最近の賃貸物件では、設備の一部としてあらかじめエアコンが設置されていることが多いですよね?
でもエアコンは精密機械付きの家電ですから、時には故障をしてしまうこともあります。
でも備え付けのエアコンが故障してしまった場合、「どこに連絡すればいい?」「何をすればいい?」など入居者としてはいろいろ考えてしまいますよね?
そこで今回はあなたの部屋の備え付けのエアコンが故障した時、今すぐあなたがとるべき行動について分かりやすく解説!
連絡先や故障が分かった時の対処法などもわかりやすく紹介します。
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このページでわかること
1. 賃貸備え付けのエアコンが故障した場合の連絡先と対処法
1-1. 連絡先
賃貸住宅にあらかじめ備え付けられているエアコンは、基本的に大家さんが管理するものです。
本来であれば大家さんに連絡をするのですが、最近は物件の管理を管理会社に委託している大家さんがほとんどです。
ですからあなたがまず連絡しなければいけないのは、あなたの部屋の管理をしている「管理会社(賃貸契約をした不動産会社のケースがほとんどです)」となります。
1-2. 対処法
自分で修理しようとするのはNG!
最近では賃貸物件でもいろいろな部分をDIYする人が増えていますが、エアコンに限定して話をすると「自分で修理は絶対にダメ!」です。
エアコンは表面のカバーを取り外すとフィルターが付いていますよね?
ここまではあなたが触ってもOKです。でもこれより奥は絶対にダメです。
実はエアコンの内部は、あなたが想像している以上に精密機器がいっぱい詰まっています。
「もしかしたら掃除をしていないことが原因で故障しているだけなのかもしれない」ともって自分で内部を掃除しようとする人もいますが、エアコンに使われている精密機械は専門の知識を持っている人でなければ扱うことはできません。
もしもあなたが自分で修理してしまったとしたら、場合によってはあなたに修理費用の一部が請求される可能性もあります。
それはあなたが自分で修理をしなければ、もしかしたら簡単な修理だけで故障は治る可能性も否定できないからです。
しかも専門の知識がないあなたは、エアコンに関していえば素人です。
そのあなたが自己判断で修理した結果、エアコン本体が完全に壊れてしまうかもしれません。
基本的に設備として備え付けられているエアコンの修理費は大家さんが負担するのですが、故障の原因に「自己判断であなたが修理してしまった」ということが加わればあなたにも責任が出てきます。
ハッキリ言っておきますが、修理ではなくエアコンそのものの取り換えとなればかなりの金額になります。
あなたが自分勝手に修理をしなければ0円で直るのですから、損をしないためにも絶対に自分で修理をしてはいけません。
フィルターの掃除はトライしてみよう
「エアコンが効かない」「効きが悪い」という時の一つの原因に「フィルターの目詰まり」があります。
エアコン内部で冷やされた空気は、フィルターを通して室内に送られます。
でもそのフィルターがほこりなどによって目詰まりしていれば、冷やされた空気はエアコンの内部から外に出ることが出来ません。
もちろんエアコンのフィルター掃除は、部屋を借りているあなたが行う必要があります。
このことをちょっと難しい言い方をすると「善管注意義務」といいます。
善管注意義務というのは、「備え付けられた設備の日常的なメンテナンスを行う義務」のことです。
いくら設備を管理しているのが大家さんだからと言って、定期的にエアコンのフィルター掃除をすることはできません。
だからこうした日常的な手入れについては、入居者であるあなたに行う義務があると考えます。
ですから「入居してから一度もエアコンのフィルター掃除をしていない!」というのであれば、まずはフィルター掃除をしてみてください。
フィルターは、エアコンの前カバーを開け下方向に引き出すだけで簡単に取り外すことが出来ます。
きっと入居してから一度もフィルター掃除をしていないのであれば、フィルターには大量のほこりが詰まっているはずです。
これを丁寧に取り除いてください。
ただしフィルターは強い力でこすると破れてしまいます。
ですから掃除機や柔らかいブラシなどを使って丁寧に取り除くようにします。
フィルターにたまっていたほこりをすべて取り除いたら、取り外したときと逆の方法でエアコンに設置してください。
きちんとフィルターを取り付けエアコンのカバーを閉めたら、一度エアコンのスイッチを入れてみましょう。
この時点でエアコンが正常に作動するようであれば、管理会社にそのことを連絡します。
管理会社によっては、「念のために点検作業をします」という場合もあります。
あくまでも備え付けのエアコンは大家さん(実質的には管理会社)が管理していますので、「点検作業を行います」といわれたらその指示に従うようにしてください。
2. 賃貸備え付けのエアコンが故障した場合の費用負担
故障が分かった時点ですぐに管理会社に連絡をした場合
故障が分かった時点ですぐにあなたが管理会社に連絡をした場合、基本的に修理の費用は大家さんが負担します。
あなたが自己判断で修理業者に修理を依頼した場合
あくまでも備え付けの設備ですから、あなたが自己判断で修理業者に修理を依頼した場合はその費用を支払う義務は大家さんにありません。
ですからあなたは自分でその費用を負担しなければいけません。
ただし場合によっては、相談もなしに勝手に修理をしたことが原因で大家さんから「元に戻してください!」といわれることもあります。
これは「原状回復の義務」に関係します。
あくまでも備え付けのエアコンは「設備の一部」ですから、勝手に設備の一部を変更した場合は原状回復する義務が入居者であるあなたにはあります。
ですからあなたの善意で修理をしたとしても、場合によっては「元に戻せ!」といわれることもあります。
3. 賃貸備え付けエアコンの故障は放置しない
備え付けられているエアコンが故障した場合は、とにかく管理会社にすぐに相談をすることです。
もしも故障しているのを知っていながらそのまま放置していたとすれば、「あなたの管理が悪かったのではないの?」といわれる可能性があります。
さらにあなたが放置してしまったことが故障の原因の一部にあると判断された場合は、あなたに修理費用の一部が請求される可能性もあります。
ですから備え付けられているエアコンが故障した場合は「絶対に放置しない」と覚えておいてください。
4. 賃貸備え付けのエアコン取り扱いの注意点
先ほども簡単に紹介しましたが、賃貸住宅の入居者であるあなたには「善管注意義務」があります。
あくまでもこれは「入居者の日常的なメンテナンスを行う義務がある」ということです。
特にエアコンの場合は、「フィルターの掃除をさぼったこと」が原因で故障してしまうケースがあります。
「効きが悪くなった」「電気代が上がった」という場合は、大抵フィルターの目詰まりが考えられます。
もちろんエアコンの効きが悪くなったり電気代が上がることは、入居者であるあなたにとってメリットはありません。
でも本当に怖いのは目詰まりによってエアコンの外に空気が吐き出せないことが長期間続いた結果、内部の精密機械が壊れてしまいエアコンが故障してしまうことです。
このようなことが考えられるので、備え付けのエアコンであっても普段の定期的なメンテナンスは入居者であるあなたがきちんと行う必要があります。
5. まとめ
賃貸住宅で備え付けのエアコンが故障した(または故障したことに気が付いた)場合、慌てずに管理会社に連絡することが何よりも大事です。
自己判断で行動すると、結果としてあなたが損をする可能性があります。
あくまでも備え付けのエアコンの場合は「大家さん(管理会社)に連絡」と覚えておきましょう。
そうすれば無駄な費用をあなたが負担することもありますし、気になるエアコンの故障もできるだけ早く解消しますよ。




