知っているようで意外と知らないのが、エアコンの性能と選び方です。
4LDKで必要なエアコンの設置台数と、必要なおおよその金額を明確化し、設置する費用の削減の仕方と電気代節約の方法をまとめてアドバイスします!
このページでわかること
1. 4LDKの間取りにエアコンは最低何台必要?
4LDKの間取りには、エアコンは何台必要になるでしょうか?
「最低」という数字をあげるのであれば、4台という回答になると思います。
もちろん、その家の構造や間取りなどにもより台数は前後することもあると思いますが、通常の設計の4LDKの間取りでは、一般的に5台必要になります。
では、例えば以下のような4LDKの間取りについて考えてみましょう。
1F
・リビング+ダイニング+キッチン(18畳程度)
・和室(6~8畳程度)
2F
・寝室(8畳程度)
・洋室(6~8畳程度)
・洋室(6~8畳程度)
以上の部屋にはエアコンを設置するのが一般的でしょう。
ただし住む家族構成によっては、和室には通常生活者がいない、ということになると、4台という数字になります。
金額にすると、80~100万円ほどが必要になってきます。
2. 4LDKの一般的なエアコン設置数は何台?
前述したように、通常4LDKの間取りには、一般的には5台のエアコンが必要になります。
3. 4LDKの部屋別に最適なエアコンサイズは何畳用?
まず、エアコンサイズの一般的なことを説明します。
エアコンサイズは、冷房・暖房ともそれぞれカタログに「畳数の目安」として掲載されています。
よく掲載されている「6~9畳」などと書いてある意味は、「木造住宅の場合~鉄筋住宅の場合」の目安となる数字を意味します。
「6~9畳の部屋で利用できるエアコン」とよく勘違いされるのですが、それは間違いです。
では、なぜ木造住宅と鉄筋住宅で数値に違いが出るかというと、鉄筋住宅は密閉率が高いためです。
つまり鉄筋住宅の方が、木造住宅と比べて「エアコンの効率が良い」と考えられているためです。
一番大きい部屋はLDK(リビング+ダイニング+キッチン)でしょう。
通常の設計の場合15~20畳という広さを考えると、エアコンも同様のサイズを選びがちです。
しかし、キッチンは調理のために室温がとても変化しやすいスペースです。
また、煙やにおいを外へ出すために換気扇を回すことも多く、そのためせっかく冷やしたり暖めたりした空気が部屋から逃げてしまうので、エアコンに大きな負担がかかるという特徴があります。
ですから、LDKに設置するエアコン選びは非常に重要です。
LDKは家族が集まる場所であるため、そのエアコンに問題があるのは非常にストレスを感じてしまうことになります。
まとめると、LDKに設置するエアコンは、小さいサイズを選んでしまうと、かえって電気代がかさみ、不便も大きいため、最初から大きいものを選ぶことをおすすめします。
では、ほかの部屋も含めてまとめてみましょう。
1F
・リビング+ダイニング+キッチン(15~23畳用)
・和室(6~9畳用)
2F
・寝室(7~10畳用)
・洋室(6~9畳用)
・洋室(6~9畳用)
以上のように、LDKだけは特例と考えて、やや大きめのエアコンを設置しましょう。
4. 4LDKのエアコン設置台数と購入費用
では、具体的に5台のエアコンを設置するのに購入費用はどれほどかかるでしょうか。
80~100万円ほどが必要になると前述しましたが、個別に考えてみましょう。
・LDK 25〜30万円
・和室 10〜15万円
・寝室 15〜20万円
・洋室 10〜15万円
・洋室 10〜15万円
取り付け費用を1箇所あたり約1〜2万円と考えて計算すると、最低80万円ということになります。
もちろん、全てを同じ業者に依頼すれば、取り付け工事代などの値下げ交渉が可能になるかと思いますが、標準としてこれくらいの費用が必要であるという目安にしてください。
5. エアコン選びと設置位置の注意点
エアコンの選び方の1つに、「省エネタイプにして電気代も節約したい」ということがあると思います。
あまり知られていませんが、「エネルギー消費効率(APF)」という客観的に省エネの度合いを示す数値があるので、これを見てエアコンを選ぶのが良いでしょう。
エアコンは「統一省エネラベル」に指定されている品目で、情報の表示が義務付けられています。
四角いラベルを見たことがありますか?
今まで気にもしなかった、という人も多いと思いますが、しっかり確認するようにしましょう。
さて、統一省エネラベルで注目すべき数字はAPFという数字です。
わかりやすく説明するとAPFの数値が大きいほど優秀な機種で、省エネできる能力が高いエアコンということになります。
この数値は、年間の使用回数が多いエアコン選びでは、極めて重要です。
このように、エアコンも高機能な商品が発売されるようになりました。
基本的には「冷房・暖房・除湿」ができれば、エアコンの機能を果たすことができるといえます。
しかしながら、より快適にエアコンを使用するため、自分に必要な機能は何かを考えるために、最新型のエアコンの機能を知っておきましょう。
・自動センサー機能
三菱電機のエアコン「霧ヶ峰ムーブアイ」などで代表される自動センサー機能は、人のいる位置や時間、運動量などを自動で感知し適切な温度と湿度を調整してくれるものです。
人のいる場所だけ冷暖房したりしてくれるため、省エネにつながる機能です。
・ワイド、ロングなど気流の機能
ダイキンのエアコン「うるさら7」などでは、エアコンの風が人に直接当たらず、冷風・温風が部屋の隅々までに素早く行き渡り、快適性を向上させる気流設計がされています。
生活を快適にしてくれる機能ですので、余裕があれば検討してみたいところです。
・多様化する除湿機能を考える
最近では「再熱除湿」機能を搭載するエアコンが登場してきました。
これは、通常の除湿と異なり、室温を下げずに除湿できるモードです。
この機能は、梅雨時などに活躍してくれます。
ほかにも、洗濯物の室内干しで使える「衣類乾燥モード」や、結露防止に良い「結露抑制モード」など、高機能なエアコンには様々なモードがありますので、チェックしてみましょう。
また、エアコンの設置位置について簡単にまとめると、以下の場所になります。
自分で取り付けるのでなければ特に気にする必要はありませんが、念のため確認しておきましょう。
・壁に開いた配管穴よりも高い場所
・エアコン専用コンセントの近く
・火災報知機よりも1.5m以上離れた場所
6. エアコンの購入費用や電気代を節約する方法
エアコンの購入費用を節約するには、いくつか方法があります。
まずは「まとめて買うので安くして」という「一括購入交渉」があります。
この方法が一番自然で、交渉もしやすいでしょう。
エアコンの取り付け工事などで節約できる可能性が高いので、現実的といえます。
また、購入時期を見極める方法もあります。
大手家電量販店では、エアコンが最も売れるのは6月から7月にかけての時期です。
そのため、8月の下旬から9月初旬にかけては、売れ残ったエアコンのセールを行うことが多いのです。
この時期になると、取り付け工事日なども自由に選択できるようになるため、スムーズにスケジュールを調整しやすくなります。
さらに、エアコンの新製品が発売されるのは、軒並みどのメーカーでも10月ころと決まっているため、購入時期を考えると、9月の旧製品は非常にお買い得といえます。
時期の話ですと、家電量販店では決算の3月とボーナス時期の6月と12月にセールを行うので、これもチェックしておくと良いでしょう。
購入してからエアコンの電気代を節約したい、というのは当然のことです。
夏と冬は、特にエアコンの電気代が高くなる時期です。
簡単に節約する方法は、「併用」することです。
夏は部屋に扇風機を、冬はストーブを併用するだけで、電気代は大きく節約することができます。
また、よく言われる「エアコンをつけたり消したりすると電気代が上がる」のは本当です。
基本的にエアコンは設定温度になるまでに多くのエネルギーを使うため、設定温度になってからはそこまで多くの電気代がかかることはありません。
冷蔵庫を想像していただければわかりやすいでしょうか。
7. まとめ
いかがでしょうか。
4LDKで必要なエアコン台数と費用のことが、おわかりいただけたかと思います。
エアコン設置にはある程度まとまった費用がかかりますが、安全で快適な生活をするためには最低限必要な設備だといえます。
工夫して設置コストを落とし、電気代を節約する方法を考えましょう!




