マンション10階の住み心地|5つのメリット・4つのデメリットをチェック!

マンションに住みたいと思うとやはり高い階層での暮らしに憧れますよね。

最上階とまではいかなくても、せっかくマンションに住むなら10階くらいは狙ってみたいと感じる人が多いと思います。

でも、マンション10階の実際の住み心地はどうなのでしょうか?

ここではマンションの10階の住み心地をメリット・デメリットに分けて解説しています。

10階以上の階層にも同じことがいえるので、高層階での生活を検討している人はぜひ参考にしてください。

思わぬメリットや見落としていたデメリットがあるかもしれません。

1.【結論】マンション10階の住み心地は良い?悪い?

マンション10階の住み心地は多くの人がよいと感じていることが分かっています。

高層階ならではの快適さはもちろん、人気が高いエリアの高層階になれば優越感を得ることができるというのも大きな要素のようです。

とくに新しいマンションは最新設備も充実しており、住んでいる人の質もよいことから住み心地・安全性のどちらも高いレベルでの満足度を得ることができます。

しかし、住み心地は好み・家族構成・マンションの造りなどによって全く感じ方が変わってきます。

例えば高層階ならではの眺望のよさは多くの人にとっては素晴らしいものですが、高所恐怖症の人にとっては大きなデメリットになります。

また、ダストシュートがないマンションだとゴミ捨ての手間がストレスになったり、エレベーターが遅いと毎朝イライラしてしまったりするかもしれません。

住み始めてから後悔しないためには、生活環境とマンションの設備をよく吟味して、デメリットもしっかりと把握した上で自分や家族にとってプラスになる住み心地かどうかを各自で判断することも重要です。

2. マンションの10階に住む5つのメリット

自分たちにとってのマンション10階の住み心地を考えるために、まずは一般的なメリットを見ていきましょう。

10階というと高層階といわれる高さになるので、3階程度までの高さとは大きく違う点がありそれがメリットになることが多いです。

2-1. 解放感があり景色を楽しめる

やはりマンションの10階やさらに上の階層に住むメリットとして一番に挙げられるのは景色のよさです。

10階というと30mほどの高さになるので、高層ビルが多い地域でない限りは大半の建物が眼下になり、遠くまで景色を楽しむことができます。空を見るときも建物や電線に邪魔されないというのも嬉しいですよね。

また、外からの視線も気にならないのでとても解放感があるというのも大きなメリットといえるでしょう。

周辺環境やマンションの造りに左右される部分ですが、バルコニーでも人目を気にしないで済むというのも10階ならではです。

2-2. 日当たり・風通しがよく洗濯物を干しやすい

低い建物だとどうしても近隣の建物の影になったり、風が遮られたりすることが多く、季節によっては日照時間が大幅に減って洗濯物が生乾きになってしまうこともありますよね。

住み始めたころは問題なかったのに、途中で近くにビルが建って日照時間が減ってしまうということも考えられます。

10階の高さだと太陽の光が遮られることはほとんどなく、風もよく通るので洗濯物がとてもよく乾きます。

最上階や角部屋であれば更に日当たりも風通しもよくなり、洗濯物の心配はほとんどなくなるでしょう。

もちろん洗濯物以外にもバルコニーの家庭菜園や植物を育てるのにも好条件になります。

2-3. 厄介な害虫が出にくい

夏場になると増えてくる蚊やハエは10階の高さまでは上がって来ることができません。

住民に紛れてたまたま入り込んでしまうことがありますが、それもほんのわずかなので10階の高さでは蚊・ハエに悩まないといえるでしょう。

寝ている時に聞こえてくるプ~ンやいつの間にか刺されている苛立ちが少ないというのは嬉しいですね。

ゴキブリやクモなどのように狭い場所に入り込んでしまう虫は出現する可能がありますが、高層階は密閉率が高いので低層よりもはるかに遭遇する確率は低くなります。

虫が苦手な人にとっては大きなメリットといえます。

2-4. 街の騒音が気にならない

10階は地上から30mほどの高さになり、これだけ離れていると人の足音や車の音はかなり小さくなります。

クラクションやサイレンなどの大きな音は届きますが、窓を閉めてしまえばとても静かに生活をすることができます。

利便性を求めて駅や繁華街の近くに住んだものの、騒音が酷くて住み心地が悪いと感じる人が多いですが、そういった問題も10階の高さであればほぼ心配ないといえます。

利便性と静かな生活を同時に手に入れられるのも10階ならではのメリットです。

2-5. 空き巣に対して強い

マンションの多くは防犯カメラやセキュリティシステムを導入しており、犯罪に対して一軒家よりも強いです。

しかし、1階は狙われることが多く、空き巣被害の多くは1階~2階の登りやすい階層に集中しています。

10階の高さになると壁面を上ることはほぼ不可能で、正規のルートを通らないと入り込むことが困難です。

住民に紛れた侵入の恐れはありますが、それでも空き巣やその他の犯罪に対して強いと考えられます。

3. マンション10階に住む4つのデメリット

マンションの10階にはいろいろなメリットがあることが分かりましたが、反対にデメリットもあります。

メリットにばかり目を向けず、以下のデメリットがあることもしっかりと理解しましょう。

3-1. 災害時の影響を強く受けてしまう

高層階に住む上で一番考えておかないといけないのが災害時、特に地震が発生したときの対処です。

10階以上の高さは地震の影響を受けやすく、エレベーターも停止する可能性が高いので上下の移動が長時間できなくなる恐れがあります。

それを考慮して避難経路の確認・水や食料の備蓄・家具の固定など、低層階よりも地震に対しての意識を高めておく必要があります。

3-2. 地上まで下りていく手間がかかる

10階からエレベーターを使って地上まで下りていく場合は、平均すると1分ほどの時間がかかります。

しかし、朝の混雑時や設置されているエレベーターの台数によってはもっと長く待つ必要があるので、急いでいる時はかなりストレスになります。

また、ゴミ捨てやちょっとした買い物に行くときも毎回エレベーターを使い、地上まで下りるという時間が余分にかかるので、一軒家や低層階での暮らしに慣れていると手間に感じてしまうかもしれません。

3-3. 低い階層よりも暑くなりやすい

意外と見落としがちなのですが、10階やそれ以上の高さは暑くなりやすいです。

断熱性と気密性が高いマンションであればほとんど気になりませんが、地上よりも高くなればなるほどに外気温は高くなっています。

そのため、エアコンが効きにくかったり、電気代が高くなったりする可能性があります。

3-4. 落下の危険性を考える必要がある

10階に限ったことではありませんが、高い階層に住む場合はバルコニーからの落下の可能性が必ず付いてきます。

住民が落下する事故だけでなく、干してあった洗濯物や置いてあった植木鉢など、落下して下を通る人や別の階層の人を傷つけてしまう恐れもあります。

4. マンション選びのコツ!10階の部屋の住み心地まとめ

マンションの10階は多くのメリットがあり、特に眺望のよさと解放感に憧れる人が多いです。

確かに多くのメリットがありますが、住んでみないとわからないデメリットも少なからずあります。

初めて高層階に住むことを考えている場合は、ここで解説したメリットと合わせてデメリットもよく考えてみてくださいね。

メリットの多さよりも、「耐えきれないデメリットがないか」ということに重きを置くとマンション選びの失敗が少ないです。

快適な生活のために焦りは禁物なので、じっくり吟味してみてくださいね。