2DKに4人家族は住める?狭い間取りを広くするポイントとは

4人家族で住むお部屋を探す場合、どれくらいの広さや間取りが必要なのでしょうか?

家族の人数が多くなるにつれ、広くて部屋数が多い物件に住めれば理想です。

しかしその分の家賃や光熱費などのコストを考えると、少しくらい手狭でもうまく工夫して生活していきたいところです。

「快適に」とまでは言えなくても、4人家族で2DK(※)の間取りに住むためには、どういった工夫や注意点が必要なのでしょうか?

今回は4人家族で2DKに住むための工夫や、2DKにオススメの家族構成は何人か、などの情報をご紹介します。

1. 2DKに4人家族で住むことはできる?

2DKは、食事が主な用途となるダイニングと2つの居室のみで構成されています。

そのためよほど工夫しないと4人で生活するには苦しいと言わざるを得ない間取りです。

単純計算で居室1つにつき2人ずつで利用することになり、リビングのような場所もないため、1人1人のプライベートな空間の確保が難しい面もあります。

その反面、DKは少し前に流行していた間取りなので築年数の古い物件が多く、LDKに比べて家賃も安い物件が多いため、家賃を抑えたい方には向いている間取りと言えます。

2. 2DKで快適に暮らせるのは何人家族まで?

LDKの間取りの場合は「LDK」部分の主な用途は生活空間として使う場合が多くなるため、居室の他にも家族の団らんスペースを確保できますが、DKの間取りの場合は「DK」部分は「食堂」という用途になります。

リビングがないため2つある居室の1つが団らんスペースになってしまうことが多く、もう1つの居室を寝室にしてしまうと、それ以上の生活スペースの確保が難しくなります。

お子様がいるご家庭の場合、まだお子様が小さいうちは3人で暮らすことも可能ですが、長い目で見て「快適に」暮らすとなると、2人までがベストと言えます。

3. 4人家族におすすめの間取りとは?

4人家族が快適に生活するのにオススメなのは、3DKや3LDKのような「居室が3つある間取り」です。

親の寝室の他にお子様それぞれの部屋を確保できることに加え、DKやLDKなど家族全員が顔を合わせられる場所があるため、4人家族にはピッタリの間取りと言えます。

以下では、3DKと3LDKのそれぞれのポイントをご紹介します。

・3DKの場合

3DKの物件は3つの居室のうち1つは和室ありの物件が多いため、子供が転んでもケガをしにくいことから子供部屋を作るのに最適な間取りです。

2DK同様、リビングのようなくつろぐ空間はありませんが、ダイニングがあるため家族が揃って食事するスペースを確保できます。

先述のとおり少し前に流行した間取りのため比較的築年数の古い物件が多く、LDKの物件に比べて家賃が安いことも特徴です。

最低限の広さを確保しながら家賃を抑えたい人に向いている間取りと言えるのではないでしょうか。

・3LDKの場合

ダイニングに加えてリビングもあるため、生活空間にゆとりを確保できる間取りです。

キッチンで食事の準備をしながらリビングの様子を見られる間取りのため、お子様がまだ小さい場合でも様子を見ながら家事をできるといったメリットがあります。

また、リビングがあることで居室以外にも収納スペースを確保できたり、ご家族で過ごせる空間を作れたり、スペースに余裕を持って生活することができます。

また、来客時には居室を見せることなくリビングで対応できるため、友人がよく遊びに来るご家族にも助かる間取りと言えます。

どちらの間取りでも、お子様が成長し、部屋を分けた場合でも夫婦の寝室を確保できる余裕があるので、夫婦と子ども2人で『快適に』生活することができる間取りです。

荷物が異常に多い、夫婦それぞれに自分の部屋が欲しい、仕事を家でやりたい、などの理由がなければ、4人家族には十分な間取りと言えるのではないでしょうか。

4. 狭い間取りでも4人家族が快適に暮らすためのポイント

「DK」部分にソファかダイニングテーブルのどちらか一つしか置くことができない広さの物件が多いため、4人で暮らすには家具の選び方に注意が必要です。

以下では、限られたスペースを有効に活用するための方法をご紹介します。

4-1. ソファダイニングを使う

最近人気の『ソファダイニング(メーカーによっては「ダイニングソファ」とも言う)』という低めのテーブルとソファを合わせたダイニングセットを使うのがオススメです。

ソファかダイニングテーブルでソファを選んだ場合でも、出来るだけ空間を圧迫しないソファダイニングは空間にゆとりを作ってくれます。

ソファに座ってもダイニングテーブルのように食事ができる上、背もたれまでクッション材が入っているものが多いため、疲れにくいように作られています。

4-2. カウンターテーブルを活用する

ダイニングテーブルというと大きくて場所を取ってしまう場合が多いため、カウンターテーブルを使うという考え方もあります。

キッチンカウンター部分をテーブルにしているためキッチンとの一体感が生まれ、部屋が広く感じるだけでなく、テーブル下のスペースも有効に活用できます。

キッチンとカウンターのトップの高さを合わせる事で、統一感を保ちながらゆとりのある空間を作り出せます。

どうしてもリビングには大きいダイニングテーブルが欲しい、という場合には、伸縮式や折りたたみ式のテーブルを選ぶといった方法もあります。

使用時は広げ、普段はコンパクトに畳まれていることで生活動線を遮ることなく必要な時だけ広く使えるだけでなく、使っていない時はスペースを確保することができます。

4-3. ベッドの配置に気をつける

最近は和室のないフローリングの間取りが増えている影響からかベッドを使う人が多くなっていますが、シングルサイズのベッドでもそれなりの大きさです。

多くの物件はDK以外の2部屋は広くても6畳、狭いと4,5畳という場合が多く、そのスペースにベッドを置いただけで、部屋のほとんどの空間を埋めてしまいます。

動線を確保しつつ空間や収納を有効に使うため、『収納の前にベッドを置かない』『ベランダに出る窓からはベッドを離す』というように、配置に注意が必要です。

ベッドは収納の扉からはできるだけ離れた位置に置き、クローゼットや押入れを有効利用できるスペースを確保することで、無駄な空間を作らないことが大切です。

また、ベランダに出るための窓とベッドの間には、最低でも50cm以上の空間を作ることで、ベランダに出る際にスムーズな動線を確保できます。

上記の他にも、ベッドを置かず布団を使うことで、昼間は布団を片付けてしませば1部屋分のスペースを作り出すことも可能です。

お子様が2人の場合でも、寝る前までは子供部屋と親の寝室に分かれて遊ぶことも可能になりますし、リビングとして家族の団らんスペースを確保することもできます。

5. まとめ

今回は、4人家族で2DKに住むための工夫や、2DKで暮らす場合に適した家族構成などの情報についてご説明してきました。

同じ2DKでも、居室の広さ、荷物の多さ、お子様の年齢、部屋の用途によって条件は変わってきますが、

4人家族で2DKに暮らす場合に少しでも快適に過ごす方法などのイメージはお分りいただけたのではないでしょうか。

お部屋を選ぶ際には、間取りや家賃なども含めてご自身にあった物件を選ぶことが大切です。

現在の状況だけでなく将来的に長く快適に生活できる物件を探すことが大切になってきますので、ぜひ今回の記事を選び方の参考にしてくださいね。