家賃3万円の賃貸は手取り15万円必要!初期費用や光熱費・生活費、おすすめの間取りを詳しく解説!

家賃3万円の物件となれば、「これなら初めての1人暮らしでも大丈夫かも?」と思うのでは?

でも家賃3万円といっても、賃貸住宅を正式に契約するとなれば必ず必要になるのが初期費用です。

初期費用は家賃の数か月分といわれていますから、月3万円の家賃だけあれば契約できるということではありません。

また1人で暮らすとなれば、家賃以外にも生活に必要なお金があります。

そう考えてみると「手取りでいくらあれば家賃3万円で1人暮らしが出来るの?」と疑問に思いますよね?

そこで今回は家賃3万円の物件に1人暮らしをすることを前提に、契約時にかかる初期費用や実際に1人暮らしをする上で必要になるお金のことをわかりやすく解説します。

1. 家賃3万の賃貸マンションは収入(手取り)15万円必要!

1-1. 賃貸選びの手取り目安(最適家賃)とは?

1人暮らしを始めようとしたときにまず初めに気になるのが「お金の話」ですよね?

もちろん家賃も気になりますが、家賃を払い続けることが出来なければすぐに家を追い出されてしまいます。

そこで1人暮らしを始める前に知っておきたいのが「手取りの目安」です。

・生活を切り詰めてでも1人暮らしをしたい場合の手取りの目安は?

1人暮らしをする上で一番節約できるのが「食費」です。

1人暮らしをする場合、消耗品や光熱費などは節約したくても最低限必要となるお金があります。

ただ食費に関しては工夫次第でかなりの費用を抑えることが出来ます。

たとえば「自炊が基本」という人と「料理が苦手で3食とも外食」という人では大きな差が出てきます。

もしもあなたが「節約・自炊タイプ」であれば1か月の食費を2万円以下で抑えることも可能です。

ただし3食とも外食となれば1食当たり500円としても1日1500円かかります。

これが30日となれば1か月に4.5万円となります。

つまりこの時点で節約・自炊タイプと比べて2倍以上食費がかかることになります。

さらにお酒の付き合いとなれば1回の食事代が3000~4000円となることもザラですよね?

ですからできるだけお金のかかる付き合いを避け徹底して生活を切り詰めるのであれば、手取り10万円でも家賃3万円で十分に暮らしていくことが出来ます。

・趣味や貯金を優先したい場合の手取りの目安は?

家にかかる費用をできるだけ抑えて、その分趣味や貯金にお金を使いたいという人もいますよね?

この場合は「どの程度まで趣味や貯金にお金をかけたいのか?(上限をいくらに設定するのか)」がポイントになります。

一つの目安ではあるのですが、ゆとりのある暮らしをしたい時の家賃の目安は「手取りの1/4」といいます。

つまりこの計算でいけば家賃3万円の場合は12万円あれば趣味や貯金も出来るということになります。

ただしこれはあくまでも「一般的な家賃の考え方」です。

考えてもみてください。

東京都内で1人暮らしをする場合の平均家賃は5~7万円です。

家賃3万円は明らかに破格ですよね?

これなら今すぐにでも1人暮らしが始められると誰もが思うはずです。

でも1人暮らしをするとなれば、光熱費などのほかにも食費がかかります。

さらに電話代(通信費)や交際費、医療費など様々なものにお金がかかります。

これらの費用はどんなに節約したとしても最低料金は避けられません。

また「家賃は手取りの1/4が目安」といっても、家賃が3万円の場合と10万円では手取りの目安となる計算の仕方も変わります。

例えば家賃3万円の場合、4倍といえば手取り12万円です。

ところが家賃10万円の場合は、4倍は40万円になります。

1人暮らしをする時に最低限必要になるお金はどちらもそれほど大きな違いはありませんから、手取りが12万円と40万円では趣味や貯金に使えるお金の額が大きく変わります。

つまりゆとりのある暮らしをしたいのであれば、「手取りから最低限必要なお金を差し引いた金額」をきちんと把握しておくことがポイントになるのです。

・社会保障費を差し引いた時の手取りで考えるのがベスト

家賃3万円の家に住み続けるにしても、毎月にかかるお金は家賃を含む生活費だけではありません。

保険や都民税など社会保障費も必要です。

給与からこれらの費用が差し引かれた手取りが15万円であればゆとりが出てきますが、15万円から社会保障費を支払う場合は要注意です。

この場合の実質的な手取りは12~13万円になりますので、家賃3万円でもかなり生活を切り詰めなければ「生活するだけで精一杯」になってしまいます。

・共益費・管理費が別途必要な場合は要注意

賃貸マンションの場合、家賃が3万円でも「共益費・管理費が別途必要」となっている物件も多いです。

共益費・管理費は家賃と同じく毎月支払わなければいけないお金です。

そのため共益費・管理費が別途必要な場合は「1か月の家賃=家賃+共益費・管理費」と考えます。

ちなみに共益費・管理費は3000~5000円が相場ですから、1か月の家賃としては3.3~3.5万円と考えるのが妥当です。

このことも踏まえて「手取りに対して本当に適正な値段なのか」を考えるのがポイントです。

1-2. 家賃3万円に必要な手取りはいくら?

・共益費・管理費込みなら手取り15万円

家賃3万円の中に共益費・管理費が込みの物件であれば、手取り15万円でも十分やりくりできます。

ただし食費や交際費などがオーバー気味になるとかなり厳しいです。

・共益費・管理費が別途必要なら手取り16万円

家賃3万円とは別に共益費・管理費が必要な場合は、手取り16万円は必要です。

社会保障費を差し引いた手取りが16万円であれば比較的ゆとりがあります。

2. 家賃3万円の賃貸に住む場合の生活シミュレーション

2-1. 初期費用

家賃3万円の賃貸の場合の初期費用の目安は9万円です。

ただしこれは「礼金ナシ」の場合です。

礼金は「家主に対する謝礼」という意味で支払うため、法的な根拠がありません。

ただ賃貸住宅を借りるうえでの慣習としてあるものなので、基本的にはあるものと考えておいた方がよいでしょう。

ちなみに金額はそれぞれ家賃の1か月分が目安です。

さらに賃貸住宅を契約するときは「前家賃」が必要です。

そのため前家賃として3万円が必要です。

ちなみに不動産会社に仲介を依頼する場合は、仲介手数料がかかります。

仲介手数料は「家賃一か月分+消費税」となります。

ですから家賃3万円の場合は3万2400円となります。

ただし家賃3万円の物件は「駅から遠い」「築年数が古い」などの条件が付いていることが多いため、入居者を募集するためにあえて「敷金1か月分、礼金ナシ」とするケースが多いです。

ですから家賃3万円の初期費用としては、家賃の3か月分に当たる9万円と考えておくとよいでしょう。

2-2. 電気・光熱費

1人暮らしをする上では、電気・光熱費も必要になります。

1人暮らし世帯の平均的な電気・光熱費は次のようになっています。

項目 金額
電気代 3,500円
ガス代 4,000円
水道代 3,000円

2-3. その他の生活費

1人暮らしで必要となるその他の生活費は次のようになっています。

項目 金額
食費代 25,000円
電話代 8,000円
消耗品・医療費 3,000円
交際費 10,000円
雑費 5,000円

3. 家賃3万円、手取り15万円ならこんな間取りの賃貸がおすすめ!

・東京23区でワンルーム3万円

築50年以上のアパートであれば、東京23区内で家賃3万円・ワンルームが見つかります。

築年数は古いですが、築年数が古いアパートほどきれいにリフォームされている物件が多いです。

ただし「駅から離れている」「隣の部屋の音が響く」など多少の条件は付きます。

・葛飾区内は穴場が多い

葛飾区内は東京都内でも家賃が安い物件が多いエリアです。

駅まで徒歩15分圏内でもワンルーム3万円という物件が見つかりやすいです。

ただし都内で家賃3万円ですから、こうした物件のほとんどは築年数40~50年。

とはいえその分管理費・共益費なしの物件が多いので1か月の家賃を考えた時にはお得です。

4. 家賃3万円の賃貸に必要な手取り額まとめ

家賃3万円の賃貸住宅でも「管理費・共益費なし」「敷金・礼金なし」であれば手取り15万円でも十分に1人暮らしが出来ます。

ただし契約をする際には初期費用として家賃3か月分+前家賃が必要になります。

ですからゆとりをもって初期費用を準備するのであれば12万円となります。

この費用が準備できたうえに手取りが15万円確保できるのであれば、東京都内で1人暮らしをすることも十分可能です。

穴場を探せばきっとあなたの希望に合ったお部屋が見つかるはずですので、焦らずにじっくり探してみてくださいね。