5人家族で、今賃貸物件を探している方もいることでしょう。
ですが、一体どのくらいの広さが適切なのか、というのは意外と分かりにくいものです。
家賃はできるだけ抑えたいけれど、ある程度広いお部屋で快適に暮らしたい、というのが多くの人が思っていることでしょう。
今回の記事ではそんな人たちのために、「3DKで5人家族は住めるのか?」をテーマに解説していきます。
このページでわかること
1. 3DKに5人家族で住むことはできる?
結論から言うと、5人家族だと3DKでは快適に過ごせるとは言えません。
ただ、家族構成や工夫次第では、なんとか住むことはできるでしょう。
子供がまだ小さくて両親と一緒に寝る、という場合は子供部屋は必要ありませんから、3DKでも問題なく住めますね。
ただし、成長とともに大きくなった子供の相部屋は必須になりますから、うまく割当てを決めなければいけません。
他にも、成人した家族がいる場合なども難しいでしょう。
3LDKならまだゆとりがありますが、3DKだとリビングがないので、リビングの代わりに1部屋を使う場合は、さらに厳しくなります。
2. 3DKで快適に暮らせるのは何人家族まで?
では、何人家族までなら3DKでストレスなく過ごすことができるのでしょうか?
「快適」ということを考えると、リビング用にDKに隣接した部屋を1部屋割り当てるとして、夫婦の寝室に1部屋、子供1人に1部屋で、3人家族だと快適に過ごせそうです。
1部屋がそれなりの広さがあるのなら、子供2人で相部屋として使えば、4人家族まではなんとかいけそうです。
3. 5人家族におすすめの間取りとは?
となると5人家族だと、何も問題なく暮らせるのは4LDKがベストということになります。
夫婦の寝室が1部屋、残りの3人が1部屋ずつ、という割り振りです。
DKの広さ次第では4DKでも可能ですが、3LDK以下は家族構成により変わってきます。
小さい子供が2~3人なら相部屋にしても問題ないかもしれませんが、子供がある程度大きくなったら1人1部屋ずつ必要になるでしょうから、3部屋では厳しくなってきます。
今は子供が小さくても、大きくなっても住み続ける予定なら、初めから4DK・4LDKを選んでおいたほうが後々楽になります。
4. 狭い間取り(3DK)でも5人家族が快適に暮らすためのポイント
狭い部屋を広く使おうとするなら、一番有効なのはズバリ家具を置かないことです。
引越しをした経験や、物件を見に行った経験がある人ならわかるかもしれませんが、家具を置いていない部屋は思ったよりも広く感じます。
ですが、家具を置いたとたんに「え?こんなに狭いの・・・?」となってしまうのです。
まずは、不要なものを思い切って断捨離してしまいましょう。
新しく引越すなら、これを機に省スペースで収納力の高い家具などに変えましょう。
外に出ている物が多いなら、棚などを多くして収納してしまいましょう。
家具は増えますが、結果的に部屋を広く使えます。
なるべくスリムなものを選ぶと、スペースを取られなくてより良いですね。
家具の基本のレイアウトは、壁際に配置することです。
テーブルは部屋の中央に置くことが多いですが、広く見せることにこだわるなら、壁近くに配置するのも手です。
中央のスペースが空くと、動線もスムーズになりますから、その点でも快適性がアップしますね。
他にも、狭い間取りを快適にするテクニックはたくさんあるので、ご紹介していきます。
4-1. リビングに気を使うと快適性がアップ
リビングは家族が一番集まる場所なので、必然的にそこでの滞在時間も長くなります。
ですから、まずリビングでの快適性を一番に考えることで、その物件全体の満足度が上がってきます。
まだ物件を選ぶ段階なら、他の居室が多少狭い間取りになっていたとしても、リビングにする部屋が広い間取りになっている物件を選ぶと良いでしょう。
4-2. ポイントは「圧迫感」をなくすこと
快適性を上げるためのポイントの1つとして、圧迫感をなくすという方法があります。
いくら部屋が広くても、物が多いなどの理由で圧迫感が強くなると、不快に感じてくるものです。
物以外にも、天井やドアが低い物件などは、背が高い人にとってはかなり不快を感じやすくなります。
昔の和室が多い家などは平均的な身長の男性でも、気をつけないと頭をぶつけてしまうことが結構あります。
古い物件で、もともと和室だったのを洋室にリフォームしたお部屋は、そうなる場合が多いので、避けるか必ず下見に行きましょう。
また、圧迫感を抑える家具のレイアウトとしておすすめなのは、背の低い家具を置くことです。
天井近くまであるタンスの近くに座るのと、テレビ台の近くに座るのとでは、どちらが圧迫感を感じるでしょうか?
当然、前者ですよね。
座っているときでなくても、お部屋に入ったときに背の高い家具がズラッと並んでいるのと、低い家具が並んでいるのとでは、受ける印象がまったく変わってきます。
このように、背の高い家具には圧迫感を与える効果があるのです。
ですからそれを防ぐために、できるだけ低い家具を選びましょう。
もし、どうしても背の高い家具を置きたい場合は、部屋の入口から離れた場所がいいですね。
入口付近の家具は低いもの、遠くなるにつれて背が高いものを配置することで、圧迫感がなくなり遠近法で広く見える効果もあります。
遠くにある富士山には、特に圧迫感を感じませんよね?
ですが、目の前にあったらどうでしょう?
入口をスッキリさせることは、圧迫感を抑える簡単な方法なのです。
4-3. 家具は複数の用途を持ったものを
家具はなるべく少なくすること、できるなら置かないことがベストですが、そういうわけにもいきませんね。
もし置くなら、複数の用途を持った家具を選ぶと、余計なスペースを取られずに済みます。
例えば、ソファベッドなどがそうです。
ソファとベッドを置くなら、かなりのスペースが必要になりますが、ソファベッドならスペースにかなり余裕を持たせることができます。
複数の用途を持ったものの中でも、おすすめなのは収納付きの家具です。
そういう家具を中心に選んでいくと、収納の少ない家でもスッキリさせることができますよ。
収納付きベッド、収納付きテーブル、収納付きソファなどいろいろあるので、生活スタイルや好みに合わせて選びましょう。
4-4. 鏡を設置することで広く見せる効果も
不思議ですが、鏡を設置することで部屋を広く見せる効果があります。
実際の広さは当然変わらないのですが、錯覚で広く見えるのです。
ダンススタジオなどは全面に鏡があるので、かなり広く感じますよね。
設置する場所は、コーナーなどの部屋全体が映り込む部分だと、より広く見えます。
また、大きい鏡ほど効果が高くなるので、予算に合わせて検討してみてください。
4-5. 色使いのテクニックで部屋を広く見せる
少し上級のテクニックですが、色の使い方で部屋の見え方を変える方法もあります。
一つは、床から天井に向かって、だんだん色を明るくしていく方法です。
たとえば、日本の洋室は茶色のフローリングで、壁や天井のクロスが白、というのがほとんどです。
その中間にある壁を、白と茶色の中間色のベージュのような色にすることで、広く感じさせることができます。
「壁がベージュの物件なんて、そうそうない!」と思われるでしょう。
確かにその通りです。
そんなときは、家具をベージュ系にして壁際に配置すると、同じような効果を得られます。
木製でナチュラルカラーのものを選ぶと良いですね。
無垢だと木の香りもして、リラックス効果もあるのでおすすめです。
5. まとめ
3DKに5人家族で住むのは、家族構成によっては厳しいものがありますが、お部屋を広くしたり広く見せたりする方法はたくさんあります。
こういった方法を取り入れることで、住みやすい環境にすることは可能です。
すでに3DKに住んでいて、最初は広く感じたのに子供が増えていって手狭になった、という人もいるでしょう。
今回ご紹介した方法の中で、まだ実践していないものがあったら、ぜひ試してみてくださいね。




