昔ながらの2LDK賃貸物件や、持ち家のマンションなどでも、和室が含まれていることが多いですね。
日本に馴染み深いように思われる和室ですが、どのように使えば良いのか困っているという人が多いのも現状です。
今回こちらの記事では、そんな2LDKの和室の使い方について紹介します。
このページでわかること
1. 2LDKの和室の使い方一覧
ここからは、2LDKの和室の使い方についてご紹介します。
賃貸と持ち家の場合に分けて解説していますね。
1-1. 2LDK賃貸でもできる和室の使い方
そしてここからは、よりおしゃれに和室を使用するためのアレンジ方法について紹介します。
・ランプを工夫してイメージチェンジ
和室だからと言って、インテリアなどもすべて和で統一しなければならない、というわけではありません。
照明やカーテンを、あえて洋室向きのものに変えてみても、デザインによってはしっくりくることもあるのです。
例えば深緑や赤など、洋風のインテリアでも和を感じるような色合いのものを選べば、違和感なくマッチしますよ。
和室の趣も残しながら遊び心を取り入れた、モダンな部屋になるのではないでしょうか。
・ブラインドを付ける
「和室にブラインド?」と思われるかもしれませんが、こちらも周りのインテリアや素材を工夫すればマッチします。
ブラインドの隙間からさりげなく光を通し、和室の温かみを活かしたいですよね。
・カーテンの色合いを一工夫
ブラインドについてご紹介しましたが、もちろんカーテンを取り付けるのもおすすめです。
カーテンは面積が大きくかなり目立ってしまうので、もしカーテン選びに失敗してしまうと、部屋が全体的に残念な感じになってしまいます。
カーテンを選ぶ際には、こちらも和のテイストにしっかりマッチするような色合いを選ぶことが重要になります。
例えば和菓子や着物に使われるような色合いを選べば、そう間違うことはなさそうですね。
また、和室にカーテンを取り付ける場合は、素材も重要になってきます。
ペラペラの安っぽいカーテンを持ってきてしまうと、やはり和室全体が安っぽくなtってしまいますね。
ここは少しでも上質な、良い素材のカーテンを選びましょう。
・押入れを最大限活用!
もしも和室を寝室として活用しているなどしてベッドが入っている場合、それだけでかなりのスペースを使いますね。
そんな中でもスペースを作るとしたら、やはり最大限活用できるのは押入れですね。
本来布団を敷いて寝ているのであれば、押し入れに布団を入れなければいけませんが、ベッドがあるのであれば布団をしまう必要がありません。
大きな収納スペースとして活用することはもちろん、机のように活用してワークスペースを作ることも可能です。
寝室と書斎が入った省スペースな和室で、過ごしやすい空間にすることができます。
家で仕事をする人は、特にこの使い方がおすすめですね。
家に書斎がない人や、リビングで仕事をしたくないという人には向いているでしょう。
・家具の背は全体的に低く
和室はもともと、背の低い家具を置くことを想定して作られています。
そのため、ある程度高さがあるような家具や、奥行きがあるような家具を置くと、圧迫感を感じ部屋が狭く見える可能性があります。
もしもベッドを置くのであれば、部屋を広くみせるためにも、なるべく背が低めのベッドを選ぶことをおすすめします。
また和室を広く見せるためにも、ベッドはロータイプのものを選ぶと良いでしょう。
例えばすべての家具の背を低くし、ラグや雑貨、ベッドカバーや観葉植物などをナチュラルテイストでまとめてみると、和室の趣ともよくマッチした、可愛らしいお部屋になりますよ。
・レトロモダンテイストで印象をチェンジ
無理に洋風にこだわらなくても、和室の良さをそのままの形で活かすことも可能です。
畳やふすま、丸窓などはそのまま残し、まわりの色や素材感に合わせたモダンな家具を取り入れることにより、和洋折衷で落ち着いた空間を作ることができます。
例えば、和室によく合う白を基調としたインテリアなどを中心に、アクセントカラーに淡い色合いを持ってくるなどの工夫をすれば、メリハリをきかせることもできますね。
またモダンな空間を演出する方法として、和室に大きめのソファを1つ置くという方法もあります。
しかし和室にソファを置くと目立ちすぎてしまうので、部屋になじませるようにカラーコーディネートを工夫することが重要になります。
和室によく合う白いソファや、木の素材を使用したナチュラルテイストのソファなどが特におすすめですね。
1-2. 持ち家の2LDKマンションの和室の使い方
それでは、持ち家の場合はどのように使ったら良いのでしょうか。
ファミリー向けのマンションによくある、リビングの隣にある小さめの和室は「中和室」と呼ばれるものです。
2LDK物件に入っていることが多いのですが、実はこの中和室、どのように使ったら良いのかわからないという意見も多くあるのです。
実はこの中和室は本来、長時間過ごすために作られたものではありません。
見てみるとわかるかもしれませんが、和室には窓がないことも多いのです。
そういった場合は換気ができないので、やはり部屋として使うのは難しそうですね。
さらに大変な面としては、エアコンの設置が難しいこともあります。
室外機までの配管をどうやって伸ばすのかという問題だけではなく、マンションによっては中和室にエアコンを付けてはだめだ、という決まりがある場合もあるのです。
このようなことから、物件にもよりますが、基本的には、中和室を1つの個室として考えることは難しそうですね。
使い方としては、臨機応変に使うことのできるスペースとして、うまく活用することができれば良いのではないでしょうか。
また1つ注意点としては、使い道がわからないからといって、あまりにも適当なインテリアを置いたりするようなことはしない、ということです。
リビングの横ということで、人から見られる確率がぐっと上がります。
そのため、ある程度はおしゃれにしておきたいところですね。
ここからは、マンションにおける和室の使い方についてご紹介します。
・大きな家具や高さのある家具は置かない
人に見られるような中和室であれば特に、基本的には「大きな家具は置かない」ようにしておくのが鉄則ですね。
大きな家具が目に入ると、圧迫感を感じてしまいますが、部屋の中がすっきりまとまっていると、リビングからの視界も広く見えるのです。
・「和室の良さ」を引き出す
無理に洋室風にしなくても、和室の良さを引き出すレイアウトもたくさんあります。
特に木目の家具は、和室との相性が抜群です。
あまり大きくない木目の家具で和室を統一するだけで、かなりおしゃれに見えてくるのではないでしょうか。
素材の関係により、圧迫感も感じにくいでしょう。
・「琉球畳」を賢く活用、おしゃな和室に!
「和室は好きだけど、畳の部屋って使いにくいな……」という人も多いかと思います。
そんな人におすすめなのは、最近人気を集めている「琉球畳」という畳です。
琉球畳とは正方形の縁のない畳のことを指します。
和室の雰囲気は残しつつも、また違った良さがあるのが特徴です。
普通の畳よりもお手入れが楽なのも嬉しいポイントですね。
それではマンションの和室を活用する場合、どのように使ったら良いのでしょうか。
ここでも、いくつかの例をご紹介します。
・洋室風のベッドルームとして使う
畳の全面にウッドカーペットを敷いて、足のあるベッドを置き、そのままの形で洋風のベッドルームとして活用することができます。
このときもベッドの素材に工夫すると、和室によくマッチした雰囲気の部屋を作ることができそうですね。
・和モダンなベッドルームとして使う
「せっかくの和室だから、洋風よりもやっぱり和室が良いな」という人もいますね。
そういう人には、和モダンなベッドルームを作るのがおすすめです。
「和モダンってそもそもどんなの?」と思う人もいるかもしれませんが、和風の雰囲気の中に現代風のデザインのインテリアを混ぜれば、だいたい和モダンになります。
もちろん、全体的な雰囲気を合わせる必要があります。
例えば、木製のフレームを使ったローベッドを持ってきたり、ペンダントライトなどで照明を洋風にしておくのもおすすめですね。
和モダンな雰囲気を演出するのであれば、インテリアは極力少なめにすることによって、引き締まった印象を作ることができますよ。
・つなげて開放感のあるLDKとして使う
LDKに隣接した和室の場合は、間の扉をなくすことによって、開放感のあるLDKとして利用することができます。
持ち家だからこそ、できることですね。
特に縦長のリビングの場合におすすめしたい方法になるのですが、横方向に開放感が出るので、かなり広々した空間が演出できますよ。
家族のくつろぐスペースを増やすことができますね。
・子供部屋にする
もし和室に窓もあって部屋として活用できるのであれば、子供部屋にするのもおすすめですね。
リビング横にあるということで、親の目も届きやすいというのも利点です。
例えば畳の上にジョイントマットを敷きつめ、壁にウォールステッカーを貼り、電気はスポットライトを設置してみると、元々は和室だったと思えないほど印象が変わりますよ。
子供部屋ということで、可愛らしくアレンジするのも良いですね。
3. 持ち家の2LDKマンションの和室の上手な使い方
持ち家の和室を上手に使うには、どうしたらよいのでしょうか。
使いにくい部屋にはなりますが、工夫次第で様々な使いみちがあります。
・部屋ごとクローゼットにしてしまう
もしも窓がなくて部屋にできない場合は、クローゼットとして活用することもできますね。
組み立て式のラック、スライド式のハンガーやクリアボックスなどをたくさん置けば、クローゼットや荷物置きとして使うことができそうですね。
さらに和室には押し入れがあるので、普段使わないものはここに入れてしまいましょう。
2LDKのマンションとなると、収納スペースが限られているように思われますが、ここを使えばかなり片付けられるようになるでしょう。
・子供の遊び場として使う
小さいお子さんがいる場合は、和室を遊び場として使うのもおすすめです。
おもちゃを全部まとめて置いておくこともできますし、室内遊具を置くこともできますね。
ここでもジョイントマットを敷くことによって、がらっと雰囲気が変わりますよ。
そしてお子さんが大きくなったら、荷物置きにしてしまえばいいのです。
・趣味の部屋として使う
多趣味な大人におすすめなのですが、和室をまるごと趣味の部屋にしてしまうという方法もあります。
何かを収集していたり、趣味がある人というのは、それに伴う趣味グッズが多くありますよね。
きれいにディスプレーするためのラックを購入して置いたり、壁面収納を使ってみたりなど、見栄えよく飾ってみるといいですよ。
・お客さん用の部屋として使う
定番にはなりますが、ゲストルームとして使う方法です。
お客さんがよく泊まりに来るような人にはぜひおすすめです。
お客さんには、和室で寝てもらいましょう。
マンションの和室を1つの部屋として考えるのではなく、臨機応変に活用できるスペースとしてキープしておくのも良いですね。
4. 持ち家の2LDKマンションなら和室のリフォーム・リノベーションも可能
せっかく持ち家なのであれば、和室をリフォーム・リノベーションしてしまうというのもひとつの手段ですね。
ここからは、リノベーションについて、一例や予算などについてもご紹介します。
4-1. 和室のリフォーム・リノベーション例
和室を変身させるリフォームの場合は2種類あり、「和室を洋室にする」か「和室を洋室化し、リビングにつなげる」という方法があります。
近年ではやはり広いリビングに需要があるということで、和室とリビングをつなげるリフォームに人気が集まっています。
・和室の洋室化をする場合
和室をリビングとつなげる場合は、仕切りだけを撤去してそのままリビングとつなげる、というだけではありません。
やはり和室をリビングとつなげて、リビングとして使用することになるため、すべてをリビングとしてリフォームすることになります。
そのためやはり和室を洋室にし、個室全体をリノベーションする必要が出てきそうですね。
・和室の仕切りをなくす
最近人気の仕切りをなくすリフォームです。
具体的な工事の内容としては、土壁を壁紙にしたり、畳をフローリングにしたり、その他ふすまや障子など、和室にあったものを撤去することになりますね。
また、神棚や掛け軸などの処理も重要になってくるため、不動産屋さんやリフォーム会社に任せっきりというわけにもいきません。
またこの2つのリフォームでは、費用がかなり変わるということも頭に入れておきましょう。
和室を洋室にするだけのリフォームと、和室をリビングにつなげるリフォームでは、相場が大きく違ってくるのです。
これは同じ和室の撤去というリフォームであっても、個室の全面リフォームであるのか、または間取り変更のリフォームであるのかの違いによりますね。
そのため予算を見積もる際は、どちらのリフォームを行うかを先にしっかり考えなければなりません。
それでは、和室をなくす場合に起こるメリットとデメリットとはどのようなものでしょうか。
扱いに困る和室ですが、畳や障子、ふすまなどは機能性も高く、寝室にも客間にもすることができます。
一方で、すぐに汚れたり傷んだりするのが難点ですね。
畳が傷んだり障子が破れたり、ふすまが汚れてしまったりなど……そういった場合には手入れが大変になります。
そのような手入れが面倒な場合は、リフォームしてリビングとつなげた方がいいでしょう。
しかし和室の良さといえば、部屋の湿度を常に適温に保ってくれる土壁があることですね。
これによって、年中快適な空間でくつろぐことができるでしょう。
ただ使いづらいから和室を撤去したい……と言う前に、和室のメリット・デメリットをよく考えてみると良いですよ。
4-2. 和室をリフォーム・リノベーションするための費用
マンションのリビングにリフォームする場合、和室に関する費用としては、大体の相場になりますが、リビング横の和室を除去し、広々としたリビングにする場合は50万円ほどからになります。
もしも、「ある程度予算をかけてもいいから、統一感ある仕上がりにしたい!」という場合は80万円ぐらいからになりますね。
5. 2LDKの和室の上手な使い方まとめ
以上が、2LDKの和室の上手な使い方でした。
使い道に困る和室ですが、工夫次第で様々な使い方ができることがわかりましたね。
家の雰囲気に合わせて、和室も有効活用してくださいね。




