マンションを購入した後、家族構成が変わったり、生活環境が変わったりして、リフォームしたくなることもあるかと思います。
でも「リフォームってどうやってやったらいいの?」「費用は?」「どんな事例がある?」と気になることはたくさんありますね。
ここでは2LDKを3LDKにリフォームするとき、どんなことに気をつけたら良いのかを解説していきます。
このページでわかること
1. 2LDKから3LDKにリフォームした事例
まずは、どんな場合に2LDKを3LDKにリフォームするのか、事例をいくつかご紹介します。
1-1. 家族が増えて部屋が足りなくなったケース
2LDKを3LDKにリフォームするとき、よくあるのが家族が増えてお部屋が足りなくなったケースです。
子供が増えてお部屋が足りなくなったり、親が高齢になり同居する場合などがあります。
その場合は元々ある1部屋を区切り、2部屋に分ける部分リノベーションが多いでしょう。
簡易的に本棚やアコーディオンカーテン、引き戸などで分ける方法と、壁や扉を作り完全に分ける方法があります。
この場合、壁を作る方が費用は高くなります。
1-2. 仕事部屋が必要になったケース
最近は、在宅勤務の会社や起業する人が増え、自宅で仕事をする人が多くなっています。
より集中して仕事に取り組むためには、個室が欲しくなりますね。
また、資料など部屋のインテリアに合わない雑多なものが増えてしまうのも悩みです。
そんなとき仕事スペースの確保のため、リノベーションを行うケースがあります。
仕事にはそれほど広いスペースは必要ないので、既存の部屋の一角に仕切りを作る場合と、住居全体をフルリノベーションして間取りを改変する場合があります。
1-3. シェアハウスにリノベーションするケース
一般的な2LDKのマンションを3LDKにリノベーションして、シェアハウスとして賃貸に出すケースがあります。
この場合は各部屋に収納を設けたり、共用部分を大幅に改修する必要があり、大規模なリノベーションになります。
ただし、2部屋から3部屋に増えるので、シェアハウスとしての収益性がアップします。
2. 2LDKから3LDKにリフォームするために必要な費用
2LDKから3LDKにリフォームする場合、一部をリフォームする場合と、全ての間取りを改変するフルリフォームの2種類があります。
それぞれの一般的な費用を確認しておきましょう。
2-1. 部分リフォームにかかる費用
既存の間取りを活かして部分リフォームする場合、簡易的な棚や引き戸の設置で済ませるのか、壁や扉を付けるのかによっても費用が変わってきます。
簡易的な棚や引き戸のみの場合は、10万円程度あれば工事をすることができます。
壁や扉を付ける場合は、50〜70万円程度の費用がかかります。
新たに壁を付けるだけではなく、既存の床を貼り替えたり、壁紙を新しくする場合は、さらに費用がかかってきます。
予算によって、どこまでできるかが変わってきます。
2-2. フルリフォームにかかる費用
既存の壁などを取り払い、新たな間取りに作りかえてリフォームする場合です。
こちらは300万円程度でおさまる場合もあれば、1000万円以上かかってしまう場合もあります。
なぜそれほど幅があるかと言うと、居室内のリフォームに留めるのか、水回りの設備まで全て交換するのかによっても違いますし、資材のグレードによっても大幅に違ってくるからです。
また、依頼する業者によっても大きく違ってきます。
フルリフォームをする場合は、予算を大幅にオーバーしてしまわないように、優先順位をよく考えて予算配分をするように気をつけましょう。
3. 2LDKから3LDKにリフォームするメリット
2LDKから3LDKにリフォームするメリットは、どのようなことがあるのでしょうか。
いくつか事例をご紹介します。
3-1. 売買市場では2LDKより3LDKの方が人気
一般に売買市場では、2LDKよりも3LDKの方が人気が高くなります。
2LDKに住むのは、子供のいないカップルやディンクスが多いため、フレキシブルに利用できる賃貸派が多くなります。
逆に3LDKに住むのはファミリー層が多く、3LDKの賃貸と持ち家の費用を比べた場合、費用がそう変わらないので購入派が多くなります。
そのため2LDKはあまり市場に出回らず、3LDKの方が人気が高くなっています。
ですから、将来的に売買も視野に入れるのであれば、2LDKより3LDKの方が有利になります。
3-2. 設備の点検ができる
フルリフォームの場合は壁を全て取り払うので、工事のときには電気配線や配管が露出します。
これは、普段は壁に隠れて見えない設備を点検するチャンスです。
老朽化している設備を交換することで、住宅の寿命を伸ばすことができます。
そして、新しい間取りに必要なコンセントやテレビの端子、照明用の電源をちょうどいい位置に設置し直すことができます。
また、水回りの設備を最新式のものに交換すれば、使いやすく掃除もしやすくなります。
4. 2LDKから3LDKにリフォームする場合のデメリットや注意点
次に、2LDKから3LDKにリフォームした場合生じるデメリットや注意点をご紹介します。
4-1. 部屋が狭くなる
一般的に2LDKは40~60㎡、3LDKは60~80㎡程度で造られています。
総面積が小さい2LDKを3LDKにリフォームしてしまえば、ひとつひとつのお部屋は小さくなってしまいます。
部屋数は確保されますが、広々と使いたい方には手狭に感じられるでしょう。
4-2. フルリフォームの場合は仮住まいが必要
フルリフォームの場合は、工事中の仮住まいの予算を別に用意しておく必要があります。
引越し費用、仮住まいの敷金礼金家賃、新しく購入する家具など、かなりの出費になります。
仮住まいの費用は、リフォーム予算に漏れがちです。
忘れないようにしっかり予算立てしておきましょう。
5. 2LDKから3LDKにリフォームするための手順
最後に、2LDKから3LDKにリフォームするための手順についてご紹介します。
5-1. 業者の選び方
まず、どの業者に依頼するのかを決める必要があります。
リフォームを依頼できる業者には、ハウスメーカー系列の会社、リフォーム専門会社、地域の工務店など様々な会社があります。
そして各社見積もりを取ってみると、あまりに差があるのに驚かれることでしょう。
このとき「安い方がいい」と決めてしまうのは待ってください。
その見積もりに何が含まれているのか、よく比較検討する必要があります。
アフターサービスは充実しているのか、保障はどのくらいの期間付いているのか、使っている材料はどんなものなのか、センスのいい設計部門があるのか、などなど。
安くても材料があまり選べなかったり、施工が雑だったり、工事が終わったらそれっきりの業者では困りますね。
色々な視点で検討して、一番ニーズに合っていると感じた業者に依頼をしてください。
例えば、単純な仕切りだけをつける部分リフォームの場合は、地元の工務店でも良いでしょう。
デザインや素材にこだわって、ハイセンスな家につくりかえたい場合は、地元の工務店では力不足かもしれません。
多少高くなっても、おしゃれなリフォーム事例のあるリフォーム専門会社が良いでしょう。
とにかく安心を求めるのであれば、マンションの指定業者やハウスメーカー系列の大手が良いでしょう。
このとき、何を一番重要視しているのかをはっきりさせておくと、業者選びがしやすくなります。
いろいろな業者がありすぎて決められない、という方はインターネットの一括見積もりサービスを利用してみるのも良いでしょう。
回答があった業者の中から、良さそうな会社を数社選び、打ち合わせを進めると良いですよ。
5-2. リフォームまでの手順
まずは、現場調査を行います。
その後、リフォーム業者からプラン提案と見積もり提出があります。
プランと金額を照らし合わせながら、数回のうち合わせ後、工事契約となります。
リフォームプランは、打ち合わせをしている内に、どんどん予算がふくらんでしまいます。
予算オーバーしないように、優先順位をつけて打ち合わせを行うと良いでしょう。
間取りを作りかえるのが最優先なのか、デザイン優先なのか、水周りの設備優先なのか、それによってお金のかけどころが変わってきますよ。
工事完了後立会い検査、引渡しとなります。
住んでからの不具合は、アフターフォローでその都度対応してもらうことになります。
5-3. リフォームローン
住宅リフォームには、リフォームローンを使うことができます。
また、中古マンションを購入してリフォームを行う場合は、住宅ローンとリフォームローンを組合わせることができます。
すでに住宅ローンの返済が済んでいる場合は、リフォームローンのみの利用となります。
リフォームローンは、1000万円が上限です。
せっかく素敵な物件が手に入ったのに、返済で毎月苦しいのは嫌ですよね。
無理な返済計画にならないように、上手にローンを利用してください。
6. まとめ
以上、2LDKから3LDKにリフォームする場合のポイントについて紹介しました。
決して少額ではない金額をかけるリフォーム工事です。
満足いく仕上がりになるように、業者、プラン、見積もりをしっかり吟味して行ってくださいね。




