道路に面しているマンションでは、大量の車からの排気ガスに影響されてしまう恐れがあります。
1階や2階などの低層階であれば排気ガスの影響があることを予測できるものの、それ以上の高層階になれば影響はないのでしょうか?
今回はマンションの排気ガスに関する問題をお伝えしていきます。
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このページでわかること
1. 排気ガスの影響はマンションの何階まである?
道路沿いを走る車から発せられる排気ガスは基本的には上から下へと空気が行き渡ります。
そのため空気は上層階の方が綺麗という傾向にあります。
とはいえ、幹線道路沿いのマンションでは高層階であっても排気ガスの影響を受けてしまい、洗濯物が汚れてしまうといったことに悩まれている家庭も多くあります。
排気ガス規制によって多少はましになってきているものの、低層階はまだまだ排気ガスの影響を受けてしまっています。
匂いや汚れはもちろんのこと、健康面でも排気ガスの空気を吸いすぎてしまうことはあまり良くありません。
このような排気ガスの問題があるマンションに住むことになると、窓を必ず閉めるなどで対策を行わなければならないのです。
2. 幹線道路沿いのマンションには注意!
先ほどにも少し出てきたように、排気ガス問題は特に幹線道路など交通量の多い道路沿いのマンションであればあるほどひどくなってしまいます。
大通りや幹線道路沿いのマンションは車の出し入れが簡単で、さらに商業施設などもそこに面して多く建てられており、アクセスが良いというメリットがあります。
そのためあえて幹線道路沿いのマンションを選ぶという方も少なくありません。
ところがそのようなマンションですと排気ガスの問題を大いに受けてしまうことになるでしょう。
低層階でなければ良いというわけでもなく、10階以上であろうとも排気ガスによって何らかの影響を受けてしまいます。
このような排気ガス問題は基本的に交通量に比例しています。
大通りや高速道路のような、ひときわ交通量の多い道路であれば、特に気をつけなければなりません。
そのような道路に面しているマンションで、さらにベランダが道路向きにあるという物件は要注意です。
ベランダ内にすすがついてしまい、洗濯物を干す度に手すりを拭いたりベランダ掃除を行ったりしてからでなければ洗濯物を干すことができません。
さらにベランダに物を置くことさえ難しくなってしまいます。
ベランダを放っておくだけで黒いすすがベランダ内にたくさん入っていってしまい、ベランダ掃除もこまめに行わなければならなくなるでしょう。
そのため万が一幹線道路沿いのマンションに住まなければいけないという場合には、ベランダに洗濯物を干す時間をなるべく短時間にする必要があります。
道路に面しているような物件は基本的に日当たりが良いため、実は洗濯物が乾きやすいというメリットがあります。
そのため排気ガスによる黒いすすがついてしまわないためにも、日当たりのいい時間帯を狙い、短時間だけ干すようにしましょう。
とはいえ、短時間だけ洗濯物を乾かすには、乾くまでの時間は家にいることが必要です。
家を空けている時間が多いという方は、ベランダに干すことを避けなければならなくなってしまいます。
室内に洗濯物を干すか、乾燥機や除湿機などを購入してそれを使用する必要があるでしょう。
それらの機械を購入するとなると電気代やコストが発生してしまうものの、家を長時間空けていることが多い人はそうするしかありません。
そのため幹線道路沿いの物件はどちらかというとオススメできない立地であるというわけです。
3. 低層マンションは排気ガスの影響が少ない?マンション選びは立地も重要!
先ほどからも伝えている通り、排気ガスは高層階になればなるほど影響を受けないものです。
とはいえマンションの低層階に実際に住んでみるとどのようなものなのかまずは見ていきましょう。
今回は低層階である2階の住み心地を考えていきます。
基本的にマンションの2階というと家賃が安い傾向にあります。
またエレベーターに乗る必要もありませんので、エレベーター待ちに悩む必要もありません。
こういった面では2階などの低層階に住むメリットを感じられるでしょう。
ところが排気ガスの影響はどうでしょうか。
道路に面している部分にベランダがある物件では排気ガスの影響を洗濯物に受けてしまったり、車がたくさん通るために騒音を感じたりしてしまいます。
さらに低層階であるためにベランダに落ち葉や虫などが入ってきやすいというデメリットも。
さらに防犯面で言えば、2階は1階の次に空き巣に入られやすいと考えられています。
低層階は高層階に比べると比較的簡単に侵入することができますので、防犯面では他の階に住む場合よりも一層気をつけなければなりません。
そういった点を考えると低層階ばかりの低層マンションは排気ガスの影響が少なからずあり、さらに防犯面などを考えるとできるだけ高層階に住んだ方が良いという結論になります。
このようなことを踏まえた上で、排気ガス問題に悩まされないためにもマンション選びの際にチェックしておきたい立地のポイントをご紹介します!
3-1. アクセスが良いかどうか
この場合のアクセスというのは仕事場や学校までのことを考えるのか、それとも近くにスーパーなどの商業施設があることを考えるのか、駅になるべく近いところにするのかは人それぞれです。
自分にとってアクセスの基準を設けておきましょう。
例えば商業施設がたくさんあるところに住みたい場合や車を使うことが多い場合、アクセスの点だけを優先してしまうと道路沿いのマンションを選んでしまうかもしれません。
そうすると、排気ガスの問題が発生します。それでもアクセスの良さを一番に考えているのであれば道路沿いに住むのももちろんOKですが、排気ガスや騒音に耐えられないという方は少し妥協が必要となるわけです。
3-2. 安全性が高いかどうか
その地域によっても治安の良し悪しがあるでしょう。
特に女性が一人暮らしをする際には住むエリアは重要な問題です。
物件を選ぶ際には住もうと考えているエリアの環境を見て、さらにその物件近くの環境、駅から自宅までの道などの安全性をチェックしましょう。
逆に子どもがいる家庭ですと、車の量が多いところは安全性を損ないます。
登下校の際の通学路にたくさんの車が通るような大通りがあると、子供を毎日通わせるのに少し不安を持つかもしれません。
そのため物件を選ぶ際には子供の通学路となるところを自分の足で歩いてみておくことも大切です。
このような点からもマンションの立地というのは長く住んでいけるかどうかに大きく影響していることがわかりますね。
マンションを選ぶ際には、自分が物件の立地において妥協できない条件を事前に考えておき、そのこだわりをもとに立地の良いマンションを探してみることが大切でしょう。
4. まとめ:排気ガスの影響も考えたマンション選びを!
今回はマンションの立地によっては、車の排気ガスの影響が発生するということを紹介していきました。
道路に面しているとアクセスが良い反面、排気ガスによってベランダが汚れてしまったり健康面に問題が出てきたりしてしまいます。
特に洗濯物を外に干したいと思った場合には、風向きなどによっては洗濯物が逆に汚れてしまうようなことも十分に考えられます。
日常の中で、どの程度そういったデメリットを許容できるか、日々の生活のことについてもよく考えてマンションを選ぶようにしましょう。




