マンション駐車場に空きなし…困った時の2つの対処法とは?

前向きに検討している分譲マンションの駐車場に空きがなかった!

そんなこともあります。

マンションには駐車場が付いているイメージがありますが、全てのマンションの全ての住戸に駐車場が振り分けられているという訳ではありません。

マンションの駐車場が空きなし状態の場合、車を持っている人はどういう対処をしているのでしょうか。

1. マンション駐車場が空きなしの場合の対処法

購入しようと思っている分譲マンションが、駐車場空きなし状態の場合は、マンション敷地内の駐車場利用が出来ません。

分譲マンションでは、新築購入時に駐車場の利用希望者を対象として駐車場の抽選を行うことが多いですが、少し購入の時期がずれて購入した場合などは、抽選会が終わってしまっていることもあります。

抽選会で全ての駐車場が埋まってしまった場合は、駐車場が空きなし状態となり、駐車場を利用することが出来ません。

また、中古で購入した場合にも、駐車場に空きがないと駐車場の利用が出来ません。

<マンションの住戸と駐車場の関係>

マンションなどの集合住宅の場合、駐車場の設置義務として建築基準法上はありません。

しかし、多くの自治体では条例によって駐車場の設置率を定めており、多くの集合住宅には基準を満たす台数分の駐車場が設けられています。

例1:東京23区の場合

東京23区の場合は、一定規模を超える商業地域に建設されているマンションだと、基準床面積350平方メートルあたり駐車場が1台です。

そのほかの自治体では、マンションの戸数を基準として駐車場の数を定めていることが多いです。

例2:大阪市

大阪市の場合は、商業系の地域に建築されている住戸が70戸以上の大きなマンションの場合、1戸あたりの専有面積が35平方メートルを超えるケースでは、駐車場の数は40%以上でなければならないと定められています。

分譲マンションと駐車場の関係としては、郊外にいくほど駐車場の設置台数は多くなる傾向があります。

郊外は土地を広く取れる分、駐車場の設置基準も厳しくなって行きますので、住戸数の100〜110%の駐車場が確保されています。

戸数に対して100〜110%の駐車場であれば、1つの住宅に1台以上の駐車場が確保される場合もありますが、駐車場率が100%以下のマンションでは、マンションの敷地内の駐車場を利用できない場合があります。

マンション入居のタイミングによっては、マンションの駐車場が空きなしの状態である可能性もあるのです。

1-1. マンション駐車場の空き待ち

マンションの駐車場が、住戸に対して100%用意されていない場合は、マンションの敷地内の駐車場が利用出来ない可能性も高いのです。

その場合、敷地内の駐車場の空き待ちを申し込みします。

空き待ちをすると言っても、いつ駐車場が空くかはタイミング次第ですので、数ヶ月で空く場合もあれば、5年以上かかる場合もあります。

その間、車の保管場所に困りますので、敷地内の駐車場の空き待ちを申し込みながら、外部の駐車場と契約することになります。

忘れた頃に、「駐車場の空きが回って来ました」という連絡が来るということも多いですが、敷地内の駐車場は何かと便利ですので、購入時点で駐車場が空きなし状態なら、空き待ちをする人がほとんどでしょう。

1-2. マンション外の駐車場を探す

購入を検討している分譲マンションの駐車場が空きなし状態の場合は、マンション外部の一般月極駐車場を借りることを考える必要があります。

分譲マンションの駐車場は、戸数に対して100%の駐車場台数が用意されている場合は、駐車場の月額賃貸使用料は比較的割安な価格に設定されていることが多いです。

しかし、100%以下で戸数分の駐車場を確保出来ていないマンションの場合は、マンション外部の一般月極駐車場の相場と変わらないことが多いです。

毎月支払う月額の賃貸使用料だけ見れば、外部の月極駐車場を借りても金額的な負担はさほど差はありません。

しかし、外部の月極駐車場は、敷金や保証料金を支払うことが多いのと、不動産仲介会社への仲介手数料が発生するケースがあり、その分初期負担の費用は多くなってしまうので注意しましょう。

また、外部の駐車場を借りる時も、賃貸アパートなどを借りる時と同様に、保証人が必要になったり、審査があったりすることが多いです。

住まいと同様に、審査に通らなければ駐車場を借りることは出来ません。

2. マンション駐車場の空きなし物件を選ぶ3つのデメリット

マンション駐車場の空きなし物件は、車の所有者にとっては様々なデメリットがありますので、ご紹介していきます。

2-1. 何年も駐車場の空きなし状態が続く可能性がある

マンションの住戸数に対して、駐車場の割合がかなり少ないマンションの場合の「空きなし」状態では、駐車場の空きが回ってくるまでには、かなりの年数を要することも多々あります。

たとえば、駐車場の割合が100%、もしくはそれ以上の台数を確保出来ているマンションであれば、駐車場の空き待ち(キャンセル待ち)を申し込みしておいて、しばらくの間近隣駐車場を使っていれば、空きがどこかで出てくる可能性は高いです。

それも、マンションの総戸数が多ければ多いほど、駐車場の空きも出やすくなるでしょう。

しかし、総戸数が30以下など少ないマンションの場合で、駐車場の割合が100%未満であると、駐車場は常に空きなしかキャンセル待ちが長く続いている状態です。

空きが回ってくることも少ないため、近隣の駐車場をずっと借り続けることになる可能性があります。

マンション駐車場の空きなし物件を選ぶときは、「敷地内の駐車場は何年か使えないかもしれない」と言うことを覚悟しておきましょう。

2-2. 外部の駐車場を借りると、荷物の出し入れが苦痛

マンションの敷地内の駐車場が空きなし状態であれば、車を持っている人は、外部の駐車場を借りることになります。

その分敷金や保証金がかかることも多いですが、日常使いの際に、自宅から駐車場まで時間がかかってしまうと言うこともデメリットです。

特に雨の日や荷物が多い日など、駐車場までの行き来が困難に感じることも多いでしょう。

また、小さいお子さんがいる家族などは、お子さんの具合によっては駐車場まで行くことも一苦労です。

保育園の送り迎えがある人などは、車の乗り入れが毎朝毎夕のことになりますので、出来るだけ負担のない形を取れることがベストです。

駐車場の空きなし物件を選ぶときは、家族のスタイルなども考慮して選ぶようにしましょう。

2-3. 空きが出ても、車のサイズと合わない場合もある

駐車場の空き待ちをしていても、駐車場のサイズと自分の所有する車のサイズが合わないこともあります。

古いマンションの駐車場の場合、そこまで駐車スペースを広く取っていないこともあります。

すると、ちょっと大型の車であれば、ラインギリギリになってしまうことも…

そうなると、隣の駐車場の車との兼ね合いで、出し入れが非常に困難である場合は、せっかく空いた駐車場に止められないなんてこともあるのです。

駐車場スペースの問題は、ドアの開閉時に接触があったりすると、隣の駐車場の人とのトラブルに発展することもあります。

駐車場の空きなしとともに、駐車場のサイズと自分の車のサイズはマンション入居前にしっかり確認しておきましょう。

3. マンション駐車場「空きなし」物件を選ぶ時は慎重に!

マンション駐車場の空きなし物件についてご紹介しました。

車を持っている人にとって、駐車場は住まいを選ぶ上でも重要なポイントですが、マンションの駐車場は、全住戸分の駐車場を確保出来ているところばかりではありません。

マンションを購入する際は、駐車場の空きなし状態のマンションに入るだけの価値があるのか、外部の駐車場を借りても日常で問題はないのかなど、十分に検討の上進めていくようにしましょう。

 

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