1LDKは、広々したリビング・ダイニングにメインルームが1室の間取りなので、パートナーと同居を考えている人に人気があります。
ダイニングルームが広い分「メインルームを寝室に」と考えている人も多いのですが、布団ではなくベッドを置こうとすると、スペースに問題があるように感じる人もいるはずです。
そこで今回は、1LDKのメインルームにベッドを2台置いた場合のメリット、デメリットを挙げながら、どうしてもベッドを置きたい場合におすすめのベッドサイズや、スッキリ見える配置例を紹介していきます。
このページでわかること
1. 1LDKの寝室にベッド2つ並べることは可能?
1LDKは、リビング・ダイニング・キッチン(LDK)にメインルームが1室ついた間取りです。
LDKの広さも12.4㎡(8畳)以上と広いので、ソファやダイニングテーブルを置いてくつろぎのスペースにすることもできます。
ただ問題は「メインルームを寝室にする場合」です。
一人で暮らすのであればメインルームにベッドを入れてもかなりゆとりがあるのですが、ベッドが2台となると悩んでしまう人も多いようです。
実際にメインルームにベッドを2台入れた場合、どのようなメリット、デメリットがあるのか検証してみます。
1-1. メリット
・布団の上げ下げをする必要がない
毎朝起きた後、毎晩寝る前にその都度布団を上げ下げする必要がないベッドは、忙しい毎日を送る二人にとって「時間にゆとりが持てる」ということが最大の魅力になります。
もちろん、布団を敷きっぱなしにしているのであれば「これがメリットです!」といってもそれほど実感がわかないかもしないかもしれません。
ですが、衛生面を考えれば「布団=毎回上げ下げする」のが一般的です。
時間にゆとりがあるのであればそれほど苦にならないことかもしれませんが、やはり毎日のことですから、時には布団の上げ下げが面倒だと感じることもあるでしょう。
こうした日々の面倒をスッキリと解決してくれるという意味では、1LDKであってもベッドはあった方が良いといえます。
・2人の生活リズムが違っても気にならない
一人暮らしであれば全く気にならないのですが、いざパートナーと暮らすとなるとお互いの生活リズムのズレがストレスになることもあります。
でもメインルームを寝室として独立させておけば、二人の生活リズムが違っていたとしても、そのことにストレスを感じることなく暮らすことができます。
さらに、LDKとメインルームにはドアなどで間仕切りがありますので、プライベートな時間が欲しい場合にはLDKとメインルームに分かれてくつろぐこともできます。
・自分だけの時間が欲しいときに便利
もともと1LDKにパートナーと暮らすのは、「仲がいい」ということが大前提にあります。
でもどんなに仲が良くても、たまにはケンカをすることもあるでしょう。
そんな場合、それぞれのプライベートスペースがない1LDKは、お互いがちょっと冷静になる場所がありません。
でも、くつろぎの空間であるLDKとプライベート空間である寝室が独立していれば、「ほんの少しだけ自分だけの時間が欲しい!」というときに便利です。
家の中のものがほとんど共有となる1LDKだからこそ、いざとなったときにプライベートな空間がある、ということは大事です。
1-2. デメリット
・家族・友人を呼ぶスペースがない
いくら広いリビングダイニングであったとしても、それはあくまでも「二人で過ごす」ということが大前提にあります。
つまり「来客があったときに困る」ということです。
ベッドではなく布団であれば、布団をしまえばメインルームがフリースペースになるので、LDKとつなげて広々と使うことができます。
でもベッドを置いてしまうと、折りたたんで収納するということができませんから、どうしてもLDKの限られたスペースだけでおもてなしをするということになります。
もしも、あなた又はパートナーが「自宅に家族や友達を呼ぶ機会が多い」というのであれば、「面倒でも布団生活に切り替える」または「メインルームが2室以上の間取りの物件を選ぶ」のどちらかが良いでしょう。
・ダニ対策をきちんとしなければいけない
布団であれば、天日干しをしてこまめにダニ対策ができますが、ベッドの場合はそうはいきません。
ダニはアレルギーの原因物質ですから、きちんと対策をしておかないと皮フに湿疹ができたり喘息になってしまうことがあります。
布団の敷きっぱなしも問題ですが、ダニ対策をしていないベッドも衛生上問題があります。
こまめに手入れをするのが苦手な人の場合、ベッドとの相性はあまりよくありません。
2. 1LDKに2つ並べることができるベッドサイズ
まず初めにチェックしておきたいのが、「ベッドのサイズ」です。
一人暮らしの場合は気にならないかもしれませんが、1つの部屋にベッドを2台置くとなれば、ベッドの幅の違いを知っておく必要があります。
2-1. シングル・ダブル・クィーン・キングベッドの幅の違い
| ベッドのサイズ | ベッドの幅 |
| シングルベッド | 約100㎝ |
| セミダブルベッド | 約120㎝ |
| ダブルベッド | 約140㎝ |
| クィーンベッド | 約160㎝ |
| キングベッド | 約180㎝ |
2-2. ベッドを並べる・離すでもおすすめのサイズは変わる
シングルベッドの標準的な幅は約100㎝ですから、メインルームが6畳(9.29㎡)であっても、ベッドを2台を置くことは可能です。
でも問題は「2台のベッドをどのように置くのか」です。
ベッドを並べるのであれば、2台のベッド幅は約200㎝ですから、高さや部屋に置く収納ダンスとの組み合わせによってかなりアレンジができます。
ただし、ベッドを離して置くのであれば、通路としてのスペースが必要になります。
通路スペースを50㎝とするならば、2台分のベッド幅として約250㎝は必要になります。
2-3. ベッドを離して置くのならシングルベッドがおすすめ
ベッドを離して置くのであれば、シングルベッドを選ぶのがおすすめです。
ベッドとベッドの間のスペースに少しゆとりを持たせておけば、パートナーに睡眠を邪魔されることもありませんし、生活リズムが違う二人の場合でも、ストレスを感じずに過ごすことができます。
2-4. ベッドを並べておくのならダブルベッドまでは入るけど
ダブルベッドのサイズは約140㎝ですから、ベッドを離して置くのであれば最低でも約330㎝は必要です。
一般的な6畳の部屋の幅は約360㎝ですから、このレイアウトではベッドが部屋を占領した状態になり見た目も窮屈です。
ただし、ダブルベッドでも並べて置くのであれば、約140㎝×2台=280㎝ですから6畳のメインルームでももう一つくらいは家具が置けそうです。
しかもダブルベッド2台であれば、将来お子さんができても、小さいうちであればそのままベッドを使い続けることもできます。
そもそもダブルベッドを2つ並べておいたらそれだけになってしまう部屋もとても多いと思いますので、やはりシングルでしょう。
3. 1LDKでベッドを2つ並べた場合のシミュレーション
3-1. くつろぎのスペースとしても使える「ベンチベッド」2台のレイアウト
マットレスの高さとベッドの足の高さがほぼ同じのベンチベッドは、ベッドでありながらソファやベンチとしても使うことができるのが特徴です。
LDKとは違ったくつろぎ方が寝室でもできるので、それぞれのプライベート空間が欲しいときなどにも便利です。
ベッドを並べて配置するのであれば、足元側にテレビボードやオーディオなどを置けば、寝室もくつろぎのスペースになります。
またベッドの高さが低いので、部屋全体を広く見せることもできます。
さらに、余計な飾りがないベッドなので、シンプルな暮らしがしたい二人にも、自分たちらしくアレンジしたい二人にもおすすめです。
3-2. 収納付きベッドでゆとりの寝室レイアウト
メインルームを寝室にする場合は、着替えも寝室で済ませられるように、収納家具を置く人も多いはずです。
でも1LDKのメインルームに、ベッド2台プラス収納家具となれば、かなり窮屈な印象になります。
この場合は、収納付きのベッドを選べば解決します。
収納付きのベッドは、収納のしやすさや取り出しやすさなども考えて、離して配置します。
3-3. コーナーがある部屋の場合はヘッドレスベッド2台がおすすめ
部屋によっては、コーナーが変形していることがあります。
このような部屋の場合、ヘッドが付いたベッドだと配置に苦労することがあります。
そこでおすすめなのが、ヘッドレスタイプのシングルベッドです。
ヘッドレスのシングルベッドは、「マットレスの大きさ=ベッドの大きさ」となるので、変形しているコーナーがあったとしても自由にレイアウトができます。
さらに収納付きのヘッドレスベッドであれば、収納用にタンスやクローゼットを購入する必要もなくなるので、全体的な印象もすっきりと見えます。
4. 1LDKにベッドを2つ並べる場合の注意点
1LDKでベッドを2台置く場合は、ベッドの両サイドに最低でも30㎝のスペースを確保しておくことを忘れないようにしましょう。
この30㎝のスペースがないと、シーツの交換をするにもマットレスのメンテナンスをするにも困ります。
4-1. 部屋をスッキリ見せるには、色のバランスも重要
限られたスペースをできるだけ広く見せたいのであれば、シーツや寝具の色も2台セットで考えるのがポイントです。
マットレスの硬さはそれぞれの好みで選んでも良いのですが、シーツや寝具のカラーがバラバラだと、それぞれのアイテムに視線が散らばってしまうため、ゴチャゴチャとした印象になります。
ちなみにカーテンとベッドアイテムのカラーを統一すると、部屋全体の印象がまとまって見えます。
ホワイトベースで統一すれば明るい印象に、ブラウンベースであれば落ち着いた印象に、ブラック&ホワイトならスタイリッシュな印象になります。
5. まとめ
1LDKでメインルームをベッド2台の寝室にする場合でも、デザインやサイズ、カラー、配置などに注意すれば、部屋全体をスッキリ見せることができます。
ただ、それぞれが個性を主張してしまうと、限られたスペースですのでゴチャゴチャした窮屈な寝室になってしまいます。
ちなみに、寝室とLDKのインテリアを統一すると、間仕切りをオープンにして広々と使うこともできます。
ベッドが2台あっても、アレンジ次第で寝室をメインルームの一部として使うことができるので、ぜひ諦めずに色々とチャレンジしてみてくださいね。




