
賃貸物件の初期費用は家賃だけではありません。
まとまった金額が必要ですので、合計金額を計算するとびっくりすることもあるでしょう。
経済的な負担を小さくするために、初期費用を安くする方法をお伝えします。
賃貸物件を契約する初期費用として、いくら用意しておけばいいのか、気になる人が多いのではないでしょうか?
お部屋を借りるときに家賃を払うことは当然ですが、敷金や礼金、手数料や前家賃などを足していくと大きな出費です。
賃貸物件の初期費用は、家賃の5倍ほどかかることが一般的です。
家賃の5倍ですので、8万円の物件では40万円必要になります。
少しでも出費を抑えるために考えられる方法を以下にまとめていますので、初期費用を安く抑えながら契約できる物件を探していきましょう。
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このページでわかること
賃貸の初期費用を安くする7つの方法
引越しをするときにも大きなお金が必要ですが、賃貸契約を結ぶときにもまとまった予算が必須です。
紹介する7つの方法を参考にしながら、お財布に優しい契約をしていきましょう。
①敷金や礼金の安い物件を探す
最近は、敷金も礼金もかからない物件が増加しています。
大家さんからすると礼金を契約時にもらえることはプラスの収入になり、敷金は退去時のリフォーム代などとして使用します。
それでも、空いている期間を長くするよりは、礼金をゼロにして入居者がすぐに決まることを選ぶ大家さんもいます。
敷金は原状回復のために預けるお金です。
入居時に敷金がなくても、退去時に支払いが発生することもありますので、事前に確認をしておきましょう。
②明確な提案で礼金を下げてもらう
以前は敷金と礼金は2カ月ずつ払うケースが多かったのですが、最近は全国的にこれらの支払いが見直され、金額も低くなる傾向にあります。
とくに関西方面では、礼金が安く設定されていますで、関東や九州方面から関西へ引越しをするときには、予算が抑えられます。
礼金として家賃の2カ月分を払っていたときなら、礼金を安くしてもらいたい希望を伝えやすかったでしょう。
すでに下がっている礼金をまた下げてもらうことは、お願いしにくいかもしれません。
それでも、築年数がたっている物件や駅から遠いために、借り手が見つかりにくいときには、交渉の余地はあります。
礼金を下げてもらいたいことを伝えるときには、具体的に提案をすると、大家さんも了承しやすくなります。
値引きだけを全面に出して交渉してしまうと、印象が悪くなることもあります。
物件がとても気に入っていることを伝えながら、礼金を安くしてくれたら来月から入居したいと思っているなど、明確な提案をしていきましょう。
③引越しの閑散期に契約をする
引越しのピークは年度が始まる3~4月と人事異動のある6月です。
この時期は多くの人が新天地へ引越しをします。貸し手市場になりますので、値下げ交渉をしても大きな成果は期待できません。
引越し日が自由に選べる場合には、ゴールデンウィーク明けの5月や7~8月などの閑散期に契約をすると、礼金や敷金の値下げ交渉がしやすくなります。
④仲介手数料の低い不動産会社に依頼をする
賃貸物件の仲立ちをしてくれたお礼に、不動産会社に手数料を支払います。
家賃の1カ月分が一般的ですが、仲介手数料を0.5カ月分に設定している不動産会社も増えています。
同じ物件でも紹介してくれる不動産会社によって、手数料が変わってきます。
事前のリサーチをきちんとすれば、大きく初期費用が抑えられそうですね。
また、不動産会社によっては、自社で賃貸物件を保有していることがあります。
その場合には『仲介』という作業はありませんので、仲介手数料がゼロになります。
⑤フリーレント物件から探す
フリーレント物件は、初期費用を大幅に安くできる賃貸物件です。
ただし、フリーレント物件には契約期間などに決まりがあり、規定よりも短い期間で退去すると違約金などが発生することもあります。
お得な部分だけに目を通すのではなく、契約内容をしっかり確認する習慣をつけることが大切です。
⑥不動産屋さんに依頼をする
インターネットを活用すれば、物件にかかる初期費用などの情報は自分で調べられます。
敷金や礼金がかからない物件、仲介手数料が低い不動産屋さんなど、かなりの情報収集が可能です。
それでも、本業である不動産屋さんの情報網にはかないません。
予算が限られ、初期費用が安い物件を探していることを不動産屋さんに伝えることもおすすめできる方法です。
可能な限り初期費用を抑えたいと思っている人は少なくありませんので、恥ずかしがらずに正直に希望を伝えてきましょう。
⑦分割払いを検討してみる
不動産会社によっては、初期費用の支払いにカードが使えることがあります。
一度に家賃5カ月分の出費はお財布に響きますが、分割払いができれば負担が小さくなります。
上手に活用すれば、ポイントが貯められます。
カードを使用して分割払いをする場合には、最終的に支払う合計額などを考慮しながら検討してください。
カードが使えない不動産会社もあります。
カード払いを希望するときには、早い段階で確認をしておきましょう。
賃貸の初期費用を安くするために知っておくべき初期費用の内訳
賃貸契約に敷金礼金が必要なことを知っている人は、多いかと思われます。
基本的なことは知っていても、不動産に関わることは地域色が強いために、地元と引越し先では慣習が異なることがあります。
初期費用の一般的な内訳をお伝えしますので、基本情報を確認しておきましょう。事前に情報を収集して、新天地で物件を探すときに参考にしてください。
賃貸契約時に必要な7つの支払いをお伝えします。
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翌月家賃 |
ほとんどの物件が前家賃制ですので、翌月の家賃を前もって支払います。 |
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日割り家賃 |
入居日から月末までの家賃を日数で割った金額です。6月29日に入居したときには、2日分を支払います。 |
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敷金 |
退去時に原状回復をするために使用されるお金です。家賃の1~2カ月分にあたるケースがほとんどです。 |
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礼金 |
大家さんへのお礼として支払いますので、敷金のように返金されることはありません。家賃の1~2カ月分が一般的です。 |
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仲介手数料 |
家賃の0.5~1カ月分が目安になり、不動産屋へ支払います。 |
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鍵交換費用 |
防犯面を考慮して、新しい鍵に付け替える費用です。オートロックの場合には、2~3万円かかります。 |
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火災保険料 |
火事や水漏れなどのトラブルが起こったときに必要になる損害保険です。ひとり暮らしなら1.5万円、家族なら2万円以上が相場です。 |
上記以外にも初期費用として、保険会社加入費用や消毒費用がかかることがあります。
賃貸の初期費用を安くす方法まとめ
いかがでしたでしょうか?
お伝えした7つの方法以外にも、お部屋の消毒を自分でしたり、格安な火災保険を自分で見つけることもできます。
理想の物件を探しながら、初期費用を安くする方法を同時進行で探っていきましょう。
また、初期費用は、家賃の5倍かかることが一般的です。
家賃が安い物件を見つけられれば、自然に初期費用全体が下がりますね。




