物件の購入・賃貸契約をする際、内見をしてから物件を決定するというお客様がほとんどですよね。
しかし、自社管理物件以外を内見するためには、管理会社に物件の内見予約をする必要があります。
その予約をネット上で簡単に行える「内見予約くん」というサービスがあります。
今回は、内見予約くんの概要・利用するメリットについて紹介していきます。
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このページでわかること
1.【内見予約くん】どんなサービス? 特徴は?
1-1. 不動産会社の手間がかかる内見
内見予約くんとは、イタンジ株式会社の運営する「Cloud ChintAI」という人工知能(AI)を組み込んだシステムの5つの主な機能のうちの1つです。
内見予約くんは、物件の内見予約をインターネットで自動で行ってくれるシステムです。
オンライン上で予約・確定ができ、効率良く内見予約を行えるのが最大の特徴です。
従来の内見予約は、予約希望者にとっても不動産会社にとっても、大変手間のかかるものでした。
まず内見予約希望者が、不動産会社に電話をかけ、内見可能な時間帯に予約をします。
次に予約を受けた不動産会社が、その物件の管理会社に連絡をし、管理会社が他の内見希望者と時間がバッティングしていないかと鍵の情報(キーボックスの暗証番号など)を確認し、不動産会社に伝え、予約が確定します。
その後にやっと、内見希望者を物件に案内できるというものでした。
このように、内見予約には多くの工程が必要なため、不動産会社、内見希望者、不動産管理会社全員に手間がかかるのですす。
特に、内見の予約件数が大幅に増える1~3月にかけては、不動産会社と管理会社は対応に追われ、内見希望者は予約が取れないといったケースも散見されていました。
1-2. 不動産仲介会社と不動産管理会社のお互いにメリットがある
内見予約くんは、不動産会社と不動産管理会社の手間を解消してくれるサービスです。
不動産会社がこれまで、電話とファックスで行っていた内見予約作業や鍵の情報の確認などを、インターネット上で自動的に行なってくれます。
内見予約及び確定が、24時間365日可能となります。
内見予約くんは完全に自動で行ってくれるので、不動産会社にとっては電話で対応する時間が省かれ、その時間を接客にあてることができるようになります。
また、内見予約くんを用いることで内見予約の重複も無くなります。
さらに内見希望者にとっては、内見の予約がネット上で素早く済むので、互いにメリットが大きいのが内見予約くんです。
1-3.セキュリティ対策もされている
内見予約くんは、電話をかけてきた不動産会社の電話番号を調べ、宅建免許番号を保持しているかどうかを特定し、不正業者の場合は自動でブロックしてくれます。
そのため、詐欺に悪用されることはないと予想されます。
近年、不動産会社を装って不正に入手した物件の鍵の情報をもとに、物件を不正な商品・金銭などの授受に利用する犯罪が増加しています。
しかし、内見予約くんはこのような不正業者も特定しブロックしてくれます。
1-4. 内見予約くんの特徴
それでは、内見予約くんの主な特徴を見ていきましょう。
- スムーズな内見の予約が可能
- 内見日重複といったトラブルが起きない
- 詐欺被害などに遭わない
- 電話・メールで対応する時間が少なくなる
といったことが挙げられます。
不動産会社と内見希望者の両方にメリットがありますね。
2. 内見希望者のメリット
それでは、内見希望者のメリットを説明していきましょう。
2-1.内見希望者の3つのメリット
・素早く効率よく内見予約できる
まず何より、スムーズに内見予約ができます。
24時間365日予約ができるので、不動産会社の営業時間を気にしたり、予約可能かの連絡待ちをする必要がありません。
・詐欺などの被害に遭う恐れが低い
また、前述の通り詐欺などへの被害も防ぐことができ、安心して内見予約ができます。
・内見日重複などのトラブルが発生しない
内見日が重複してしまうというようなトラブルも発生しないため、ご自分の希望日時を選択することができます。
3. 不動産会社からも喜びの声続出!
内見予約くんは、不動産会社にとっても嬉しい機能が多く付いています。
例えば、図面・申込書のダウンロード機能、フリーレント、アンケート機能、利用価値のある情報の告知機能など、実際に助けてくれる機能があります。
電話・メール・FAXへの対応時間が減ったり、予約重複といったトラブルが減ったりすると考えられます。
ですから、不動産会社にとっても大きなメリットがあります。
4. Cloud ChintAIの内見予約くん以外の4つの機能
また先述した通り、内見予約くんはCloud ChintAI(クラウドチンタイ)の5つの主な機能のうちのひとつとなります。
他の4つの機能には、どのようなものなのかいついても説明しておきます。
4-1. AIチャット機能
AIチャット機能は、最初から使用できるようになっている無料機能です。
仲介会社・不動産管理会社間との打ち合わせをチャットでできます。
また、あまり難しくない簡単な質問に関して、AIが自動で応答してくれます。
これらにより、情報伝達にかかるコストを削減ができます。
4-2. オートマーケティング機能
オートマーケティング機能は、AIが管理している物件を、仲介会社の所属エリアに応じて提案してくれます。
また、自動的に新着物件・条件が変更された物件を紹介してくれます。
4-3. ぶっかくん
ぶっかくんという機能があります。
こちらはオプション機能になります。
ぶっかくんは、不動産仲介会社からくる物件確認への問い合わせを、自動で応答するシステムです。
このシステムは24時間365日対応可能で、物件確認の電話の反響を記録してくれます。
また、自動音声のガイドの項目も豊富にある中から、自由にカスタマイズすることができます。
4-4. 申込受付くん
申込受付くんもオプション機能になっています。
こちらは、入居申込書をインターネット上で受け付けてくれるシステムとなっています。
お客さまが、入居申込に関する必要な情報をウェブサイト上で入力すると、その情報を仲介会社・管理会社間で共有することが可能となります。
この機能により、入居申込書提出から入居審査までに必要なやり取りの効率化・時間を削減することができるようになります。
不動産会社にとっては、どの機能もそれぞれ仕事の効率化・様々なコストの削減につながります。
最も効率化したい仕事に関して、これらのシステムを導入してみるとよいかもしれません。
5. 部屋探しに人工知能(AI)導入する意味
それでは、なぜ部屋探しに内見くんを含んだCloud ChintAIなど人工知能(AI)が導入されるのでしょうか?
一番の目的は、情報の伝達コスト削減のためです。
内見予約くんの機能の中には、メッセージ機能が備わっている種類があります。
内見希望者、すなわちお客さまからのお問い合わせをAI(人工知能)が返信する機能が備わっています。
学習を繰り返させることで、お客さまからのお問い合わせのおよそ4割に自動で返信できます。
また、人間はどんなに気を付けていてもミスしてしまうことはありますが、機械は正常に働いている限りミスすることはありません。
6. まとめ
今回は、内見予約くんについて、その特徴やメリットなどを紹介してきました。
内見予約くんは、内見希望者・不動産会社のどちらにとってもメリットがあります。
内見希望者にとっては、素早く・効率的に内見の予約が可能であること、詐欺被害に遭いにくいということ、機械が自動で行ってくれるのでミスによるトラブルが発生しないことが利点として挙げられます。
不動産会社にとっては、電話・メール対応の時間を削減すること、仕事の効率を向上させること、ミスによるお客さまとのトラブルを防ぐことができるということ、などが利点として挙げられます。
内見希望者、不動産会社ともに今後ますます利用が増えていくでしょう。




