賃貸の入居審査に落ちた?!その原因と対処法をご紹介

賃貸契約の前に必ず行われる入居審査。

たくさんの物件を内見し、やっと見つけたこの理想のお部屋であっても、審査に落ちたために入居できないこともあります。

そうなると、また一からお部屋探しをしなくてはいけません。

既に退去の日が決まっている場合は時間的な余裕もなく、慌てて選び直した結果、「理想の部屋には程遠い…」なんて言うことも起こってしまうかもしれません。

毎日帰るおうちですから、できる限り理想に近い物件にきちんと入居したいですよね。

この記事では、賃貸物件の入居審査に落ちた原因や対処法を詳しくご紹介します。

これらを理解して、ぜひ、理想の部屋探しにお役立てください。

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1. 賃貸の入居審査に落ちた原因とは?

賃貸の入居審査は、基本的に物件の大家さんや管理会社が行います。

ただし、保証人がいないなどの理由で保証会社を利用する場合は、保証会社でも審査が行われますので、大家さんや管理会社の審査に加えて、保証会社の審査に通らなければ入居することはできません。

審査では、「この人を入居させても問題がないかどうか」を見られます。

つまり審査に通らなかった場合、大家さんや保証会社の担当者に“信用できない、問題を起こす可能性がある”と思われたということになります。

審査には統一的な基準はなく、それぞれ独自の基準で判断されます。

以下には、入居審査に落ちた原因として考えられる理由を5つ挙げています。

1-1. 家賃滞納の可能性がある

保証会社での入居審査で最も重視されるのが、家賃支払い能力の有無です。

現在の職業、収入が家賃と見合っているかどうか判断されます。

また、これまでに家賃の滞納があったり、債務整理をしていたりすると審査に落ちる可能性が高いです。

家賃に見合った収入があったとしても、勤続年数の少ない場合や収入が不安定になりそうな職業の場合、審査に落ちてしまうこともあります。

次に挙げる職業の方は、入居審査に落ちやすい傾向があります。

  • アルバイト
  • 契約社員、派遣社員
  • 個人事業主、フリーランス
  • 自営業
  • タクシードライバーなど歩合制の業種

上記の方、あるいは無職の方でも、預貯金額が十分にある場合や収入の安定している保証人を立てれば審査に通ることもあります。

管理会社や保証会社それぞれで基準は異なります。

1-2. 他の居住者とのトラブルの可能性がある

大家さんや管理会社の入居審査では、入居申し込みをした人の“人となり”の部分もチェックされます。

居住者同士でトラブルが起こると、退去や新たな入居者が集まらないなど空き部屋を抱えてしまう可能性があるためです。

騒がしくして隣や上下階の居住者に迷惑をかけるかもしれないと思われたり、夜の仕事で生活時間帯が違っていたりすると、トラブルの可能性があると判断されて審査に落ちることもあります。

1-3. 部屋を乱雑に使う可能性がある

人となりの部分で、服装や身だしなみがきちんとしていないなど“だらしない人”だと判断されると、「部屋を乱雑に使われてしまうのではないか」と思われて審査に落ちる可能性があります。

大家さんや管理会社は、部屋が空くと次の入居者のためにクリーニングやリフォームを行います。

乱雑に使われて部屋が傷むとリフォーム費用が高くなり、余計な出費が増えるため好まれません。

1-4. すぐに退去してしまう可能性がある

大家さんは、なるべく空き部屋を抱えたくないので一度部屋を貸したらできるだけ長く住んでもらいたいと考えています。

新たに入居者を募集するのもコストがかかりますので、すぐに退去してしまう可能性がある方は、最初の段階で入居を断られる場合もあります。

カップルの同棲や友人同士のルームシェアは、騒音などのトラブルだけでなく、関係の悪化による退去の可能性もあるので警戒されがちです。

1-5. 他にも入居申し込みがあった

基本的に、入居審査は先着順です。

そのため、先に入居希望者がいた場合は審査に落ちる可能性が高いです。

ただし、すべてが先着順というわけではありません。

二番目以降であっても条件が良ければ審査に通ることもあり、繁忙期にはよく見られます。

条件や申し込みの順番に関わらず、大家さんや管理会社と直接やり取りをしている方が優先されるケースもあります。

2. 賃貸の入居審査に落ちた場合の対処法

この項目では、上記で挙げたような原因に対して、どのように対処すればよいのかを詳しくご紹介します。

2-1. 家賃滞納の可能性があると判断された場合の対処法

家賃滞納の可能性など、金銭的な理由で審査に落ちたと考えられる場合、以下のようなケースが考えられます。

  • 家賃が収入に見合っていない
  • 収入が不安定な職業に就いている
  • 連帯保証人の収入が低い、関係が浅い
  • 家賃滞納、クレジットカードなどの支払いの滞納歴がある

家賃が年収の25~30%の物件を選ぶ

ある程度の収入があっても、家賃の高すぎる物件を選ぶと審査に落ちる可能性があります。

お伝えしてきたように、明確で統一的な基準は設けられていませんが、「家賃の36倍の年収があること」が目安といわれています。

つまり、月10万円の部屋を借りるとすると、年収は360万円以上なければ家賃滞納の可能性があると判断されることになります。

この場合、収入とのバランスを見直して家賃の低い物件に切り替えるか、収入の安定する保証人や保証会社を利用することで審査に通りやすくなります。

預貯金審査の相談をする

収入が安定していない職業に就いている方は、家賃滞納の可能性があるとして入居審査に落ちてしまうことがあります。

しかし、そんな場合でも、預貯金が十分にあるか、収入の安定している保証人や保証会社がいれば、審査に通りやすくなります。

預貯金額の目安は、月々の家賃×2年分といわれています。

大きな額だと思いますが、収入が安定しなくても、この程度あれば審査に通る可能性があるということを覚えておくと、役に立つはずです。

ただし、預貯金の審査は対応していない場合もありますので、物件を探す際に確認するようにしましょう。

保証人を見直す

保証人は、家賃の支払いができなくなったときに替わりに支払いを行う人です。

そのため、保証人の収入が低すぎると入居審査に通らない場合があります。

また、関係が浅いと替わりの支払いに対応してもらえない可能性もあるため、審査に通りにくくなります。

信用度は両親が最も高く、次いで兄弟・姉妹、祖父祖母となります。

それ以外の方は信用度が低く、ほとんど効果はありません。

また、60歳以上の高齢者は支払い能力がないと判断されがちです。

支払い能力の十分な保証人が立てられない場合は、保証会社を利用しましょう。

別の管理会社、保証会社を選ぶ

過去に家賃滞納したことがある方は、記録が残っているため、その管理会社や保証会社を利用することはできません。

そのため、これまでとは別の管理会社、保証会社を選ぶ必要があります。

また、クレジットカードやローンなどの支払い滞納歴のある方は信販系の保証会社のブラックリストに載っているため利用できません。

この場合でも、独立系の保証会社であれば利用可能ですので、独立系の保証会社に対応している物件から選ぶようにしましょう。

2-2. 大家さんや管理会社からの印象が悪かった場合の対処法

これまで家賃滞納などの経歴がなく、収入や職業にも問題がない場合、大家さんや管理会社、不動産業者からの印象が悪いことが考えられます。

大家さん立ち会いでの内見などがなくても、不動産業者の担当者から人柄や印象を聞いて審査する場合もあります。

清潔感のある服装と丁寧な対応を心がける

管理会社や不動産業者に会うときには、スーツなどかしこまった格好をする必要は必ずしもありませんが、最低限の身だしなみを整え、清潔感のある服装を心がけましょう。

喋り口調や受け答えなども見られています。

本人確認の電話には必ず出る

保証会社からかかってくる、本人確認の電話も入居審査において重要です。

言葉遣いや受け答えを丁寧にし、悪い印象を与えないように注意しておきましょう。

申し込みの内容が事実と異なる場合、不信感を抱かせて審査に落ちてしまいます。

聞かれた内容はごまかしたり隠したりせず、きちんと応えるようにしましょう。

3. 理想の部屋に入居するための物件選びのポイント

以下には、物件選びのポイントを4つご紹介します。

3-1. 部屋の条件を明確にする

物件選びのときには、まずご自身が求める部屋の条件を明確にしておきましょう。

具体的には、以下のような点を明確にして、どういった部屋に住みたいのか細かくイメージしていきます。

  • 駅からの距離
  • 周辺環境(コンビニやスーパーの有無、病院の有無、交通量など)
  • セキュリティ(オートロック、防犯カメラ、カメラ付きインターホンの有無等)
  • エレベーターの有無
  • 駐車場、駐輪場の有無
  • 間取り
  • ペットや同居人の可否
  • 防音

加えて、「絶対に外せない条件」と「妥協できる条件」も考えておきましょう。

妥協できるポイントを定めておくと、予算を考慮しながらより理想に近い物件を探すことができます。

3-2. 収入に見合った物件を選ぶ

家賃は、毎月必ずかかる費用です。

収入に見合った家賃の物件を選ぶことは、入居審査に通りやすいというだけでなく、生活に無理なく住み続けられるという利点があります。

先ほどもお伝えした通り、収入に見合った家賃の目安は、「年収の25~30%」です。

これ以上になると生活に無理が出てしまい、家賃滞納につながってしまう恐れがあります。

3-3. 入居審査に落ちたら、保証会社を変えてみる

各保証会社によって、入居審査の審査基準は異なります。

そのため、「ある会社で審査に落ちても別の会社では問題なく審査に通った」ということもあり得ます。

理想の物件を見つけても入居審査に落ちてしまった場合は、すぐに諦めるのではなく、別の保証会社に変えてみることをおすすめします。

もちろん、収入面や保証人の見直しなども同時に行いましょう。

3-4. 物件や保証会社を紹介してもらう

収入や職業はすぐに変えられるものではありません。

審査基準に引っかかってしまう心配がある場合は、現在の条件でも入居できそうな物件や審査に通りやすい保証会社を紹介してもらうのもよいでしょう。

お伝えしてきたように、保証会社それぞれで審査基準は異なり、明確に公表されているわけではありません。

そのため、紹介してもらったからと言って必ず審査に通るというわけではありません。

しかし、情報に精通しているのは確かです。

自分で他の保証会社を探すよりも、確率は上がると言って良いでしょう。

不動産業者の中には、複数の保証会社を取り扱っているところもあります。

入居審査に通るか特に不安を感じる方は、そういった不動産業者で物件を探すのもおすすめです。

4. まとめ

賃貸の入居審査に落ちてしまう原因とその対処法、理想の部屋に入居するためのポイントをご紹介しました。

審査基準には統一的な基準はなく、大家さんや管理会社、保証会社それぞれが独自に設定しており、公表されていません。

とはいえ、大きな基準は、以下の二つです。

  • 滞りなく家賃が支払えるか
  • 他の居住者とのトラブルがないか

これらに問題がなければ入居審査に落ちることはないでしょう。

入居審査に落ちてしまった場合は、以下の対処をすることで、入居審査に通りやすくなります。

  • 家賃と収入のバランスを見直す
  • 不安定な職業の場合は、預貯金審査に対応できる物件を選ぶ
  • 保証人、保証会社を見直す

また、保証会社からの電話や内見などのときには、清潔感のある服装と、挨拶など常識的な対応を心がけましょう。

これらのポイントをきちんとおさえて入居審査に臨み、理想の部屋に入居して快適な新生活を送ってくださいね。