3DKという間取りは、ファミリー層にもあまり人気がありません。
近年はリビング付きの物件の需要が高まっており、3DKから2LDKにリフォームする人が増えています。
専有面積が同じであっても、3つ部屋のある3DKよりもリビングが広々としている2LDKのほうが良いと考え、リフォームする人が増えてきているのです。
また最近は、築年数が古く人気のない中古物件を割安で購入し、きれいにリノベーションして再利用する方も増えています。
こちらの記事では、3DKを2LDKにリフォームする方法についてご紹介します。
費用の相場やレイアウト方法についてもご紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
このページでわかること
1. 3DKを2LDKにリフォームするための費用相場
まずだいたいの相場としては、600万円~900万円くらいの予算になります。
2. 3DKを2LDKにするためのリフォームプラン
ここでは3DKを2LDKにリフォームする際、いくつかの事例をご紹介します。
・DKと洋室をつなげてLDKへ
まずは広い空間を確保するために、DKと隣の部屋をつなげて大きなリビングルームを作ります。
2つの部屋の間にあった壁を撤去し、床もフラットになるようリフォームします。
・和室3部屋の3DKから洋室2部屋の2LDKにリフォーム
築30年の和室マンションを一新し、洋風の2LDKにリフォームしました。
3DKの物件は築年数の古いものが多く、昔ながらの和室がある部屋も多いです。
しかし、最近の流行は広いリビングがある洋風の部屋です。
そのため洋室にリフォームするという人が増えているのです。
3. 3DKから2LDKにリフォームするメリット・デメリット
ここからは、3DKから2LDKにリフォームするメリットとデメリットについてご紹介します。
3-1. メリット
・リビングが広くなる
まず一番の利点としてはリビングが広くなることでしょう。
近年では特に、ファミリー層向けの広いリビングのある物件の需要が高まっています。
部屋が3つあるよりも大きな1つの空間があったほうが、家具なども自由に置きやすいという利点があります。
また3DKには昔ながらの和室が含まれていることが多いです。
最近では洋室のニーズが高いため、2LDKの洋室にリノベーションする人が多いですね。
・新築を建てるよりもコストが低い
新築を購入する場合の費用と、中古を購入してリノベーションする場合の費用を比較してみましょう。
中古物件の価格にもよりますが、新築よりもなんと20~30%の安い費用で購入することができます。
・物件の選択肢がぐっと広がる
自分が希望する居住エリアの範囲内に、さらに自分の希望通りの新築の戸建やマンション・アパートを探すのは大変ですよね。
しかし、リノベーションすることを前提にすると、当然ながら中古物件を購入することになります。
特に都心部では、希望どおりの新築戸建やマンションは見つけづらく、当初の条件に対して妥協してしまっている可能性もあります。
そのため物件の幅や選択肢が広がります。
3-2. デメリット
・工事期間中の仮住まい
大規模なリノベーションを行う際は、住むスペースが確保できなくなってしまいます。
その際は、リノベーションがひととおり終わるまで仮住まいを用意しなければなりません。
仮住まいとしては、通常の賃貸物件やUR賃貸住宅を借りるのが一般的となっています。
しかし物件によって、短期間の賃貸契約が歓迎されないことがあります。入居時に大家さんや不動産屋さんに事情を話して、きちんと理解を得るようにしましょう。
また仮住まい用の賃貸物件を紹介してくれるようなリフォーム会社もあるため、1度相談してみるとよいでしょう。
ちなみに一戸建ての物件をリフォームする際には、引越し業者の預かりのサービスを使うか、家財道具はトランクルームに預けるようにしましょう。
また仮住まいへ移動する前に、自宅の電気、ガス、水道の使用停止の手続きを必ず行うようにしましょう。
インターネット回線や固定電話などに関しては、移設手続き等をして使用することになります。
リフォームの期間中に何度か自宅へ戻れたら良いのですが、そうもいかないこともあるかもしれません。
もしもなかなか自宅に戻れない場合には、郵便物の転送手続きも行っておくことをおすすめします。
1年以上生活の本拠が移るときには住民票を移動する必要がありますが、リフォーム中の数ヶ月ぐらいの間だけであれば、住民票を動かす必要はありません。
この場合、免許証の住所、携帯電話やクレジットカードの情報も変更しなくて大丈夫です。
・ローンの金利が高くなる傾向にある
中古の戸建やマンションを購入してリノベーションを行う方は多いです。
しかしその際にローンを利用するとなると、リノベーションの費用に一般の住宅ローンを利用することができません。
そのため、それとは別にリフォームローンを組む必要が出てきます。
このリフォームローンの金利は、一般の住宅ローンよりも高い傾向にあります。
さらに工事の間、仮住まいの家賃などの生活費もかかってきます。
そのため、リノベーションを行う際には資金計画をきちんと立てておく必要があります。
ちなみに、リノベーション済みの戸建てやマンションを購入した場合には、ローンは住宅ローンのみで済みます。
・築年数が長いため、耐久性に不安がある場合がある
中古の戸建やマンションを購入する際に、絶対に気をつけておかなくてはならないのは予算です。
昔は今ほど、耐震などに関する基準は厳しくありませんでした。
そのため現在残っている物件の中でも、耐震性が現在の法律の基準を満たしていない可能性があります。
住むためには、現在の耐震制度に合わせる必要があります。
別途耐震工事などを続けていると、結果としてかなりの出費になっていることもあるのです。
そうなると、せっかく安価に抑えられる賃貸リノベーションの利点がなくなってしまいます。
4. 狭い部屋の上手な使い方やインテリアのおすすめレイアウト方法
「狭い部屋の中でも、快適に過ごしたい!」という人ために、おすすめのレイアウト方法をご紹介します。
・ベッドはソファベッドにする
家具を置く際、あれもこれもと欲張ってしまうと、部屋が狭くなりすぎてしまい何も置けなくなります。
ベッドとソファを兼ね備えたソファベッドを置くことにより、スペースの削減ができるようになります。
・家具の背の高さを低く統一する
あまりにも背の高い家具を置くと圧迫感に繋がります。
床に近い家具を配置することによって天井との距離が出来るので、部屋が広く見える効果があります。
・家具の色を統一する
部屋のテーマを決めて家具を統一することにより、見た目もスッキリし全体がまとまります。
5. まとめ
以上が、3DKを2LDKにリフォームする方法まとめでした。
2LDKの需要が高まっている理由として、やはり広いリビングルームが魅力的だということがわかりました。
広々としたリビングルームは開放的で、使い方の工夫の幅も広がります。
またリフォームする際のメリット、デメリットも考えながら、自分にとってベストな物件探しをしてみてくださいね。




