賃貸退去時の掃除はどこまで必要?費用負担を減らす5つのポイント

賃貸退去時の掃除はどこまで必要でしょうか?

引っ越しが決まった途端に気になるテーマですね。

賃貸の原状回復の基準についての情報をお伝えするとともに、費用負担を減らす5つのポイントをお伝えしたいと思います!

 

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1. 賃貸退去時に掃除はどこまで必要?

賃貸の退去時には部屋の掃除どこまで必要なのでしょうか。

国土交通省が定めたガイドラインによれば、部屋の「経年劣化」は貸主の負担であり、「通常の消耗」にあたらない部分は入居人の負担であるとされています。

通常の消耗にあたらないものとは、シミやカビ、油汚れや、サビ跡などを指します。

そのためにこれらの掃除をすることは入居人の負担で行うのが一般的ということになるでしょう。

もし、入居人がこれらの部分の掃除をしないまま退去してしまった場合には、業者によるハウスクリーニング費用を請求されてしまうことになるでしょう。

1-1. 賃貸退去時にしっかり掃除をするメリット

賃貸退去時にしっかり部屋を掃除するメリットとしては、敷金が多く戻ってくる可能性があることです。

賃貸を借りる場合には、一般的に数か月分の敷金を払っていると思います。

この敷金は「一時預かり金」のようなもので、その用途には

  1. 家賃滞納の場合の補填
  2. 故意・過失による破損の対応準備金
  3. 退去時の修繕費

などがあります。

賃貸を退去する際には、貸主が部屋の汚れや傷みなどを確認して過失による損害などがなければ、基本的には敷金の全額が返金される可能性もあるのです。

つまり、退去時にしっかり部屋の掃除を行うことで、貸主への印象を良くすることができます。

1-2. 賃貸退去時に掃除をしなかった場合のデメリット

賃貸退去時に掃除をしなかった場合のデメリットは、やはり敷金の返金が少なくなることがあるでしょう。

貸主は、部屋をいかに綺麗な状態で保つかを常に意識しています。

入居する側は普段意識することはありませんが、貸主にとって部屋は「商品」です。

入居人がしっかりとその部屋を原状回復させてくれるかどうかというのは商品管理をすることですので、必ずチェックが入ります。

もし、全く掃除をしないまま退去してしまった場合には、通常のハウスクリーニング代の他にも水回りのシミやカビなどの特殊クリーニングの追加請求をされてしまうこともあります。

そのため、必ず掃除をしてから退去のチェックを受けるようにするべきでしょう。

2. 原状回復で賃貸退去時の費用負担を減らす掃除のポイント5つ

ここでは、退去時の経費負担を減らす掃除のポイントを5つお伝えしたいと思います。

自分でもできる範囲の内容ですので、可能な範囲で実施するようにしましょう。

2-1. キッチンの油汚れを取る

退去時に最も気になるのが、ガスコンロと換気扇周りの油汚れです。

キッチンの油汚れを取る方法は大きく2つあります。

1つ目は油汚れ洗剤を使うことです。

この方法は簡易的に油の汚れを取ることが可能です。

2つ目は重曹を使った掃除です。

換気扇の取り外せる部分を重曹で溶いたお湯でつけ置きし、歯ブラシで汚れを落とします。

ガスコンロは、重曹を撒いて、水を含ませたキッチンペーパーで覆い、時間を置いてからキッチンペーパーで拭き取りましょう。

賃貸の退去時にはこちらの重曹を使った方法がおすすめです。

2-2. 水回りのカビを取る

水回りのカビを取るには、市販されているカビ取り洗剤を利用すると効果があります。

カビに液をつけておき、しばらく時間を置いてから水雑巾で洗い流すように拭き取りましょう。

換気は十分に行い、清掃する際にはゴム手袋とマスクをしっかりと着用するようにしましょう。

2-3. 家電製品を設置した跡のサビを取る

大型の家電製品を長期間設置しておくとサビがたまりやすく、ついてしまったサビの後はなかなか取ることが出来ません。

このサビ跡を取るには、食器用つけ置き洗剤か、酸素系漂白剤が効果的です。

使用する量には十分注意してサビ跡を除去しましょう。

2-4. カーペットの汚れを取る

カーペットがある賃貸では、汚れを取ることで非常にきれいな印象を与えることができます。

水性の汚れを取る場合には、カーペットの裏に布をあてて、歯ブラシを水に含ませて軽く叩くような落とし方が有効です。

また、アルコール除菌スプレーなども有効で、カビやシミなども薄くすることができます。

油性の汚れをとる場合には、汚れた部分に洗剤をつけ、水を含ませた歯ブラシで軽く叩くと効果があります。

洗剤が残らないように濡らした布で洗剤を落としましょう。

2-5. 部屋に余分なものを残さない

部屋に既存の物以外のものを残してしまうと、その処分費用も請求されてしまうため、既存の荷物以外は全て処分することです。

新しい入居人のためにすぐ使えるようなものを親切心から残しておこうと考える人もいますが、これは処分対象となります。

よくあるのが、照明器具です。

最初から照明器具が設置されていない賃貸などで起こるケースなのですが、自分で設置した照明器具を残しておいて撤去費用を請求されてしまう可能性もあります。

妙な親切心や気遣いをしない原状回復を目指しましょう。

3. まとめ

さて、今回は賃貸退去時の掃除はどこまで必要であるかを明確にし、費用負担を減らす5つのポイントをお伝えしてきましたがいかがだったでしょうか。

最後にまとめてみたいと思います。

  • シミやカビ、油汚れや、サビ跡を清掃しない場合にはクリーニング代を請求される
  • 掃除をすることで、敷金が多く戻る可能性がある
  • 部屋に余分な荷物を残して退去すると処分費用を請求されてしまう
  • キッチンの油汚れは重曹を使って時間を使って掃除を行う
  • 水回りのカビは専用洗剤を使ってとる
  • 家電製品を設置した跡のサビを取るには、食器用つけ置き洗剤か、酸素系漂白剤を使う
  • カーペットの汚れを取ることで部屋全体の印象を清潔にすることができる

退去時に掃除をしっかり行うことは、マナーでもあり、敷金が多く戻ってくる可能性があるため、掃除をする方のメリットが大きいでしょう。

気持ちの整理整頓を行うためにもぜひ実践してみてください。