マンションを購入する時にも悩む2LDKのお部屋。分譲マンションの場合は、2LDKと3LDKで悩む人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は2LDKのお部屋について、徹底解析したいと思います。
このページでわかること
1. 2LDKには何人まで暮らすことができる?
それでは、2LDKのお部屋には、何人までが暮らすことが出来るのでしょうか?
何パターンかの実例をもとにご説明して行きます。
1-1. 2LDKに快適に暮らせる人数
お部屋や間取りによって、快適に過ごせる人数や家族構成は変化します。
・2LDKはカップルに人気
人数と間取りの関係について調査したところ、2LDKのお部屋に住む人は、カップルや夫婦など2人で住む人たちが圧倒的に多いです。
2LDKのお部屋は結婚を前提とした同棲カップル、新婚さん、子どもが育ちあがった夫婦からのニーズが高いです。
・2LDKは小さい子どもがいる家庭にも人気
2LDKのお部屋は、夫婦プラス赤ちゃんや小さなお子さんがいる人たちからも人気の高い間取りです。
夫婦+お子さん2人の家族でも、お子さんが同性で小学生の場合は、2LDKに住む人たちも多いです。
・2LDKは1人暮らしの女性からも人気
もちろん1人で2LDKのお部屋に住む人もいます。
1人暮らしで2LDKの広さがあれば、自宅でカルチャースクール、サロン、カフェ、ショップなどのスペースを確保することもできるため、独立したい30代女性にも人気が高いです。
30代独身女性で2LDKのお部屋を選ぶ人は、友達をたくさん招待したい人や、自宅にワーキングスペースを確保したい人はもちろん、将来どちらかの親が亡くなった場合、親を呼ぶことを前提に考えている人も多いです。
上記のことから、2LDKで快適に過ごせる人数は2~3人(大人2人、プラス子ども1人)、もしくは夫婦+子ども2人(小さいお子さんor同性の兄弟2人)の4人までと言えるでしょう。
1-2. 2LDKに暮らせる最大人数
2LDKに暮らせる最大人数としては、6人でしょう。
2LDKに家族で済む場合は、2LDKの場合2つの個室を有効活用することを考えると、1つを子ども部屋、1つを夫婦の寝室にするパターンが多いです。
しかし、都心部ではマンションを購入する場合、2LDKと3LDKでは値段の差がかなり大きくなるため、2LDKのお部屋を選択する人も多いのです。
◎子ども部屋の問題
夫婦と子ども1人とは言っても、いずれお子さんは成長していきます。
すると、個室が必要になってきます。
・お子さんが1人の場合
お子さんが1人の場合は、2LDKの1つの個室をお子さんに与えて、もう1つを夫婦の寝室にするケースが多いです。
・お子さんが2人の場合
お子さんが2人でまだ小さい時は、1つの個室をシェアして使ってもらうのが良いでしょう。
また同性同士であれば、学年が上がっても同室で構わないという子どもたちも多いです。
・お子さんが3人の場合
お子さんが3人になると、1人ずつに個室を与えることは出来ません。
2つの個室を子供部屋として割り振りするようになります。
性別によって部屋を分けるか、年齢順で上の子が個室、下の子2人は1つのお部屋をシェアというスタイルをとるところも多いでしょう。
・お子さんが4人の場合
お子さんが4人で2LDKに住む場合は、2つの個室は完全に子ども部屋になるでしょう。
お子さんが4人の場合、性別で部屋を2人ずつに分けるのがナチュラルです。
・夫婦の寝室はどうするのか?
子ども部屋を優先していくと、夫婦の寝室の確保がどうしても難しくなってしまいます。
2LDKの間取りであれば、リビングスペースを夫婦の寝室と兼ねて使うと良いでしょう。
そのため、2LDKに最大で暮らせる人数を考えてみると、夫婦+子ども4人が最大人数ということになります。
・夫婦+子ども+親(祖父母)1人
夫婦と子どもの内輪だけだったら、「子ども部屋が多少狭くてもシェアして頑張ろうね」と思えるところですが、そこに祖父母が入るとそういうわけにもいきません。
祖父母の場合、必ず1人で1部屋取ることになることが多いでしょうから、残る1つのお部屋を子ども達で使うようになります。
2. 2LDKでも間取りや広さで何人暮らせるかが変わる!
一口に「2LDK」と言っても、間取りや広さで、実際には何人暮らせるのか変化します。
2LDKとはどんなお部屋なのか、しっかり見ていきましょう。
2-1. 2LDKの間取りの種類
まずは「2LDK」のお部屋について知っていきましょう。
「2LDK」とは2つの個室とリビング・ダイニング・キッチンがあるという間取りのことです。
LDKはリビング・ダイニング・キッチンの略で、ご飯を食べるためのスペースとしてダイニングと、料理をするキッチンスペース、プラスくつろぎのスペースとしてのリビングが合わさった空間です。
そして「2LDK」とは、10帖以上のリビング・ダイニング・キッチンに加えて2つの個室がある間取りのお部屋になります。
リビングスペースがある「○LDK」タイプのお部屋は、最近になって増えはじめた間取りのタイプです。そのため他の「○DK」タイプの物件と比べると、比較的築年数も浅く、家賃設定は若干高めになります。
◎DKとLDKの広さの目安とは?
1 DK又はLDKの適正な広告表示
広告表示においてDK又はLDKとの表示を用いるときに、表示規約の要件(居室(寝室)数に応じ、その用途に従って使用するために必要な広さ・形状・機能を有するもの)を備えているのであれば、単に「2DK」、「3LDK」等と表示すればよい。
さらに、形状や機能がどのようなものであるか解るよう積極的に間取り図などを表示し、これに各部屋の帖数を付記することが望ましい。
2 DK又はLDKの最低必要な広さの目安
事業者(広告会社などを含む。)が、DK又はLDKとの表示を用いるときには、実際のそれぞれの広さはまちまちであるとしても、次表に記載する居室(寝室)数に応じて最低必要な広さ(帖数)の目安(下限)を定め、これをもって指導基準とする。
「公益社団法人首都圏不動産公正取引協議会」https://www.sfkoutori.or.jpより抜粋
◎DKとLDKに必要な最低限の広さ目安
居室(寝室)数 DK LDK
1部屋 4.5帖 8帖
2部屋以上 6帖以上 10帖以上
2LDKのお部屋は2つのお部屋でLDKは10帖以上、広いところではかなりのリビングスペースを確保されている物件もあります。
2-2. 2LDKの平均的な広さ
「2LDK」の平均的な専有面積は約55㎡程です。
◎DKやLDKの広さにも規定がある
首都圏不動産公正取引協議会の資料によると、DKまたはLDKについては、実際のそれぞれの広さにそれぞれ違いがあるとしても、個室の数に応じて最低必要な広さ(帖数)の目安を定めています。
<個室とDK、LDKの関係>
・1つの個室
寝室が1部屋の場合
8帖以上: LDK
4.5帖以上:DK
それ未満:K
・2つの個室
寝室が2部屋の場合
10帖以上:LDK
6帖以上 :DK
それ未満:K
インターネットや広告で間取り図を見てワクワクして内覧を申し込んだのに、実際にお部屋を見てみると、ホームページなどに載っている間取り図よりも「狭いな!」と感じた経験はありませんか?
実はリビングの広さにガッカリする人が多いのです。
間取り図を見ている時と、実物を見た時との印象が違うことが多いのが、LDK(リビング・ダイニング・キッチン)の広さになります。
不動産屋さんが提示している図面では「8帖」と書かれていても「LD」の広さなのか「LDK」なのかはわからないことが多く、実際見てみるとかなり狭く感じることもあるのです。
またカウンターキッチンのシステムを採用している物件では、カウンターキッチンの部分がLDKに含まれていることもありますので、思っているよりもかなり狭くなる可能性があります。
実際に見てみないとわかりにくい2LDKですが、家具の配置や部屋の割り振りによって可能性が広がる間取りとも言えるでしょう。
3. 世帯人数と最適な間取り一覧
それでは世帯人数と家族の人数で考えた場合、快適な暮らしをするためには、どれぐらいのスペースがあれば良いのでしょうか?
3-1. 一人暮らしに最適な間取り
1人暮らしに最適な間取りは、1Kや1Rからとなります。
最初の1人暮らしのステップで1Rを選んだ場合、だんだんと荷物が増えて手狭になり、1DKや1LDKに引越ししたいなと思う人も多いです。
3-2. 2人暮らしや新婚さんに最適な間取り
2人家族の場合、夫婦の寝室+リビングで2DKや2LDK以上の物件を選ぶと快適な暮らしを保つことが出来るでしょう。
また、夫婦の寝室以外に、ワーキングスペースや書斎などが必要な場合や、来客が多くゲストルームが必要な場合は、3LDK以上の物件が適しています。
3-3. 3人家族に最適な間取り
3人家族の場合、LDKに主寝室と子供部屋1部屋で2LDK以上の物件を選ぶと良いでしょう。
子どもが今後増える場合は、子ども部屋が1つだけではない可能性もありますし、子ども部屋と夫婦の寝室以外にも書斎や趣味のためのお部屋が必要な場合や、ゲストルームを確保しておきたい場合などは、3LDK以上の物件を選択すると良いでしょう。
3-4. 4人家族に最適な間取り
4人家族の場合、子ども部屋2つ+夫婦の寝室+リビングで3LDK以上の物件を選ぶ人が多いでしょう。
子ども2人の年齢が中学生以上であれば、3LDKでは手狭に感じることもあります。
そのため、4人家族では4LDKのお部屋を選ぶ人も多いです。
来客が多い人や、ゲストルームを常に作っておきたい場合などは、4LDKの物件を選ぶと良いでしょう。
また住生活基本計画によると、都市居住型誘導居住面積水準は以下のようになっています。
◎都市居住型誘導居住面積水準
・単身者:40㎡
・2人以上:20㎡×人数+15㎡
一般型誘導居住面積水準
・単身者:55㎡
・2人以上:25㎡×人数+25㎡
最低居住面積水準
・単身者:25㎡
・2人以上:10㎡×人数+10㎡
間取りも重要ですが、人数と家の広さも重要ポイントとなります。
4. まとめ
2LDKには何人で住むことが出来るのか、各間取りで快適さを保つための人数についてなどご紹介しました。
2LDKという間取りは、子ども部屋を1人1部屋ずつ用意するか、夫婦の寝室をどうするのかなどよってライフスタイルが決まってきます。
ご家族のライフステージや子どもの成長、家族みんなが希望する暮らしをトータルで考えて、2LDKの暮らしを楽しんで下さいね。




