ひと昔前までのベランダのイメージは「洗濯物を干す場所」でした。
でも今は暮らし方も昔とは違い、ベランダを部屋の延長線上として考える人が増えてきました。
でも賃貸のベランダは共有スペース。だからこそ戸建て住宅のベランダ掃除とは違った注意点があります。
そこで今回は、賃貸のベランダ掃除の手順をわかりやすく紹介!普段のベランダ掃除がラクになるおすすめのグッズや賃貸だからこそ注意したいポイントをまとめて紹介します。
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このページでわかること
1. 賃貸のベランダ掃除8つの手順
1-1. 晴れた日はベランダ掃除に適さない
屋外の掃除となるとどうしても天気の良い日を選んでしまいがちですが、ベランダの掃除に関していえば「晴れの日に掃除をしても意味がない」です。
そもそもベランダの汚れの多くが、風で飛んできた砂やほこり、さらにはガーデニングの土です。
こうした汚れを掃除するのは確かに晴れた日の方がよいのですが、晴れていれば掃除が終わったばかりのベランダにまた汚れの元が飛んできます。
ちなみに最もベランダ掃除に適しているのは「小雨が降っている時」です。
さすがに大雨の中でベランダ掃除となると大変ですが、小雨程度であれば雨かっぱをつけていれば細かなところも雨に塗れずにお掃除することが出来ますよね?
なにより掃除したすぐそばからすぐに汚れてしまうのは誰だっていやなものです。
それを避けるためにも小雨が降る日を狙ってお掃除してみてくださいね。
1-2. 床の掃き掃除
まずは掃き掃除から始めます。
ベランダには思っている以上に砂やほこり、土などがあります。
さらにエアコンの室外機の下などもごみが溜まったままの状態です。
そのまま水で洗い流してしまうと排水溝のつまりの原因となってしまいますので、水を使う前にしっかりとベランダの掃き掃除を済ませましょう。
1-3. 虫の巣はその場で駆除
ベランダの隅の方には、クモなどの虫が巣をつくっている場合があります。
これも掃除と一緒にきちんと駆除しましょう。
そのまま放置して虫が大量発生してしまってからでは、完全に駆除するのに時間がかかります。
ちなみに高層階であっても虫は風に乗ってあなたのベランダにやってきますので、「低層階ではないから大丈夫」という考えはNGです。
1-4. 排水溝をチェック
水を使った本格的な掃除を始める前に、このタイミングで排水溝につまりがないかチェックします。
排水溝そのものも汚れている可能性がありますので、この場合は排水溝の汚れからきちんと落としましょう。
1-5. 重曹水を使って頑固な汚れを浮かして落とす
ベランダ掃除には、人に害が少ない重曹を使うのがおすすめです。
重曹はどんな場所にも使うことが出来るので、床だけでなく手すりの汚れ落としにも使うことが出来ます。
使う時には重曹を水に溶かした重曹水を使います。使う時は汚れのひどい部分を中心にかけます。
しばらくすると重曹水をかけた部分から汚れが浮き出てきます。
この段階になってからブラシを使って汚れを落とした方が、手間もかからず楽に汚れが落とせます。
1-6. ブラシの硬さは汚れ具合に合わせて調整
重曹水を使って汚れが浮き出てきたら、デッキブラシを使ってしっかりと汚れを落としていきましょう。
デッキブラシにもいろいろな種類があり、毛が堅いタイプもあれば比較的柔らかいものもあります。
毛が堅いデッキブラシは汚れ落としには良いのですが、床を傷つけてしまう可能性もあります。
ですからできれば毛の硬いブラシと柔らかめのブラシの2本を準備するのがおすすめです。
まずは柔らかめのブラシで全体的に汚れを落とします。
そのあと汚れがひどく落ちにくい部分は、毛の硬いブラシを使って落としていきます。
このようにブラシの硬さを調整すれば、ベランダの床を傷つけることもありません。
1-7. 水洗い
汚れが落ちたら水洗いをしましょう。
ただしこの時に隣の部屋のベランダや手すりの外に水が飛び跳ねないように注意しながら水撒きをします。
水撒きが終わったら、ゴム製のデッキなどを使ってベランダの水をすべて排水溝に流し切ります。
この時に水が残ったままになっていると、それがもとで蚊が発生してしまいます。
高層階でも蚊はいますし、ちょっとした水たまりでも蚊は卵を産みます。
卵は孵化するとものすごいスピードで成長するので、10日くらいたつと蚊が大量発生します。
ですからしっかりと水を履きとることが大切です。
1-8. 手すりの汚れ落とし
床の掃除が終わったら、手すりの掃除に取り掛かりましょう。
手すりの汚れは基本的に「拭いて落とす」です。
水をまいてしまうと建物の近くを歩いている人に水がかかってしまいます。
そのため手すりの汚れは面倒でも拭き掃除で行います。
最初は乾いた雑巾で表面の汚れを落とします。
次に重曹水をしみこませた雑巾で手すり全体の汚れを落とします。
汚れがひどい場合はスプレーボトルに重曹水を詰め替え、直接汚れに吹きかけた後で拭きながら落としていきます。
細かな部分の汚れは使い古しの歯ブラシなどを使うときれいに落ちます。
2. 賃貸のベランダ掃除におすすめのグッズ・アイテム
古新聞
排水溝にたまったゴミや砂や土がべったりとくっついてしまった床などの掃除には、水で湿らせた古新聞で拭き取るのが便利です。
拭き取った後の古新聞はそのままごみとして捨てることが出来ますし、細かくちぎれてしまった新聞紙もほうきを使えば簡単にキレイになります。
重曹
頑固な汚れを浮かして落とす便利なお掃除アイテムです。
重曹を水に溶かしたものをスプレー容器に入れれば、手すりなどの細かな部分にもピンポイントで使うことが出来ます。
すぐに雑巾で拭き取れば液だれの心配もありませんので、階下の住人に迷惑をかけることもありません。
汚れがひどい床の掃除には、バケツに重曹と水を入れたものを全体的に撒いて使うと効率がいいです。
重曹水を撒いてしばらくすると、汚れがゆっくりと浮き出してきます。
ちなみに重曹水は化学洗剤のように臭いがありません。
ですからベランダ掃除で使っても、ご近所さんに臭いで迷惑をかけることもありません。
3. 賃貸のベランダ掃除の注意点
賃貸住宅は共同住宅ですから、周りの住人に迷惑をかけないことが一番のポイントです。
ベランダ掃除が原因で住民トラブルに巻き込まれてしまわないように、あらかじめ注意しておきたいポイントをまとめました。
下の部屋の住人にはあらかじめ一言伝えておく
ベランダ掃除をする時には、どうしても水で洗い流す作業があります。
基本的にベランダ掃除では汚れを洗い流すために大量の水を使います。
それだけの水が一気に排水管から流れてくれば、下に住んでいる人はその音にビックリするはずです。
隣の家に水がはねないように注意しよう
あらかた掃除が終わると、最後の仕上げに水で洗い流しますよね?
でもこの時も、ご近所さんへの配慮は大事です。
特に隣のベランダには要注意です。
もしもまちがって汚れた水が隣のベランダまで飛び跳ねてしまったとしたら大迷惑です。
何しろ汚れを洗い流した後の水ですから、その水には土や砂などで汚れています。
もしかしたら誤ってお隣の洗濯物や手すりに干していた布団を汚してしまうこともあるかもしれません。
これはあなたが反対の立場になって考えてみればすぐわかることですよね?
たかがベランダ掃除ではありますが、あくまでも賃貸住宅は共同住宅です。
ですからベランダのお掃除一つとっても周りの住人への配慮は大切なのです。
気合を入れ過ぎて騒音にならないようにすること
「さあ、一気にお掃除するわよ!」と気合が入ってしまうと、ついついそのことだけに集中してしまいます。
しかも汚れがひどければひどいほど、ブラシに込める力もいつもの1.5倍増しになってしまいます。
でもこの「ゴシゴシゴシゴシッ!」って音も、受け取る人によっては騒音です。
もしもお隣さんに小さな赤ちゃんや受験生がいる場合、ちょっとした音でも気になってしまいます。
理由が何であれベランダは共有スペースですので、周りの人が騒音と感じるような音はNGです。
4. まとめ
ベランダ掃除といっても集合住宅ですからご近所さん(特に階下・お隣さん)への配慮は大事です。
できるだけこまめに掃除をするようにしておけば、今回紹介したような大掛かりな掃除は2~3か月に1度程度で大丈夫です。
ただし「ベランダなんてほとんど使わないから大丈夫」という考えは禁物です。
掃除をしていないベランダには、想像している以上にごみや砂が溜まっています。
これが排水管に流れ込んで行けばつまりの原因になります。
出来るだけ快適に長く住み続けるためにも、日頃からベランダの小掃除は続けるようにしてくださいね。




