賃貸のベランダに物置を設置してはいけない理由

賃貸マンションの中には広いベランダがある物件も多くあります。

特にファミリータイプのベランダだと、小さな子どもが水遊びをしたりガーデニングを楽しむことが出来る程度の広さがあります。

ところがこれだけの広さがあっても賃貸のベランダに物置を設置することはできません。

これは賃貸物件のオーナーの希望でNGとなっているというわけではなく、きちんとした理由があります。

そこで今回は賃貸のベランダに物置を設置できない理由をわかりやすく解説!

ベランダに置いても良いもの・悪いものの例と併せて収納場所に困る荷物のおすすめ収納方法も紹介します。

1. 賃貸のベランダに物置は置けない

賃貸のベランダには、原則として物置を設置することはできません。

その理由には「消防法」と「管理規約」の2つが関係しています。

1-1. 消防法

どうして賃貸物件に消防法が関係するの?

賃貸物件には、いろいろな設備があります。

もちろんそれら一つひとつに様々な法律があり、その基準を満たすことがオーナーである貸主の義務になります。

そもそも賃貸物件に消防法が関係するのは、「集合住宅である」ということが関係しています。

賃貸マンションでも賃貸アパートでも、そこに住んでいる人はあなただけではありません。

つまりいろいろな人が一つの建物の中で暮らしているというわけです。

そして建物のオーナーは、そこに暮らす住人の安全を守る義務があります。

例えば火事が起きた場合、火元があなたの部屋であったとしてもその被害があなたの部屋以外の住人に出ることも考えられます。

また地震などの災害時には、いち早く安全な場所に避難する必要もあります。

そのためにも賃貸物件では、「集合住宅であること」「住人の安全を確保する義務がオーナーにはあること」から消防法に基づいていろいろな決まりがつくられています。

 

消防法からみる「ベランダに物置を設置できない理由」

賃貸物件に関する消防法には様々なものがあります。

その中で「ベランダに物置を設置できない理由」となっているのは、避難用の扉やはしごなどに関する項目です。

賃貸物件のベランダには、必ず避難扉または避難用のはしごなどがありますよね?

これはいざとなった時に建物内に残っている住人たちが安全な場所に避難するために設置しているものです。

もちろん普段はこうした設備を利用することはありません。

ただし火災や地震などの災害はいつ起きるかわかりません。

その時にこうした設備が正しく利用できなければ、最悪の場合命に係わる重大な事態になります。

考えようによっては「非常用設備の前に物置を置かなければ問題はないのではないか?」ともいうこともあるかもしれません。

でも一般的に考えてみてください。

いくら小型の物置であってもベランダの中央に設置することがあるでしょうか?

さすがにこれは日常生活の上でとても不便ですよね?

となるとやはり設置する場所はベランダの端となります。

ではそこには何があるでしょうか?

そうです。非常用扉です。

このような場所に物置を設置することによって、いざ非常用扉を使ったとしてもその先に物置があればそこを通ることが出来ません。

その場を通り抜けることが出来れば非常用はしごで安全に脱出できたとしても、通れなければ意味がありません。

つまり消防法によって物置の設置をNGとしているのは、「いざとなった時に避難が出来なくなることを避けるため」でもあるのです。

これはあなただけの問題ではありません。

集合住宅なのですから避難通路を使えるようにすることも、その部屋に住むあなたの義務なのです。

 

1-2. 管理規約

賃貸物件でベランダに物置を置くことを禁止しているもう一つの理由は「管理規約」にあります。

管理規約というのは、わかりやすく言えば「その建物に住む住人が守らなければならない法律」のようなものです。

あらかじめ規約の内容は契約時に細かく説明を受けているはずですが、長く住み続けていると意外とその内容を忘れてしまうことがあります。

管理規約には住人であるあなたが占有して使用する「専有スペース」に関する規約もありますが、住人が共有する「共有スペース」に関する規約もあります。

そしてあなたの部屋にあるベランダは、このうちの「共有スペース」に当たります。

確かにあなたの部屋に設置されているベランダなのですから、「このスペースの使い方まで家主から注意されなきゃいけないの?」と思うかもしれません。

でもベランダは部屋の中とは違います。

だから物件によっては「ベランダでのバーベキューはダメ」とか「美観の為にベランダで洗濯物を干すことは禁止」などの管理規約がありますよね。

これも「ベランダが共有部分である」ということと関係しています。

このことからもわかるようにベランダの利用については、あなたが契約した時に手渡された「管理規約」の細則と呼ばれる部分に細かく書かれています。

そしてほとんどの賃貸物件において「ベランダに物置の設置はNG」となっています。

 

2. 賃貸のベランダに置けるもの・置けないもの

賃貸のベランダが共有スペースであるということから、物置以外にも置いてはいけないものがあります。

逆に「これって大丈夫なのかな?」と思っていたものも、管理規約を確認するとOKとなっているものもあります。

そこで「ベランダに置けるもの」と「ベランダに置けないもの」の代表例をそれぞれ3つずつ挙げてみました。

 

2-1. 置けるもの

エアコンの室外機

エアコンの室外機はベランダに置くことが出きます。

室外機は設置するときにしっかりと固定されますが、基本的に屋外に設置するものなのでベランダに置いても問題はありません。

 

屋外用のテーブルとイス

ベランダも部屋の一部として考える人が増えている今、ベランダにテーブルやイスを置く人も増えました。

こちらは「ベランダに置いてよいもの」と考えられます。

ただし設置する場所は消防法に違反しない場所であることが条件です。

いくらおいてよいとはいえ、非常用扉の前にテーブルやイスを設置するのはNGですよ。

 

ウッドデッキ

ウッドデッキも最近利用している人が増えています。

部屋からベランダに出る時も、ウッドデッキがあれば履物をはかずにそのまま外に出ることが出来ます。

またインテリアの一部としてウッドデッキを利用する人も増えています。

確かに無機質なコンクリート製のベランダの床よりも、ウッドデッキのあるベランダの方が自然を身近に感じられます。

ただし、退去時は撤去をしなくてはいけません。

 

2-2. 置けないもの

洗濯機

実は洗濯機はほとんどの賃貸物件でNGになっています。

あくまでもベランダは共有スペースですので、騒音のもとになるものは原則NGです。

その点から考えても洗濯機はベランダには置けないと考える方が一般的です。

 

シーズン物のレジャー道具

キャンプ用品やスキーの道具などはかなりかさばる上に、シーズンが終わると次のシーズンが来るまでどこかで保管しておかなければいけません。

小さく収納が出来る物であればよいのですが、キャンプのテントやスキーの板などはさすがにそのままの形でしか保管することが出来ません。

ちなみにこのようにかさばる荷物をベランダに置くとしたら、あなたはベランダのどの部分に起きますか?

やはり物置同様、ベランダの防火扉の前あたりに置くのではないでしょうか?

これでは消防法に引っかかりますので、間違いなくNGです。

ただ「絶対に置いてはいけない」というものではありません。

あくまでも「一般的な常識の範囲内」ということが条件になります。

ですから消防法としても問題がなく他の住人に対しても迷惑が掛からないようにするのであれば、場合によっては「置いてもOK」となることがあります。

いずれにしても「管理規約をきちんと確認する」または「管理人に相談する」ということが大事になります。

 

極端に大きなテラコッタ

管理規約でベランダでのガーデニングがOKの場合でも、極端に大きなテラコッタをベランダに設置するのは「限りなくNGに近い」と言えます。

確かに存在感のある植物がベランダにあると、賃貸マンションであっても部屋から自然を楽しむことが出来る点ではおすすめです。

でも植物ですので成長すればベランダの柵を越えて隣の住人のベランダに入り込んでしまうこともありますし、場合によっては強風などで転倒しベランダを破損させてしまうこともあります。

ちなみに賃貸物件ですのであまりにも大きなテラコッタをベランダに置いてしまうと、いざ引っ越しをする時にとても大変です。

こういったことも含めて考えると、やはり常識の範囲内で考えられる植物に限定しておくということが大事なポイントなのかもしれません。

 

3. 賃貸の収納に困った時の対処法

賃貸の収納に困った時には、トランクルームを利用するという方法がおすすめです。

トランクルームも賃貸住宅の契約と同じようになっていて、利用するトランクルームの広さによって利用料金が変わってきます。

ちなみにトランクルームの使い方も最近では幅広くなっています。

例えば収納スペースが足りずに困っているファミリーが、シーズン物の衣類をストックするスペースとして小型のトランクルームを借りるケースもあります。

またロードバイク用自転車やバイクを屋内に保管するスペースがない人の為に「二輪車専用のトランクルーム」というのも少しずつ増えてきています。

 

4. まとめ

賃貸のベランダに物置の設置がNGな理由には、消防法だけでなく建物の管理規約にもあります。

いずれも住人としてその部屋に住むためには守らなければならないルールですので、「バレなければ大丈夫」という考えはやめた方がよいでしょう。

いずれにしても賃貸物件のベランダは共有スペースですので、みんなが快適で安全に暮らせるように利用するということが大事になります。