暖かい季節になると遭遇率が高まると言われているゴキブリ、遭遇したくないですよね。
賃貸マンションの10階に住むことを検討しているあなた、「ゴキブリは高くは飛べないし、10階ならゴキブリが出ることはないだろう。」と考えていませんか?
実は、マンションの10階でもゴキブリが出ることはあるのです。
今回は、マンションにおけるゴキブリの侵入経路と、ゴキブリが出る可能性を低くするための対策をご紹介します。
おすすめ賃貸マンション情報
このページでわかること
1. マンション10階でもゴキブリは出る!侵入経路とは?
ゴキブリは、なぜこんなにも嫌われているのでしょうか。
もちろん、見た目がよくないというのもありますが、それだけではありません。
ゴキブリは人間に害を与える害虫のひとつであり、食中毒などの病気の原因となる病原体を運んでくるからです。
ゴキブリは下水や地中などの不衛生な場所を移動するので、その過程で病原体が付着します。
マンションのお部屋にゴキブリが入ってきた場合、その病原体が私たち人間に感染するおそれがあります。
ゴキブリ自体が病原体による害を受けることはなく、人間界に病原体をまき散らしていくのですから、ゴキブリが嫌われる理由がよくわかりますね。
マンションの高層階に住めば、ゴキブリが出ることはないという話を聞いたことがあるかもしれません。
確かに、ゴキブリは高く飛ぶことができないので、低層階と比べれば出る可能性は低いと言えます。
しかし、高層階では出ないと断言することはできません。
ゴキブリが人間と一緒にエレベーターに乗って移動することもあるのです。
マンションの築年数によっても、ゴキブリとの遭遇率は異なります。
築年数の古い物件では、見えない部分がひび割れしている場合があり、そのすき間からゴキブリが侵入してくることが考えられます。
ただし、築年数が新しい物件にはゴキブリが出ないと言い切ることはできません。
高層階でも、築年数が新しくても、ゴキブリが出る可能性があるのはなぜでしょうか。
それは、ゴキブリにはいろいろな侵入経路があるからです。ゴキブリの侵入経路は、大きく2つに分けられます。
ひとつ目は、マンションの構造上お部屋の中と外がつながっている場所です。
これはイメージしやすいでしょう。
排水管、換気扇、窓のすき間などいろいろありますが、とにかく中と外がつながっている場所から侵入してきます。
2つ目は、人間が外から中に持ち込んだ物についてくるという方法です。植木鉢、段ボールなど、いろいろな物についています。
ゴキブリがついていたらお部屋に持ち込む前に気が付くに決まっている、と思うでしょうが、卵の状態で持ち込み、お部屋で孵化することもあります。
ゴキブリは、直接卵を産むのではなく、卵鞘という卵の入れ物を産みます。
卵鞘には40個ほどの卵が入っているので、卵鞘がついた物をお部屋に持ち込めば、一度に40匹ものゴキブリを持ち込んだことになってしまうのです。
それでは、ゴキブリの侵入経路をひとつひとつ説明していきます。
1-1. 排水管
マンションの排水管は地面から最上階までつながっているので、ゴキブリが排水管を伝って10階まで登ってくる可能性は充分考えられます。
台所のシンク下の扉を開けると、排水管の通り穴にすき間があいていませんか?
このすき間から侵入してくるのです。
1-2. 換気扇
換気扇は、お部屋の中と外の空気を入れ替えるために外とつながっているので、回していないときはゴキブリの侵入経路になります。
1-3. 窓のすき間
ゴキブリは、1.5mmのすき間があれば侵入できると言われています。
網戸を閉めていたとしても侵入してくることがあります。
1-4. 植木鉢
ご存知かもしれませんが、ゴキブリは暗くて暖かい、湿気の多い場所を好みます。
植木鉢の中はそのような環境が整っているので、お店で購入した植木鉢にゴキブリが入っていたり、ベランダに置いている植木鉢にゴキブリが住みついていることがあります。
1-5. 段ボール
宅配便で届いた段ボールには、ゴキブリの卵がついているおそれがあります。
宅配業者の倉庫にゴキブリがいて、段ボールに卵を産んでいる場合があるからです。
段ボールの中は、植木鉢と同じようにゴキブリの好む環境が整っているので、引っ越しの際にお部屋に持ち込む段ボールにも要注意です。
ゴキブリの侵入経路は、予想以上にたくさんあって驚かれたのではないでしょうか。
マンションの10階でも油断できませんね。侵入経路を把握したら、次は対策です。
2. マンションの10階でもご用心!おすすめゴキブリ対策5選
2-1. 排水管の通り穴のすき間をふさぐ
台所のシンク下、洗面台の下、ベランダなどに排水管の通り穴があります。
ホームセンターで売っているパテを使って、通り穴のすき間をふさぎましょう。
上で説明したように、ゴキブリは非常に狭いすき間からでも侵入してくるので、完全にふさいでおくと安心です。
ただし、賃貸契約が終了したときに原状回復をする必要があるので、固まらないパテを使うか、事前に大家さんに相談してみましょう。
2-2. 換気扇を常に回し続ける
換気扇を回していると、すき間からゴキブリが侵入してこなくなります。
換気扇は、換気をしたいときだけ回すものだと思っているかたもいるかもしれませんが、24時間回し続けていても問題ありません。
電気代は1ヶ月あたり数百円しか変わりません。
2-3. 窓にすき間テープを貼る
すき間テープは100円ショップでも売っています。
スポンジタイプと起毛タイプの2種類がありますが、起毛タイプがおすすめです。
すき間テープを貼ると、ゴキブリだけでなく、蚊やハエなどの小さな虫の侵入も防ぐことができます。
また、すき間風が入ってこなくなるので、保温効果や防音効果が得られるというメリットもあります。
すき間テープを貼るときは、その箇所をきれいにしてから貼るようにしましょう。
汚れていると剥がれやすくなるからです。
2-4. 植木鉢の受け皿の水をこまめに捨てる
ゴキブリは水がないと生きていけませんが、ほんの少しの水さえあればしばらくはエサがなくても生きていけるほどの強い生命力を持っています。
水が多い場所は、どうしてもゴキブリが出る可能性が高まります。
植木鉢を置かないことが一番効果的ですが、どうしても置きたい場合は受け皿にたまった水をこまめに捨てるように心がけましょう。
ゴキブリはミントの香りが嫌いなので、ミントの植木鉢を一緒に置いておくのもおすすめです。
2-5. 段ボールはすぐに捨てる
宅配便が届いたら、玄関で段ボールを開けて中身を取り出し、段ボールはすぐにごみ置き場に捨てに行くことを習慣にしましょう。
引っ越しの際の段ボールは、新品のものを使うようにします。
スーパーに「ご自由にどうぞ」と置いてある段ボールには、ゴキブリの卵がついているおそれがあるからです。
なお、引っ越し業者を利用する場合には、新品の段ボールをもらえることがほとんどです。
新しいお部屋に段ボールを運び込んだら、できるだけ早く荷物を取り出し、段ボールを捨ててしまいましょう。
3. まとめ
せっかく新しいお部屋に引っ越しても、ゴキブリが出てしまったら嫌な気分になりますよね。
マンションの10階に住めばゴキブリに遭遇しなくて済む、と思っていたかたは、10階でも出る可能性があることを知ってがっかりしてしまったかもしれません。
しかし、ゴキブリの侵入経路を把握し、それに合った対策をしておけば、出る可能性を低くすることができます。
今回紹介したゴキブリ対策は、赤ちゃんやペットがいる場合でも安心して実践できる方法です。
あまりお金がかからず、すぐにできるものばかりなので、ぜひ今日から実践してみてください。




