2LDKに暮らす5人家族におすすめのインテリア&レイアウト

リビングとダイニングキッチンがつながったLDKと2つの個室。

家族で住む住宅の中では、比較的つつましい部類に入る2LDKですが、ここに5人もの家族が快適に暮らすには、どういったコツがあるでしょうか?

今回は、2LDKに5人家族が住まう場合のインテリアとレイアウトについて、ご紹介していきたいと思います。

1. 5人家族でも2LDKを広く使うためのインテリアの選び方

まだお子さんの小さなご家庭や新婚さんにとっては、広々として見える2LDKも、家族が5人ともなればクエスチョンマークが付きますね。

「入らないこともないだろうけど、ちょっと・・・」というサイズですね。

それに大人の荷物ならまだしも、お子さんの衣類やおもちゃなどは意外とかさばるもので、ともすればお家は狭苦しい印象となります。

そこで具体的なグッズをご紹介する前に、まずは2LDKを5人家族でもストレスフリーに暮らすためのポイントをいくつか押さえておきましょう。

1-1. 収納家具

ここで陥りがちなのが、「収納家具」を大量に置いてしまうことです。

収納家具は使いようによっては大変便利なものですし、狭さをカバーするにはもってこいということで、とにかくたくさん置いてしまうケースがよく見かけられます。

実は、ここが第一の落とし穴なのです。

大きな収納家具は容量が大きい分かなりかさばってしまい、見た目にも物理的にもお家に圧迫感を与えてしまうことになるのです。

この点を留意し、置くとしても大きな収納家具はお家に3つほどに留めておくのがベストと言えるでしょう。

1-2. とにかく「仕切る」

引き出しなどの収納スペースは、とにかく「仕切る」ようにします。

グッズを小分けするためのボックスやついたて、ファイル立てなどをどんどん導入してゆき、収納スペースの形状を最大限活かせるようにしていきます。

見た目にも、空間を美しく上下左右に区切り、グッズの形状に合わせた収納を調度すると、狭苦しいどころかむしろそのコンパクトさを際立たせきっちりした印象になります。

これには、来客も「お見事!」と言わざるを得ない居住空間が完成することでしょう。

1-3. 色を統一する

2LDKに大所帯で生活する上で、キッチン・リビング・ダイニング・寝室・書斎など生活の場にメリハリを持たせるのは重要なことです。

そこで、それぞれの場でテーマとなる色合いを決めておき、インテリアをその色味に馴染ませましょう。

そうすることにより、場所ごとのメリハリが生まれ、またゴチャゴチャと雑多な印象を与えない効果が期待できますよ。

加えて、色の系統は派手すぎず、寒色系もしくは淡色系にしておくと良いでしょう。

明るく見える暖色系のインテリアも、いざ置いてみると結構目につきます。

これは人間の目が、暖色は実際より飛び出て、対して寒色は引っ込んで認識するようになっているためです。

居住空間を狭く見せないためには、圧迫感を与えない淡色・寒色系をメインにして、明るい・濃い色のインテリアは必要な場所にワンポイント・アクセントカラーとしてさりげなく配置する程度にしておくと、スタイリッシュかつセンスのある印象を与えてくれます。

1-4. おもちゃ置き場

お子さんの衣類やおもちゃ置き場をどこに設定するかは、かなり重要なポイントです。

子どもが遊ぶのに不自由なく、しかも邪魔にならない場所におもちゃやその他子ども用品を忍ばせておくのは、至難の技ですね。

ポイントとしては、まずはおもちゃを日頃の生活の中で、視界に入らないようにしておくことです。

いつもおもちゃ類が生活の場所にチラついていると、お子さんも飛びついてしまう上、大人にとってもそのカラフルさで景観に統一感を失い、たとえ実際は散らかっていなくても雑多な印象を受けることになってしまいます。

またもう一つ重要な点があります。

それは、お子さんが自らお片づけをしたくなるようなアイテムを用意することです。

具体的には、おもちゃや子ども用品を収納するスペースに仕切りを施し、形状別でしまえるようにしておくことです。

ぴったりとそのスペースに物が収まる感覚は、子どもにとっても気持ちよく、片付けの達成感が得られることでしょう。

さらに収納インテリアを用いる場合、可愛いキャラクターものや、家型のインテリアを取り入れることで、お子さんにとって面倒臭いお片づけが楽しいものに変化すること間違いなしです。

「ここはこのおもちゃのお家」と設定し、大人も一緒になって片付けをしてあげると、子どももその感覚を覚え自然とお片づけをしてくれるようになりますよ。

1-5. デッドスペースの活用

前述で、収納家具をあまり置かないことをポイントとしましたが、それでは一体どこにあふれる物をしまえば良いのでしょうか?

その答えは、日頃使わない・視界に入りにくい「デッドスペース」を活用することにあります。

見える場所に堂々と物を置くと、一気に圧迫感が生まれるため、そういった場所は積極的に避けましょう。

具体的には、ソファやテーブル、ベッドなど比較的大きな家具の足元、壁掛け収納を利用したり、多段ラックを活用します。

またすでにある収納スペースに対しても、ラックや突っ張り棒を併用することで、なかなか使わない上方の空間を余すことなく活かすことができますよ。

2. 2LDKに暮らす5人家族におすすめのインテリア

2-1. バスケット・ボックス

これはニトリなどの家具・インテリアショップで、リーズナブルな価格で販売されています。

大きなサイズのものをドンと置くのではなく、小型のものをたくさん用意しておきましょう。

こうすることによりグッズごとの仕分けができ、取り出しも片付けもグンと楽になるでしょう。

また高さのある物には、ファイルボックスがおすすめです。

これならコストもかからず、サイズもちょうど良いので、デッドスペースを活用することができます。

2-2. ラック

・オープンラック

2LDKに5人家族で暮らすにあたっては、とにかくリビングに開放感を持たせることが肝心です。

ラックは様々な種類のものがあり迷うところですが、リビングなど開放感が必要な場所には「オープンラック」がおすすめです。

収納物の向こう側が透けていると、圧迫感をグンと減らすことができます。

ラックのカラーは、フローリングに合わせて木製のものを選ぶとより開放感が生まれ、リラックスした印象になりますよ。

・多段ラック

キッチンや洗面所など、どちらかと言えば開放感より機能性が求められる場所には、多段ラックを用います。

段が取り外し可能になっている製品を選んで、収納するものの高さに合わせ細かくスペースを区分し、デッドスペースが生まれないよう意識しましょう。

・バスケットの併用

上記のようなラックは、前述のバスケットやボックスを併用することで、その効果がアップします。

5人家族がすっきりと機能的に暮らすためには、収納スペースでさえ細かく区切ることがポイントです。

2-3. おもちゃ箱

・家型

ぬいぐるみや子どものおもちゃは、前述の通り家型の収納にしまっておくと、子どもが楽しんで片付けることができ、なおかつシンプルなお部屋にワンポイントとなり、退屈さを感じさせることがありません。

タイプとしては、家型のオープンラックをおいても良いでしょうし、また子ども用の小さなテントをプレイスペースの隅に配置しても可愛らしさが生まれるでしょう。

・透けないボックス

おもちゃや子ども用品入れのもう1つの解決策としては、最初に挙げたボックス、その中でも中身が見えないようになっている製品を選びます。

前半でもご紹介したように、カラフルなグッズが生活空間に飛び出ていると、大人にも子どもにもあまり良くありません。

2-4. 壁掛け収納

壁掛け収納は、キッチンやリビング、トイレなど場所を選ばす活躍します。

色は壁と同系色の淡色にしておくことがポイントです。

せっかく空間をうまく使って収納しているのですから、あまり見る人の目につかないようにしましょう。

2-5. 収納付きベッド

ベッドなど、大きな家具の下が収納になっていることは大きな強みです。

場所を取らず、目につくこともありません。

もちろんこの収納にも、バスケットなどを活用してどんどん仕切っていきましょう。

また、収納が付いていないタイプのベッドには大抵足がついていて、これが小さなお子さんにとって危険なパーツになりかねません。

暮らしの危険防止の観点からも、足つきではなく収納付きのベッドがおすすめです。

3. 2LDKに5人家族で暮らす場合のおすすめインテリアレイアウト

3-1. ボックス・バスケットの使い方

前項でご紹介したラックなど収納家具との併用の他に、テーブルやソファの足元に配置しておくのも有効です。

圧迫感がなく、来客の目にもつかず、子供が取り出しやすい、という3点をオールクリアできる方法です。

3-2. 収納家具の置き場

ラックなどの収納家具は、動線を邪魔しない壁際への配置が基本です。

しかしもう1つの使い方として、部屋の仕切りに用いるというアイデアが挙げられます。

2LDKにおいて、リビング・ダイニングや書斎・就寝スペースの区切りは大変難しいのですが、こういった場所の間にオープンラックを平行に配置すれば、圧迫感のない収納スペースが生まれ、そして心理的にもくつろぐスペース・活動するスペースを分けて、さりげなく生活にメリハリをつけることができますよ。

3-3. ソファなど大きな家具の置き方

・テーブル

2LDKに使用するテーブルは、ダイニングテーブルとリビングスペースのテーブルの2種がありますが、これは部屋の形状や広さによって使い方が変わります。

L字型や細長いLDKでは、ダイニングテーブルは壁際に寄せて動線を確保し、リビングテーブルはできるだけ小さなスタイリッシュなデザインのものをソファ前に置きます。

四角いLDKでは、必ずしもダイニングテーブルを配置する必要はなく、リビング・ダイニング兼用のテーブルを置いておくとスペースを節約できます。

・ソファ

5人という人数が一緒に暮らすとなると、断然おすすめなのがL字型配置です。

壁際にL字に配置することにより、部屋の中心の空間を広く取ることができ、またソファに座った時も大人のみならず子どもの様子も確認しやすく、5人全員でみんなの顔を見渡すことができます。

加えて、ソファ本体の他に付属の補助椅子やスツールを用意しておけば、人数の変化やニーズに細かく対応することができますよ。

少人数でも足置きとして使えますし、また最近では大容量収納つきや折りたたみ式スツールも売っているので、スペース節約や収納確保をクリアできます。

4. まとめ

いかがでしたでしょうか?

5人という大人数で2LDKに住むのは、少し窮屈な印象がありますが、このようにインテリアの使い方次第でむしろ「親密さ」につながり、またきっちりとデッッドスペースを活用すれば「美しさ」すら感じさせられます。

今回ご紹介したようなアイテムを積極的に活用し、5人家族での素敵な2LDKライフを目指しましょう!