賃貸物件を借りる際には、不動産会社や動産屋さんを尋ねなくても、インターネット上でも簡単に情報を入手できるようになりました。
しかしながら、基礎的な間取りの知識がないことから、戸惑っている人も多いかと思います。
そんな中で、数多い賃貸物件である「3DK」と「3LDK」の違いなどについてご紹介します。
「3DK」と「3LDK」に関しては部屋数の多い物件なので、家族やシェアして住む人も多いことと思います。
数人で住むにあたっては、快適さが大切な要素になるでしょう。
今回は、混同しやすい「3DK」と「3LDK」の間取りの違いや広さ、快適に住める人数、日本全国における家賃の相場などを合わせてお伝えしていきます。
間取りの基礎知識をきちんと身につけておけば、未然にトラブルを防ぐのはもちろんのこと、後悔や失敗などもしないですむことでしょう。
このページでわかること
1. 3DKと3LDKの違いとは?
賃貸情報などに記載がある「3DK」と「3LDK」などを見て、違いが分かりますか?
もしかしたら、間取りの違いを明確に説明できない人も多いのではないでしょうか。
それもそのはず、「3DK」と「3LDK」は同じ3部屋で構成される物件で、間取り部分での大きな違いは「DK」と「LDK」だけになるので、分かりにくく間違いやすい間取りでもあるのです。
この「DK」と「LDK」は、賃貸情報の間取りを分かりやすく伝えるアルファベットで、「DK」はダイニングキッチン、「LDK」リビングダイニングキッチンになります。
両者の違いは、リビングスペースがあるかないかです。
賃貸物件を借りた経験がない人の中には、このリビングダイニングが分からない人もいるでしょう。
「DK」はダイニングキッチンであり、みんなで食事をする空間がキッチンとひと続きになっています。
その一方で、「LDK」リビングダイニングキッチンはみんなで食事を食取るスペースだけでなく、くつろげる場所もひと続きになっています。
つまりは「D」は食事するスペース、「L」はテレビやソファなどを置き、みんなでくつろぐような空間を意味します。
「DK」と「LDK」の表記は、公益社団法人首都圏不動産公正取引協議会によって、広さの定義が決められています。
しかしながら強制力がないため、不動産屋さんによってズレが生じているのも事実です。
また広さが同じであっても、間取りの形によって住みやすさは変わてきます。
もちろん「DK」と「LDK」の表記があるかないかで、広さや間取りは異なりますので、賃貸物件を借りるにあたっては生活動線やライフスタイルを振り返り、決めていく必要があります。
気になる物件があれば、現地に出向き、自分の目で間取りや広さを確認することが大切だと言えます。
2. 3DKと3LDKの違い①「間取り・広さ」
賃貸物件を借りるにあたって、「DK」と「LDK」の間取りの違いをしっかりと理解することは大切です。
ここでは、「DK」と「LDK」の間取りや広さについてお伝えします。
この「DK」と「LDK」ですが、強制的な定義はないものの、目安となる大きさが「公益社団法人首都圏不動産公正取引協議会」によって決められています。
これによると、最低限必要となる広さとして「DK」では1部屋の場合は4.5畳以上、2部屋の場合は6畳以上となっています。
また、「LDK」は1部屋の場合は8畳以上、2部屋の場合は10畳以上となっています。
単身者用の物件とファミリー用の物件では、2畳前後の広さの違いがあるのです。
「DK」の間取りは1955年に日本住宅公団の標準設計として誕生し、公団住宅をはじめとして広まった背景があります。
最近ではマンションや戸建てにおいても標準化され、「LDK」はさらに進化を遂げ作られたものです。
これらの「DK」と「LDK」の間取りは、古くからの畳敷きのちゃぶ台から変化したものです。
テーブルが置かれた団地のダイニングキッチンの間取りは、モダンで新しい生活として瞬く間に一般市民に広まっていったのです。
しかしながら、実際には小さめの間取りが多い日本では、食事を食べるスペースとキッチンを分離することが難しいいため、このような「DK」や「LDK」の間取りができたとされています。
3. 3DKと3LDKの違い②「快適に過ごせる人数と家族構成」
賃貸物件については住み替えしやすいのがメリットですが、引越しの際の費用もかかりますので、ライフスタイルを見据えた上で部屋を決めることが大切です。
多くの賃貸物件のなかでも「3DK」と「3LDK」は、「DK」と「LDK」以外に3部屋ありますので、単身者ではなくファミリー物件であることがお分かりでしょう。
夫婦の寝室の他に、子ども2人の部屋を設けることもできますので、4人家族でも十分に住むことができます。
また子どもが小さい場合は、5人で住むこともできます。
部屋に余裕があるので、ゲストルームとして使用したり、友人とルームシェアしたりすることも十分に可能な広さですね。
これまでにも述べてきた通り、「3DK」は食事スペースとなるダイニングテーブルを置ける程度の広さとなっています。
必要最低限度のスペースで構わないという世帯や、間取りによっては扉や襖をはずすことで「2LDK」にすることもできます。
その一方で「3LDK」は食事スペースに加えて、団らんできるスペースがあります。
仕切りがなく広々とした空間は、小さなお子さんがいる世帯などでは見渡すことができますし、人数が多い家族でも快適に過ごすことができます。
「3DK」と「3LDK」は十分な部屋数がありますので、様々なライフスタイルに合わせて、応用をきかせることができる間取りだと言えるでしょう。
4. 3DKと3LDKの違い③「賃貸アパート・マンションの家賃」
実際に「3DK」や「3LDK」の部屋を借りる場合、検討すべき要素として一番に挙がるのが家賃でしょう。
家賃は築年数や地域差も大きく影響しますが、物件を借りるにあたっては地域の平均相場を知っておくことはマストです。
そこで日本全国の「3DK」と「3LDK」にかかる家賃の平均相場をまとめてみました。
これから賃貸物件を探す人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
(北海道)「3DK」家賃相場:6.5万円、「3LDK」家賃相場:8.1万円
(東北地方)「3DK」家賃相場:6万円前後、「3LDK」家賃相場:8.3万円
(信越・北陸地方)「3DK」家賃相場:6〜7万円前後、「3LDK」家賃相場:8.7万円
(関東地方)「3DK」東京以外の家賃相場:6〜7万円前後、東京都の家賃相場:13.1万円 と大きく開きがあります。
「3LDK」東京以外の家賃相場: 9.2万円前後、東京都の家賃相場19.9万円 と大きく開きがあります。
(東海地方)「3DK」家賃相場:6〜7万円前後、「3LDK」家賃相場:8.1万円
(近畿地方)「3DK」家賃相場:6〜8万円前後、「3LDK」家賃相場:9万円
(中国地方)「3DK」家賃相場:5〜6万円前後、「3LDK」家賃相場:8万円
(四国地方)「3DK」家賃相場:5〜6 万円前後、「3LDK」家賃相場:7.5万円
(九州・沖縄地方)「3DK」家賃相場:5〜6万円前後、「3LDK」家賃相場:7.9万円
※2018年10月29日yahoo不動産調べ
地域によって家賃相場は様々であることがご理解いただけると思います。
5. 3DKと3LDKの違いまとめ
今回は、「3DK」と「3LDK」の間取りの違いなどについてご紹介してきました。
リビングルームがあるかないかだけで、部屋の使い方や家賃相場などが大きく変わってきます。
また定義はあるものの、まちまちな表記になってしまっていることもあります。
賃貸情報を鵜呑みにするのではなく、実際の賃貸物件の内覧に行くことをおすすめします。
「3DK」と「3LDK」とでは家賃の差が大きいので、間取りによっては「3DK」の扉や襖を外して「2LDK」のお部屋として有効活用するのもひとつの手段でしょう。
ここ最近では、古くなった団地などをおしゃれにリノベーションし、リーズナブルな価格で賃貸している物件もあるので、相場やライフスタイルを考慮し、借りる物件を決めててくださいね。




