PTA役員の免除規定とは?確認方法や辞退する方法まとめ

親ならば、誰もが通るべき道であるPTA役員。

しかしながら正式に免除される理由、除外される理由があれば、役員をする必要がないことをご存知ですか?

これからご紹介する例に当てはまる方は、すぐにでもPTA規約を確認してみましょう。

1. PTA役員の免除規定とは?

これは、PTA役員を選考する際に、「こういった理由のある人は役員をしてもらうことが難しいので選考対象から外れ、役員になることを免除される規定」のことです。

免除規定は、居住地の地域地区により規定の内容が異なるため、絶対に役員の選考から除外される、免除をしてもらえるといったものはありませんが、統計的に見ても比較的「除外・免除されやすい理由や生活環境」が存在するので、そちらをいくつかご紹介します。

もしあなたの家庭環境が、下記に挙げたような状況に該当するのであれば「辞退理由」に該当する可能性は高くなります。

2. PTA役員の免除規定の確認方法

PTA役員の選考を免除するためには、まず必ず規約など「文書」を確認しましょう。

ビジネスでは常識ですが、まずは規約をしっかりと読み、理解することが重要です。

実際にPTA会長に質問状を提出し、回答も文書でもらうのも良いでしょう。

口頭で話すだけでは、たいていの人間はいつの間にか相手に丸め込まれてしまうことがほとんどです。

そういったことを防ぐためには、記録として書面に残しておいたり、文書などでPTA側の主張の根拠を明らかにすることが大切です。

3. PTA役員の免除規定に該当する場合

ここでお断りする時に使える名言集をいくつかピックアップしてみたので、是非ご活用頂ければと思います。

※規約に明示されており、なおかつほぼ確実に納得されるであろう理由について紹介していきます

・「役員を経験したことがあります」

…以前すでに役員を経験している方は新しい役員を決める際に除外されることが多く、実際に規約でも明記されているPTAも数多く存在します。

しかしながら「子供の歳が離れているので、かつて役員をしていた時と期間が空いている」「本部役員1回だけ」「クラス委員を1回だけ」というような、実質的にあまり経験していないような場合には適用外になるという、かなり細かい規定を設けている学校もあるので、規約をしっかりと確認し、気を付けましょう。

・「下がまだ小さくて大変で…」

…兄弟に小さい子ども(未就学児等)がいる場合も、比較的除外される確率が高くなります。

PTAの規約よっては「3歳以下の子どもがいる場合には役員を免除する」など、ほかの子どもの年齢制限による役員免除を行うための規約を設けているところもあります。

しかしながら「保育園または幼稚園生の子どもがいるような場合」は、昼間には預かってもらえているのだから、PTAの仕事をすることは可能ではないかと考えられ、役員を免除されない場合もあるので一概には言えません。

・「妊娠中で…」

妊娠中はどのPTAの規約であっても、ほぼ確実に除外される事由です。

しかしながら「役員から逃れたくて妊娠したのではないか」などと、心無い言葉を投げかけてくる人も中にはいますが、気にしない方が良いでしょう。

・「介護をしているので…」

介護の問題は、主婦にとっては重要問題とも言えます。

「明日はわが身」である人も多く、共感を得やすいため、もし同居している家族に介護者がいるのであれば、除外される可能性は高いと言えるでしょう

しかし「実家の親の介護が必要で」など適当なことを言うと、何度も具合を聞かれるなど質問責めにあい、「ボロ」がでることもあります。

中にはあなたのお子さんに直接聞く人も出てくる可能性もあり、そうなるとお子さんにも口止めする必要が出てくるので、あまりおすすめはできません。

・「上の子・下の子のクラスや学校で役員をしています」

兄弟や姉妹で同じ学校にいる場合には、上の子がいるクラスで選出されることが多く、仮にそちらのクラスで選出されている場合、弟や妹のクラスでは除外される対象となります。

幼稚園、もしくは中学校においてPTA役員を引き受けている場合にも、掛け持ちすることは大変であるという事情を話すことで、除外される場合もあります。

しかしながらサッカーやバレエなどといった、習い事に関する役員は強制ではなく、任意の活動になるため、除外される可能性は限りなく低くなります。

「学童保育」の役員は、選出される対象者が他にも数多くいる場合には免除を申し出ても良いかもしれませんが、除外される可能性が低いでしょう。

・「(たまたま、欠席する)」

本当に、たまたまお子さんの体調または自分の体調が悪く、欠席する際は司会進行役の方に「一任します」と書いた旨の書面を事前に届けましょう。

PTAによっては「役員に当たっても異存はありません」など委任状をとっているところもあります。

「くじ引き」「ジャンケン」などで決定するのであれば、結果は運次第となってしまいますね。

選出対象者が多く、なおかつ事前に連絡があれば、休んでいる人は考慮しようかといった展開もあるかもしれませんが、ほとんど期待はできないでしょう。

なるべく選出の際は、休まないように体調管理に気を付けましょう。

・「家計を支えています」

PTA会合に出席するので会社を欠席するといった理由だけで、白い目で見られてしまうこともあるこのご時世です。

そういった背景から「一家の稼ぎ頭」でバリバリ働いている場合のみ、役員を免除をしてもらえることが多いようです。

・「日本語があまり上手くありません…」

外国籍の方が役員のメンバーにいる場合は、「言葉の壁」の問題がからんできます。

外国の方々は比較的ボランティア精神に富み、積極的に活動をかって出てくれる方も多い反面、一緒に活動していく他の役員の負担が重くなり嫌がられることが多いのだそうですよ。

・「子どもが不登校で」

たいていはそういった方は、保護者会に参加されないようなことが多くなっています。

子どもが不登校で学校に来ていないのに、PTA役員のみ強要するような形になってしまうのは……といった気遣いをされることで、実質的に除外されることも多くなっています。

もし仮に断る場合にも、下手な断り方は諸刃の剣です。

バレた瞬間に周りからの評価は一気に下がり、最悪の場合は孤立することにもなりかねませんので注意しましょう。

4. PTA役員の免除規定に該当しない場合は辞退不可能?

PTA役員に絶対になりたくない時の裏技があります。

「PTA役員なんて絶対にやりたくない」という方は、下記のような方法で断るのもひとつでしょう。

しかし、これはあくまで最終手段になります。

最悪の場合には、いくら嫌だからといってもひどすぎる…と周りから引かれてしまったり、ママ友付き合いからはぶかれてしまうというような危険性もあります。

それを理解した上で、こちらの手段は「周囲から孤立しても気にならない人」のみお試しください。

・断り方その1

「家族(主に夫)が反対している」と押し切る

「私は役員になっても良いと思っているが、夫に反対されていて無理で、夜間の外出なども制限されているのでPTA役員として活動をするのは厳しい」というように、自分はやる気があるけれど、夫の許可が降りずに役員が出来ないといった「夫を悪者に仕立て上げる」作戦で断りましょう。

・断り方その2

「絶対やらない」宣言

「役員は絶対に引き受けません。もし選任されたとしても会議も不参加ですし、仕事もする気はありません」と最初から宣言してしまいましょう。

他のメンバーも、仕事をしないようなPTA会員は迷惑になってしまうので、役員からは実質的に除外されることになりますが、あなたの評判はガタ落ちすることを覚悟して下さい。

卒業までの期間に周囲からの陰口や白い眼に耐えられるのであれば試してみるのも良いでしょう。

いずれの断り方にしても、道徳的にどうなの?といった部分もあるのであまりおすすめしません。

5. まとめ

お子さんがいる親ならば、必ず通るべき道であろうPTA役員。

ですが、正当な免除理由や辞退すべき理由があるのであれば、自身の生活を犠牲にしてまで役員の仕事をする必要はありません。

もし今回ご紹介した例に当てはまる方は、すぐにでもPTA規約を確認してみましょう。