壁どん

賃貸物件に住む上で、防音性能は最も重要なポイントの1つです。

〇〇の物件は壁が薄くて、隣の生活音がよく聞こえてうるさい、なんて聞いたことはないでしょうか。

通常の賃貸では隣の生活音が聞こえてきて気になったり、反対に自分の生活音や楽器の演奏音などが隣の部屋に聞こえてしまったりするのは、あまりいい気分ではありませんね。

生活音が原因で隣人とトラブルになってしまうこともありますので、自分の生活音も他人の生活音も物件を選ぶ際には気をつけておきたいところです。

でも一体どんな物件が防音性能の高い物件なのでしょうか。

ただ「防音」と書いてある物件でも防音効果はありますが、どうせならそれ以外にもメリットがある物件を選びたいですね。

そこで今回は防音性能にも優れ、快適に過ごせる「分譲賃貸」というものをご紹介したいと思います。

もし今物件選びで迷っているなら一度読んで、参考にしてみてください。

 

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1. 【防音できる分譲賃貸】防音性なら賃貸より分譲賃貸!

分譲賃貸マンションとは、一度は分譲マンションとして購入されたものが、何らかの理由で賃貸マンションとして出されたものをいいます。

分譲マンションと賃貸マンションとは、どういう違いがあるのでしょうか。

メリットとデメリットをまとめてみました。

1-1. 分譲賃貸マンションのメリット

・普通のアパートなどよりも構造がしっかりしており、防音性も高い

・管理人が常駐していてしっかり管理されている

・セキュリティがしっかりしており安心できる

・耐震性の高い設計がされており安全

・床暖房など、通常の賃貸にはない設備がある

・購入者は比較的生活水準が高いため、住人のマナーが良い

一番に挙げられるメリットは、普通の賃貸よりも全体的にハイクラスなマンションだということです。

確かに外見だけ比べても分譲マンションと賃貸マンションでは、パッと見でわかるぐらいに違いますね。

賃貸マンションは、外見だけでなく構造的な部分でも賃貸のものより丈夫に造られています。

それは普通の賃貸と比べて何十年も住むことを前提に建てられているからです。

ですから結果的に防音性にも優れているということになります。

管理人の常駐・24時間監視のセキュリティ・住人のマナーなど安全、安心に暮らせるという部分も大きなメリットです。

分譲マンションは一言で言うなら「住みやすいマンション」と言えますね。

1-2. 分譲賃貸マンションのデメリット

・物件の数があまりない

・通常の賃貸よりも家賃が高いものが多い

・短期契約のものもある

・賃貸の知識が乏しい人が貸主の場合がある

メリットはそれなりにかなり良いのですが、その反面デメリットも目立ちます。

そもそも短期契約で打ち切られたり、物件がなければ意味がありませんし、家賃が高くて住めないとなってしまっては本末転倒です。

貸主の不動産投資経験が浅い場合は、こういったトラブルにどう対処していいかわからないということもあります。

借りる側としてはこういう事態になってしまうと困るので、貸主が賃貸の管理会社に委託しているかどうかを確認すると良いでしょう。

管理会社を通してなら話がしやすいですし、万が一のときも対処してもらえます。

1-3. 分譲マンションが賃貸になった理由とは?

これだけ良い条件の分譲賃貸ですが、元々は分譲で売られていたのになぜ賃貸になったのでしょう。

その理由として多いのは、せっかく買ったが転勤のため住めなくなった、初めから不動産投資のために買ったなどです。

分譲したばかりなのにすぐに賃貸として出されている場合は、こういう目的の場合があります。

2. 【防音できる分譲賃貸】防音性を見分けるコツ

分譲賃貸は比較的防音性が高いのですが、すべての物件がそうだとは限りません。

そこで、少しでも防音性が高い物件を見分けるためのコツをご紹介します。

2-1. 建築構造による見分け方

物件情報には木造や鉄骨造など建築物の構造が書かれていますが、木造は最も音が聴こえやすいため選ぶべきではありません。

防音性が高いのはコンクリートを使っているものです。

具体的には「鉄筋コンクリート造」や「鉄骨鉄筋コンクリート造」で、「RC造」や「SRC造」と書かれている場合もあります。

コンクリートは型枠に隙間なく充填して固めるため密度が高くなり、木造のように空洞ができないので防音性能が大幅に高くなります。

2-2. 平面図の壁の厚みでの見分け方

賃貸のアパートやマンションでもコンクリート造の建物はありますが、分譲の建物のほうが壁は厚めに造られていることが多く、より防音性が高くなります。

その建物の平面図や仕様書などを見ることが可能なら、壁の厚みを確認してできるだけ厚めのものを選ぶといいでしょう。

他の物件と比べてみてください。

コストを抑える目的で最低限の耐久性で薄めに造られている場合もありますので、注意しましょう。

たとえコンクリート造が防音性が高いといっても、すべての音を完全に防音できるわけではありません。

また、できるだけ静かで快適に暮らしたいなら、元々静かな場所を選ぶというのもひとつの手です。

物件を下見に行ったときに、隣の住人の声や生活音が聞こえないか、また近隣に電車や新幹線、飛行場など騒音の原因になるものはないかなどを確認しておくと良いですね。

さらに、自分が飼うのであればいいですが、そうでなければペットを飼っている人が近くにいないかもチェックしておくといいですよ。

2-3. 物件見学時の音による見分け方

壁をコンコンとノックしてみると、コンクリート造であれば鈍い音がするはずです。

反対に木造などの空洞がある場合は、音が裏に抜けるため、高い音が出ます。

いま木造の家に住んでいるなら実験してみてください。

また、ドアの周りや部屋の角には柱が通っているはずなので、その部分を叩くと詰まったような鈍い音が出ます。

反対に柱も何もない場所では高い音が出ます。

分譲賃貸で見学をするときにはぜひ試してみてください。

2-4. 角部屋を選ぶのも有効

物件を選ぶときに角部屋を選ぶというのも、防音の面から見て有効的です。

家賃は少し上乗せされているケースが多いのですが、部屋と部屋に挟まれているよりも、隣の生活音を単純に半分に減らせますから、この効果は大きいですよ。

同様の理由で、建物の最上階や最下階を選ぶのも良いでしょう。

3. 【防音できる分譲賃貸】大都市圏エリアで探すと探しやすい!?

分譲賃貸は全体的な数が多いほうではありません。

地方となるとより少なくなり、やはり大都市圏になると人口と需要の高さから多くなってきます。

もし近隣や探している場所に分譲賃貸がなくても、音大など音楽関係の学校が近くにある地域だと、防音対策をしている物件が多くなりますのでそういう探し方も検討してみましょう。

4. 【防音できる分譲賃貸】工夫次第でさらに防音!

防音物件選びも基本的な部分で大事ですが、防音性の低い物件でも工夫することで、今すぐ簡単に効果を高められる方法があります。

それは家具の配置を変えることです。

防音効果を高めるには密度を高くするのが一番ですから、壁一面に家具を配置すると最も効果が大きくなります。

例えば、天井まである本棚を壁際に配置して、本をなるべく隙間なく並べておくなどです。

そんなに大きい家具は持っていないという場合は、隣の部屋の音が良く聞こえる部分に家具を配置しましょう。

タンスなどに物を多く入れて密度を高くすれば、それだけで効果があります。

また、自分の行動範囲を考えた防音対策もあります。

部屋の中でも、自分がいる場所というのはある程度限定されているはずです。

ベッドの上や、テーブルの周り、パソコンの前など長時間いる場所は、騒音したい音源から離した位置に配置すると快適度がアップします。

5. まとめ

今回は分譲賃貸マンションについてご紹介しました。

物件数が少ないということもあり、そんな賃貸物件があるなんて初めて知ったという人も多かったのではないでしょうか。

ご紹介した通り、分譲賃貸は普通の賃貸物件に比べると家賃は少し高くなりますが、それを補って余りあるほどのメリットが多い物件です。

住む場所は1日の大半を過ごす場所ですから、防音以外の面でも快適に過ごせるというのはとても大切なことですね。

今住んでいるところに不満がある場合や、これから物件を探そうと思っている場合は、ぜひ分譲賃貸も検討してみてください。