「2DKに最適なテレビサイズを選びたいけど、どうやって選んだらよいのか分からない」とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
テレビを新しく買おうとする時、できるだけ大きな画面のテレビを買いたい人が多いかもしれませんが、大きすぎると本来の映像よりも画質を粗く感じることがあります。
逆に、小さすぎると迫力不足に感じることもあるため、テレビ選びで失敗しないためには、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。
この記事では、
- 2DKに最適なテレビサイズ
- サイズ選びのために大事な2つのポイント
- テレビサイズの目安とテレビ価格相場
- テレビを設置するのに最適な高さ
- 2DKに合わないサイズを選んだ場合のデメリット
- 部屋を広く使うためのテレビボードの工夫
などを解説します。
このページでわかること
1. 2DKの間取りに最適なテレビサイズの選び方
テレビサイズを選ぶのに重要なポイントは、「部屋の広さ」と「視聴距離」です。
まず、テレビを置きたい部屋の広さが何畳かを確認しましょう。
2DKとは、2つの部屋に加えて、ダイニングキッチンがある間取りのことです。
ダイニングキッチンは、キッチンがある部屋が6~10畳未満の場合を指します。
10畳以上の場合はリビングダイニングキッチンとなり、間取りは2LDKとなります。
【テレビサイズと部屋の広さ・適正視聴距離の目安】
| 部屋の広さ | テレビサイズ | 適正視聴距離 |
| 6畳以下 | 32V型以下 | 0.7〜1.2m |
| 6畳〜12畳 | 40〜49V型 | 1.3〜1.8m |
| 12畳以上 | 50V型以上 | 1.8〜2.6m |
たとえば、テレビを置きたい部屋が6~10畳未満のダイニングキッチンなら、テレビサイズは40〜49V型、4.5畳の部屋なら32V型以下が目安となります。
2. 2DKの間取りに最適なテレビまでの視聴距離
次に、「視聴距離」について解説します。
視聴距離とは、テレビの解像度と画面の大きさを基に「この距離までなら近づいても映像を粗く感じない」という状態を示した数字です。
視聴距離よりも近づくと、画素が見えるためテレビの画面がざらざらしているように感じます。
つまり、テレビを一番美しく見られる距離が視聴距離であるといえます。
また、フルHD(フルハイビジョン)テレビと4Kテレビとでは、テレビサイズごとの視聴距離は違います。
フルHDテレビ:画面の高さ×3倍
4Kテレビ:画面の高さ×1.5倍
たとえば同じ80V型でも、フルHDテレビは視聴距離が2.7m必要ですが、4Kテレビはその半分の1.35mで大丈夫です。
これはつまり、同じ広さの部屋でも4Kテレビを選べばより大きな画面サイズのテレビを置ける、ということです。
たとえば、部屋の広さから確保できる視聴距離が1.2mの場合、フルHDテレビだと32V型になりますが、4Kテレビなら65V型が置けます。
4Kテレビは、画素がフルHDテレビの4倍のため、テレビに近づいても画面が綺麗に見えるのです。
加えて、視野角が広く距離も近づけるため迫力が増します。
4Kテレビなら、先ほどの表にあったテレビサイズの目安よりも、大きな画面サイズのテレビが置けます。
4Kテレビを選ぶ時には、そのテレビの視聴距離がどのくらいかを必ず確認しましょう。
3. 2DKにおすすめのテレビサイズと価格相場
ここまでまとめると、2DKにおすすめのテレビサイズは
| テレビを置きたい部屋 | テレビサイズ | 適正視聴距離 |
| 6畳以下 | 32V型以下 | 0.7〜1.2m |
| 6〜10畳未満 | 40~49V型 | 1.3〜1.8m |
となります。
3. 2DKにおすすめのテレビの価格相場
以下に2018年9月下旬現在の、価格.comでのテレビサイズ別ランキング上位10位までの、最安値価格帯をまとめました。
26V型以下:10,000円台前半〜20,000円台後半
人気商品は、25,000円前後の東芝REGZA 24S12(24V型)、パナソニックVIERA TH-19E300(19V型)、シャープAQUOS LC-24P5-B(24V型)などです。
低価格帯で人気がある10,000円台前半のSU19TV(19V型)、SU24TV(24V型)は、埼玉県にあるアグレクションというメーカーが製造しており、低価格ですが日本製です。
32V型:20,000円台前半〜60,000円台前半
人気商品は、20,000円台後半から30,000円台後半の、東芝REGZA 32S21、同じく32V31、シャープAQUOS LC-32S5などです。
低価格帯で人気がある20,000円台前半のMAXZEN(マクスゼン)J32SK03は、日本が本社の株式会社MOASTOREが販売している「ジェネリック家電」です。
ジェネリック家電とは、大手メーカーの一世代前の技術を利用しつつも、機能を絞ることで低価格に抑えた日本製の家電商品のことです。
安い上に、映像は大手メーカー製品レベルのため人気があります。
40V型:30,000円台前半〜70,000円台後半
人気商品は、45,000円前後の東芝REGZA 40V31やシャープAQUOS LC-40S5、4Kテレビでは75,000円前後の東芝REGZA 40M510XやシャープAQUOS 4T-C40AJ1などです。
低価格帯で人気がある30,000円台前半のMAXZEN J40SK03は、32V型でご紹介したのと同じくジェネリック家電となります。
43V型:30,000円台後半〜110,000円台前半
人気商品は、60,000円台前半〜70,000円台後半の東芝REGZA 43C310X、43M520Xと、100,000円台前半のSONY BRAVIA KJ-43X8500F(B)などで、いずれも4Kテレビです。
低価格帯で人気がある30,000円台後半のハイセンス HJ43N3000は、中国では14年連続シェア1位、世界的には「ULED搭載」テレビが評価されている中国大手メーカーのハイセンスが製造しています。
この機種は4Kテレビなので、40,000円を切る価格で43V型の4Kテレビが買えるのは衝撃的ですね。
49V型:60,000円台前半〜160,000円台後半
人気商品は、130,000円台前半のSONY BRAVIA KJ-49X9000Fや、パナソニックVIERA TH-49EX850、160,000円台後半の東芝REGZA 49Z720Xなどで、いずれも4Kテレビです。
4. テレビの設置に最適な高さとは?テレビボードのサイズも要確認!
さて、2DKの間取りに最適なテレビサイズを選んだら、部屋ではどのくらいの高さに設置するのが最適なのでしょうか。
一般的にはテレビ画面の中心を見た時に、目線が水平方向よりもやや低くなる高さ(具体的には10〜15度下)に設置すると、目が疲れにくいと言われています。
10〜15度下と言っても計算が大変なので、一般的な目線の高さがどのくらいなのかを簡単に押さえておくと良いでしょう。
床に座る場合:約80cm
ソファに座る場合:約110cm(ソファの座面が35cmの場合)
椅子に座る場合:約120cm(椅子の座面が45cmの場合)
そして、テレビ画面の中央が目線より下にくるように、テレビを設置しましょう。
そのため、テレビを置くテレビボードの高さも要確認です。
一般的には、床に座る場合は40cm程度、ソファや椅子に座る場合は40〜70cm程度のテレビボードの上にテレビを設置するのが最適と言われています。
5. 2DKの間取りに合わないテレビサイズを選んだ場合のデメリット
まず、部屋の広さに比べて大きすぎるテレビサイズを選んだ場合のデメリットは、視聴距離が確保できないために、本来の画質よりも画面の粗さを感じることです。
たとえば、適正視聴距離が0.7〜1.2mの6畳以下の部屋に、視聴距離が1.8mの49V型テレビを置いた場合などです。
他にも大きすぎるテレビを置くことで、部屋のスペースを狭く感じたり、圧迫感などを感じたりすることもあります。
逆に、部屋の広さに比べて小さすぎるテレビサイズを選んだ場合のデメリットは、部屋の反対側から見た時に小ささや物足りなさを感じることです。
たとえば6〜10畳未満のダイニングキッチンに、32V型のテレビを置いた場合などです。
部屋が6畳以下と狭い場合はテレビをコンパクトにするのも一案ですが、10畳に近いスペースを確保できる場合は、せっかくですので映像の迫力感を優先して大きい画面サイズのテレビを買った方が、満足度は高いでしょう。
テレビサイズで失敗しないためには、2DKの間取りに合ったテレビサイズを選ぶようにしましょう。
6. 部屋を広く使うためにできるテレビ設置時の一工夫
6畳以下の部屋にテレビを設置すると、テレビに場所を取られてスペースが足りないように思うかもしれません。
そんな時にできる工夫としては、省スペースなテレビボードを使ってみるという手があります。
たとえば「テレビタワースタンド」は、従来のテレビボードとは違い、壁に沿って立っている縦に細長いスタンドにテレビを掛けるので、省スペースかつ壁掛け風を手軽に演出できます。
実際にテレビを壁掛けにするには、テレビに金具を取り付けたり壁に穴を開けたりする必要があり、気軽にはできないため、壁掛け風の省スペースなテレビボードを探してみるのはおすすめです。
他にはテレビを床に置いてみたり、他の家具をテレビボード代わりに使ってみたりなどの案がありますが、その際にはテレビの設置に最適な高さも踏まえつつ設置しましょう。
7. 2DKの間取りに最適なテレビサイズの選び方まとめ
まとめると、2DKに最適なテレビサイズと価格相場は、
- 6畳以下の部屋:32V型以下(適正視聴距離7〜1.2m)/10,000円台前半〜60,000円台前半
- 6畳〜10畳未満:40〜49V型(適正視聴距離3〜1.8m)/30,000円台前半〜160,000円台後半
となり、その他押さえておきたいポイントは下記になります。
- テレビサイズを選ぶのに重要なのは「部屋の広さ」と「視聴距離」
- 4Kテレビは、視聴距離がフルHDテレビの半分ですむので、より大きい画面のテレビを設置できる
- テレビの設置に最適な高さは、画面の中心を見た時に、目線が水平方向よりもやや低くなる高さ。テレビボードの高さも要確認
- サイズの合わないテレビを選ぶと、大きすぎる場合は本来よりも画面が粗く見えたり部屋が狭く感じられたりする、小さい場合は物足りないなどのデメリットがある
- 部屋を広く使うためには、省スペースのテレビボードを探してみる
ただ、リアルなテレビサイズを体感するには、実物の画面を見ないと難しいかもしれません。
そのため、まず購入候補のテレビをいくつか決めてから、実際の大きさ(画面サイズだけではなく幅・高さ・奥行などを含む)や画質の美しさ、視野角の広さや音声を含めた映像の迫力感などを家電量販店などで確認しましょう。
テレビ画面を実際に目にしたら思ったより大きくて驚いた、または迫力が欲しいのでもう少し大きくてもいいかもしれないと思ったなど、実際に見るからこそ気づくこともあります。
それから、購入候補のテレビについてインターネットショップなどの価格相場を検索して、実店舗を含めてどこで購入するかを検討するのがよいでしょう。
テレビは毎日目にするものですし、安くはないため、満足のゆく買い物をしたいものです。
この記事が、あなたがお住いの2DKに最適なテレビサイズを選ぶ参考になれば幸いです。




