4LDK一人暮らしのメリット・デメリット、物件選びのポイントまとめ

4LDKに一人暮らしと聞くと、広すぎる!と考える方も多いかもしれませんが、このようなファミリー向けの物件で一人暮らしをする方は、皆さんが思っているほど少なくありません。

ここでは4LDKで一人暮らしをするとはどういうことか、メリットやデメリットなどについて詳しく解説していきます

1. 4LDKに一人暮らしするメリット

4LDKに一人暮らしする一番のメリットは、なんといっても広い空間を自由に使えるということです。

特にインテリアに凝りたい方や自宅で仕事をする機会が多い方、趣味のために広い空間が必要な方には4LDKでの一人暮らしは最適であるといえるでしょう。

4LDKは十分な広さがあるため、ホームパーティーが好きな方はいつでもパーティー会場として自宅を利用できます。

また、運動や筋トレが趣味の方はトレーニング用の部屋を作っていつでも運動に励むことが出来たり、ヨガなど場所をとる運動でものびのびと行うことが出来ます。

それにNゲージのジオラマなどを一部屋丸ごと使って楽しむことも可能です。

このように趣味のための部屋を誰にも遠慮せずに作ることが出来るということも、広い4LDKに住むメリットであるといえます。

また、自営業をしている方も4LDKの一人暮らしに向いているといえるでしょう。

なぜなら4LDKというゆとりのある間取りの物件であれば、自宅兼事務所として使用することも十分に可能だからです。

このように、広い間取りに住みたいと思い、それぞれの部屋の使い道をきちんと決めて生活を送ることが出来る方にとっては、4LDKに暮らすメリットはたくさんあります。

2. 4LDKに一人暮らしするデメリット

4LDKの物件はマンションにしろ一戸建てにしろファミリー層向けの物件です。

ですので隣近所には子供連れのご家庭の入居率が高いため、ご近所づきあいに苦労することがあるかもしれません。

また、子どもが苦手な方にも向かない間取りの物件だといえるでしょう。

漠然と「広い家に住みたい!」と思って4LDKの物件に入居しても、どの部屋をどう使うかという明確なイメージがないと、使わない部屋が増えてしまって、結局宝の持ち腐れになってしまうことも考えられます。

また、住まいは必ず手入れが必要です。

掃除をしたり、換気をこまめに行うなどの手入れを怠ると、すぐに部屋にカビが発生したり、ほこりが溜まったりして住まい自体が傷んでしまう可能性もあります。

また4LDKは、賃貸にしろ分譲にしろ一般的な一人暮らしに向いているとされる物件と比べると、必要となる費用がかなり高額になることもデメリットの一つです。

隣近所とのお付き合いが億劫な方や、掃除などが苦手な方、部屋の使い道を明確にイメージできない方にとって、4LDKの物件での一人暮らしはデメリットが多いものになってしまいます。

3. 4LDKの一人暮らしは女性でも大丈夫?

女性は生涯未婚でいることを決心した時にマンションを購入するケースが多いといわれています。

また、4LDKを含むファミリー向けの物件は台所の三口コンロや広い洗面台、お風呂の追い炊き機能など、設備が充実していることが多いので料理が趣味の方やゆっくり入浴したいという方にはとても向いている物件であるといえます。

また、女性のほうが比較的インテリアに凝ったり、掃除をまめにしたりする傾向が強いため、開かずの間を作ったり、室内が荒れて無残な状態になるケースは少ないといえます。

それにコミュニケーション能力に関しても男性より女性のほうが優れている場合が多いので、ご近所づきあいを無難にこなすことが出来るでしょう。そのようにしてご近所と良好な関係を築いていれば、寂しさを感じることも少なく、何かあったときの安全面でも安心して生活できるというメリットもあります。

都会や駅が近い立地の良い大規模マンションの場合には、ご近所づきあいがほとんどないような物件もあるため、そのようなお付き合いが苦手な方はそのような物件を選ぶことをお勧めします。

そのように立地が良い都会の物件の場合、エントランスのセキュリティがしっかりしている物件が多く、さらに家賃や価格が高いため、住んでいる人もそれなりに民度が高いケースも多く、そのような人たちと同じ建物に住んでいるということで、安心感を得ることが出来るでしょう。

しかし、特に女性が4LDKに一人暮らしをしている場合には、周囲から詮索を受けることが考えられます。

そのような場合にうまくその詮索をかわすことが出来るかどうかによって4LDKの一人暮らしが快適なものになるかどうかが決まってきます。

もし、隣近所の人から詮索がましい質問をされた場合には、「将来両親を引き取ろうと思っている」「老後の資産形成のため」などそれらしい具体的な返事を用意しておいたほうが良いでしょう。

4LDKでの一人暮らしで、特に女性にとってデメリットがあるとすれば、結婚しにくくなるということです。大抵の男性は自分より稼ぎや甲斐性がある女性を敬遠する傾向があります。

しかし、結婚後にはそのマンションが分譲マンションである場合には、売却したり賃貸に出すなどして資産活用することもできるので、あながち大きなデメリットであるとは言えないかもしれません。

4. 男性の一人暮らしに4LDKは向かない

4LDKに男性が一人暮らしをする場合のことを考えてみましょう。

特にコレクションなどの広いスペースを必要とする趣味をお持ちの男性には、4LDKという広い住まいは大変魅力的に感じられると思います。

また、毎晩違った部屋で寝てみるなど、一般的に一人暮らしに向いているとされる間取りの物件とは違う住まいの楽しみ方もできます。

ホームパーティーとまではいかなくても、宅飲みなどの楽しみも充実することでしょう。

しかし、一般論として男性は女性よりも掃除や片付けに無頓着であるケースが多いと言われています。

ですので、4LDKの部屋を隅々まで快適に保つことは一般的な男性にとって重荷になることも考えられます。

このように男性は女性に比べて自炊や掃除、洗濯などの家事一般をこなし、自宅での生活を豊かかつ丁寧に行おうという人が少ない傾向があります。

そのためかもしれませんが、男性の平均寿命は結婚している男性より、独身かつ一人暮らしの男性のほうが短いというデータもあります。

また、ファミリー層が多い4LDKに男性が一人暮らしをすることで、不審者扱いされる可能性もあります。

そのような状況を避けるためには、普通以上にきちんとした生活を行い、近所づきあいもそつなくこなす必要が出てきます。

このようなことを総合的に考えると、男性の4LDKでの一人暮らしは住まいの管理やご近所への気配りなど、一般の単身者向けの間取りの住宅に住むケースに比べて、気を使わなければならないことが多くなります。

このような気配りができない男性は、4LDKでの一人暮らしに向いていないかもしれません。

5. 4LDKに一人暮らしする場合の部屋の使い方

4LDKの物件で一人暮らしをする場合、どのように部屋を使うのでしょうか?

LDKはもちろんリビングとダイニングスペースとして活用するとして、残りの個室4部屋の使い方について考えてみましょう。

一部屋は寝室として使うでしょうから、残りの三部屋の使い方に個性が出てくるでしょう。

趣味の部屋、書斎、納戸、仕事部屋、来客を泊めるための予備室などその使い方はさまざまです。

しかし、寝室以外に自由に使える部屋が三部屋もあれば、「スペースや収納が足りない!」といった悩みから解放されることは間違いありません。

一つ注意しておきたいのが、納戸として使用する場合です。

納戸として使用する場合でも、荷物を入れっぱなしにしておくと、カビなどの温床になってしまうことが考えられます。

ですので、定期的に換気と掃除を行うことをお勧めします。

6. 4LDKの一人暮らしに参考になるレイアウト(家具配置)例

4LDKに一人暮らしという贅沢な広さの物件ですので、家具などのレイアウトも工夫してなるべくその広さも損ないたくないと考える方が多いでしょう。

4LDKの広さに一人暮らしであれば収納も作り付けのクローゼットや押し入れで十分間に合うと思うので、収納家具はあまり必要ないかもしれません。

ですので、思い切りインテリアに凝ることが可能になります。

ダイニングのテーブルセットやリビングのソファー、ローテーブルなどで広くておしゃれな空間を演出するのも素敵ですね。

しかし、そのためには注意すべき点もあります。

リビングに限らず家具を配置する際は部屋の入口に背が高い家具を、そして部屋の奥に進むにつれ順に背が低い家具を配置するのが部屋を広く見せる家具のレイアウトの基本です。

こうすることにより遠近法によって部屋を広く奥行きがあるように見せることが出来ます。

また、家具の色にも部屋が広く見える色というものがあります。

それは白などの明るい色です。

明るい色の家具は圧迫感がないため、それだけで部屋を広く明るく感じさせてくれます。

この「明るい」ということも部屋を広く見せるためのポイントの一つなので、家具で窓をふさいで日光を遮らないようにしましょう。

もともと日当たりが悪い部屋の場合は普通の照明や間接照明を配置して、明るさを演出するようにしましょう。

7. 4LDKの一人暮らしで気になる光熱費はいくら?

光熱費とは、生活するうえで必要な電気代、ガス代、水道代を合計したものを言います。

季節により光熱費は上下しますが、一般的に1LDKの一人暮らしでおおよそ月に1万円前後であるといわれています。

では、部屋数が4倍の4LDKではその4倍の光熱費を覚悟しなければいけないのかと言えば、そういうわけでもありません。

部屋数は4倍でも住んでいる人数は1人なので、一般的なファミリー層が4LDKに住む場合よりははるかに安い光熱費で生活することが出来ます。

しかし、部屋が広い分冷暖房費がかかったり、バスタブが大きいためお湯を張ると水道代がかさんだりするため、4LDKに一人暮らしする場合の光熱費は、1LDKの場合の約2倍の二万円程度になります。

これは一人暮らしであるため、この程度の光熱費で抑えることが出来るのですが、やはり部屋数が多い分、部屋数が少ない物件に一人暮らしする場合に比べて割高になるのは仕方がないことでしょう。

8. まとめ

ここまで、4LDKに一人暮らしする場合のさまざまな事柄について解説してきました。

メリットやデメリット、男性の場合と女性の場合の違い、インテリアのレイアウト方法、光熱費などについてお判りいただけたと思います。

ここで解説したように、4LDKに一人暮らしをするには向いている人と向いていない人がいます。

広い空間を十分に楽しむことが出来るのであれば、4LDKに一人暮らしをすることで、快適な生活を送ることが出来るでしょう。