賃貸物件の玄関床はコンクリート打ちっぱなしであったり、タイルがくすんでいたり、見た目が少し気になる状態になっていることがあります。
壁や収納をどんなに飾っても、床のせいで台無しになってしまうということも…。
そんな掃除しても落ちない汚れやくすみはできれば隠したいですが、賃貸物件だと気軽にDIYもできませんよね。
でも、便利なDIYお助けアイテムを使ったり、少し工夫をしたりすることで賃貸物件でも理想に近い玄関にすることができます。
ここでは賃貸物件の玄関にもできる床のDIYアイデアを5つ紹介しています。
DIY初心者や女性だけでもできる簡単なものが中心なので、玄関床を手軽に変えたいと思っている方はぜひ参考にしてみてくださいね。
このページでわかること
1.賃貸でもできる!玄関の床をDIYするアイデア5選
賃貸物件のDIYで一番の悩みになるのが「原状回復」ですよね。
入居時の状態にできるだけ近づけて返さないと原状回復費などを多く取られてしまうので、それを考えてDIYを控える人は多いです。
ここで紹介する5つのアイデアはそれを考慮し、退去時にさっと撤去できるものだけになっています。
1-1. 簡単で手軽なクッションシート
一番簡単で時間をかけずに玄関床をリフォームできるのはクッションシートや玄関シートを使う方法です。
市販のクッションシートを玄関の床に合わせてカットし、両面テープで床の上に貼っていくだけなので四角い玄関であれば30分もかからずに作業が完了します。
クッションシートや玄関シートは柄や材質など、種類がとても豊富なので目指す玄関の雰囲気に合わせて選べるのも嬉しいです。
ホームセンターやネットショップはもちろん、最近では100円均一にも売られています。
両面テープで接着すればはがすのも簡単なので、汚れたり別の柄に変えたりしたい時も手軽に交換ができます。
1-2. 置くだけのタイルはデザインが自由自在
タイルというと元の床をはがしたり、新しく貼ったりする作業が大変で賃貸物件には適さないイメージがありますよね。
でも、最近はタイルの下にプラスチックの締結部品(ジョイント)がついていて、ワンタッチで繋げて置くだけで使えるものが販売されています。
これなら床の上に置くだけなので賃貸物件にも使えます。
置くだけタイルのメリットはデザインが自由なことです。
色が違うタイルを組み合わせて模様を作ってもよいですし、設置と撤去がとても簡単なので季節によって色を変えてもいいですね。
ただし、基本的には真四角の形状なので斜めの部分がある玄関床には使えなかったり、隙間が目立ったりしてしまいます。
1-3. 複雑な形の玄関にはフロアタイル
フロアタイルはクッションシートに似ていますが、1枚1枚が小さめなので形が複雑な玄関にも使い易いです。
斜めになる部分があったり、凹凸があったりする玄関でも合わせてカットして貼りつけやすいので、隙間なくきれいに仕上げることが可能です。
土足用の素材のものや滑りにくい加工がされているものなど、機能面が豊富なのもフロアタイルの魅力です。
また、耐久性も非常に高いので玄関内に自転車を乗り入れる場合や、出入りが多いご家庭でも長く使うことができます。
1-4. 木材は切って並べるだけでも雰囲気UP
ホームセンターなどで木材を買ってきて、好きな色に塗って元の玄関床に並べるだけでウッドデッキのような温もりのあるナチュラルテイストの床が完成します。
ここまでに紹介したタイルやシートを使ったDIYよりも少し大変ですが、やはり本物の木材を使うと雰囲気や触れた時の感覚も全然違います。
木材を使う際に一番大変なのはカットですが、木材の取り扱いがあるホームセンターではカットをしてくれることが多いです。
必要な長さや厚みを予め測っておいて、カットはお任せしてしまえばあとは好きな色に塗って並べるだけでOKです。
釘やのこぎりを使わないので思っているよりもずっと簡単にDIYできますよ。
1-5. ベニヤ板とタイルを使ったDIY
最後は本気でオリジナルの玄関床を作りたい人向けのDIYアイデアです。
玄関床の形にぴったり合わせたベニヤ板を用意して、その上にボンドで好きなタイルを貼っていく方法です。
もちろんテープで貼れるタイルでもよいですが、耐久性を考えると1つ1つタイルを貼っていく場合はボンドがおすすめです。
この方法はタイル貼りだけでなく、木材やボンドでシートを貼り付けたい場合にも応用できます。
木材とタイルを組み合わせることもできるので、玄関床のデザインにこだわりたい人や、好みのシートがなかなか見つからない人はチャレンジしてみてくださいね。
1-6. 個性派!人工芝を置くのもあり
ホームセンターなどでもよく見かける人工芝は置くだけで元の床を隠すことができます。
外に使うイメージが強い人工芝ですが、耐久性もよく安価で入手もしやすいので賃貸の玄関床DIYにも使えるアイテムです。
木目調のインテリアや植物が多い玄関とはとても相性がよく、小さな庭のような雰囲気を出せます。
人工芝はプラスチックのジョイントが付いているタイプと、シートになっているタイプがあります。
ジョイント付きタイプはカットができないので、玄関床のサイズとぴったりにしたい場合はシートタイプをカットして両面テープで貼りつけるのがおすすめです。
2. 賃貸で玄関の床をDIYする便利グッズ
いろいろな賃貸物件の玄関床をDIYするアイデアをご紹介してきましたが、いずれの場合もきれいに仕上げるには正確なサイズの測定と、しっかりと張り付けることが重要になります。
その上でもっていると便利なグッズをいくつかご紹介していきます。
- メジャー
隙間ができて元の床が見えてしまうと不格好なので、正確な長さをはかるために用意しましょう。
- さしがね
さしがねはL字型の金属製の物差しのことで、直角に線を引きたい時に便利です。
シートをカットする時に重宝します。
- ローラーや四角い木材
タイルやシートを密着させるときにローラーや木材があるとしっかりと押さえつけられて仕上がりがきれいになります。
- 材質に合った強力な接着剤
ベニヤ板にタイルや木材を接着するDIYを行う場合は、材質に合った強い接着剤があると強度がアップします。
- 貼って剥がせる両面テープ
賃貸物件でのDIYの強い味方で、あらゆる面で活躍します。
シートやタイルに使う場合は強力なものがおすすめです。
- マスキングテープ
簡単に切ったり剥がせたりするので、目印や保護、仮設置用などさまざまな使い道があります。
- シールタイプの剥がせる壁紙シート
シールタイプのはがせる壁紙シートは、隙間を埋めたい時や床に合わせて壁も変えたい時にすぐに使えて便利です。
特にメジャー・さしがね・ローラー・木材は仕上がりに大きく影響するので用意するのがおすすめです。
床のDIYでは元の床が見えてしまうと不格好なだけでなく、ずれてしまうことがあるので耐久面でもよくありません。
できるだけ元の床とぴったりになるように寸法を測るときは丁寧にわずかなズレも発生しないように気を付けましょう。
3. 賃貸の玄関床をDIYする場合の注意点
玄関の床を賃貸でもDIYできることが分かると、さっそく試してみたくなってきますよね。
でも、材料を買ったりDIYを始めたりする前に賃貸物件ならではの注意点を知っておきましょう。
- 原状回復が必要になることを忘れない
賃貸物件は退去する時に入居時の状態に戻す必要があります。
はがせないような強力な接着剤で床材を貼り付けたり、ペンキで元の床を塗ってしまったりするようなことは避けた方が安心です。
高額の原状回復費を請求されてしまうかもしれません。
- 作業中に着く傷や汚れにも注意
スペースが少ない玄関で作業をすると、どうしても壁やドアにぶつかったり道具を当ててしまったりして、傷や汚れを付けることがあります。
危なそうな場合はビニールシートで保護を行うか、作業は広い部屋で行うようにするようにしましょう。
- ごちゃごちゃしすぎないように気を付ける
賃貸物件の玄関は小さめなことが多いので、床を派手にしすぎたり、逆に暗くしすぎたりしてしまうと今までよりも狭く感じて失敗することがあります。
玄関はすっきりとしていて明るい方が快適なので、色や柄を選ぶときは全体のバランスを少し意識するようにしましょう。
- 作業中は上下左右の住民に配慮を
ここで紹介したDIYはどれも簡単なものなので、大きな音や衝撃がでることはほぼありません。
ですが、作業中はいつもとは違う音が出やすいので、作業を行う時間帯は特に気をつけてくださいね。
- ペンキやニスを使う場合は換気を
音を気にするあまりドアや窓を閉め切ったまま作業をすることがありますが、ペンキやニス、接着剤などを使うときは換気をしないと危険です。
迷惑にならないようであれば玄関ドアは開け放ったまま作業しましょう。
- 余ったシートやタイルはすぐに捨てない
玄関床のDIYが終わってもフロアシートやタイルが少し余ることが多いです。
今は満足していても、床に合わせて壁やドアを変えたくなる可能性が高いので、あとで後悔しないようにしばらくは保管しておくとよいですよ。
4. まとめ
賃貸物件は原状回復がネックになってDIYがしにくく、特に床はいじることが難しいと考えがちですよね。
でも、ここで紹介したような元の床の上にかぶせるタイプのDIYは比較的自由にできるので、賃貸物件でも理想に近い玄関を作ることができます。
床のせいで雰囲気が壊れてしまう…と悩んでいる人はぜひ試してみてください。
手軽で失敗しにくいのはクッションシートを使った玄関床のDIYです。
クッションシートは入手しやすく、プリント柄もとても豊富なのできっと目指す雰囲気にマッチしたものが見つかるはずです。
設置方法も切って貼るだけでとても簡単なので、DIYが初めてだったり器用さに自信がなかったりする場合でも失敗しにくいですよ。
床のDIYはとにかく隙間を作らないようにしっかりと密着させることが綺麗な仕上がりのポイントです。
少し大きめにカットして仮設置をすることと、ハサミよりもカッターを使って滑らかな切り口にすることで失敗のリスクを下げられます。
各製品の使い方のコツを紹介している動画も多くあるので、DIYを始める前にイメージトレーニングするのもおすすめです。




