ここ数年、気温の変化が激しくなり、夏の暑さや冬の雪の降り方が尋常ではありません。
今年の夏も各所で気温がグングン上がり、「真夏日」が何日も観測されましたね。
体温近くまで気温が上がっても快適に暮らすために、エアコン購入時の注意点や設置場所、電気代の節約術をまとめてました。
理想の1台を見つけたら、電気代を節約しながら快適なくつろぎ空間を作っていきましょう。
このページでわかること
1. 3DKをエアコン1台で快適に過ごす方法
エアコンが、ルームエアコンとして本格的に量産されるようになったのが1952年なので、今から70年近く前のことになります。
この間、技術も大きく進歩し様々な機能が追加されて、現在の多機能で省エネタイプに進化を遂げました。
エアコンは、暑い夏には欠かせない生活必需品ですが、エアコンそのものの価格や室内機と室外機をつなげるための工事費用などを考えると、扇風機のようにお手軽には購入できませんね。
引越しが多い家庭や賃貸物件に住んでいる場合には、2台目のエアコン購入は、ハードルがかなり上がります。
それぞれの家庭事情から、エアコンをもう1台増やしたいと思いつつ、3DKの広さでエアコンが1台しかないご家庭もあるでしょう。
そこで、3DKの間取りでも、エアコン1台で快適に暮らせる方法を紹介します。
1-1. エアコンの設置場所はどこ?
家の間取りによって多少違ってくるので、どこのご家庭でも同じとは言えませんが、エアコンを置く部屋はリビングが第一候補でしょう。
家族が一番長くいる部屋にエアコンを設置するのがベストです。
ただし、寝室がリビングからあまりにも離れている場合には、夜の安眠も大切になりますので、ひと工夫必要になります。
エアコンをリビングに置くと決めた場合は、リビングのどの部分に設置するのかが重要です。
気をつけてほしいことが7点ありますので、設置場所を決める前に確認をしてください。
少し面倒に感じてしまうかもしれませんが、あとから気がついても、設置場所を変更することは大仕事です。
効率を高めるためにも、ひとつひとつチェックしていきましょう。
・エアコンから出る風が、遠くにある部屋まで届く位置に設置します。
目的は、リビングだけではなくその先にある部屋も照準に入れて、風の流れを見極めましょう。
・エアコンの重量は機種やサイズにもよりますが、平均すると10kg前後あるので、壁の強度は要チェックです。
・室外機と室内機をパイプでつなぐときに、2つの距離が短いほど効率が上がります。
・エアコンには、エアコン専用のコンセントが必要です。
安全を考えると延長コードの使用はおすすめできません。
もともとある差し込み口を使用すると、工事費は抑えられます。
・エアコンの風が当たると、火災報知器が煙を感知しにくくなるため、火災報知器から1.5m以上離して設置します。
・すぐ下に大きな家具がない壁を選びます。
家具があると、垂直に風を送りたいときの障害物になり、特に暖房として使う時に、足元が温まりにくくなります。
・エアコンは天井スレスレに設置できません。
規定の距離を設けることは必須で、エアコンの効率もアップします。
1-2. エアコンサイズは何畳用?
リビングのサイズに合わせてエアコンを購入してしまうと、リビング専用のエアコンになってしまうので、予算と相談しながら可能な限り大きいサイズを選ぶようにしましょう。
6.3kWか7.1kWが目安になるかと思いますが、契約しているアンペア数も要チェックです。
業務用のエアコンという選択肢もありますが、その場合高いアンペア数が必要な上に、月々の電気代も気になります。
2. 3DKに1台だけエアコンを設置する場合のデメリット
エアコン1台を3DKの間取りに使用するときのデメリットは、小回りがきかないことと電気代ではないでしょうか。
エアコンから離れている部屋を理想の温度にするまでに、どうしても時間と電気代がかかります。
家族が一番長くいるリビングにエアコンを設置したものの、子供部屋や寝室だけを冷やしたいときもあるでしょう。
そんなときでも、リビングにあるエアコンを稼働させてリビング経由で冷気を送ることになります。
3. エアコン選びの注意点
エアコンは、各メーカーから毎年新しい機能が加わり、次々に新商品が発売されています。
新しいモデルのエアコンほど機能性が上がり、消費電力が小さいエコタイプが開発されています。
3DKの間取りで使うエアコンを購入するときには、エネルギーの消費電力に注意を向けましょう。
エアコンの対応能力ばかりを重視して選んでしまうと、エアコンの設置場所などを工夫しても、電気代の明細を見てショックを受けることになってしまいます。
もちろん、3DKに有効なエアコンは出力が大きいものになりますが、同時に省エネタイプであることも大切ですね。
同じような冷暖房能力のエアコンでも、メーカーや機種によって消費電力に違いがあります。
ポイントは「APF」です。
APFは「通年エネルギー消費効率」を表し、APFの数値が高いほど冷暖房時の消費電力が小さくなります。
似たような冷暖房能力のエアコンを候補に上げたら、APFの数値を比較してから最終決定をしましょう。
4. エアコンの購入費用と電気代の節約術
エアコンは暑い夏には気温や湿度を下げ、寒い季節は、部屋中を温めてくれる優れた電気機器です。
エアコンのおかげで1年中快適に暮らせますが、その恩恵の代償として、やはり電気代は安くはありません。
ここでは、3DKで使うことを考えたときの、エアコンの購入費用と電気代を抑えるための節約術もお伝えしますので、参考にしてください。
4-1. 冷房能力が6.3kWのエアコンの価格相場
エアコンの耐久年数は、使い方にもよりますが大体10年が目安になります。
使い方やお手入れの仕方によっては、13年以上使うこともできます。
10年以上にわたり1年中使用する家電なので、購入費用が高くなるのは当然かもしれませんが、可能な限り予算は抑えたいですよね。
冷房時の出力が6.3kWのエアコンの場合、12~20万円が価格相場になります。
この金額には、工事費用なとは含まれていませんので、標準工事費として15,000円位がプラスされます。
6畳用のエアコン(冷房時2.2kW)が3万円台から購入できることを考えると、4倍近く高い買い物になります。
10年以上使えることを考えても、大型サイズのエアコンは大きな買い物です。
購入したいメーカーや機種が決まったら、お店をいくつかのぞいてみましょう。
エアコンそのものの価格が違うことはもちろん、設置工事費用に大きな違いのあるケースもよくあります。
ネットで購入をする場合でも、3店舗ほどの総費用を比較してみましょう。
4-2. 簡単にできる電気代の節約術
エアコンの設定温度を変えるだけでも、電気代は大きく節約できます。
たとえば冷房時の温度を1度上げると、消費電力が13%も節約できます。
冷えすぎは体にもよくないので、一度温度が下がったあとは設定温度を数度上げる習慣をつけましょう。
設定温度を上げること以外にも、電気代を節約できる方法はいくつもあります。
簡単に始められることから実行に移して、余計な出費を抑えましょう。
・リビングに大きな窓がある場合は、強い日差しを遮るカーテンやよしずを利用しましょう。
特に強い西日が入り込む部屋は、部屋の温度を上げない工夫が必要です。
暖房を利用するときには、外の冷気が部屋の中に入らないように、窓全体をカバーするカーテンを選びます。
・お掃除機能がついているエアコンの場合でも、月に2回はフィルターの掃除をしましょう。
・30分位の外出なら、エアコンは付けたままのほうが電気代を節約できます。
・自動運転モードなら設定温度まで下がったあとは、消費電力を抑えて運転します。
再熱除湿は電気代がかさむようですので、おすすめできません。
・部屋の外で働いている室外機にも気を配りましょう。
きちんと空気が流れるように、室外機の周りは物を置かずに片付けます。
日よけを立てかけて、太陽の熱を遮断しましょう。
・エアコンが設置されていない部屋を冷やしたいときにには、扇風機やサーキュレーターを活用して上手に風を送りましょう。
5. まとめ
日本には春夏秋冬があり、本来は比較的温暖な気候なのですが、ここ数年の気温の上がり方は尋常ではありません。
せめて我が家にいるときだけでも、快適な温度でくつろぎたいですね。
3DKの間取りで1台のエアコンで快適に過ごすためには、購入するエアコンの大きさと設置場所が大切なポイントになります。
エアコンから遠い部屋を冷やしたいときには、途中にサーキュレーターなどを配置して、エアコンの風を届ける工夫をして電気代を抑えていきましょう。
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