
引っ越しをするときには何かといろいろなお金がかかりますよね。
その中で、一番ツライ存在と言っても良いのが物件の「初期費用」ではないでしょうか。
ある程度まとまったお金になってしまいますし、“初期”費用というくらいですから、かなり早い段階での支払いが必要となります。
ただでさえ、引っ越し前後はバタバタとしてしまう時期ですし、クレジットカードの引き落としなと重なってしまうことも少なくないはず。
どうしても支払いのときに「お金が足りない、間に合わない!」なんていうことはありえるはずです。
このように、引っ越しのときにはいつもバタバタしてしまう、お財布がすっからかんで支払いが心配だという方は、この記事をお読みください!
この記事では、賃貸の初期費用の支払いについて解説しています。
いつまでに支払う必要があるのか、万が一間に合わない場合の分割払いの可否について詳しく知りたい方は、ぜひ、参考にしてください。
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賃貸の初期費用の支払いはいつまで?
これまで何回か引っ越しを経験した方でも引っ越し前後は何かとバタバタするので、言われるがままに料金を支払って、いつのタイミングで初期費用を払っていたか、記憶が曖昧になっている方も多いのではないでしょうか。
とは言え、賃貸の初期費用は大きな金額になってしまいますから、どのタイミングで、どれくらいの金額を支払っているのか、“今度こそ”きちんと把握しておきましょう。
初期費用の支払い期日は、審査後に決まる
賃貸の初期費用は、基本的に、審査の後に支払うことになります。
期日は不動産会社や物件の大家さんなどがそれぞれに設定しており、特に決まりがあるわけではありません。
しかし、契約キャンセルを防ぐために期日を短くしている場合が多く、審査後1週間から10日ほどであることが一般的です。
物件が決まり、不動産会社へ賃貸の申し込みをするときに、初期費用の支払いについての説明があり、「審査後〇日までに」などと指示されるはずですのでよく確認しておきましょう。
ただし、申し込みの段階では、まだ初期費用の金額はわかりません。
審査が通った後、不動産会社や管理会社が契約書や説明書などと一緒に請求書・精算書も作成します。
その中に支払わなければいけない金額と期日が記載されているので、確認してその通りに支払います。
(参考:不動産ハッカー https://fudousan-hacker.com/archives/3379)
賃貸の初期費用の支払いに間に合わない時の対処法
敷金・礼金をはじめ火災保険料や仲介手数料など、初期費用をすべて合わせると、家賃の4~5か月分ほどの費用が必要になります。
かなり大きな金額ですから、「指定された期日までに支払いが間に合わないかもしれない!」という方も少なからずいらっしゃるでしょう。
この場合、どのように対処すればよいのでしょうか。
ここでは、初期費用の支払いに間に合わないときの対処法を3つご紹介します。
①不動産業者に相談する
「支払いが間に合わない!」となったら、まずは不動産業者に相談してみましょう。
事前に相談しておけば、対応してもらえる場合もあります。
「給料が入れば支払えるけれど、今は給料日前で厳しい…」などの理由がある場合などは、支払い可能な日と合わせて、担当者に伝えてみましょう。
初期費用は、物件の審査に通った後、不動産会社などから支払い期日と金額が伝えられ、その通りに支払います。
しかし、先にもご説明したように、この期日は不動産会社や大家さんがそれぞれで設定しているもので、「いついつまでに支払わなければいけない」と法律で定められているわけではありません。
火災保険料や保証料、入居初月の前家賃なども初期費用に含まれていますので、入居日までには必ず支払う必要がありますが、逆に言えば、“入居日までに”支払えれば良いことになります。
賃貸物件の契約は簡単に結べるものではありませんし、次の人を見つけるのも非常に大変ですので、初期費用の支払い期日を短くすることで、急な契約キャンセルを防ぐ仕組みになっているのです。
支払いを遅らせてほしいと相談しても応じてもらえない場合も多いですが、きちんと説明しておけば、少なくともすぐに「今回の契約は、なかったことに…」となることはないでしょう。
初期費用の支払いが鍵の受け渡しの条件になっていることも多いため、支払いが遅れると入居日が先延ばしになることもあります。
また、あまりにも支払いが遅れてしまう場合や、期日が過ぎても無断で支払いのない場合には、契約自体が白紙に戻ってしまう可能性もありますので、十分注意しておきましょう。
②初期費用を分割で支払う
すべての物件ではありませんし、数も多くはありませんが、不動産会社や大家さんによっては、初期費用の分割払いをOKにしている物件もあります。
分割払い可のほとんどの場合は、次の項目でもご説明するクレジットカード払いです。
しかし、中には、大家さんが個人的に分割払いを認めている場合もありますので、「分割可」となっていなくても、一度相談してみる価値はあるでしょう。
ただし、手数料が必要な場合も多く、「指定のクレジットカード以外は不可」となっていることもあります。
また、初期費用すべてを分割にできるわけではなく、「敷金・礼金のみは分割可」など、初期費用の細目ごとに決められている場合もあります。
(参考: マイナビ https://news.mynavi.jp/article/20170908-938242/)
③初期費用をクレジットカードで支払う
ほとんどの場合、初期費用の支払いは現金一括、もしくは銀行振り込みとなります。
しかし最近では、大手を中心にクレジットカードに対応してくれる不動産会社、仲介業者も増えてきています。
クレジットカードでの支払いが可能であれば、すぐに現金が用意できなくても問題ありませんし、“一括支払いのみ”対応可であっても、カードによっては後から支払い回数を調整することもできます。
ただし、不動産会社・仲介業者で使えるカード会社が限られていることもあり、場合によってはクレジットカードの契約が必要なケースもあります。
また、支払い回数が増えれば増えるほど利子も増え、最終的な支払額が多くなってしまいます。
それに加えて、クレジットカードは引き落としの日が決まっており、支払日をずらすことはできません。
残高不足が続いて支払いが滞ると、ペナルティが課せられることもありますので注意しておきましょう。
「初期費用の後払いはできない」が基本!
賃貸物件契約に必要な初期費用は、基本的には後払いはできません。
初期費用の中には、敷金礼金の他にも火災保険料や保証料、入居初月の前家賃などが含まれています。
したがって、初期費用が後払いになるということは、“火災保険や保証がなく、家賃も支払われていないのに住まわせている状態”ということです。
実際には大家さんや物件のオーナーが費用の建て替えなどの負担をすることになりますし、非常にリスクの高い状態となります。
そのため、よほどのことがない限り、初期費用の後払いは断られると思っておいた方が良いでしょう。
(参考:賃貸の初期費用.com)
まとめ:賃貸の初期費用の支払い期限
賃貸の初期費用の支払い期限や、間に合わないときの対処法をご紹介しました。
引っ越しには何かと費用がかかってしまいますが、その中でもかなりのウエイトを占めるのがこの「初期費用」です。
初期費用の支払い期日は、通常、物件の審査に通ってから一週間~10日頃となっています。
ただしこれは、それぞれの不動産会社が独自に設定しているもので、厳密に定められているわけではありません。
もちろん、期日通りにきちんと支払うのが良いに決まっていますが、何らかの理由でどうしても支払いが間に合わないときは、不動産会社や大家さんに相談することで、応じてもらえる場合もあります。
また、最近ではクレジットカードでの支払いに対応している不動産会社も増えています。
クレジットカードで分割払いやリボ払いにすれば、まとまったお金がなくても契約が可能ですし、後から支払い回数を調整することもできます。
手数料や利子がかかるため支払う金額が増えてしまいますが、数か月に渡って金銭的な負担を分散できるというメリットがあります。
すべての物件で分割払いやクレジットカード払いができるわけではありませんので、初期費用の支払いに不安のある方は、担当者に相談して確認するようにしましょう。




