持ち家の売却を決定した場合には、必要な手続きやステップがいくつかあります。
その中でも重要なことが、購入を検討している人からの『内覧』や『内見』です。
賃貸物件を探している場合でも、実際に家やマンションの下見をしてから契約に移ります。
一戸建ての購入を決定するには、賃貸物件よりも念入りな内見をする人がほとんどです。
不動産屋に持ち家の売却を依頼したら、内見で好印象を持ってもらえるように準備を進めておきましょう。
必ず実行しておきたい事前準備や内見申込みへの対応の仕方、注意点などを紹介します。
このページでわかること
1. 家の売却に失敗しない内見・内覧時の対応方法とは?
家の購入は金額の大きさに加え、生涯暮らす場所の決定でもあることから、多くの人が慎重になります。
特に中古物件を購入する場合には、新築物件を購入する以上に見る目が厳しくなりがちです。
売却を理想通りに進めるためには、事前準備と当日の対応がキーポイントです。
1-1. 事前準備
家の良さを判断するのに、大切なのは第一印象です。
家の顔となる玄関周りや家族が集うリビングに重点をおいて掃除をします。
必要に応じて、クリーニングやリフォームなどの修繕をしておきましょう。
一戸建てやマンションの購入を決定する場合には、間取りや設備、価格も重要ですが、周辺の生活環境も大切な判断材料です。
内見に来られる人の家族構成などが事前にわかれば、知りたいと思う情報を調べて準備しておきましょう。
1-2. 内見申し込みへの対応
内見の申し込みがあったときには、可能な限り相手のスケジュールに合わせるようにしましょう。
日程が合わなかったことで、違う物件の内見予約が先になってしまうことがあります。
あなたの家が第一候補であっても、内見の予約が後回しになったことで、別の物件の購入を決めてしまう可能性もあります。
内見の予約申込みをしようと思ってくれたということは、かなり興味を持ってくれていると言えます。
好感を持ってくれている内見希望者の希望に合わせるように、対応していきましょう。
1-3. 内見当日の対応
玄関先に新しいスリッパを用意して、温かい印象を与えるようなお花を飾っておきましょう。
決定権は内見者にあるとは言え、知らない家にお邪魔するのはやはり緊張するものです。
緊張をほぐして好印象を感じてもらうために、ホッとできるようなお迎えをしましょう。
家を購入するために内見にきますので、家の状態や設備の見学に加え、実際に生活をする場合の近隣の様子も確認しておきたい条件です。
買い物ができる場所や子供が通う学校、信頼できる病院など、生活をする上で必要な豆情報を伝えることができるように準備しておくと喜ばれます。
また、内見を上手に進めるポイントとして、内見時の応対は家族の内ひとりが担当します。
男性よりも女性の方がより好印象を与えますので、『奥さま』が最適です。
特に戸建の場合には、家族で引っ越しを検討するケースが多く、内見時には女性目線の質問が目立ちます。
また男性に案内されるよりは、女性の方が物腰が柔らかく、質問しやすいことも挙げられます。
「それなら夫婦揃って出迎えたほうが良いのでは?」と、思われる人もいるでしょう。
夫婦そろって内見の応対をすると、答えにくい質問にその場で答える必要が出てしまいます。
まだはっきりしていないことやどうしようかと迷っていることを聞かれた時に、女性ひとりの場合には、「あとで主人と相談して返事をさせてください」と伝えることができます。
2. 売却物件に居住中なら内見・内覧会で注意すべき3つのポイント
内見者も生活していることを承知で見学に来ますが、好印象を与えるために大切なポイントを紹介します。
以下の3つに焦点を当てて、内覧日までに準備を進めましょう。
- 明るさ
- 広さ
- 清潔感
家の中に入った時の明るさによって、印象が大きく変わります。
窓の掃除を徹底して、外の明かりが十分に入るように工夫しましょう。
できれば電球は全て新しいものと取り替えて、明かりをすべてつけておきましょう。
内覧者が想像していたよりも広く感じることができるようにすることが大切ですので、荷物を徹底して減らします。
居住中の場合には当然ですが、生活に必要な電化製品や衣類、小物があります。
それでも可能な限り処分し、家の中を広くします。
内覧者が希望をすれば、備え付けのクローゼットや押し入れの中も見せることになります。
物が少なくスッキリとしていると、家の中が広く感じることができ、生活感が小さくなるので、好印象を与えるポイントです。
中古物件の場合には、特に水回りを徹底してきれいにしておきましょう。
浴室やトイレ、台所周りに清潔感があると、内覧者は安心します。
必要に応じてプチリフォームをしたり、アイテムを購入して清潔感と使いやすさをアピールしましょう。
3. マンションと一戸建ての内見・内覧対応の違い
一戸建てとマンションでは、内見時の対応に違いがあります。
戸建ての内見とマンションのケースの相違点を紹介しますので、大切な家を希望に近い形で売却していきましょう。
3-1. マンションを売約する時の注意点
マンションと一軒家との違いは、共用部分があることと隣近所が隣接していることです。
管理人の対応やエントランスなどの共用部分の決まりごと、駐車場や駐輪場の空き状況など応えられるように確認をしておきましょう。
両隣からの話し声や上と下に住んでいる人が立てる音がどのくらい響くのかも、マンションの場合には、気になるポイントです。
またマンションの内見時に盲点になりがちなのが、バルコニーです。
片付けきれなかった荷物をとりあえずバルコニーに置いてしまう場合もあるかと思いますが、バルコニーからの眺めや陽当りなども購入を決定する時の重要ポイントです。
余計な荷物は置かずに、きれいに掃除をしておきましょう。
3-2. 一戸建てを売却する時の注意点
一戸建ての場合には、お庭や車庫があることが魅力となり、内見に来ることがよくあります。
家の中や玄関周りだけではなく、車庫やお庭もきれいに片付けておきましょう。
庭に植木がある場合には、季節ごとにどんな花が咲くのか、どんな風景が楽しめるのかを紹介するとポイントが上がります。
車庫にはどのサイズの車が入るのかも、事前に調べておくと親切ですね。
戸建の場合には家周りのリノベーションも重要ですので、外壁や屋根、雨どいなどもしっかり整備しておきましょう。
4. 家を売却するために内見・内覧会でやってはいけない2つのこと
家の売却を決定し初めての内見を受け入れるときには、誰もが緊張しますし力が入りすぎてしまうと、あとから後悔することになりかねません。
2つのことに注意をして、内見当日を迎えましょう。
・ セールスマンになってしまう
「売りたい!」という気持ちが前面に出てしまうと、引かれてしまうことがよくあります。
聞かれたことには丁寧に答えるけれども、売り込みすぎに注意しましょう。
自然体でいることが一番ですので、購入者側の気持ちを考えながら、丁寧な応対に徹しましょう。
・ メリットだけを伝える
早めの売却を希望するあまり、デメリットについて触れないほうが良いのではと心配される人もいるでしょう。
いい部分をアピールすることも大切ですが、内見者にとって必要な情報であればデメリットも含めて伝えるようにしましょう。
言い出しにくかったデメリットが原因で契約直前に破談になってしまったり、契約してから大きな問題になったりするケースもあります。
デメリットに関しては、伝え方が肝心です。デメリットをカバーできる対策と合わせて、伝えるようにしましょう。
5. 家を売却するために大切な内見・内覧会のポイントまとめ
家の購入を決定するのに、インターネットの情報や不動産屋からの説明だけで契約する人はいないでしょう。
どんなに理想通りの物件であっても、最終決定は内見次第です。
家を売却するためには、内見や内覧で好印象を持ってもらうことが肝心です。
あなたの家を購入することで、幸せな未来が描けることが内見によって伝わるように心がけましょう。
そのためには、明るい印象と広々とした空間、中古物件の不安をかき消す清潔感が重要なポイントです。
そして、温かく迎えられることで、その家の購入が幸せな生活と結びつきます。
家の売却には、内見が欠かせません。
ポイントを抑えて準備をしたら、あまり力を入れずに自然体で内見日を迎えましょう。
参考/
家売り隊
『住みながら家を売る場合に失敗しないための「内覧のポイント14選」』
https://homenever.com/%E5%86%85%E8%A6%A7/
参考/
家売るキング
『ここまでやれば安心!家を売る前に知っておきたい内覧の全知識』




