マンションで虫が出ないのは何階から?高層階と低層階の違いをチェック!

マンションでは「どの階を選ぶのか?」も悩みどころですよね?

特に虫が苦手な人の場合、「出来るだけ虫が出ない階がいい」と考えるのは当然です。

ではマンションの場合、何階を選べば虫が出ないのでしょうか?

今回は高層階と低層階の違いも含めて、あなたが気になっているマンションの虫事情を詳しく解説していきます。

 

1. マンションで虫が出ないのは何階から?

マンションで虫が出ない場所を選びたいという時、まず知っておいてほしいのは「絶対に虫が出ない階はない」ということです。

ただしどの階を選ぶのかによって虫が出る確率や種類に違いがあります。

 

1-1. どの階であっても避けられない「蚊」の存在

蚊は厄介な虫の代表です。

一度部屋の中に入り込むと、独特の羽音が耳元に聞こえるだけで不快になります。

またきちんと網戸をしみていたとしても、気が付かないうちにどこからか入り込んできます。

もちろん蚊が飛ぶことが出来る高さには目安があります。

一般的にマンションの3階部分までが自力で飛ぶことが出来る高さの限度といわれています。

ところが3階以上でも蚊に悩まされている人は多いです。

その理由の一つが「エレベーター」です。

エレベーターは高層マンションの住人にとっては生活をする上で欠かせない設備ですよね?

でもこの限られた空間は蚊にとってもお気に入りの場所なのです。

エレベーターは密閉された空間ですから、人が乗れば空間中の二酸化炭素の量が増えます。

二酸化炭素は蚊の好物ですから、その場所に入る隙があれば迷わず入り込んできます。

さらにエレベーターの中には蛍光灯がつけられていますよね?

これも蚊にとってはうれしい設備です。

特に夜間は光に集まる習性があるので、昼間よりも夜の方が入り込みやすいのです。

こうしてはまんまとエレベーターに潜り込んだ蚊は、住人たちの知らないうちに高層階へとたどり着きます。

たどり着いた先に蚊の繁殖に適した場所がなければ被害はありませんが、ほんの少しの水たまりがあるだけでも卵を産み付けることが出来るのが蚊ですので油断はできません。

特に高層階のバルコニーではガーデニングを楽しむ人も多いので、気が付かないうちに蚊の繁殖場所となる水たまりが出来てしまっています。

ほんの小さな水たまりでも蚊は卵を産みますので、高層階であっても大量発生の可能性があります。

だから「蚊」は状況次第でどの階でも出る可能性があるのです。

もっとも低層階と高層階を比較するならば、高層階になるほど蚊が出る確率は下がります。

 

1-2. 一般的に10階以上になると虫の出没率は下がる

虫が出ない階を探したいというあなたの想いもわかりますが、いろいろな事情を考えてみると「マンションだからと言って虫が出ないわけではない」というのが実情です。

ただし虫の出没率が下がる目安はあります。

一般的にマンションの10階以上では虫はあまり出なくなります。

たとえば「ゴキブリ」の場合、部屋への侵入経路の多くが排水管です。

そのため低層階ではどんなに対策をしても完全にゴキブリの侵入を防ぐことは難しいです。

その代わり10階以上になると排水管を通ってゴキブリが部屋に入り込むリスクが減ります。

ただし1度部屋の中でゴキブリの姿を見かけたならば、部屋のどこかにゴキブリの巣があると考えなければいけません。

ですから入居前に徹底的にゴキブリ駆除対策をし入居後もこまめに対策を続けていれば、ほとんどの場合10階以上でゴキブリに遭遇することはなくなります。

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1-3. コバエは掃除次第でどの階でもブロックできる

部屋の中で見かける虫の中で厄介なのが「コバエ」ですよね?でもコバエは家の中で発生します。

つまり「外から侵入するものではない」ということです。

ハエの場合は外から部屋の中に入り込むので、一度入り込んだら「その場で駆除する」「部屋の外に出す」のどちらかで対処できます。

でもコバエは食べ残しや生ごみから発生します。

つまり「家の中に原因がある」と言えます。

ですから高層階であってもきちんと生ごみなどの処理をしていないとすぐにコバエが発生します。

その代りちゃんと処理をしていれば、低層階であってもコバエをブロックすることはできます。

もしも徹底して対策をするのであれば、家庭用生ごみ処理機を使う方法もあります。

これならばコバエが発生する前にごみを処理することが出来ますし、ごみの量も減るのでエコにもなります。

 

2. マンション1〜3階(低層階)は虫が出やすい

マンションの低層階では、入居前の段階から徹底的に虫対策をしていないと大変なことになります。

 

2-1. ゴキブリは一度部屋に入り込んだら完全駆除が難しい

低層階でよく出るゴキブリは、一度その姿を部屋の中で見かけた時点で駆除をしても遅いです。

ゴキブリの生命力はすさまじく、種類によっては成長して脱皮した殻を食料にして成長するものもあります。

さらに厄介なのがサイズの大きい「クロゴキブリ」ではなく、小型の「チャバネゴキブリ」の方です。

色が小さく行動範囲が狭いのですが、身体が小さいのでほんのわずかな隙間からでも部屋の中に侵入してきます。

例えばエアコン設置の穴にほんの少しだけ隙間があるとしましょう。

実はこのわずかな隙までもチャバネゴキブリは部屋の中に入り込みます。

さらに室外機と共に外に設置されるエアコンのドレンホースも、チャバネゴキブリにとっては格好の侵入経路です。

ドレンホースの先は屋外に置かれますが、ホースをたどっていくと部屋の中のエアコンにたどり着きます。

つまり誰にも知られずにホースを通ってエアコンに潜り込み、隙を見て部屋の中に入り込んでくるのです。

さらにゴキブリは部屋の中の排水溝からも侵入してきます。

特に見落としがちなのが室内洗濯機置き場の排水溝です。

排水を流すためのホースと排水溝の間に隙間があれば、これはゴキブリの侵入口として十分な隙間です。

しかもこの場所は一度洗濯機を設置するとよほどの事情がなければ動かして掃除をすることが出来ません。

つまりこの場所を中心に巣を作れば、人間に見つかることもほとんどありません。

キッチンのように至る所に駆除剤が置かれているわけでもないので、ゴキブリにとっては天国のような場所といえます。

 

2-2. マンション1階は庭にたくさんの虫が潜んでいる

マンションの1階のメリットといえば専用の庭がありますよね?

専用の庭があると、戸建て住宅でなければできない庭造りが楽しめます。

ただし戸建て住宅と同じように庭があるということは、マンションではほとんど見ることがないいろいろな種類の虫もいるということです。

そのためマンション1階ではゴキブリや蚊などマンションで見られる一般的な虫よりも、ムカデやミミズ、トカゲのほかに名前の分からない大小さまざまな虫に悩んでいる人が多いです。

自然が身近にあるからこその悩みではありますが、虫が苦手な人にとってはこの環境はとても歓迎できるものではありませんね。

 

2-3. 2・3階は飛んでくる虫が多い

地面から離れている2・3階もマンションの中では「虫が多い階」になります。

ただマンション1階とは違い、2・3階の場合は「飛んでくる虫」に悩んでいる人が多いです。

中でもよく耳にするのが「蚊」「ハエ」「ゴキブリ」です。

どの虫も羽があります。

その上飛ぶことが出来ます。

ですから玄関からの侵入をガードしても、窓やベランダから部屋の中に入り込んできます。

また部屋の隙間をふさいだとしても、どこかにわずかな隙間や穴があれば入り込んできます。

特に問題なのが「網戸」です。

網戸が付いているのはベランダに面したドアや壁の窓などが多いですが、それぞれの場所によってドアや窓を開ける頻度は変わります。

ほとんど開けない場所であればそれほど問題はありませんが、頻繁に開閉する場所は網戸の破れや隙間ができやすいです。

ところが「ほんの少しだから大丈夫」と思っていると、虫たちはそのわずかな隙間から入り込んできます。

しかも入り込んだ虫が部屋の中で巣を作ってしまえば、それからは巣ごと駆除しなければならなくなります。

しかも虫の飛翔高度の目安がマンションの3階程度なので、4階以上よりも虫の侵入率は高いです。

こうしたことも含めると「2・3階までは虫が出やすい」と考えておくべきでしょう。

 

3. 虫が出やすいマンション・部屋の6つの特徴

3-1. 川が近くにある

川の近くのマンションは虫が出やすいです。

水辺に卵を産み付ける虫の中には、部屋で遭遇したくない「蚊」も含まれています。

蚊は水の流れがない場所でも卵を産み付けます。

しかも孵化してから蚊に成長するまでの期間はわずか10日です。

これだけ短期間のうちに成長するうえに、1度の産卵で約200個の卵を産みます。

これを知っただけでも「川の近くのマンションは虫が出やすい」ということはわかりますよね?

 

3-2. 風通しが悪く日当たりが悪い間取り

風通しが悪い間取りの場合、部屋の中の湿度が高くなります。

部屋の中で遭遇したくない虫たちの多くは「じめじめしている」「日当たりが悪い」という場所が大好きです。

少しでも入り込めばすぐに巣を作り、どんどん繁殖していきます。

一度巣が出来てしまうと、そのあとで何匹駆除しても原因である巣が駆除できない限り虫は増え続けます。

 

3-3. 築年数が古いマンション

部屋の中で虫を見つけるということは、部屋のどこかに隙間が出来ていることが考えられます。

新築マンションの場合は、すべてが新しいですからこうした心配はいりません。

ただし中古マンションの場合は、経年劣化によって部屋のあちこちが傷んできます。

もちろん見える部分の補修は簡単にできますが、厄介な害虫たちは見えない隙間から部屋の中へと侵入してきます。

ですからマンションといっても築年数が古いほど虫が出やすい(虫を見かける回数が増える)のが実情です。

 

3-4. ベランダでガーデニングをやっている

意外と盲点になっているのがベランダです。

高層階ではガーデニングでよく見かける害虫がほとんど来ません。

ですから虫が苦手な人でも「高層階では安心してガーデニングが楽しめる」と考えている人も多いです。

でもそこに落とし穴があります。

高層階にも蚊が紛れ込んでくることはあります。

紛れ込んだ蚊があなたの自宅のベランダに出来た水たまりを見たとしたら「これはいい産卵場所だぞ!」と思います。

何しろ高層階なので天敵に襲われる心配は全くありません。

しかも人間にも気づかれずに卵を産むことが出来ます。

さらに定期的に植木やプランターに水やりをしてくれるおかげで、水がなくなるということもありません。

わずかな水たまりがあれば蚊は成長できますし、孵化して10日もあれば成虫になります。

ですから卵が産み付けられればあっという間に大量発生です。

これは怖いですよ!

 

3-5. 屋外にごみ箱を設置

コバエ対策のために屋外にごみ箱を設置していると、そこがその他の虫の繁殖場所になってしまうことがあります。

マンションで見かける虫も、繁殖をするにはエサとなるものが必要になります。

エサがなければ卵を産んでも意味がありません。

ところが害虫といわれる虫の多くが、家庭で出る生活ごみをエサにしています。

しかも屋外にごみ箱があるということは、気温の上昇とともにごみも腐敗していきます。

この腐敗臭も虫を引き寄せる一つの原因になります。

 

3-6. 近くに飲食店がある

ゴキブリなどの害虫から大切なマンションを守りたいのであれば、飲食店が近くにあるマンションは選んではいけません。

特にゴキブリは思っている以上に行動範囲が広いです。

わずかな隙間があればどこからでも部屋の中に入り込んできますし、ゴキブリ自体は飛ぶことが出来るので飲食店に隣接していなくてもマンションに入り込んできます。

「飲食店が近くにあるけどどうしてもこのマンションがいい」というのであれば、確実に高層階を狙ってください。

さすがのゴキブリもマンションの高層階に入り込むのは至難の業です。

ですからどうしても飲食店近くのマンションに住みたいというのであれば、購入価格が高くても高層階を選ぶのがおすすめです。

 

4. 知っておきたいマンションの虫対策3選

4-1. 高層階でも虫用殺虫剤は常備する

低層階と比べると間違いなく虫の出現率が低い高層階ですが、一度部屋の中に入り込んでしまうと高層階であっても虫たちの巣穴になることがあります。

そうならないためには、「見つけたらその場で駆除」が最も即効性がある方法です。

スプレータイプの殺虫剤であれば、虫に直接噴霧するだけですぐに駆除できます。

しかもほとんどの殺虫剤が虫から少し離れた位置で使用できますので、叩いて駆除するよりも手軽にできます。

 

4-2. 宅配便にも要注意

部屋の中に入り込む虫の中には、宅配便のダンボールにくっついて部屋の中に入り込むものもいます。

ほとんどの場合その大きさが2㎜程度なので、見ただけで虫の存在を確認することは難しいです。

ですから宅配便を玄関で受け取ったら、その場でダンボールをはたきましょう。

小さな虫なので表面をはたくだけでも簡単に振り落とすことが出来ます。

その上で部屋に持ち込めば、玄関より先に虫が入り込むことはありません。

もちろんはたいた後の玄関の掃除も忘れずに行いましょう。

そのままにしておけば虫は床を這って部屋の中へと移動してきます。

 

4-3. 室内に植木鉢は置かない

部屋の中にグリーンがないと寂しいという人も多いでしょうが、植木鉢ほど虫の温床になりやすい場所はありません。

例えば日中は日当たりの良いベランダに置き、夕方に部屋の中に入れたとしましょう。

この手間は植物にとっては最高です。

でも植物の葉の裏や土の中に隠れている虫たちにとっても最高といえます。

特に植木鉢に隠れている虫たちは日光を苦手としていません。

むしろ自由に動き回れるようになるので、エサを取るために活発に行動します。

そして寒くなる夕方には温かい室内に戻してもらえるのですから、生育環境としては最高です。

つまりマンションで植物を育てているつもりが、植物と一緒に厄介な虫まで育ててしまっているというわけなのです。

これはイヤですよね?

もしもどうしても植物がある暮らしがしたいのであれば、虫が苦手なハーブ系の植物を育てるのがおすすめです。

ハーブにも種類がありますが、マンションでよく見かける虫が苦手なハーブもあります。

こうしたハーブを選んで育てれば、緑がある暮らしを維持しながら虫対策もできますよ。

 

5. まとめ:虫が心配な方のマンション選びのコツ

マンションで虫が心配な場合は、マンション内部のチェックはもちろんですがマンションの周辺環境のチェックの方がより重要です。

虫は自然界の生き物ですから、周りの環境に大きく左右されます。

虫の繁殖場所が近くにあれば、どんなに条件の良いマンションでも入居後に虫で悩まされることになります。

しかも虫が出る原因が周辺環境と関係しているのであれば、入居後にどんな対策や駆除をしても思っているような効果は出ません。

絶対に失敗しないマンション選びをするためにも、虫が苦手な人は「部屋の中」「ベランダ」「周辺の環境」の3つは徹底的にチェックしてくださいね!