3LDKの間取りに合わせたソファのレイアウトと選び方

ソファを置く場所はリビング、というのが一般的ですね。

ソファはサイズの大きい家具なので、部屋の間取りを考えて購入する人がほとんどです。

3LDKには色々なタイプの間取りがあり、そのタイプによってレイアウトは変わってきます。

また住む方のライフスタイルや家族構成なども、レイアウトを決める際のカギとなっています。

ソファはサイズ、種類も多種多様です。

ですから「どんなソファをどこにどうやって置こうか」と、悩みどころ満載です。

ここではまず、代表的な間取りとして3LDKを挙げ、タイプ別にレイアウト例を紹介していきます。

1. 3LDKの間取りに合わせたソファのレイアウト例

1-1. ソファのレイアウト例①「3LDK横長リビング」

横長リビングは、リビングが横に長いタイプを指します。

ただ、縦長を90度回転させてしまえば横長になってしまうので、「このリビング、縦長?横長?」と悩んでしまうかもしれません。

わかりやすくいえば、キッチンからみてバルコニー側(窓側)の壁の方が長ければ、横長ということになります。

横長リビングは、レイアウトのバリエーションが豊富です。

住む方の趣味趣向が一番反映しやすい間取りと言えます。

ソファのタイプも好みのものを選びやすく、またリビングとダイニングを別物として考えることができるので、個性的なレイアウトを楽しめます。

・ソファを壁際に置く

ソファを壁際に置くことで、ダイニングとリビングの空間ができ、ソファの前には広いスペースが作れます。

また生活動線が確保しやすく、家族の行き来がスムーズになったり、広く開いた空間をお子さんのフリースペースとして使うこともできます。

このスペースに間仕切り収納など置けば、ダイニングとリビングをセパレートでき、かつ収納力のある機能的な空間が出来上がるでしょう。

・ソファの背もたれをダイニング側に向けて置く

こうすることで、ソファの背もたれが「間仕切り」としての役目を果たします。

この配置は、ダイニングとリビングを別空間にしたい場合に有効です。

とてもシンプルなレイアウトですが、背もたれの高さを工夫すれば、スッキリとした個性的な空間を演出できますよ。

・ソファの背もたれを窓側に向けて置く

横長リビングの場合、窓が広く設置されていることが多いようです。

そこにこういうソファの置き方をすると、せっかくの大きな窓からの景色が見えなくなる、と思われる方もいるかと思います。

ただ、キッチンとリビングの位置が対角となり、キッチンで作業をする人とリビングでくつろいでいる人とのコミュニケーションが取りやすくなる、というメリットがあります。

また背もたれを窓側にすることで自然光が楽しめたり、壁を利用した有効的な空間活用が可能です。

・ソファをカウンターキッチンの前に置く

この配置は意外に思われるかもしれませんが、キッチンからダイニングへの動線が作れ、移動がスムーズになるメリットがあります。

特にカウンターキッチンの場合、ダイニングにテーブルを置くと、キッチンからぐるりと回り込んで移動することが多くなるのですが、このような配置にすることでその手間が省けます。

またこのレイアウトは意外性もあるので、訪れる方などに個性的で独創的なインパクトを与えることにもなるしょう。

このように、横長リビングは自由度の高い間取りです。

その分、しっかりとしたレイアウトイメージを持っておかないと、まったく統一感のない空間になってします。

この間取りは、大きめのソファが置けるのと同時に、レイアウト次第では生活動線を潰してしまったり、せっかくの自然光をさえぎってしまうこともあるので、十分注意しましょう。

1-2. ソファのレイアウト例②「3LDK縦長リビング」

縦長リビングは、キッチンからみてバルコニー側(窓側)の方が短いリビングのことをいいます。

マンションでは、比較的多いタイプのLDKでしょう。

このタイプも、レイアウトしやすい間取りと言えます。

横長リビングとは異なり、リビングとダイニングをセパレートすることが難しい反面、同一空間にリビングとダイニングを配置することで、家族のとコミュニケーションが取りやすい間取りともいえます。

キッチン側にダイニングテーブルを配置し、窓側にソファというのが一般的ですが、ソファのレイアウトをちょっと変えるだけで見た目の印象もずいぶんと変わってきます。

・ソファの背もたれを壁側に置く

この配置はキッチン、ダイニング、リビングが一直線となり、どの場所からでも部屋全体を見渡せる配置となります。

一直線にすることで、生活動線も確保しやすく、シンプルですっきりとした印象になりますよ。

・ソファの背もたれをキッチン側に向けて置く

ソファからキッチンやダイニングが見えないため、個別の空間が作りやすいレイアウトです。

ソファから外の景色を見ることができたり、自然光を感じることができます。

・壁際にL字型ソファを置く

・部屋の角にソファを斜め置きする

これら2つの例は、LDKのレイアウトに変化を与える効果があります。

「キッチン→ダイニング→リビング」というレイアウトは、どうしても直線的な印象を与えがちですが、壁際や部屋の角を上手く利用することで、縦長リビングに対角的空間を生み出したり、おしゃれな雰囲気を演出することもできますよ。

縦長リビングは空間が縦に長い分、ソファなど家具の配置がしやすく思われますが、どうしても単調なレイアウトになりがちです。

ですが、逆に配置を凝りすぎてしまうと、生活動線や採光の確保がおろそかになってしまう可能性があります。

縦長リビングは、どのように奥行きを活用するかが一番のポイントです。

1-3. ソファのレイアウト例③「3LDK正方形リビング」

正方形リビングは、まさしくリビングが「正方形」に近いものをいいます。

キッチンを含めると長方形に見えるリビングも、DK部分は実は正方形であることが多いのです。

この場合、ソファの配置に非常に困ります。

リビングダイニングが10〜14畳の場合、生活動線を考えると、ダイニングテーブルとソファを横並びには配置できません。

また、広めのリビングダイニングの場合でも、無駄な空間ができてしまうことが多く、ソファとダイニングテーブル、ソファとテレビとの距離が離れてしまう傾向にあります。

正方形リビングの場合、この無駄な空間をなくすためのレイアウトを考える必要があります。

・L字型のソファを利用する

壁際からの奥行きを有効活用できるよう配置すると、無駄なスペースが少なくなります。

ただ、L字型ソファは肘掛の位置やL字の向きを把握して購入しないと、無駄な空間がなくなるどころか、生活導線を潰してしまうこともあるので、注意しましょう。

・ダイニングテーブルを配置せずソファメインのレイアウトを意識する

ダイニングスペースだからといって、必ずしもダイニングテーブルを置く必要はありません。

ダイニングテーブルを置かずに、ソファダイニングを使ったり、ソファの高さに合わせてコンパクトサイズのテーブルをソファ前に置くことも良いでしょう。

工夫次第では、日本古来の食卓風景や、こたつに近い雰囲気でレイアウトを楽しめるようになり、配置しづらい正方形リビングであっても、そのバリエーションは増えますよ。

2. 3LDKの間取りにおすすめのソファサイズの選び方

ソファを選ぶ際、その素材や色、座り心地で選ぶのは当然のことですね。

またサイズや形も、ソファを選ぶ際の大切な要素であることは、皆さんおわかりになっていることでしょう。

ただ、サイズ選択の際に「ミス」をしてしまうと

  • ソファを搬入できない
  • 部屋に置けない
  • 大切な生活動線を潰してしまう
  • ライフスタイルに合わない

などということもあります。

ここではそんなことが起こらないように、ソファサイズの選び方に注目して説明します。

まず、ソファの幅と奥行き、高さをチェックしましょう。

1人掛けタイプであれば大丈夫ですが、それ以外のものは要注意です。

必ず玄関、各部屋の扉、廊下の幅、高さを測ってからソファを選びましょう。

困ったら、購入先スタッフに確認すれば搬入可能かどうかがわかりますよ。

次に、ソファを置きたい部屋の広さを把握しておきましょう。

その部屋に置く家具は、ソファだけではないはずです。

他の家具との兼ね合いもあるので、他の家具の大きさも把握しておきましょう。

具体的には、生活動線は人1人がゆったり通るには、60cm以上の幅が必要と言われています。

ですから、2人であれば90〜120cm必要です。

この幅を確保できるように配置を考えることが大切です。

またデザイン重視で決めると、今までの生活習慣やライフスタイルに合わないことがあります。

座るときに自分の好きな姿勢で座れるか、お子さんがゆったり座れるか、テレビが見やすいか、といったことにも注意して選んで行きましょう。

3. 3LDKにおすすめのソファ5選

3-1. 2人掛けソファ

家族構成やリビングの広さに応じてうまく組み合わせると、バリエーションが増えます。

他にも1人掛け・3人掛けなどもあります。

ソファのサイズや色を変えてレイアウトすると、住む人の個性とこだわりがはっきりと主張できますよ。

3-2. カウチソファ

これは、座面の一部の奥行きが深く設計されており、ゆったり脚を伸ばしてくつろげるようになっているソファのことです。

広めにスペースを取っているものが多く、インテリア性とともにリラックス性を重視する方におすすめです。

3-3. コーナーソファ(L字型ソファ)

複数のパーツを組み合わせてレイアウトでき、サイズが大きいながらもスペースを有効的に活用できるのが特徴です。

3-4. リクライニングソファ

背もたれの高さを調整したり、角度を調節したりできるソファです。

長時間座っていることが多い方にはおすすめです。

3-5. オットマン

ソファというよりは「脚置き」ですね。

メインソファとは別に設置すると脚を伸ばせたり、ちょっとした椅子としても使えます。

脚を伸ばしてくつろぎたいけどカウチソファは大きすぎる、という方にはおすすめです。

4. 3LDKの間取りに合わせたソファのレイアウトと選び方まとめ

いかがだったでしょうか?

以上、3LDKのタイプ別のレイアウト例とソファの選び方について説明してきました。

最近では個性的な間取りの住宅もあり、ここで取り上げたタイプとは異なった間取りの3LDKも多くなってきています。

ですので、今回挙げたレイアウトパターンは一例にすぎませんが、それぞれのレイアウト例の特徴をつかみ、うまく組み合わせることで、さらに個性的で自分だけの魅力的な空間を作り上げることができます。

また、ソファの種類も様々です。

実際に家具屋さんに行けば、自分たちの好みにあったソファが見つかり、どんな雰囲気のお部屋にしようかと、頭の中で色々な発想が生れてくることでしょう。

選ぶ際の注意点を忘れずに、自分たちの納得のいくレイアウトに挑戦していきましょう。