家賃50万円のマンションと聞くと、都内でも有数のタワーマンションなどを想像しますが、実際にはそれだけの家賃でも最上階などに住むのは難しく、その数倍の予算が必要になります。
そうはいっても家賃50万円のマンションに住める人は、相当な年収のある「限られた人」のイメージがありますね。
いったい、家賃50万円のマンションに住んでいる人は、どれほどの年収があって、どんな仕事をしている人なのでしょうか。
また、それだけの家賃を払えるのであれば、都内に一戸建ての自宅を持つことも可能でしょう。
なぜ持ち家にしないのでしょうか。
家賃50万円のマンションのおすすめの間取りなどとともに考えてみたいと思います。
このページでわかること
1. 家賃50万のマンションは年収3,000万円の人たちに人気!
一般的に、家賃は収入の1/3程度に抑えるべきということが1つの基準になっていますが、家賃50万円のマンションは、年収3,000万円を超える層に人気があります。
不動産賃貸を扱う店舗で、家賃50万円の物件を探そうとしてもなかなか目にする機会はありませんが、ネットで検索すると、家賃50万円を超える数多くの物件があることがわかります。
また、ハイクラスの不動産物件だけを専門に扱っている不動産業者もあり、一定のニーズがあるということがわかりますね。
単純に敷金や礼金、仲介手数料などを考えても、その初期費用として300万円は必要になります。
そういう条件下では、デザイナーズマンション、タワーマンションなど、ほぼ全ての希望を叶えることができるでしょう。
普通のサラリーマンではちょっと想像できないレベルの話ですが、こういったマンションには、どんな人が住んでいて、どのような物件に人気が集まるのでしょうか。
2. 家賃50万円のマンションに住んでいる人たちの年収や職業は?
「そんなに裕福であれば、持ち家にした方がいいのでは?」と思う人もいるでしょう。
実は、年収3,000万円以上で家賃50万円のマンションに住んでいる人たちは、そのマンションの賃貸は「会社負担」であることが多いのです。
会社の役員や、外資系の証券会社などに勤めている人の場合、同じ場所で永続的に勤務する方が稀で、「持ち家」にしてしまうと固定資産税などの多くの支出が発生するのです。
そのため、数年で引越しができるマンションに契約してもらうと、身動きがとりやすいというメリットがあります。
また、家賃の金額が上がれば上がるほど、外国人の比率が高くなります。
家賃50万円のマンションだと、外国人居住者の比率が4割を超えます。
外資系企業の駐在員などが、こういったマンションで法人契約をして生活をするケースが多いのですが、こういう外国人エリートたちは、自国に家を持っていて単身赴任で日本に来る場合が多いため、会社が選んでくれたマンションで生活することになるのです。
日本人居住者の場合だと、年収3,000万円を超えるとサラリーマンではなく、会社の社長レベルになるでしょう。
会社の社長の場合、会社の倒産リスクを背負うことになるため、住宅ローン等の審査が通りにくいという事情があります。
そのため、賃貸のマンションに住むという選択になることがあるのです。
その場合、会社の社長は社員に夢を持たせる存在であることが求められます。
実際には「賃貸20万円のマンションで十分」と考えている社長も多いのですが、ある程度の豪華さや話題性があるのは、家賃50万円程度のマンションということになるのです。
また、スポーツ選手や芸能人の場合には、その収入が一過性であると考えられる傾向にあるため、企業の社長同様に扱われることが多いようです。
また、最近ではベンチャー企業の経営者などが、事務所と自宅を兼用で借りるケースもあるようです。
家賃50万円ほどのマンションで、景色を見下ろしながら仕事をするのは気持ちが良さそうですね。
もしかしたら、交渉が上手く進む効果が期待できるかもしれません。
事務所と兼用することで、家賃も一部経費として計上できることを考ええると、非常に上手な使い方なのかもしれませんね。
4. 家賃50万円、年収3,000万円なら、こんな間取りのマンションがおすすめ!
地方では家賃50万円のマンションは、なかなか物件がないでしょうから、東京都内で家賃50万円のマンションを探すと仮定します。
家賃50万円と聞くと、有名なタワーマンションなどの最上階のお部屋を想像してしまいますが、最上階物件は家賃50万円では手が届きません。
そういうお部屋に住むには、数倍の資金が必要となるでしょう。
さて、家賃50万円のマンションを探すとしたら、その際にはまずは立地を考えますね。
これだけ資金があるのですから、渋谷、新宿、六本木など、好きな立地を選ぶことができます。
広さは、80~100㎡ほどの面積を期待することができるでしょう。
年収が多ければ多いほど、プライベートを優先する傾向にあるため、すぐにタクシーを拾えるような利便性の良い場所に人気が集中します。
また、単身赴任の場合と家族で住む場合とでは、おすすめの間取りは大きく変わります。
では、それぞれのケースを考えてみましょう。
単身赴任の場合は、できるだけ都心部で、利便性の良いマンションを選ぶことになるでしょう。
間取りはリビング+ダイニングと寝室があれば十分ですから、実質的には1LDKあれば済む、ということになります。
ですが交友関係が多い人であれば、友人や客人を招くこともあるでしょうから、客間が2つあれば十分です。
そういった場合には、3LDKということになるでしょうか。
一方で家族で住む場合は、ある程度落ち着いた、近隣に緑のある立地が好まれるでしょう。
間取りは4LDKで、収納スペースが多い物件が好まれます。
またキッチンは対面式で、コミュニケーションが取りやすい設計になっている方が人気ですね。
居住者が自身で車を持っている場合は、地下駐車場があるマンションが好まれる傾向にあります。
プライベートが守られやすいという観点から考えて、人気があるのは理解できますね。
また、ペットを飼うことが可能なマンションが多いのも特徴です。
5. 家賃50万円のマンションと年収の関係まとめ
ちなみに、メジャーリーグで大活躍の大谷翔平選手の2018年現在のアメリカでの住まいが、家賃50万円の家だそうです。
大谷選手ほどの収入がある選手であれば、もっと豪華な家に住めるでしょうが、まだ若く本人も贅沢な暮らしにあまり興味がないので、この家で満足しているのだということです。
これは、メジャーリーグ選手の相場からしても、格安な物件だそうです。
さて、ここまで家賃50万円のマンションに住む人の年収、職業などについてみてきましたが、いかがだったでしょうか。
最後に、上記のことをまとめてみたいと思います。
- 家賃50万円のマンションに住む場合には、年収3,000万円程度が必要
- 会社の負担でマンションを契約している人が多い
- 日本人だけでなく、外国人の契約者も多い
- 家賃50万円を払えるのに持ち家を買わないのは、転勤や移動の可能性があるため
- 会社の社長は、経営のリスクがあるため年収が高くても住宅ローンが組めないこともある
- ベンチャー企業の社長などが自宅兼事務所として使用するケースもある
- 家賃50万円では、有名タワーマンションの最上階には住めない
- 単身者であれば、1LDKの間取りがあれば現実的には事足りる
- 家族で住む場合には、4LDKの間取りがおすすめ
- 収納スペースにこだわる人が多い
- 車を所有している場合には、地下タイプ駐車場が人気
家賃50万円のマンションに住む人にも、様々な事情があることがわかりましたね。
どうやら「永住する」という考えがある人は、一般的にはあまり多くないのかもしれません。
ぜひ参考にしてみてください。




