住みたいマンションが決まったら、次は何階のお部屋にするかを選ぶことになります。
同じマンションであっても、何階のお部屋を選ぶかによって、騒音や防犯性などの住み心地に違いがあります。
家賃については、低層階は安く、高層階は高いという関係になっています。
家賃が予算内におさまり、かつ、納得できる条件のお部屋を選ぶことになるでしょう。
家賃が多少高くても高層階に住みたいと考えているかた、その理由は何でしょうか。
「ゴキブリが出るのが嫌だから」というかたは要注意です。
マンションの15階に住んでいても、ゴキブリが出ることはあるのです。
今回は、マンションの15階にゴキブリが出る理由やゴキブリの侵入経路について解説します。
また、侵入の可能性を減らすことに役立つ対策もご紹介しますので、ぜひ取り入れてみてください。
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このページでわかること
1. マンション15階でもゴキブリは出る!侵入経路とは?
ゴキブリは、上から下に向かって落下することはできても、下から上に向かって飛ぶことはほとんどできないと言われています。
ゴキブリが飛んでいるところを見たことがあるというかたもいるかもしれませんが、それはおそらく羽を広げて落下している姿が飛んでいるように見えたのでしょう。
このことから考えると、マンションの15階に住んでいれば、ゴキブリが出ることはないはずです。
しかし、ゴキブリの主な移動手段は、飛ぶことではなく這って歩くことです。
実は、これがマンションの15階にゴキブリが出る理由なのです。
高く飛ぶことはできなくても、非常に速いスピードで歩くので、15階でゴキブリに遭遇しても不思議ではありません。
それでは、ゴキブリはどうやってマンションの15階までやって来るのでしょうか。
マンションの外壁を登っているゴキブリを見たという話は聞いたことがないですよね。
ここからは、ゴキブリの侵入経路について解説していきます。
1-1. 1つ目の侵入経路は、玄関
玄関のドアを開けた際に人間と一緒にゴキブリが侵入することもありますし、ドアポストがついているマンションなら、そこから侵入できます。
玄関のドアの下には、意外にもすき間があいている場合があり、そのすき間から侵入する可能性もあります。
ゴキブリは、ほんの少しのすき間でも通り抜けることができますから、油断できません。
15階の玄関前にゴキブリがいるなんて考えられないと思うかもしれませんが、ゴキブリが人間と一緒にエレベーターに乗って15階まで来ることもあります。
また、すき間から侵入するという点では、窓も同じです。
ベランダにいるゴキブリが窓のすき間から侵入してきます。
1-2. 2つ目の侵入経路は、排水管
排水管は下水道とつながっていますが、下水道は暗くて湿度が高いので、ゴキブリがたくさんいます。
お部屋には、排水管を通すための穴が開いていて、この穴は排水管の太さに比べて大きいことが通常なので、排水管と穴との間にすき間があいているのです。
排水管を伝ってきたゴキブリは、このすき間からお部屋に入ってきてしまうというわけですね。
1-3. 3つ目の侵入経路は、エアコン
エアコンの中にゴキブリが入っていることを想像すると恐ろしくなりますが、エアコンの掃除をしていたらゴキブリが出てきたという事例は少なくないようです。
ベランダにエアコンの室外機がありますが、ゴキブリはその排水ホースを伝ってエアコンに入り込みます。
エアコンの中は暗くて湿度が高く、ゴキブリが好む環境なので、人間が見つけるまでずっとエアコンに入っていることもあります。
また、エアコンのフィルターに卵を産み、ゴキブリが繁殖してしまう場合もあります。
1-4. 4つ目の侵入経路は、換気扇
換気扇の構造上、お部屋の中と外がつながっているので、そのすき間からゴキブリが侵入してくるのです。
換気扇は台所、浴室、トイレにありますが、台所の換気扇は特に注意が必要です。
こまめに掃除をしていないと油汚れがひどくなり、油が好物であるゴキブリを寄せ付けることになってしまうからです。
1-5. 5つ目の侵入経路は、段ボール
スーパーに置いてある段ボールや宅配便で届いた段ボールには、ゴキブリの卵がついている可能性があります。
段ボールの中はゴキブリが好む環境が整っているので、倉庫にいるゴキブリがそこに保管されている段ボールに卵を産み付けていることが多いのです。
ゴキブリの卵はとても小さく見えにくいので、段ボールについていてもなかなか気が付きません。
ゴキブリの5つの侵入経路を解説しました。
マンションの15階に住んでいてもゴキブリの侵入の可能性はあるということがお分かりいただけたでしょう。
次に、侵入の可能性を減らすための対策をご紹介します。
2. マンションの15階でもご用心!おすすめゴキブリ対策5選
2-1. 玄関口付近に屋外用のブラックキャップを設置する
ブラックキャップは、ゴキブリ対策グッズとして有名です。
室内用と屋外用がありますが、玄関口付近に設置する場合は雨や風に強い屋外用を使用してください。
ブラックキャップは、ゴキブリの好きな匂いを発しておびき寄せ、毒エサを食べさせます。
毒エサを食べたゴキブリが巣に戻ると、そのゴキブリだけでなく巣にいる他のゴキブリも死ぬというしくみになっています。
ゴキブリの好きな匂いを発するということから、近づいてくるゴキブリを増やす原因になってしまうのではないかと考えるかもしれません。
しかし、好きな匂いを発する範囲はブラックキャップ1個につき約5㎡なので、遠くのゴキブリをおびき寄せることはありません。
ブラックキャップの効果が持続するのは約半年間なので、半年ごとに買い替えが必要ですが、屋外用のブラックキャップは8個入りで600円程度で購入することができ、それほどお金がかかりません。
また、ベランダに設置しておけば、窓からゴキブリが侵入するのも防ぐことができます。
2-2. 排水管の通り穴のすき間をふさぐ
排水管の通り穴のすき間にガムテープを貼るか、専用のパテを使ってふさぎましょう。
上で説明したように、ゴキブリはほんの少しのすき間でも通り抜けることができるので、すき間を完全にふさぐことができるパテを使いたいところです。
しかし、賃貸契約終了時には元の状態に戻すことが必要なので、ガムテープを貼るほうが無難です。
ただ、後から形を変えられるパテもあるので、それを使用してもよいでしょう。
2-3. エアコンの排水ホースにドレンキャップを取り付ける
エアコンの排水ホースはドレンホースと呼ばれるので、ドレンキャップという名称になっています。排水ホースの太さに合ったドレンキャップを選んでください。
排水ホースにほこりが溜まったままドレンキャップを取り付けると水が詰まる原因になるので、取り付ける前に排水ホースの中をきれいにしておきましょう。
2-4. 換気扇に虫よけフィルターを取り付ける
虫よけフィルターにはいろいろな種類があるので、換気扇用のものを使いましょう。
ほこり汚れを防止する効果もあります。
換気扇が止まっているとゴキブリが入りやすくなるので、換気扇は常につけておくのがおすすめです。
台所の換気扇はこまめに掃除して油汚れがないようにしましょう。
2-5. 段ボールは風通しのよい場所に保管する
段ボールはできるだけお部屋に入れないのが正解ですが、保管する必要がある場合が出てくるかもしれません。
そんなときは、ゴキブリの好む風通しの悪い場所を避け、風通しのよい場所に保管するようにしましょう。
引っ越しの際に荷物を運ぶために使った段ボールは、引っ越しの忙しさからお部屋の中に放置しがちです。
早めに荷物を取り出し、段ボールは処分しましょう。
3. まとめ
マンションの15階でもゴキブリ対策は必要です。
今回ご紹介したゴキブリ対策を実施することももちろん大切ですが、お部屋を清潔に保つこともとても大切です。
床に落ちている髪の毛、洗面台やお風呂の排水溝に詰まっている髪の毛をそのままにしておくと、ゴキブリが出やすくなってしまいます。
定期的な清掃を心がけ、ゴキブリが出る可能性を少しでも減らしましょう。




