3LDKのクロス(壁紙)張り替え料金の相場&リフォームのコツ

念願の中古マンションを購入したら、次はどんな風にリフォームをして理想のマイホームに仕上げていくかが最大の課題になりますね。

何しろ、ようやく理想のマンションに巡り合えたのですから、長く快適に過ごすためにもリフォームはきちんとしておきたいものです。

マンションのリフォームには様々なものがありますが、家全体の印象にも影響があるクロス(壁紙)張替えリフォームは、やはりやっておくべきです。

ただ問題は「どんな壁紙にすればよいのか」「費用はどのくらいかかるのか」ですよね?

そこで今回は、マイホームの印象を大きく左右するクロス(壁紙)張替えリフォームのポイントをわかりやすく解説します!

理想のお部屋に仕上げるためのポイントや、費用を抑えるために知っておきたいリフォーム料金の相場などもあわせて紹介していきますね。

1. 3LDKマンションのクロス(壁紙)張り替え料金の相場はいくら?

3LDKマンションといえば、12.4㎡(8畳)以上ある広いリビングダイニングキッチンに、居室が3部屋という間取りです。

リビングルームは家族の共有スペースとなるわけですが、それ以外のお部屋はそれぞれ使い方が変わってくるはずです。

例えば、寝室として使う部屋と子供部屋として使う部屋とでは、お部屋全体の印象も変わりますよね?

もちろん子供部屋でも男の子の部屋と女の子の部屋では、家具のカラーも変わってきますから、相性の良い壁紙の色も変わってきます。

このように細かく部屋の用途や目的を考えていくと、クロス張替えは「部分張替え」と「3LDKまるごと張替え」の2つの方法があることが見えてきます。

これは、張替え料金の相場を考えるうえでも大事なポイントになります。

張替える面積が広ければ材料費も人件費も増えるので、当然リフォーム料金は高くなります。

もちろん「今は現状維持で、将来的にリフォームを行う」という方法もあります。

この場合は一度にかかる壁紙張替え料金が抑えられるので、壁紙以外にも気になる場所をリフォームすることもできるようになりますよ。

ですから、壁紙張替えリフォームの料金相場を考える前に「どこまでのリフォームを考えているのか」「同時に行う予定のリフォームはあるのか」の2点について、しっかりと答えを出しておくことが大切です。

2. 3LDKマンションのクロス(壁紙)張り替え時の注意点

マンションの壁紙張替えをする場合は、部屋によって壁紙選びのポイントが変わります。

わかりやすい例を挙げると、「和室」と「洋室」のクロスです。

和室と洋室では、床材も畳とフローリングで違いがありますし、室内照明も和風と洋風で違ってきます。

特に和室の場合は、部屋の内装に自然素材が多く使われているので、素材とマッチした壁紙でないと全体の雰囲気もしっくりきません。

他にも、子供部屋とおとなのプライベートルームとでは、理想の雰囲気が違います。

壁紙によっては、同じ家具でも部屋になじまないものもありますから、こちらも慎重に選ぶ必要があります。

このように壁紙選びは、部屋の印象を左右するだけでなく、家具との相性も重要になります。

だからこそ壁紙を選ぶときには、値段だけでなく種類や素材にもこだわった方が理想のお部屋に近づくのです。

3. クロス(壁紙)の種類と価格、相場の違い

クロス(壁紙)は素材によっても種類が分かれており、価格の相場も素材によって違いがあります。

3-1. ビニールクロスの特徴・価格相場

ビニールクロスは、日本の住宅の9割以上で使われている典型的な素材です。

主な素材が塩化ビニール樹脂ですから、汚れが付きにくいのが特徴です。

価格やバリエーションが豊富なのもビニールクロスの特徴なので、「値段を重視したい人」にも「色やデザインにこだわりたい人」にもおすすめです。

また、張り直しが簡単にできるのもビニールクロスの特徴なので、施工をする時にも特別な技術は必要ありません。

ですから、その分施工費が安いというのも魅力です。

国内シェアの9割以上を占めているのがビニールクロスですが、価格相場で比較する場合は「量産品(普及品)ビニールクロス」と「中級品(1000番台)ビニールクロス」の2つに注目します。

量産品ビニールクロスの価格は、1㎡あたり500円からです。

価格としてはかなり安いのですが、量産品ですので柄や種類は限定されています。

主に賃貸住宅のクロス(壁紙)として使われている素材なので、マンションの壁紙としてはあまりおすすめしません。

マンションや戸建て住宅の壁紙としておすすめなのは、「1000番台ビニールクロス」と呼ばれる中級品以上の壁紙です。

価格は1㎡あたり1,000円からになりますが、種類が豊富なのでイメージ通りの壁紙が見つかりますよ。

3-2. 紙クロスの特徴・価格相場

欧米で主流となっているのが、紙クロスです。

パルプを原料としている上にプリント加工ができるので、華やかな色や柄が多いのも特徴です。

ほとんどの紙クロスは輸入壁紙なのですが、最近では和紙や月桃紙など、和室にも適した和風の紙クロスもあります。

紙クロスの相場も、壁紙の素材によって違いがあります。

一般的な輸入クロスの場合は1㎡あたり2,500円からですが、和紙を使った紙クロスの場合は1㎡あたり1,500円からになります。

もちろん高級素材を使った和紙の場合は、1㎡あたり1.5万円からとなっているので、同じ紙クロスでも素材によって価格が大きく変わるという点を注意しておく必要があります。

3-3. 布クロスの特徴・価格相場

「織物クロス」と呼ばれることもあるのが、布クロスです。

布クロスの最大の特徴は「高級感」です。

素材には織物やフェルトなどの布素材が使われているので、触り心地も良いですし見た目にも高級感があります。

ホコリを吸収しやすいためこまめな手入れが必要になりますが、クロスそのものが湿気を吸収してくれるので調湿作用があります。

マンションの場合は寝室や玄関、リビングなどに使うと高級感が出ます。

価格は素材によっても異なりますが、レーヨン素材であれば1㎡あたり1,500円からが相場です。

高級感にこだわってシルク100%の布クロスを使用するのであれば、1㎡あたり1万円からが相場になります。

4. クロス(壁紙)張り替えをするリフォーム業者ごとの料金の違い

クロス(壁紙)張替えリフォームをする場合、業者によって料金が変わります。

これは材料費以外に、次のような作業費用が加わるからです。

4-1. 養生費

必要な部分以外を汚さないためにも養生は必要です。

費用の相場としては5,000円となります。

4-2. 下地処理費

壁紙を張り替える時は、古い壁紙をはがした後にした処理をする必要があります。

費用の相場としては1万円となります。

4-3. 廃材処分費

古いクロスの処分費用がかかります。

こちらは1メートル単位で計算するのが一般的です。

費用の相場としては1メートルあたり50~150円となります。

4-4. 荷物移動費

マンションの壁紙張替えとなると、荷物の移動も必要になります。

個別に請求する場合は、1メートル単位で計算します。

費用の相場は1メートル5,000円となります。

4-5. クロス張替え費用は㎡単位で材料費・工賃などが含まれる場合もある

材料費とは別に諸経費を請求する業者もありますが、多くのリフォーム会社では張り替える壁紙の面積によって価格表示をする方が主流です。

この場合「〇〇円/㎡」と「〇〇円/m」の表示がありますが、いずれの場合も「〇〇円」には材料費と工賃を含む諸経費が含まれています。

ちなみに平米単価表記では「1㎡あたりの単価」となりますが、メートル単価表記の場合は「0.9㎡あたりの単価」となります。

ですから、平米単価表記の業者とメートル単価表記の業者の見積もりが同じ価格だった場合は、平米単価表記の業者の方がお得ということになります。

5. 中古の3LDKマンションを購入したら入居前のクロス(壁紙)張り替えがベスト

入居後のクロス張替えと入居前のクロス張替えで悩んでいるのであれば、「入居前にリフォーム」がベストタイミングです。

入居後だとすでに家具も搬入されているので、養生費用が余計にかかります。

また家具の移動をしながらの作業になるので時間もかかり、人件費がさらにかかります。

費用を節約したいのであれば、入居前に張り替えをするようにしましょう。

6. クロス(壁紙)張り替え以外のリフォーム相場【3LDK編】

6-1. 洗面所のリフォーム

洗面所の印象は、浴室の印象を大きく左右します。

収納スペースがない古いタイプの洗面所の場合は物が散乱しやすくなるため、ゴチャゴチャとした使いづらい洗面所になりますね。

このような場合は、洗面台そのものを取り替えるのがおすすめです。

ちなみに洗面台の取り換えのみのリフォームの場合は、高くて10万円程度が費用相場になります。

6-2. 洗濯機置き場のリフォーム

家族が増えたり子供が成長していくと、洗濯物の量も増えます。

マンション購入を機に、容量の大きな洗濯機や乾燥機付き洗濯機に買い替えるのであれば、洗濯機置き場の広さを大きくしなければいけない場合もあります。

洗濯機置き場のリフォームでは洗面所の位置の入れ替えなども必要になるので、リフォームの費用相場としては15万円前後となります。

6-3. 対面式キッチンのリフォーム

一般的なキッチンといえば壁付キッチンですが、マンション購入を機に、対面式キッチンにリフォームしたいという人も多いようです。

対面式キッチンには「ペニンシュラ型」と「アイランド型」の2つのタイプがあり、さらにグレードによってもリフォーム費用は変わります。

費用の相場としてはアイランド型の場合が180~300万円、ペニンシュラ型の場合が120~200万円となります。

6-4. 照明のリフォーム

壁紙とあわせてリフォームをする人が多いのが、室内照明のリフォームです。

室内照明のリフォームで多いのは「シーリングライトの取り付けリフォーム」と「ダウンライトの取り付けリフォーム」です。

リフォーム費用は、取り付け箇所1か所あたりで計算します。

シーリングライトの取り付けの場合は1~4万円、ダウンライトの取り付けの場合は1~3.5万円が費用の相場になります。

6-5. 玄関のリフォーム

玄関は「家の顔」ですから、やはり入居前にきれいにリフォームしたいという人も多いのです。

玄関リフォームには「ドアを取り換える」という大掛かりなリフォームもありますが、「ドアの表面をきれいにする」というプチリフォームもあります。

費用の相場としては「ドアの取り換えリフォーム」で20~45万円となります。

「ドアの表面をきれいにするリフォーム」では片側のみなら6~9万円、両面なら8~11万円が相場です。

7. 3LDKマンションのクロス(壁紙)張り替え費用の相場まとめ

マンションのクロス(壁紙)張替えリフォームは、家の印象を決めるだけでなく、お部屋にあった家具を選ぶためにも大事なポイントになります。

家具と壁紙の相性は、部屋の印象を大きく変えます。

それだけに壁紙の張替えは、入居する前に済ませるのがポイントです。

もちろんせっかく購入したマンションなのですから、気になる部分は全てリフォームした方が長く快適に暮らすことができます。

ただし、リフォーム箇所が複数になる場合は、リフォーム業者選びが重要になります。

業者によって仕上がり具合や費用も違うので、あらかじめ見積もりを取り、しっかりと内容を検討したうえで業者を選ぶようにしてくださいね。