」があります。

取付け工事のみを業者に依頼する場合、工事費の相場は12,000~15,000円です。

リフォーム業者に依頼する場合も、取付け工事費のみであれば相場は同じです。

1-4. 内装費の目安は?

壁紙などの内装費は、原材料である「クロス+人件費」となっています。

気になる原材料費ですが、内装費の3割程度と考えるのが全国的に見た相場です。

これを一つの目安にして、クロス選びをするのがおすすめです。

2. 3LDKを4LDKにするためのリフォームプラン

2-1. 2部屋の子供部屋へプチリフォーム

壁紙全体を部屋に合わせてリフォームすると、どうしても高くなってしまうのが、間取りのリフォームの問題点です。

でも子供部屋へのリフォームなのですから、新しくできる壁に既存の壁紙に近いものを使えば予算はぐっと抑えられます。

さらに子供部屋だからこそ、「子供の成長に合わせて後々クロスの張替えだけを考える」という方法もおすすめです。

これなら電気類・ドアの新規設置などを含めても、10~15万円程度の予算で実現可能です。

2-2. 寝室+夫婦のワークスペースにリフォーム

もともと夫婦の寝室兼プライベートルームだった部屋をリフォームするのであれば、寝室と細長い形のワークスペースルームにリフォームするのもおすすめです。

これなら、大幅に部屋のレイアウトを変える必要はありませんし、フリースタイルのワークスペースが新たにできることで、自由な大人の時間を楽しむこともできます。

3. リフォームで3LDKから4LDKにするメリット、デメリット

3-1. メリット

・子供一人ずつに子供部屋を作ってあげられる

子供が小さいうちは、ダイニングルームが家の中心になりますが、子供が成長するにつれプライベートな時間を欲しがるようになると、少しずつ生活のスタイルが変わってきます。

特に受験を控える年ごろになると、きょうだいであっても子供一人一人の時間の使い方に変化が出てきます。

そうした子供の成長に合わせて住み方を変化させることができるのが、間取りのリフォームのメリットといえます。

・ワークスペースを確保できる

ライフスタイルに対する価値観の変化によって、家での過ごし方も様々に変化しています。

特に趣味の時間を大切にする人が増えている今、家族全員の共有スペースとは別に、プライベートなワークスペースが欲しいと考える人も増えています。

そんな大人の自由時間を満喫したいという人に人気があるのが、「間取りのリフォーム」です。

趣味のためのワークスペースの場合は「内装やインテリアもこだわりたい」という人が多いため、「自分の思い描く部屋のイメージが明確になっている」ことがリフォーム成功のカギになります。

・生活にメリハリが出る

これまでの3LDKから1部屋増えるわけですから、家での暮らし方にも変化が出ます。

それぞれの部屋で何をするかが決められるわけですから、生活にオンとオフができます。

これまで寝室兼夫婦のプライベートルームだった部屋も、間仕切りをして夫婦それぞれのプライベートルームにすることもできます。

さらに寝室とプライベートルームを分ければ、オンとオフがはっきりと分かれるので、暮らしにメリハリが出ます。

3-2. デメリット

・工事期間中の仮住まい

工期の長いリフォーム(大規模リフォーム)の場合は、仮住まいを考える必要があります。

リフォームする部屋の荷物の移動も必要になりますし、仮住まいで必要になる生活必需品の持ち出しなども考えなければいけません。

2~3日程度の工事であっても、臭いや音が気になる人は多く、特に自宅で仕事をしている人にとっては作業の効率にも影響します。

このような理由から、工事期間中に仮住まいをするという人もいます。

ただ、リフォーム費用には仮住まいにかかる費用は含まれていません。

あくまでも実費となるので負担は大きくなります。

・間取りのリフォーム費用だけでは、リフォーム完成とはいかない

1つの部屋を2つに分ける工事は比較的簡単です。

ただ問題なのは壁を作って部屋を分けるだけでは、リフォーム完成とはいかないところです。

そもそも1つの部屋を2つに分けるのですから、電気類も各部屋に設置しなければいけません。

また、ドアも既存の場所でよければ新たに1つ追加すればよいだけですが、リフォームを期にドアの位置も変更するとなれば、さらに追加費用がかかります。

さらにもう一つ問題なのが、壁紙です。

間仕切り面の壁紙が既存の壁紙とマッチしているのであればよいのですが、全く印象の違う壁紙の場合は、「全部取り換え」ということも考えなければいけなくなります。

このように、部屋を1室増やすということは、部屋に必要な電気類やドアなども追加工事が必要になるということです。

このことを頭に入れておかないと「予想していた費用よりも見積額が高い」ということが起こります。

・1部屋当たりのスペースが狭くなる

当然のことですが、もともとあった1部屋を2部屋に分けるのですから、1部屋当たりのスペースは本来の1/2です。

ただこれはあくまでも理論上の計算であり、正しくは「狭くなる」のです。

つまり間仕切りの壁の厚さがありますから、「(本来の部屋の広さ-間仕切りの壁の厚)÷2」が1部屋分の広さとなるのです。

ですから、10畳の部屋を間仕切りしたからといって、部屋の広さがそのまま5畳ずつになるとは限りません。

このちょっとした誤差が、学習机やベッドなどの配置に大きく影響することがあります。

 

4. 狭い部屋の上手な使い方やインテリアのおすすめレイアウト方法

4-1. 収納付きのデイベッドでスッキリレイアウト

子供部屋として使うのであれば、どうしても学習机も必要になりますね。

そこに通常のシングルベッドを置いてしまうと、収納スペースが取れず窮屈な部屋になってしまいます。

そんな時は収納つきのデイベッドをセットしましょう。

デイベッドは、もともと大人一人が横になるのにちょうど良いサイズですし、収納付きなのでクローゼットを置かなくでも十分に部屋がスッキリ見えます。

4-2. 部屋のインテリアはカラーを統一してスッキリと!

狭い部屋にたくさんの色が混在すると、どうしてもゴチャゴチャとした印象になります。

ですから部屋に置く家具やカーテンは出来るだけ色を統一しましょう。

さらにアクセントとなるインテリアに、グリーン系を使えば明るい印象、ブラウン系を使えば落ち着いた印象になります。

5. まとめ

間取りの変更リフォームは、「部屋をどのように使いたいのか」がはっきりとしていることが何よりも大事です。

一度リフォームすると「気に入らないから元に戻す」ことがなかなかできません。

ですから、10年先の家族の姿を想像しながらリフォームしていくのがポイントです。