賃貸マンションでは騒音に関するトラブルが多くあります。
中でも床の音が響いて下の階の住人から苦情が出ることはよくあります。
しかし賃貸マンションですので、大掛かりなリフォームをすることはできません。
そんな時でもトライしてほしいおすすめの賃貸・床の防音対策をご紹介します!
原状回復でも問題のない賃貸マンション向け防音対策法を詳しく解説します。
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このページでわかること
1. 賃貸マンションにおすすめ!床の防音対策3選
1-1. 【小さな子どもがいるご家庭向け】ジョイントマット
小さな子どもがいると、部屋の中で走り回ったりテレビを見ながらジャンプしたりすることはよくありますよね。
こうした「走る音」「ジャンプする音」は小さな子どもであっても下の階にとても響きます。
とはいえ「安全な部屋の中くらい音を気にせずのびのびと遊んでほしい」というご両親の気持ちもわかります。
そんな時におすすめなのが「ジョイントマット」です。
ジョイントマットのメリット
ジョイントマットのメリットは「安い」「安全」「バリエーションが豊富」の3つです。
小さな子どもは夢中になっている時に思わぬところで転んでしまったり、ちょっとしたことで後ろ向きに倒れてしまうことってあります。
よほどのことがなければこうしたアクシデントで大けがをすることはないのですが、やはり見守る親の立場からすれば大泣きする子どもを見ると「どうにかしてあげたい」と思うのは当然です。
その点でもジョイントマットはおすすめです。
衝撃を吸収する効果がありますので、子どもがころんでも怪我をする心配がありません。
また食べ残しやお漏らしをしてしまったときにも、ラグマットやカーペットのような面倒な手入れも必要ありません。
さらに値段が安いので、子どもが1日の大半を過ごす場所にジョイントマットを敷き詰めてもそれほどコストはかかりません。
そしてなんと言ってもカラーバリエーションが豊富なこともとても大きなメリットにあります。
色をそろえてシンプルにアレンジするのも良いですが、子どもが好きなパステルカラーのジョイントマットを組み合わせて楽しいスペースにすることもできます。
しかもこのジョイントマットは「床の防音対策」の基本アイテムですから「とにかく苦情が来る前になんとかしたい!」というあなたにピッタリのアイテムです。
1-2. 【リビングルームを何とかしたい人向け】防音カーペット
リビングルームは家族が集まる憩いのスペースです。
人が集まるということは、いろいろな生活音がします。
リビングに移動するときの歩く音はもちろんですが、リビングに面するドアの開閉音やテレビの音なども下の階に響きます。
さらにリビングルームにダイニングテーブルが置いてある場合は、椅子を動かす音も意外と下の階に響きます。
だからと言ってせっかくの家族団らんのスペースで音を気にしながら過ごすというのはイヤですよね?
そんな時におすすめなのが「防音カーペット」です。
防音カーペットのメリット
防音カーペットは、一般的なカーペットとは違い「防音」に特化したカーペットです。
インテリアとして床に敷いてあるカーペットは、あくまでもインテリアとして特化しています。
ですからその厚みもほとんどが生活をしているうえで気にならない程度の厚みになっています。
でも一般的なカーペットの厚みでは、音を吸収する効果は期待できません。
やはり音をシャットアウトするためには、音や衝撃を吸収するための厚みが必要です。
その厚みが生活音を吸収し遮断してくれます。
もちろん最初は厚みをみて「これはちょっと…」という気になるとは思いますが、この厚みの威力は絶大です。
防音カーペットと普通のカーペットでは、音の吸収力は全く違います。
「さすがに全体に厚みが出るのはちょっと…」という場合は、特に音が気になる部分だけ防音カーペットを敷くという方法もあります。
たとえば「ダイニングテーブル周辺のみ防音カーペットを敷く」であれば、椅子の移動音のストレスから解放されます。
また移動の際に使う通路部分に使うというのもおすすめです。
防音カーペットは厚みがあるとはいえ、生活に支障が出るほどの厚さではありません。
ですから通路部分にのみ防音カーペットを使い、その他の部分はおきにいりのカーペットやラグマットを使えば部屋の印象を大きく変えずに防音対策をすることが出来ます。
1-3. 【夜中にしか洗濯が出来ない人向け】洗濯機用防音マット
最近の賃貸マンションでは、室内に洗濯機スペースがあることがほとんどです。
洗濯をするタイミングが日中であれば特に問題はないのですが、仕事やライフスタイルの関係でどうしても夜中にしか洗濯が出来ない人もいますよね。
でも洗濯機の振動は意外と床に響きます。
部屋の中にいても、洗濯機を動かしている時の音は気になるものです。
でも洗濯機の音は気になっても、部屋の中で洗濯機の振動が気になることはほとんどありません。
ところが下の階では洗濯機を動かしたときの音ではなく、動かすことによって起きる振動音の方の方が響きます。
賃貸マンションの水回りはコンパクトにまとめられています。
ですから「浴室」「トイレ」「洗面所」「洗濯機置き場」はほとんど近い場所に設置されています。
つまりあなたが夜中に洗濯機を動かしていると、その振動は下の階の浴室やトイレにも響いてしまうのです。
さすがに夜中のトイレやゆっくりとお風呂を楽しんでいる時に天井から振動が聴こえてくるのはあなたもイヤですよね。
そんな時にも防音マットはおすすめです。
洗濯機用防音マットのメリット
洗濯機の振動は意外と大きいです。
比較的少ない量を洗濯するのであれば振動も騒音ととられるほどまで大きくはなりません。
でもファミリーの場合や1週間分をまとめて洗濯する1人暮らしの場合は、洗濯機の振動もかなり大きいです。
この振動を響かせないようにするには、衝撃を吸収する防音マットが欠かせません。
洗濯機の振動は機械を動かすことによっておこるものです。
ですから動かしたときの衝撃を吸収しなければ防音対策とはなりません。
その点、衝撃を吸収する効果が高い防音マットはかなりの効果が期待できます。
2. 床の防音対策の効果
床の防音対策のメリットは「ご近所さんとの騒音トラブルを避ける」というだけではありません。
きちんと防音対策をすることによって、暮らし方にも違いが出てきます。
たとえば床に防音対策をしていない子どもがいるご家庭の場合、親はいつでも「部屋の中は走り回ってはいけません!」と注意し続けなければ家なくなります。
小さな子どもは「あれをしてはいけない」「これをしてはいけない」と注意されればされるほど、自分で物事を判断できなくなっていきます。
なにしろ子どもの仕事は「遊ぶこと」です。
その大事な遊びに「音が下の階に響くから」と言う理由でいろいろと制限されてしまえば、子どもたちの毎日はストレスだらけです。
もちろん小さな子供がいる家庭以外でも同じことが言えます。
普通に日常生活を過ごしていても「歩く音」「ドアを開ける・閉める音」「掃除機をかける音」「ダイニングテーブルの椅子を動かす音」などは必ず出てくるものです。
こうした音をできるだけ出さないように気を付けながら暮らすというのはとてもストレスがかかります。
でもきちんと床に防音対策をしていればこうしたストレスから解放されます。
ストレスがない暮らしは、健康で快適な暮らしにつながります。
この快適な暮らしを手に入れることが出来ることが、床の防音対策をする最大の効果だといえます。
3. 騒音に悩まされないための賃貸マンションの選び方
賃貸マンション選びの段階から防音対策を意識することはとても良いことです。
賃貸マンションは、見た目の印象は同じように見えても構造が違います。
あらかじめ建築の段階から防音対策がしかりとされている賃貸マンションであればよいのですが、「築年数の古いマンション」「家賃が相場よりも安いマンション」の場合は床の防音対策が甘いケースがよくあります。
ですから物件選びの段階で「床の防音対策がしっかりしている」という条件を追加しておくだけで、入居後の暮らし方にも大きな違いが出ます。
ちなみに小さな子供がいる場合は、「下に住人が住まない低層階を選ぶ」ということも騒音対策になります。
1階であれば下に住人がいませんから、床の騒音対策をしていなくても全く問題はありません。
2階であっても、1階部分が駐車スペースになっている場合は、下に住人がいません。
ですから1階と同じように床の音を気にせずのびのびと子育てを楽しむことが出来ます。
これは小さな子供がいるファミリーの間では定番の騒音対策ですので、今からお部屋探しをするのであればぜひ参考にしてくださいね。
4. まとめ
賃貸マンションの場合、音によるトラブルはご近所トラブルの中でも上位に挙げられます。
そのため「せっかく気に入っていたマンションだったけど住人との騒音トラブルが原因で引っ越し」という話もよく耳にします。
でも賃貸マンションはあくまでも共同住宅ですから、お互いが快適に過ごすことが出来るように工夫して暮らすということはとても大切なことです。
そのためにも賃貸マンションの場合は床の防音対策が重要ですよ。




