【物件の内見】中古住宅の内見で確認べきポイントを徹底解説

賃貸契約を結ぶ際、中古住宅を借りるというケースも多く考えられます。中古住宅は、以前誰かが使用していたわけですから、何かしら汚れ・傷があってもおかしくありません。そのため、物件の内見が重要になってきます。今回は、中古住宅物件を賃貸契約する際、どのような点に留意すればよいのかを説明していきます。

1. 中古住宅の内見で見逃してはいけないチェックポイント

 

中古物件を借りる上で、特に見逃してはいけないポイントがあります。

特に気を付けるポイントについて説明していきます。

 

1-1. 中古マンションを内見する際の8つのポイント

中古マンションの内見では以下の8つのポイントに注意して内見をしましょう。

 

①マンションの外観・周辺設備

まず、マンションの外壁をチェックしましょう。ヒビや錆があると、建物の劣化が早まります。また、ツタなどが絡まっていると見た目・雰囲気があまりよくないので確認しましょう。

周辺設備の確認も必要です。ごみ置き場・建物を囲う植栽・駐車場・駐輪場が挙げられます。

ごみ置き場は、清掃がしっかりとされているか・住民たちがしっかりとごみの分別をしているか、などを見ます。

建物を囲う植栽は、手入れがされているか・枯れたままの状態になっていないかなどを確認します。植栽は、マンションの見た目・雰囲気に関わってきますので、よく見るようにしましょう。

駐車場・駐輪場は、どのような車種が駐車・駐輪されているかをチェックしましょう。ある程度、どの年代層の方が住んでいるか予想できると思います。

 

②マンションの内観・共有スペース

マンションの内観へも目を向けましょう。エントランス・集合ポスト・共用廊下・エレベーターはしっかり清掃されているか、掲示板は管理されているのか、などをチェックすることをオススメします。

 

③日当たり・風通し

日当たり・風通しがよいと、光熱費のかかる夏・冬も比較的安価に済ませることができます。洗濯物の乾きもよいので、日当たり・風通しはよいに越したことはありません。

 

④眺望

窓からの景色も確認しておきましょう。墓地が視界に入るような物件はあまり好んで入りたくない人も多いですよね。窓からの眺望を確認するようにしましょう。

また、物件への日光を遮るような建物がないかどうかも確認しておきましょう。日当たりの良さは生活の質の向上につながります。

 

⑤水周り(キッチン・トイレ・バスルーム・洗面所)

水周りは生活する上で、1日1回は使う場所です。水を使うだけあって、場所によっては湿気がこもりやすく、カビが生えやすい状況下のことがあります。また、建物の老朽化により、配管から不快な臭いがすることもあるかもしれません。水周りにカビが生えていないか、不快な臭いがしないかどうかをチェックするようにしましょう。

水周りでは、水栓・蛇口は10年程度で壊れてしまうことが多いので、内見の際は確認するようにしましょう。スムーズに動かないなどの何らかの不具合が見られる場合は、必ず管理人に聞くようにしましょう。

給湯器もチェックしておきましょう。給湯器は12~15年で取り替えるのが目安となっています。給湯器の取り替えには20~30万円と高額なものであるため、管理人側が給湯器の取り替えをしたのは何年前なのか確認することをオススメします。

 

⑥内装(天井・壁・床)

壁は、カビ・水に濡れたようなシミがないかをチェックしましょう。カビ・水に濡れたようなシミがある場合、その物件は結露が発生すると予想されます。

結露・カビなどは、物件の老朽化に関係してきます。同様に、壁に入ったヒビも建物の老朽化の促進につながります。これらがないかどうか、しっかりと確認しておきましょう。

天井は、壁と同様の項目を確認しておきましょう。特に、天井に現れる水に濡れたようなシミは、雨漏りが発生したと予想されます。快く生活できるよう、これらについてよく見ておきましょう。

床はきしみ・歪みがないかをよく確認しておきましょう。中古マンションでは、部屋全体、または部屋の一部が斜めに傾いていることがあります。気になる箇所があれば、ビー玉・水平器を持参して調べましょう。

 

⑦ドア・窓

ドア・窓は全部屋で、開閉がスムーズに行うことができるかどうか、チェックしましょう。また、その際に、ドア枠・窓のサッシに歪み・傾きなどがないかもチェックしておきましょう。

 

⑧バルコニー

バルコニーの確認ポイントは、エアコンの室外機を置く充分なスペースがあるか、洗濯物を干せるほどの広さがあるかどうかです。

 

1-2. 中古一戸建てを内見する際の6つのポイント

中古一戸建てを内見する際に以下の6つのポイントに注目しましょう。

①部屋の向き

日当たりの良し悪しは生活に大きく関わってきます。時間帯によって日差しの向きは変わりますので、方位磁針を用いて方位を確かめ、部屋の間取り図に書き込むようにしておきましょう。また、日光を遮るような背の高い建物がないかということも確認しておきましょう。

 

②風通し

風通しがよくないと、室内に湿気がこもりやすくなり、建物の劣化に繋がります。また、カビや結露の発生にも関係してくるので、内見の際に実際に窓を開けて確認しましょう。

 

③収納スペース

高さ・扉の開き方・奥行きなどをチェックし、自分にとって使いやすい収納スペースかどうか判断しましょう。また、収納スペースは湿気がたまりやすい場所ですからカビの有無についても確認しましょう。

 

④室内全体の内装

中古住宅では、以前の住民の生活の臭いが染みついているという場合があります。特に、タバコを吸っていた・ペットを飼っていたといった場合には、壁紙に臭いが付いてしまっている場合があります。気になる場合は、管理人に改善を求めてみましょう。

また、建物自体がゆがんでいる場合、壁紙がよれてしまいます。建物自体がゆがんでいると、耐久性が劣ります。そんな物件かどうか見分けるためにも、壁紙がよれているかどうかも確認しましょう。

 

⑤水周り

トイレ・台所・浴室・洗面台などの水回りの確認を忘れないようにしてください。中古住宅の場合は、漏水している場合があります。床が浮いている・シミができている、などが見受けられる場合、漏水の恐れがありますので、注意しましょう。漏水は建物全体の劣化を招きますので、内見の際はしっかり確認するのがよいでしょう。

 

⑥建物のゆがみ

築年数がかなり経っている物件は、地震や豪雨といった自然の影響より浮動沈下・地盤沈下などが起こっている場合があります。

建物のゆがみは健康被害を及ぼす恐れがありますから、建物がゆがんでいないかどうかを、ビー玉を転がす・床や柱に水平器を当てるなどして確認することをオススメします。

 

2. 居住中の中古住宅を内見!?注意すべき3つのポイント

中古住宅の場合、その物件の売主が居住した状態で、物件の販売活動を行っているケースがよくあります。。

こういった場合、どのようなことに注意して内見を行うべきなのでしょうか。今回は、特に注意して欲しい点を3つに絞りましたので、順に紹介していきます。

 

2-1.過度に遠慮しないこと

物件の売主が実際に生活していますので、内見の際にその生活スペースに足を踏み入れることになります。無遠慮に内見を進めることはさすがに気が引けますが、だからといって、遠慮しすぎたがゆえに物件の内見で確認したかったことを確認できなかったというのは残念なことです。

例えば、収納量をチェックしたいがゆえに、押入れ・クローゼットを開けたい場合、売主にその旨を伝えてから開けるなどして互いに不快な思いをすることなく内見を進められるように工夫しましょう。

 

2-2.内見は不安が解消されるまで行うこと

一度内見を終え、その後に「あそこも調べておくべきだった」と思うのはよくあることです。そんなときも、あまり遠慮せず、売主に電話をして再度内見を行えるかどうか・いつ行えるかを聞いてみましょう。不安を残したまま物件を購入し後から後悔するよりは、しっかりと内見をして不安を解消するのがよいでしょう。

 

2-3.物件の全体を確認すること

通常の中古物件を購入するときに行う内見と同様に、可能な範囲で、売主が居住中の物件の全体も確認していきましょう。チェックしておきたい項目は、前述した中古住宅・中古マンションと同様ですが、売主が居住していることもあり、思うままに確認することはできないのではないかと予想されます。

調べたい箇所があるときは、必ず売主に聞いて最低限のマナーを守るようにしましょう。

 

3. 中古住宅を内見するまでの手続きと事前準備

3-1.内見の手続き手順

中古住宅を内見する際に必要な手続きとして、まず初めにその中古住宅を管理している方・仲介業者に、その物件の鍵を手配してもらいます。手配してもらえることになったら、その鍵を受け取る日の日程調整を行っていきます。あとは、仲介業者の方と待ち合わせをして物件の内見に移ります。

必要な手続きとしては、内見したい中古住宅を管理している方・仲介業者に連絡を入れることです。

 

3-2.事前準備しておくとよいもの

続いて、住宅を内見する際にしておくべき事前準備について説明します。事前に準備しておくべきなのは、以下にまとめた持ち物です。

・筆記用具

・メモ用紙

・(もらえる場合)間取り図

・方位磁針

・カメラ

・メジャー

筆記用具・メモ用紙には物件の内見時に気づいたことや、メジャーで計測した長さ・高さをメモします。方位磁針は、日当たりのことを考える際にあった方が便利なものです。

 

4. 中古住宅の内見ポイントまとめ

中古住宅は、新居と異なり、以前の住人の生活の跡が少なからず残っていると予想されます。そのため、中古物件の内見はとても大切なことになります。内見に必要な手続き・事前に準備すべき物・内見時に確認すべきところ、これらをしっかりと行えるようにしておきましょう。